【車-カーケア】アルミモールの白さび除去-HOLTS MH684

欧州車アルミモールHOLTSでの白サビ除去とコーティング

長年乗り続けてきたトヨタ車を手放し、中古の欧州車を購入しましたが、そこはやはり中古車。気になる箇所が多々あります。今回は多くの欧州車オーナーを悩ませている、アルミ製のドアモールやルーフレールに発生する白サビの除去に挑戦しました。巷で評判の Holt MH684 を使用して磨いた結果をご紹介していますので、皆様のカーケアのご参考になれば嬉しいです。(下記リンクにて動画も公開していますので、ご参考にしてみてください。【車-カーケア】#1 欧州車アルミモールの白サビを落とせ!-Holts 白サビ除去&コート MH684

1.欧州車のアルミ製部品に発生する白サビ

日本車のドアモールやルーフレールには、樹脂(プラスチック)にメッキ加工したものが使用されることが多いですが、欧州車では表面をアルマイト処理(酸化被膜処理)したアルミ材が使われています。強度としては、当然アルミ材の方が強いと思うので、よりお金をかけてアルミを採用している欧州車の方が良い仕様のように思われますが…日本を走る欧州車にはそこに落とし穴があります。

欧州車アルミモールの白サビの状態(施工前)

欧州を走る欧州車ではアルミの表面が極端に劣化することはない?ようですが、日本を走る欧州車では、アルミ部品に雨が当たって放置されてしまうと表面に写真のような”白サビ”が発生してしまうのです。それはなぜか?にわかには信じがたいですが、日本に降る「酸性雨」が影響しているようなんです。

酸性雨で木が枯れる

「酸性雨」と聞くと、公害がひどかった時代に森を枯らせしまったような極端な事例を連想してしまうので、そんなの過去の話でしょ?と思いますよね。そして「欧州よりも日本の雨の方が酸性が強いなんてことあるの?」などと色々と疑問がわいてくると思います。

右近次的に現在の欧州と日本の大気汚染環境、それによる雨のPh(ペーハー)がどうなっているか?わかりません。しかしながら、事実としてあるのは下記なんです。

ベンツやフォルクスワーゲンが製造されているドイツではアルミ製の外観部品に極端な白サビは発生しない。(なので、外観部品にアルミ製の部品を採用しても特段問題はない。)

日本ではアルミ製の外観部品に白サビが発生する。(よって、日本車では外観部品にはメッキ部品が採用される。)

欧州車を購入した日本ユーザーは保管環境による差こそあれ、皆さんアルミ部品の白サビに悩まされています。今回、右近次の購入した欧州車は、全体的な状態を見ても雨ざらしであまりケアされていなかったと思われ、各部のアルミ部品の白サビがひどいです。今回は、そのような状態を改善すべく、市販の除去剤を使用して白サビを除去に挑戦しました。

2.Holts製 白サビ除去&コート MH684

今回、白サビを除去するために購入した商品は、Holts MH684 白サビ除去&コートです。

Holts MH684の内容物は以下の4つです。

Holts白サビ除去&コーティング剤の内容物

・サンドブロック:発泡材?の4面に#320、#600、#1200、#3500のサンドペーパーが貼り付けられている研磨用ブロック

・マスキングテープ:アルミ部品の周りを傷つけないよう保護するためのテープ

・コーティング剤:研磨後に塗布し、小傷を埋めて光沢を出すコーティング剤

・コーティングスポンジ×2:コーティング剤を滴下し、アルミ材に塗布するためのスポンジ

正直言うと、薬剤や、研磨材などでサビを取るのだと思っていたのですが…白サビを除去するのはただの”やすり”(サンドペーパー)でした。しかしながら、このブロック状のサンドペーパーが、アルミモールを絶妙に削りやすくしているはず。(そう信じて施工していきます。)

コーティング剤は、せっかく磨いたアルミがすぐに劣化してしまうのを防ぐためにも必須ですね。#3500のサンドペーパーで仕上げた後に残った小傷に入り込んで、より光沢感を出す効果があるみたいです。ボディーでもなんでも、水で濡れて傷が埋まるととても綺麗に見えます。コーティング剤がその傷に入り込んで光沢感を持続してくれたら嬉しいですね。その辺の効果は施工後の状態で確認していきます。

3.Holts MH684 サンドブロックによる白サビ研磨

それでは、助手席側後部座席のドアモールから施工していきます。

まずは、ドアモール周りのボディーなどをサンドペーパーで削ることがないように周りをしっかりマスキングします。今回はMH684にマスキングテープが付属されていますが、最近は100均で色々なサイズのマスキングテープが購入でき、いろいろな作業で重宝しますので、常にストックしていくことをおススメします。(右近次は常に2本くらいストックしています。)

Holts 白さび除去&コーティング剤 いきなり#600で磨いた状態

マスキングが出来たら研磨開始です。説明書を見ると「いきなり#320で研磨すると必要以上に削りすぎることが…」みたいなことが書かれていたので、少し控えめに#600から研磨してみますが…、はい。全然ダメですね。やはり私の愛車の白サビの状態は、とても酷い部類に入るようです。

ちなみに、写真の右側が手始めに施工する助手席側後部座席のドアモール。左側が助手席側のドアモールです。助手席側は施工前(ニュートラル)の状態として施工せずに残して比較していきます。

Holts 白さび除去&コーティング剤 #320で磨いた状態

こちらが#320で2ターン程磨いた状態が写真の状態です。うん。かなり綺麗になりましたね。よく見ると白サビが残ってはいますが、ここまでの輝きが戻ればOKです。なにせ現状が左側の状態で、シルバーというより(まだらな)白なので。これが、更なる研磨とコーティング剤でどの程度の仕上がりになるか?期待が膨らみます。

Holts 白さび除去&コーティング剤 #600で磨いた状態

#600で磨いた後の状態です。いいですねー。鏡面に近づいてきました。右近次の姿もうっすら映り始めています。

Holts 白さび除去&コーティング剤 #1200で磨いた状態

#1200まで磨きました。この辺は#600からあまり劇的な変化がないように見えますが、果たしてどうでしょうか?

Holts 白さび除去&コーティング剤 いきなり#3500で磨いた状態

最後の#3500まで磨いた状態です。はい。鏡面になりましたね。右近次の表情まで写り込むことが出来そうです。ここまで綺麗になれば文句なしです。

これがさらにコーティング剤でどうなるか?です。

4.Holts MH684 コーティング剤による表面仕上げ

Holts 白さび除去&コーティング剤 コーティング剤のスポンジへの滴下

続いて、表面にコーティング剤を塗って仕上げていきます。スポンジにコーティング剤を滴下し、ドアモールの表面に塗っていきます。

こちらは全体を施工してみての感想になりますが、このコーティング剤の滴下はスポンジが少し湿るくらいでちょうどよいと思います。あまり滴下しすぎると、塗布時に表面が泡立ち、仕上がりが良くなりませんので「少し足らないのでは?」って思うくらいがちょうどよいです。

コーティング剤の伸びとしては非常に良いので、少量を薄く延ばす感じで塗布していきます。施工後の仕上がりとしては、スポンジを往復させるより、一方向に滑らせて塗布する感じで施工した方が仕上がりがよい気がしました。

Holts 白さび除去&コーティング剤 コーティング塗布後の状態

さて、肝心の塗布後の状態ですが…うん。素晴らしすぎます。鏡面とまではいきませんが、アルミ本来の輝きを取り戻しました。ここまで綺麗にできれば100点ですね。

これでまずは助手席側の後部座席のドアモールが施工出来ました。引き続き他の箇所を施工していきます。(手動による磨きは地味にしんどい作業です。)

5.Holts MH684 を使用した全体磨き後の感想

Holts 白さび除去&コーティング剤で取り切れなかったアルミモールの白サビ

その後、車のアルミ部材をすべて磨きました。すべてと言ってもドアモールとルーフレールの2か所ですが、結構しんどい作業となりました。

磨き終えた結果としては、最初に施工した後部座席側のドアモールはかなり綺麗に仕上がったのですが、前の座席のドアモールなどでは写真のとおりで白サビが落とし切れませんでした。

サンドペーパーの磨き力が最初に後部座席を磨いた時より落ちたのか?はたまた、もともと前の座席のアルミの白サビが酷かったのか?はっきりとはわかりませんが、右近次はその両方ではないかと思っています。

その他の箇所を見ても、車の前側の状態がより劣化が激しく、後ろ側の状態が比較的状態が良いように見えます。ここからは想像になりますが、建物などを背に青空駐車をしていて、前側がより太陽の光に当たるような保管のされ方をしていたのではないかと。

まあ、真相はわかりようもないですし、白サビが完全に落とせなかったのは残念ですが、白かったモール部品が、光沢をもったシルバーになっただけで、車の見た目は大分良くなったと思います。施工のコツは何となくわかったので、次回施工のタイミングでは。もっと綺麗に仕上げていきたいと思います。

6.Holts 白サビ除去&コート MH684 の評価:★★★★

今回、白サビを完全に落とすことはできませんでしたが、施工後のアルミモールは本来の光沢を取り戻しました。価格も¥1,000台とそれほど高くなく、コスパとしてもそんなに悪くはないです。

強いてマイナスポイントをあげるなら、削る工程がただのやすり(サンドペーパー)であることですかね。削るだけなら、サンドペーパーとペーパーを固定するためのブロックを準備すればお安く代用可能なので、削るための研磨材を付属するとか、もっと効果が出る何らかの工夫が欲しかった気がします。

最後の塗布するコーティング剤は仕上げ材としては良いものだと思います。あとは耐久性がどうか?ですね。効果が半年もって普通?1年もてば優秀って感じになる感じでしょう。(そこは時間経過で確認するしかないですね)

以上を踏まえて、今回の Holts 白サビ除去&コート MH684の右近次評価は…★★★★です。

削り加工にサンドペーパー以外のもっと工夫された+αが欲しかったですが、全体的な効果としては上々で、試してみる価値が十分にある商品です。白さびに悩まされている皆さんも是非試してみてください。おススメです。

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