【DIY】木工製品の完成度をあげる方法②-木材を垂直に組み立てる

木工DIYでコーナークランプを使用して木材を垂直に組み立てる

DIYで作成する木工製品の完成度を上げるには、事前にしっかり設計して、加工の寸法精度を上げることが最も重要になりますが、その他にも仕上がりを良くするために注意すべきポイントがあります。今回は、木工製品の仕上がりを良くするポイントとなる「木材を垂直に組み立てる方法」についてまとめました。皆様のDIYライフのご参考になれば嬉しいです。

1.木材を垂直に組み立てることの重要性

DIYで製作する木工製品の完成度を上げるには、外観の美しさや使い勝手、そして強度など考慮した上で、事前にしっかり設計することが重要になります。TVでヒロミさんのDIYを見ていても、設計(事前の構想)の重要性を痛感できますね。(ヒロミさんはセンスがありすぎて参考にならないですが:笑)

それと同様に重要なのが”寸法精度”です。設計した通りの寸法で材料を加工することが、完成度を上げるためには非常に重要になります。

のこぎりガイドを使用して木材を垂直に切断する

それに加えて、加工した材料を美しく組み上げるために、重要なポイントがいくつかあります。以前にその第1弾として【DIY】木工製品の完成度をあげる方法①-木材を垂直に切断するにて「木材の切り口をまっすく垂直に(平らに)切断する方法」を紹介しましたが、今回はその第2弾「木材を垂直に組み立てる方法」を紹介します。

せっかく精度よく材料を切り出しても、組み立てるときに歪んでしまっては、完成度がだだ下がりです。私のような初心者のDIYにはとても重要なポイントになりますので、ご参考にしていただけると嬉しいです。

2.コーナークランプで垂直に固定する

木材を垂直に組み立てるには、何と言っても下記のような”コーナークランプ”を使用するのが良いです。

このような商品があることを知ったのは、テレビでヒロミさんが使用しているのを観たからです。「そんな便利なものがあるのか?」と驚愕して、即買いしました。^^(あの番組は、「そんな道具は買えねーよ!」というものも多少出てきますが、とてもお勉強になります。)

コーナークランプを使用して木材を垂直に組み立てる

コーナークランプの使用方法はいたって簡単です。加工した2本の木材それぞれの端面を合わせて、クランプして固定するだけです。

木枠を作る場合であれば、全体のゆがみを確認しながら組み立てた方が良いので、コーナークランプを4つ用意して、枠状にして調整しながら組んでいくのが確実だと思います。(私は現時点で2個しか所持していていないので、今後に向けて2個買い増し予定です。)

3.コーナークランプを使用した木材の固定

固定方法は、コーナークランプで材料を仮固定してからねじ止め(ビス止め)する方法と、コーナークランプで材料を垂直に接着する方法があります。

3.1 コーナークランプで仮固定してからねじ止め

まずは一般的な、コーナークランプで仮止めしてからビス止めする方法です。

コーナークランプを使用して垂直に固定した木材にネジ止め用の下穴を開ける

2項で紹介した写真のように木材を垂直に組んだら、ネジを打つ位置にドリルで下穴を開けます。穴の大きさは使用するネジの仕様にもよりますが、Φ3mmくらいで開けておけば概ね問題はないかと思います。

下穴を開ける目的は、ネジを打った時に材料が割れにくくすることと、ネジ打ち時に固定した材料がズレてしまうのを防ぐためです。後者はクランプでしっかり止めておけば防げる内容ですが、基本的には、しっかり下穴を開けてからネジ打ちするようにした方が良いです。

事前にコーナークランプでしっかり垂直に固定してからねじ止めすれば、切り口が多少歪んでいたとしても、コーナークランプがしっかり垂直に矯正してくれるはずです。

コーナークランプで仮固定しても、ネジ山がない部分が長いコーススレッドでねじ止めすると、クランプ固定解除後に材料がズレてしまう

ただし、ネジ山がない部分が長いコーススレッドを使用する場合は少し注意が必要です。ネジ山がない部分は木材にネジが食い込まないので、図の右側の材料とコーススレッドは位置が固定されません。常に材料の隙間がなくなる方向(材料どうしが密着する方向))に力が加わるようになりますので、材料の合わせ面に隙間があったりする場合には、コーナークランプを開放した際に、隙間分だけズレてしまう可能性があります。

したがって、コーナークランプで仮固定してからねじ止めする場合には、通常のネジ(全域にネジ山があるもの)を使用した方が、開放後のズレが防げて良いと思います。

コーナークランプを使用して垂直に固定した木材をネジ止めする際、下穴の入り口にザクりを入れるとネジ頭が隠れて綺麗に仕上がる

また、下穴の入り口には、ネジ頭が隠れるだけのザクりを入れておくとネジ頭の出っ張りがなく綺麗に仕上がります。

ザグリ用には専用のドリルが売られていますが、写真のように大きめのドリルの先端だけが出るようテープを巻いて、ドリルが深く入らないようにすることでも同じような加工が出来ます。加工面が専用ドリルのように綺麗にはなりませんが、DIYではこれで十分です。

3.2 コーナークランプで垂直に接着

こちらはネジなどを用いずに、木工用ボンドなどで材料どうしを固定するだけの方法です。

加工は、接着面に木工用ボンドを適量塗布してから、コーナークランプで垂直に固定して、乾燥させるだけです。木工用ボンドで接着しているだけなので強度は低いですが、完成品状態で力が加わらないようなものであれば、これが一番簡単ですね。(コーナークランプ開放後のズレなども発生しません。)

木材を組みつける際に材料にドリルで穴を開けてダボでつなぐとネジレスで美しく仕上がる

強度を上げたい場合は、材料の接着面に穴を開けて、写真のようなダボを挿入して組み立てると、ネジレスで強度が高い組み立てができるようになりますが…ダボ用の穴位置がズレたり、穴が垂直に開けられていなかったりすると、コーナークランプでは矯正できない歪みが発生する可能性が出てくるので、加工の難易度は随分と高くなります。

よって、強度が不要な木枠などであれば、素直に木工用ボンドで接着するだけとした方が、垂直に美しく組み上げできると思います。もし、木工用ボンドが材料からはみ出した場合は、乾燥して固まる前に濡れた布でふき取れば綺麗に除去できます。

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