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【DIY】波板トタン屋根を自分で修理する方法-留め具フックで固定

剥がれた波板トタン屋根をフックで固定し直して自分でDIY修理する 外構工事

実家の屋外に設置している薪棚らしき構造物の屋根が剥がれました。波板のトタン屋根になりますが、留め具となっているフックがなくなっており、合計4枚の波板が剥がれています。また、フック部の防水パッキンとなっているスポンジが完全につぶれており、波板の固定がグラグラになっている箇所も多数あります。そこで今回は、新たな留め具となるフックを準備して、剥がれた波板を再固定するともに、固定が不十分になっている箇所をしっかり固定し直して、これ以上、波板が剥がれないよう修理していきます。

1.剥がれてしまった波板のトタン屋根

写真は実家の裏庭に設置されている薪棚?と思われる構造物です。かなり年季の入った竹が置かれていますが、お米を収穫した際に、お米を天日干しする際に使っていた竹なのだそうです。(もう何年も活用されていません)

正月に帰省した際、その棚のトタン屋根が剥がれて落ちていることに気が付きました。剥がれたトタン屋根は1m幅の波板2枚です。

しかしながら、正月は挨拶回りで忙しかったのと、修理の用の部品や工具を全く用意していなかったので、修理を断念して東京へ帰ったのですが…それから約1カ月半ぶりに帰省すると、更に2枚の波板が裏返って捲れていました。(それが上写真の状態です)

そんな様子を前に立ち尽くしていると、近所のおじさんが現れて言いました。「これが風で煽られて危ないんだよ。石でも乗せて固定しておけ!」と。

もちろん、今回は修理用の部品や工具を準備して来ているので、言われなくても修理する気満々です。「わざわざ石なんか乗せんでも、しっかり修理するわ!」と心の中で呟いて「わかりました。ご迷惑をおかけしてすいません。これから直しますので…」と返答してお引き取り頂きましたw

下記リンクの記事では、隣人に庭の木を勝手に切られてしまった時の話を記事にしていますが、田舎では、ご近所さんとは出来るだけ仲良くしておかないといけないですねw

ということで今回は、この剥がれた波板のトタン屋根を、可及的速やかにDIYで修理していきます。

2.波板の固定方法と現在の状態

波板のトタン屋根を修理するにあたり、まずは剥がれた部分の状態を確認していきます。

薪棚の構造(概略)は図のとおりです。(一部の波板が欠損している状態の図になります)

棚の骨組みはスチール(鉄)製です。ところどころ腐食が進んでいますが、そこは今は気が付かなかったことにしますw(とりあえず、屋根の修理を優先します)

波板は、1mくらいの幅の波板が、両端を2山分くらい重ねた状態で並べられて屋根を構成しています。(2山を重ねることが、雨漏りを防止するためには重要なポイントです)

そして、その固定は上図の矢印の部分(上から見た赤丸部)にて、波板用のフックで固定されています。

波板を固定しているフックの概略構造(断面)図は図のとおりです。

”フック”の「ㇾ」の字部分が棚の”骨組み”に引っかかった状態で”六角ナット”を締め付けることで、”波板”と”骨組み”を固定する構造ですね。

また、”波板”は波板と同形状の”波リンフ”と呼ばれる部品で、面で押さえつけられてしっかり固定されます。(”リンフ”という単語は聞きなれないですが、座金みたいな意味があるみたいです)

更に”波リンフ”と”波板”の間には”スポンジ”が配置されていて、波板が固定される方向に常に圧を掛け続けるとともに、固定穴からの雨水の侵入を防止しています。(防水パッキンとなります)

よって、設計的には、そのフックがしっかり固定され続けていれば、風で波板が浮くことはないのですが…波板が剥がれている箇所は、そのフックが外れてなくなっているようです。

また、フックが辛うじて残っている箇所でも、スポンジが完全につぶれている状態です。結果として六角ナットの固定がゆるゆるになり、既にフックが引っかかっていません。(写真のようにスカスカになっている状態です)

固定されている波板のフックを確認しても、スポンジはほとんど原型をとどめていない状態です。あらかじめ六角ナットをきつめに締めていたであろう箇所は何とかフックが引っかかっていますが、六角ナットの締め付けが緩めだったと思われるところは、スポンジの圧がなくなって固定が甘くなっています。(フックの向きが変わって引っかかっていない場所もあります)

よって、今回、剥がれた波板を再び固定していくためには、波板を固定するフックを固定し直していく必要があるということですね。

3.波板の固定に必要な部品と工具

剥がれた波板を再び固定していくにあたり、まずは、固定用のフックがなくなっている箇所に使用する新たなフックを準備する必要があります。

フックの規格は複数あるようですが、フックのネジ部のネジ山外径を測定すると、実測値で「4.55mm」(写真)です。部品のラインナップから判断すると、W3/16規格のネジになるようです。(1inch=2.54cmなので、W3/16規格のネジ山外径はΦ0.478mmです)

また、フック長さの実測値は約50mmでした。

今回は、この実測値から、下記の”フックボルトセット”の100本入りの商品を購入しました。(今回の修理で100本も使用しませんが、今後のメンテナンスも踏まえて大量に準備しましたw)

また、スポンジ部分がつぶれてしまってフックの固定が甘くなっている箇所は、新しいスポンジに変更して固定し直していきます。

現状のフックボルトセットに使用されている白いスポンジは、既にそのほとんどが原型をとどめていませんので、折角交換するのであれば、耐候性に優れているものに変更して対応したいと思います。そこで準備したのは下記の商品です。

ブチルゴム製のパッキンで、厚みが4mmしかありませんので、どれだけ圧着力をキープしてくれるか?わかりませんが、”タフネス”を冠しているのですから、長く頑張ってもらいましょうw

後は、波板の固定が甘いエリアには、フックの固定を増やして対応していきます。そこで準備したのは下記2つの工具です。

まずは、波板のフックを追加したい箇所に穴を開けるキリですね。インパクトドライバーにセットできる六角軸仕様です。

そして、もう1つは波板の頂点を狙って穴を開けることが出来る位置決め治具です。

この治具。構造はとてもシンプルですが、意外と良く考えられています。写真のように波板の形状にピッタリ合わせて治具を固定して”波板キリ”を入れることで、波板の頂点に穴を開けることが出来ます。

なお、この「波板の頂点に穴を開ける」というのが意外と重要なポイントで、頂点に穴を開けることで、雨水が穴から侵入するのを防止してくれます。

もちろん、穴に対するメインの防水は”波リンフ”の下に配置する”スポンジ”ですが、雨水が流れていくのは主に波板の谷部分なので、穴が頂点にあることで、雨水自体が穴まで到達しにくくなります。

また、逆に波板の谷の部分に穴を開けてしまうと、雨の日に水が絶えず流れる場所に穴が開いていることになってしまいますので、穴位置を頂点にすることは、かなり重要なポイントです。

以上で、波板のトタン屋根の修理に必要なものは全て揃いました。(足りないものがあれば、施工の中で買い足して対応していきます。)

4.捲れた波板を元に戻して固定する

修理に必要な部品や工具が準備出来たら、まずは捲れてしまった2枚の波板を元の位置に戻して固定していきます。

捲れた波板には、元々のフックがほとんど残っていませんでしたので、新たに購入したフックを装着して固定していきます。

なお、最初はフックの取り付け方法が良く分からなかったので、フックから六角ナットや波リンフ、スポンジなどを全て外して、波板の裏側(内側)から直線部を穴に通して作業しました。(写真参照)

しかしながら、これがかなりの手間がかかる作業になりました。全てのパーツを外して固定し直すので当たり前ですが、1個を固定するための作業時間もかなりの時間です。

何個目かの固定で、フックについたパーツは全てそのままの状態で、波板の表側から屈曲側を穴に通して固定出来ることが分かったので、以降の作業はその方法に切り替えましたが…作業前にもう少し作業性を検証する必要がありましたね。(ただし、フックの挿入角度などには、多少の工夫が必要です。)

また、この日は六角ナットの締め付けに必要なスパナを忘れて来てしまったので、代用品としてウォーターポンプフライヤー(写真)を用いてナットを締め付けましたが…結果、1個のフックの固定に更に余分な時間が掛かってしまいました。

よって、本日は、近所のおじさんに「あぶねーだろ!」と言われて、急遽、夕方から施工を始めたのですが、この日の施工は指摘された”捲れた波板”の固定だけとして、残りの作業は翌日に実施することにしました。(追加で必要な工具を、今晩中に準備しますw)

5.ナットをより早く締め付けるディープソケット

剥がれてしまった波板トタン屋根の初日の修理は、捲れた2枚を固定するだけで終了としましたが、そもそもナットを締め付けるスパナなどの工具を(東京の自宅に)忘れて来てしまって来ているので、2日目の施工に向けて、作業効率を高める工具を準備していきます。

日没後に、近隣のホームセンターで工具を物色し、購入したのは下記のツールです。

インパクトドライバーに装着できる六角軸仕様のソケットです。フックのネジ部の長さがかなりあるので、袋状の部分が長い”ディープソケット”と呼ばれるものを購入しました。

W3/16仕様のフックに使用されているナットのサイズは、対辺が8mmです。色々なナットサイズに対応するセット品も販売されていましたが、今回は8mmサイズのソケット単品を購入しました。

2日目の修理作業は、このディープソケットを使用して効率をUPしていきます!

6.固定が不十分なフックを修正する

それでは、2日目の修理作業を実施していきます。

2日目の作業は、剥がれた波板の固定は最後に実施することにして、フックがなくなっていたり、フックが引っかかっていなかったり、ナットが弛んで固定が甘くなっていたりするフックの修正から施工していきます。

比較的痛みの少ない(剥がれた波板がない)棚の奥側から修正していきますが、痛みの少ないエリアでも、やはりところどころフックがないところや、フックが緩んで引っかかっていない箇所があります。

フックがなくなってしまっているところに関しては、新しいフックを使用して固定しましたが、写真のように、左手で内側のフック位置がズレないよう固定しながら、表側のナットをインパクトで締め付けることで、ズレなくしっかり固定することが出来ます。

ただ、元々の穴の位置精度にかなりのばらつきがあり、フックを斜め気味にしないと引っかかってくれない箇所が結構ありました。(フックの屈曲部がもっと長い商品があるとベターな気がしました)

また、波板に開けた穴が波板の頂点にない箇所も多く、ナットを締め付けた時に波リンフの座りが良くない箇所が多く発生しました。(この辺りは元々の加工精度が影響してしまうので仕方がないですね)

やはり、DIYは既存のものを修正するより、「0」から作成する方が簡単でしょうね。恐らくは。

元々のスポンジが完全につぶれてしまって、スポンジとしての機能を果たしていない箇所は、耐候性に優れた”タフネススポンジ”に交換しました。(写真のグレーのスポンジです)

”タフネススポンジ”はブチルゴム系なので、やはりナットを締め付けた時の反発力がいまいちな感じもしましたが…まあ、高い耐候性を謳っているのですから、経年劣化が少ないことを期待しましょうw

なお、本当はすべての既存のスポンジを、新しい”タフネススポンジ”に交換したかったのですが…作業を始めてみるとすべてを交換するためには果てしない手間と時間がかかることがわかりました。よって、途中からは、スポンジを交換する箇所を痛みが激しい箇所だけに限定しました。

ナットが緩んでいるだけの箇所は、フックがしっかり掛かっていることを確認した上で、増し締めだけを実施しておきました。

また、フック位置のバランスが悪くて、元々の波板の固定が甘い(風でバタバタしそうな)箇所については、波板に穴を追加してフックを追加することで固定力を強化しました。

なお、”波板穴あけ横滑り防止具”は、名前が長くて”けったい”な感じですが、本当に凄く便利です。価格もそれほど高い治具ではないので、波板DIYを施工するなら、是非持っておくべき工具ですね。

そんな感じで、波板の高い側(庭側)と低い側(道路側)のフックを何とか修正することが出来ました。問題は、波板の真ん中に固定されているフックです。

真ん中に固定されているフックは、波板の高い側からも、低い側からも遠い位置にあり、私がインパクトを持った手を伸ばして、やっと手が届くような距離です。よって、裏面側のフックを押さえつけながらナットを締めるという作業が出来ません。

しかも、前述のとおり、穴位置がズレている箇所も多いため、真ん中のフックの修正はかなり大変な作業となりました。(やはり、修理作業は難しいですね。。。)

最終的には、写真のように裏側のフックをビニールテープで仮固定して、表側からそーっとディープソケットを挿入してナットを回すことで、何とか再固定することが出来ましたが…本当に大変な作業となりました。

今回は、手元にあったビニールテープで何とか対応しましたが、錆びた骨組みにはあまり接着が出来ませんので、事前にクランプなどのフックが固定ができるツールを準備して対応すべきでしたね。(この辺は、次回の施工に向けての改善点です。)

そんな感じで、波板の固定が不十分なフックの再固定が完了しました。(ディープソケットの投入で作業時間の短縮が図れるはずでしたが、真ん中のフックの作業性がかなり悪いことで、かなりの時間を費やしてしまいました。)

7.剥がれた波板を再固定する

固定が不十分なフックの再固定が完了したら、いよいよ剥がれた波板を元の位置に戻して再固定していきます。

波板自体はそれほど重量があるものではないですが、夕方になり風が少し吹いてきたことで、風にかなり煽られました。波板の設置作業は、風の少ない穏やかな日に実施した方が良さそうですね。(特に一人作業の場合は注意が必要です)

また、波板の端面で手をカットしやすいので、波板のDIYを行う際には、必ず手袋を着用しましょう。(今更ですがw)

剥がれた2枚の波板を元の位置に戻したら、新しいフックを取り付けて固定していきます。

1枚目の波板の固定は、真ん中の位置にフックを挿入して固定する作業は大変でしたが、それ以外は問題なく作業できました。

問題は最後の1枚です。まず片側を隣の波板の穴に合わせてフックで固定して、反対側の固定を試みますが…風で飛ばされた際に波板自体に変形や歪みが生じているのでしょうか?そのままの状態では反対側の隣の波板と穴位置が合いません

仕方がないので、反対側のすべての波板位置を少しずつズラして、何とか穴位置を合わせました。(余計な作業が増えてしまいましたが、この辺は仕方がありませんね)

また、波板の低い側(道路側)の波板は、剥がれた時に完全に変形してしいました。(写真でも、隣の波板とかなりの段差が出来てしまっていることがわかると思います)

更に、波板の穴も裂けて広がってしまっていたので、その穴には防水テープを貼ってからフックを通し、変形した部分はフックで無理やり合わせ込むようにして固定しました。

結果、無理やり合わせた状態でも多少の変形が残ってしまい、多少の隙間が出来てしまいましたが、まずは風で飛ばないよう固定出来たことで”良し”としましょう。(細かい調整はまた別の機会に…)

剥がれていた波板が固定出来たら、位置合わせのために弛めたフックをしっかり再固定して、今回の波板修理は完了です。

修理を終えた感想としては、やはり「0」から作るよりも、修理作業は難易度が高い!です。骨組みがだいぶ痛んでいる感じもありますので、どこかのタイミングで更なるオーバーホールをした方が良いと感じました。

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