夏も本番になり、うなぎが食べたい季節になりました。そこで今回は、神奈川県平塚市の金目川水系で”うなぎ釣り”です。結果は、60cmの良型混じりで計7尾のうなぎをキャッチすることが出来ました!(60cm以外の6尾はリリースしました。)また、いつもは自分で採集したドバミミズを準備して挑むのですが、今年は大きなドバミミズが捕れませんでしたので、釣具屋さんで「大関」を購入してその釣果を確認しています。下記リンクにて動画もこうかいしておりますので、皆様のフィッシングライフの参考になれば嬉しいです。【釣り-Fishing Anything】#8 夏恒例のうなぎ釣りで60cmの大物捕獲!
1.夏恒例のうなぎ釣り-金目川水系
夏になると無性に”うなぎ”が食べたくなりますね。恐らくは、古来より日本人のDNAに刷り込まれた習慣になるのでしょうw
うなぎ釣りのポイント、釣り方などは、過去記事【釣り】うなぎの釣り方-最適な時期や時間/仕掛けや餌/ポイントにてまとめていますので、ご参考にしていただければと思いますが、ミミズやザリガニなどを餌にした夜のぶっこみ釣りになります。
うなぎの生態は、まだはっきりとは判明していないところもあるようですが、太平洋の深い海溝部で産卵し、稚魚(シラスウナギ)になって川に帰って来て成長するようです。あんな小さな体で深い海の底から旅してくるなんて凄いですよね。
よって、うなぎは理論上では太平洋側に面している川であれば、どこにでも存在しているはずのお魚です。絶滅が危惧されるとか言われていますが、現在でも、いる所には結構いる魚になりますので、本当のところはどうなんでしょうね。
ということで、今回は確実な釣果情報が報告されている神奈川県平塚市の金目川水系で天然うなぎを狙っていきます。
2.うなぎ釣りの餌-ドバミミズ
前述のとおり、うなぎ釣りの餌にはミミズやザリガニなどを使用しますが、ザリガニは2023年6月より特定外来生物に指定されました。
特定外来生物は生きたまま移動させることが出来ませんので、生き餌でうなぎ釣りに使用するのは難しくなりました。(釣り場でザリガニを現地調達するしかありません)
よって今回は、ミミズ餌のみでの勝負となりますが、うなぎ釣りは餌にもこだわりが必要です。落ち葉の中や側溝などの比較的水分の多いところにいる”ドバミミズ”と呼ばれる種類を使用するのが定石となっています。
釣具屋さんで販売されている一般的なミミズ(熊太郎など)は、繁殖させやすい”シマミミズ”になりますので、それではどうしても食いが悪くなるということですね。
そもそも、うなぎ(や渓流魚など)がミミズを食するシーンは、増水などで川に流されたミミズを捕食するというものです。より人間の生活圏に近いところに生息すると言われるシマミミズが川にいても、うなぎ的には違和感を感じるのでしょう。
また、うなぎは嗅覚が特に優れていると言われていて、ドバミミズの出す独特の匂いが、うなぎの捕食を促すのだそうです。(ドバミミズの体液の匂いは確かに強烈です)
しかしながら、うなぎ釣りを前に、いつもの公園(の側溝)にドバミミズを調達に行くも、今年の猛暑の影響でしょうか?大型の太いドバミミズが捕獲できません。一般的にうなぎ釣りには大型のドバミミズが適していると言われていますので、折角平塚まで行くのに大型のドバミミズがないのは心もとないですね。
そこで今回は、いつも釣具屋さんで目にしてはいましたが購入したことはない大型のミミズ餌「大関」を購入してみました。
「大関」はドバミミズに分類される大型のノラクラミミズが、6~7匹入っている商品です。店頭での実売価格は¥700超するので、単純計算で一匹¥100円以上する高額な釣り餌になりますが、背に腹は代えられませんので、今回はこの「大関」を購入して、その釣果を確認してみたいと思います。
3.金目川水系の水深があるポイントを狙う
みんな大好き「かめや釣具」さんで大関を購入し、17:00頃に無事釣り場に到着しました。
本日は午後から発雷警報が広範囲にわたって出ており、既にゴロゴロなり始めています。雨が降っても慌てないよう、今回は橋の下のポイントで釣ることにしました。
こちらのポイントで釣るのは初めてですが、ある程度の水深がありそうでいい感じです。(水深のないチャラ瀬でうなぎを釣るのは難しいので)
準備しているおもり(MAX12号)を考えると、少々流れが強すぎる感じもしますが…まあ、何とかなるでしょう。
また、河口のポイントでミミズ餌を使用すると、川の塩分ですぐにミミズがダメになってしまいますが、ここは河口からはある程度離れたポイントですので、その辺りの問題もないでしょう。
また、釣り場で困るのは駐車スペースです。住民の皆様に迷惑を掛けないよう駐車する必要がありますが、近くにコインパーキングがありましたので、その辺りの条件もばっちりですね!(駐車料金は平塚としては少々お高い¥1,000でしたが…)
4.金目川水系でうなぎ釣り-釣果は?
うなぎが釣れ始めるのは日が暮れ始めてうなぎが動き出す18:30頃からと思われますが、少し早いですが釣りを開始していきます。
仕掛けはいつものぶっこみ仕掛けです(図参照)。おもりは持ってきた中で一番重い12号を使用していきます。
なお、今回は竿3本体制で挑みますが、初めての釣り場で、どの辺のポイントが良いのか?よく分かりませんので、まずはそれぞれを、遠め、中間、近めの3ポイントに分けて投入します。
陽が落ちるまでにはまだ時間がありますので、それまでのアタリなどでポイントの特徴を把握していきましょう。
釣りを始めて程なくして、遠めのポイントに投入した竿にアタリがありました。
いい感じのファイトの末に上がってきたのは、写真の40cmのニゴイです。遠めのポイントは流れがあって浅そうですが、流れの中にニゴイなどのお魚が潜んでいるようですね。
その後、またもや遠めのポイントから小さなアタリで釣れてきた(針掛かりしていた)のは、10cmくらいのオイカワです。
続いて、また遠目のポイントから釣れてきたのは、5cm程の小さなヌマチチブです。目視では遠めのポイントはかなり浅く見えますが、流れの中には様々なお魚さんがいるようです。(うなぎはどうだろう?)
続いて、少し薄暗くなり18:30頃に、近めに投入した仕掛けにアタリがありました。「そろそろうなぎか?」と期待しましたが、釣れてきたのは、写真の20cm程のニゴイでした。
その後、更に薄暗くなり、魚の警戒心も薄れてきたのでしょうか?時より足元に大きな鯉が近づいてくるのが見えるようになりました。今日はなんと、たも網を忘れて来てしまったので…取り込みが厄介な鯉は掛からないことを祈りましょう。
その後、19:00も過ぎすっかり日が暮れてきました。うなぎ釣りのゴールデンタイムは、日没後2時間ほどと言われています。これからゴールデンタイムに入るはずですが…さあ、どうなるでしょうか?
辺りはすっかり暗くなりましたが、なかなかアタリはありません。「このポイントは”はずれ”か?」そんな焦りが見え始めた19:30頃、近めのポイントに投入していた竿がひったくられます。ドラグの弛め方が甘かったようで…危く竿ごと川の中に持っていかれるところでした。
そんな強烈なアタリで釣れてきたのは写真のうなぎ”60cm”です!
たも網がなかったので、無理やり抜き上げましたが、抜き上げ直後にハリスが切れ、危く取り逃がすこところでした。(忘れ物は良くないですね)
なお、このうなぎの長さは、捌くときに測定しましたが、皆さんは生きたうなぎの長さをどうやって測定していますか?皆様おススメの測定方法があれば、教えてください!
1発目で60cmのうなぎが釣れてしまったので、今日はもう満足ですが、準備したミミズもまだかなり残っていますし、購入した「大関」もほとんど使用していません。少なくとも購入した「大関」がなくなるまでは頑張っていきましょう。なお、ヒットしたミミズは、自分で採集した中型のミミズです。
ポイントは遠めの浅瀬よりも、近めの深場のポイントの方が良さそうです。時より「大関」も混ぜながら、近めのポイントに集中して仕掛けを投入していきます。
10分ほどしてまたアタリがあり、釣れてきたのは写真の推定30cm程のうなぎです。先ほどの60cmと比較してしまうとまだまだおこちゃまですので、この子はすぐにリリースしました。
タイミング的にうなぎ釣りのゴールデンタイムに入ったようです。釣れたのは2匹とも自前のミミズですが、すべての仕掛けに「大関」を付けて投入します。
程なくしてアタリがありますが、なかなか針掛かりしません。(ミミズがかじられて素針で返って来ます。)ミミズ通しなどを使ってしっかり針付けしているのですが、アタリがあってから、じっくり待っても針掛かりしてくれません。
そこで、再び自前のミミズに戻してみたところ、また推定30cm程のうなぎが釣れてきました。うーん。私の針付けが下手なのかもしれませんが…大きなミミズの方がより釣れるというのは、一概に言えないような気がしてきました。(少なくとも、針掛かりは中型のミミズの方が圧倒的に良いです)
その後も「大関」にはアタリがありますが、うなぎが釣れることはありませんでした。一方、自前のミミズにはその後もうなぎが釣れ続け、最終的に釣れたうなぎは計7匹になりました。
60cmの他にも、推定40cm程が一匹だけ混じりましたが、既に60cm級を確保しているので、今回は迷わずリリースしてます。(50cmくらいの食べごろサイズが釣りたいですね)
21:00を過ぎるとアタリがすっかりなくなってきました。周りの様子は写真の通りで、発雷していて月も出てないので真っ暗です。
大物は夜中に釣れると言われたりもますが、今回は60cmをキープしていますので、「大関」がなくなった21:30に納竿しました。
結果、今回の釣果は下記のとおりとなりました。まあ、60cmが1尾混じれば上出来でしょう♪
- うなぎ 60cm級×1尾 40cm級×1尾 30cm級×5尾 *計7尾
- ニゴイ 2匹(40cm/20cm)
- オイカワ/ヌマチチブ 数匹
5.今後のうなぎ釣りに向けて-感想
今回は、金目川水系の初めてのポイントで釣行しました。
最近の金目川は数年前の増水の影響もあり?チャラ瀬が増えたような気がしますので、水深のある今回のポイントを見つけることが出来たのは良かったですね。近隣に駐車場もあるので、これからしばらく通うポイントになりそうです。
餌については、個人的に「大関」はもう買わないかなぁ。大きなミミズの方がより大きなうなぎが掛かる確率が上がるのでしょうが…自分で採集したミミズと比較すると、動きが極めてゆっくりで、動きによるアピールがほとんど見込めません。
少し話は違うかもしれませんが、カレイ釣りなんかもイソメがしっかり動いてくれないと釣れない印象です。動きによるアピールは極めて重要だと思っていますので、今後は中型のミミズしか取れなくても、活きが良くて激しく動く自前のミミズを使用していきたいと思います。
そして、持ち帰った60cmのうなぎは、1週間ほど活かして泥抜きしてから、かば焼きにして美味しくいただきました。大きいうなぎは小さいものより捌きやすいと思いきや…60cmにもなると筋肉ムキムキで捌くのが大変でした。もっといい出刃包丁を買わないと今後も苦労しそうです。(切れ味が悪いとケガする確率も上がりそうな気がします)
なお、土用の丑の日にうなぎを食べるようになったのは、夏場はうなぎの脂乗りが悪くなって、商品のうなぎが売れ残ってしまうので、食べるイベントをウナギ屋さんが作ったからだという説があります。
うなぎは夏より秋口の方がより美味しいと言われたりもするので、今年はまた9月にでもうなぎ釣りに行ってみようと思っています。
また、今回はブユ(ブヨ)、もしくはヌカカに刺されたようで、釣行後しばらくは痒くて堪りませんでしたが、秋口であれば、ブユやヌカカに刺されるリスクも低くなるでしょう♪