リビングで使用しているエアコンの調子が悪くなったので新しいエアコンを発注しましたが、エアコンの交換する際には、設置工事だけでなく、取り外し工事や廃棄などにもお金がかかります。今回は、エアコンの廃棄を自分で行って廃棄費用を削減してみましたので、その方法をまとめました。皆さんがエアコンを新調する際のご参考にしてみてください。
1.調子が悪くなったエアコンを新調する

15年以上使用してきたリビング用エアコン、東芝キャリア製”RAS-405GR”の調子が悪くなってきました。流石にそろそろお役御免のタイミングですね。
早速、新しいエアコンを発注しましたが、最近ではエアコンの標準設置工事が本体価格とは別で設定されているお店が増えています。(昔は標準工事費込みだったのに…)
今回は、時より安価な掘り出し物が出てくる”Murauchi.com”さんにて、下記のエアコン 三菱重工製”SRK4024T2-W”を発注しましたが、やはり設置工事は別料金になるようです。
また、今回は電力効率が良い単相200Vの機種を発注しましたので、別途、電源の200V化工事や、使用するコンセントの交換工事なども必要になります。
結果、今回発注したムラウチさんでの、本体購入費用含めた総費用は下記のとおりとなります。(すべてをお任せすると、結構な費用になってしまいそうですね)
- エアコン本体 :¥83,800
- 取り付け工事 :¥15,400
- 取り外し工事 :¥ 6,600
- リサイクル料金:¥ 7,040
- 電圧変更工事 :¥ 4,400
- コンセント交換:¥ 2,200
基本的に「エアコン本体」の費用はどうしようもありません。そして、真空引きなどの特殊な作業が伴う「取り付け工事」もプロにお願いした方が無難でしょう。(延長保証などとの絡みもありますので)
ただ、「取り外し工事」に関しては、DIYで費用を削減できそうなので、冷媒の回収方法などを色々と調べながらDIYで実施してみました。(DIYによる取り外し工事の様子は、下記の過去記事でまとめていますので、ご参考にしてください)
また、単相200Vに対応した「電圧変更工事」と「コンセント交換」についても、所持している電気工事士2種の資格を活用してDIYすることで費用削減できました。(施工の詳細は下記の過去記事でまとめていますので、ご参考にしてください。)
そうなると、残る費用は「リサイクル料金」、つまりエアコンの廃棄費用です。「取り外し工事」をDIYで実施したのであれば、その廃棄もDIYで実施しちゃいましょう!
そこで今回は、自分で取り外したエアコンの”廃棄”(リサイクルに向けての搬出)をDIYで実施して、エアコンを購入したムラウチさんに廃棄をお願いした場合のリサイクル料金¥7,040(運搬料含む) を削減していきます。(法的に必要なリサイクル料金¥990は削減できませんが、運搬料の部分が削減できるはずです)
2.エアコンの家電リサイクル券を購入する
まず、エアコンを廃棄する際には、消費者(使用者)がリサイクルするための料金を負担することになっていますので、事前にそのための「家電リサイクル券」を購入して準備する必要があります。

家電リサイクルの料金は、廃棄する家電の種類によって変わりますが、対象となる家電は、エアコン・テレビ・冷蔵庫(冷凍庫)・洗濯機の4種類です。
また、その家電の製造メーカーがどこか?によっても料金が変わります。メーカーによって料金が異なる理由は、不要になった家電を各メーカーが引き取り、それぞれが設定した料金でリサイクルするからです。そのくらい業界で統一しちゃえばいいのに…って思いますけどー。
それぞれの料金は、主に家電の種類によって変わります(メーカによる差は少しだけです)が、エアコンの家電リサイクル券の相場は「¥990」程度です。
ということは、ムラウチさんに引き取ってもらう場合に掛かるリサイクル料金は¥7,040 ですので、ムラウチさんの運搬料が¥6,050 ということになりますね。エアコンの取り付け工事に来た時に引き取ればいいのだから出張費もかからないはずなので、ちょっと多く取り過ぎな気もしますね。

家電リサイクル券の購入場所は郵便局です。郵便局はどこの町にもある施設ですので、入手はとても簡単です。
購入方法は、まず所定の用紙に下記の内容を記載します。
- エアコンメーカー(製造業者)
- メーカーコード
- 家電品目コード
- リサイクル料金
- 住所/氏名/電話番号
我が家の廃棄エアコンは、東芝製の古いエアコンですので、記載する内容は下記になります。
- エアコンメーカー(製造業者):東芝ライフスタイル
- メーカーコード:110
- 家電品目コード:10
- リサイクル料金:¥990

なお、用紙に記載すべき内容や手続きの手順などは、用紙の表紙の部分に明記(写真参照)されています。それに準じて記入、及び手続きを行っていけば、間違えずに手続きできると思います。
記載すべきメーカー名の具体的な表記やコード番号なども、記入する用紙の中に明記されていますので、それをよく見ながら記載してください。
ただ、料金については、用紙には明記されていないので、廃棄するメーカー・製品のリサイクル料金を調べる必要があります。
郵便局内に調べる資料もありますが、事前に一般財団法人 家電製品協会 ホームページのリサイクル料金 主要メーカー一覧にて、料金を調べてから郵便局に行くのが良いでしょう。

全ての記載が出来たら、その用紙の記入ページが「払込取扱表」になるので、それをATMに投入してその金額を支払います。(ATMの上部に払込票を入れるところがあることを、今回始めて知りましたw)
なお、ATMを使用して現金払いする場合は¥262の手数料がかかります。(口座から支払うと¥152です。)この辺りは、休日のATM使用料もそうですが、機械を使用するだけで手数料を取る現行システムは基本的にボッタくりですよね。(誰にも”お手数”をかけていないのに…w)
ATMでの支払いが出来たら、その明細を郵便局の窓口に持っていくと「振替払込受付証明書」を作成してくれます。
そして、記入した用紙の複写された部分が「家電リサイクル券」になりますので、「振替払込受付証明書」とセットで、廃棄するエアコンと一緒に「家電リサイクル指定引取場所」に持ち込みます。
3.廃棄するエアコンを指定引取場所に持ち込む

「家電リサイクル券」が準備出来たら、いよいよ廃棄するエアコンを「家電リサイクル指定引取場所」に持ち込みます。(私の車には、写真のとおり本当にギリギリで積み込むことが出来ました)
「家電リサイクル指定引取場所」については、家電リサイクル料金同様、一般財団法人 家電製品協会 ホームページの指定引取場所検索のページで検索できます。
検索した結果、私がエアコンを持ち込むことにしたのは、近隣の西濃運輸さんです。事前に電話で問い合わせたところ、特に予約は不要とのことでしたので、私の都合の良い時間に持ち込みました。(ただし、休日やお昼は受け付けていませんので、受付時間は事前に確認しましょう)
指定引き取り場所では、自分でエアコンを降ろします。少しくらいは手伝ってくれるのかな?と思いましたが、作業で車に傷が付いたらとか、色々と問題があるのでしょう。搬出は一切手伝ってくれませんでした。(室外機は重いのでケガに注意です)
最後に、車から降ろしたエアコンを、準備してもらった搬出用のパレットに乗せて、「家電リサイクル券」を作業員さんに渡せば、エアコンの廃棄は完了です。(本当はリサイクル券をエアコンに貼って持ち込むのですが、その辺は作業員さんがいい感じにやってくれます)
4.エアコンを自分で廃棄した時の効果
今回は、エアコン交換費用の圧縮を目的に、エアコンの廃棄(リサイクルに向けての引き渡し)を自分で行いましたが、リサイクル券の購入含めて、対応する内容はとても簡単なものでした。手間と暇さえあればどなたでも出来る内容ですね。

また、今回発生した費用、及びそれにより圧縮出来た費用を計算すると下記になります。
- 家電量販店での引き取り料金:¥7,040
- DIYによる廃棄費用:¥990+¥262=¥1,252
- 差額:¥7,040-¥1,252=¥5,788
結果としては、「¥5,788」の費用圧縮になりました。
この「¥5,788」をどう見るか?は、個々人の主観になると思いますが、¥6,000弱あれば少しだけいいお店でお酒が飲めますww そりゃあ、全て業者に任せてお金で解決できる方が楽ですが…私は少しでも圧縮して、他にお金を回すほうを選択しています。(これからもそうするでしょうww)
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