以前の記事【車-カーケア】VWティグアンのタイヤ・ホイール適合サイズを考察にて、フォルクスワーゲン・ティグアンのタイヤ・ホイール適合サイズを考察しましたが、今回は嫁さんのゴルフⅦにて同じような検証を行い、来シーズンに購入すべきスタッドレスサイズを考察します。(右近次の考察備忘録”第2弾”です!)
目次
1.タイヤサイズ表記-数字や記号の見方は?
嫁さんのフォルクスワーゲン・ゴルフⅦ(コンフォートライン)の純正タイヤサイズは、205/55R16です。まずはこの表記されている数字の意味を確認していきましょう。
”205”はタイヤの幅(mm)です。ただし、タイヤ側面に印字されている文字などの高さは含みません。また、取り付けるホイールのリム幅が標準サイズよりも0.5インチ大きく毎に、タイヤの幅も5mm程大きくなるようなので、タイヤに表示される数値は、標準サイズのホイールに装着した場合のタイヤ幅ということになります。
”55”はタイヤの扁平率(%)です。扁平率とは、タイヤの高さ(厚み)÷タイヤの幅*100(%)で計算されます。私の車で計算すると、タイヤの幅が205mmで扁平率が55%なので、タイヤの高さ(厚み)は、55÷100*235=112.75mmになります。数値的には、この扁平率が大きければ厚みがありクッション性の良いタイヤということになり、小さくなればなるほどぺったんこで固いタイヤということになります。
”R”はラジアル構造であることを表しているようです。昔のバイアス構造と呼ばれるタイヤと区別するためにその記号を表記しているようですが、現在の乗用車のタイヤはほぼほぼラジアル構造のようなので、気にする必要はなさそうです。
”16”は適合するホイールの径(インチ)を示しています。1インチ=2.54cm(25.4mm)なので、このタイヤの適合ホイールサイズは、25.4×16=406.4mmとなります。
したがって、嫁さんのゴルフⅦの純正タイヤサイズ外径は、幅:205mm、外径:632.4mmということになります。(外径=タイヤ高さ×2+ホイールサイズ+リムの厚み?)
2.ホイールサイズ-数字や記号の見方は?
続いて、ホイールサイズの見方を確認します。フォルクスワーゲン・ゴルフⅦ(コンフォートライン)の純正ホイールサイズは、16×6.5J 5-112 46 です。それぞれの数値や記号の意味を確認していきましょう。
”16”はリム径と呼ばれるホイール外径(インチ)です。1インチ=2.54cm(25.4mm)なので、我が家のゴルフⅦのホイールサイズは、25.4×16=406.4mmとなります。
”6.5J”はリム幅と呼ばれるホイールの幅(インチ)とその形状を表しています。我が家のゴルフⅦのホイール幅は、25.4×7=165.1mmです。形状は”J”と”JJ”があるようですが、その辺の違いよくわかりません。
”5”はホイールを車に取り付けるためのボルトの本数です。ホイールで言うと穴数ですね。我が家のゴルフⅦはハブボルトを5本取り付ける仕様です。
”112”はP.D.Cと呼ばれるボルトのピッチ(mm)で、ボルト中心をつないで描ける円の直径を表します。国産車では100mm、114.3mmが主流のようなので、輸入車とは仕様が異なりますね。
”46”はインセットと呼ばれる寸法で、図の通りホイールの幅方向の中心から、ホイール取り付け面までの距離を表しています。昔はオフセットと呼ばれていましたが、いつの間にか呼び方が変わっていました。インセットの値が大きくなるとホイール(タイヤが)車の中に入っていき、インセットの値が小さくなるとホイールが外に飛び出していく方向になります。
我が家のゴルフⅦのインセットは46mmです。これが車検の基準に対してどの程度余裕があるか?はわかりませんが、新しいタイヤやホイールを購入する際にはこの値を基準に大きくずれないように考慮して選定する必要があります。
3.中古スタッドレス(タイヤ・ホイールセット)
嫁さんのゴルフⅦは昨年末に納車されて、年初に登録しましたが、通勤で使用するためにはすぐにスタッドレスを購入する必要があったため、スタッドレスはネットのオークションでタイヤ・ホイールがセットになっているものを購入しました。既に1月になっていたこともありましたので…来シーズンに向けてのホイールを確保する感じで2015年製の下記仕様のタイヤを格安で購入しています。(今シーズンは雪もあまり降らなかったので、これで何とかしのぐことが出来ました。)
- 純正品:205/55R16 16×6.5J 5-112 46
- 中古品:195/65R15 15×6.0J 5-112 47
来シーズンに購入するスタッドレスタイヤは、今回購入した15インチのホイールを使用して行く前提で検討していきます。
4.純正品と中古品のタイヤ・ホイールサイズ比較
純正のタイヤ・ホイールサイズと、中古で購入したタイヤ・ホイールサイズを比較してみます。
純正品 | 中古品 | 差分 | |||
タイヤ | 幅 | 205mm | 195mm | -10mm | |
扁平率 | 55% | 65% | 10% | ||
タイヤ外径 | 632.4mm | 635.0mm | 2.6mm | ||
ホイール | インチサイズ | 16インチ | 15インチ | -25.4mm | |
リム幅 | 6.5インチ | 6インチ | 12.7mm | ||
リム形状 | J | J | 同じ | ||
インセット | 46mm | 47mm | 1mm |
タイヤ外径については、直径で2.6mm大きくなりました。車高は1.3mmだけ高くなっているということですね。(そんなのを体感できる人はいませんね。)
タイヤ外径が異なることで発生するスピードメーターの誤差は「-0.5%」です。(タイヤサイズを入力すると誤差を計算してくれる便利なサイトがあるのでそちらで調べました。)これは、スピードメーターが時速100kmを表示しているときに、実際には時速100.5kmのスピードが出ていることを意味します。スピードメーター自体の精度が良くわかりませんが、恐らく無視できるような誤差ですね。
続いて、タイヤの幅方向を比較します。購入したスタッドレスが純正品に対して相対的にどのような位置にあるか?(純正品の外形範囲内にあるか?)を確認します。(ホイールの車取り付け面からの寸法A・Bを比較します。)
純正品 | 中古品 | 判定 | ||
A | 56.5mm | > | 50.5mm | OK |
B | 148.5mm | > | 144.5mm | OK |
中古品は純正品に対してインセット値が「+1mm」になっているので、タイヤ中心は中古品の方が内側に1mm入る設定になっています。しかしながら、タイヤ幅が「-10mm」なのでタイヤの外面・内面ともに、純正品の外形内に収まっています。外側の出っ張りも、内側の干渉も問題がありませんね。
結果として、今回中古品として購入した「195/65R15」というタイヤサイズについて、車とのマッチングに関する問題点は特に見つかりませんでした。
5.次回購入スタッドレスタイヤのサイズ検討
現状の把握が出来たら、次回購入するスタッドレスの仕様を考えていきます。
ゴルフⅦの他グレードの純正仕様を確認すると、15インチのホイールでは「195/65R15 15×6.0J 5-112 43」という仕様が採用されているグレードがあります。それを、今回購入した中古品の仕様と比較すると下記です。
純正15インチ | 中古品 | 差分 | |||
タイヤ | 幅 | 195mm | 195mm | 同じ | |
扁平率 | 65% | 65% | 同じ | ||
タイヤ外径 | 635.0mm | 635.0mm | 同じ | ||
ホイール | インチサイズ | 15インチ | 15インチ | 同じ | |
リム幅 | 6インチ | 6インチ | 同じ | ||
リム形状 | J | J | 同じ | ||
インセット | 43mm | 47mm | 4mm |
結果として、インセットだけが4mm違っていて、同じ15インチで比較すると4mmだけタイヤが内側に入り込む設定になります。しかしながら、純正の16インチと比較すると内側のクリアランスは4mm大きい設定となっているため、全く問題はありません。
また、中古ホイールのリム幅6インチは、15インチ純正品と同じなので、タイヤ幅195mmとの適正も問題なさそうです。
よって、来シーズン購入するスタッドレスタイヤのサイズは「195/65R15」で決定です!
・購入すべきスタッドレスの仕様を考察して
今回は以前にまとめたティグアンと同じように、ゴルフⅦの次回購入すべきスタッドレスの仕様について考察しました。幸いにも中古品として購入したホイールの仕様が、ゴルフⅦの他グレードのホイールと極めて近い仕様であったため、次回購入する仕様は簡単に決定することが出来ました。
インチダウンしたことによるタイヤ購入価格への影響は、ヨコハマタイヤ同一グレードでの最安品を比較すると下記の通りです。(2022年5月現在。価格.comより)
タイヤメーカ | グレード | 205/55R16 | 195/65R15 |
YOKOHAMA | ice GUARD7 iG70 | ¥27,602 | ¥16,156 |
ice GUARD6 iG60 | ¥17,600 | ¥11,200 |
今年の11月くらいの時点でどの程度の価格になっているか?わかりませんが、インチダウンしたことによる価格的なメリットも出せそうですね。^^