以前の記事【ガーデニング】水苔を内蔵した支柱を自作してポトスタワーを作るにて水苔を使用した支柱を自作してポトスタワーを仕立て直しましたが、それから約3か月が経過し、その効果が明らかになりました。果たして、ポトスは水苔内蔵の支柱に根を張ることができたのか?下記リンクにて動画も公開していますので、興味のある方にご覧いただきまして、皆様のガーデニングのご参考になれば嬉しいです。【ガーデニング】100均材料で水苔を内蔵した支柱をDIYしてポトスタワーを作る!-ポトスは自作の支柱に気根を絡めることが出来るか?
1.ポトス用に自作した水苔を内蔵した支柱
ポトスは言わずと知れたポピュラーな観葉植物です。我が家でも支柱を立ててポトスタワーにトライしていましたが、使用していた支柱がただの”原木”で、ポトスが支柱に絡みつくことが出来ず、なんとも貧弱なポトスタワーになっていました。
そこで、以前の記事【ガーデニング】水苔を内蔵した支柱を自作してポトスタワーを作るにて、筒状にした鉢底ネットの中に水苔を入れた支柱を作成し、新たなポトスタワーとして仕立て直しました。
仕立てた時点では、当然ながら、支柱に気根は絡みついておらず、ただの”ポトス鉢”でしたが、そこから約12週間(約3か月)が経過し、「水苔を内蔵した支柱」の効果が明確になりました。今回は、植え付け後の成長の様子含めてご報告していきたいと思います。
2.仕立て直したポトスタワー:6週間後
下記が「水苔を内蔵した支柱」を使用して仕立て直したポトスタワーの”植え付け時”と”6週間後”の状態を比較した写真です。(撮影した角度が異なるのはご容赦ください。)
植え替え直後の様子と比較すると、葉の数が増えて、葉色もだいぶ良くなりました。株全体の成長はすこぶる良好のようです。
では、支柱に絡む根となる”気根”の様子はどんな状態でしょうか?
気根が以前よりだいぶ長く伸びていて「支柱に絡んでやろう!」という意思は伝わってきますが、支柱には届いていませんね。
他の箇所も隈なく確認しましたが、支柱に絡むことが出来ている気根は確認できませんでした。ポトスの気根が支柱に絡みつくまでには”あと少し”という状況です。
3.仕立て直したポトスタワー:12週間後
下記が「水苔を内蔵した支柱」を使用して仕立て直したポトスの”植え付け時”と”6週間後”そして”12週間後”の状態を比較した写真です。
12週間後の状態は6週間後の状態と比較しても、更に順調に成長してくれているのがわかりますね。葉数が増えて背丈も伸びています。では、肝心の気根の状況はどうでしょうか?
写真は一部を拡大したものなりますが、伸びた気根の一部が支柱に挿さっていることが確認できます。その他の箇所でも、気根が支柱に面で絡みついているところもあり、ポトスの気根が支柱にしっかり絡みつき始めていることが確認できました。
支柱に挿さっている気根の下にも可愛らしい小さな気根が生え始めていますが、それらも成長すれば支柱にしっかり絡みついてくれるでしょう。
よって、右近次的検証結果としては「”水苔を内蔵した支柱”に、ポトスは気根を絡みつけることが出来る!」という結果になりました。これで念願の迫力のあるポトスタワーを作成することが出来そうです。
4.水苔を内蔵した支柱への給水方法
今回は”水苔を内蔵した支柱”にポトスの気根を絡みつけることに成功しましたが、ポトスが支柱に気根を絡みつけるようになるためには、支柱内の水苔の水分を切らさないことが重要です。
作成時点で「支柱への給水は上端から」という設計思想で支柱を作成しましたが、実際に支柱の上端から直接給水してみると、乾いた水苔になかなか水が吸い込まれてくれなかったりして、支柱から水がこぼれてしまうことがわかりました。
また、外郭となっているネットは当然ながら水を通すので、給水の狙いがズレてしまうと、派手に水がこぼれてしまいます。(ポトスを設置している台がこぼれた水で痛みました。。。)
そこで、そんな状況を改善すべく、支柱に給水する際に水をこぼさないようにする方法を考えましたので、ご紹介しておきます。
その方法は極めて単純です。自作の”漏斗”(ろうと)を作成して、給水しようとする水を完全に支柱の中に流し込むというものです。
支柱を作成する時にその内径を3cm程としましたが…そのサイズがペットボトルの飲み口にぴったり合うことに気が付きました。そこで、ペットボトルの上部を切り取って支柱の上端に装着したところ、これが事前に計ったようにジャストサイズ!装着した状態で給水したところ、水がこぼれるリスクが大幅に小さくなりました。
もちろん、支柱の外周をつたった水が、ポトスの葉先まで流れて鉢の外にこぼれてしまうことはありますが、その確率も大幅に減少させることが出来ます。この「支柱給水治具」、発想は極めて単純ですが、効果は大きいのでお勧めです。
注意点としては、給水のし始めは水苔が乾いていて水を吸収し難いので、支柱外に水がこぼれやすくなります。給水し始めは給水量を極少量にして、水苔が吸水を開始したことを確認したら徐々に給水量を増やしていくようにすると、より水がこぼれずにいい感じで給水できると思います。ご参考にしてみてください。