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【DIY】TOTO製ウォシュレット アプリコットを自分で交換する

TOTO製ウォシュレットアプリコットをDIYで自分で交換する方法 DIY

母親が一人暮らししている実家のウォシュレットが壊れました。実家のウォシュレットはTOTOの上位グレードであるアプリコットの最上位機種”F3AW”です。そこで今回は、アプリコットの最上位機種”F3AW”が有する機能とその必要性を改めて検証して交換機種を選定し、アプリコット”F1”へDIY交換しました。なお、”F3AW”の「オート洗浄」ユニットを流用すれば、エントリー機種の”F1”を”F1A”として使用出来ます。交換作業は極めて簡単ですので、皆様のご参考になれば嬉しいです。

1.壊れたウォシュレット”アプリコット F3AW”

母が一人暮らししている実家のウォシュレットが壊れました。しばらく前からおしり洗浄用のノズルが出なくなったのは聞いていて、我慢して使用し続けてもらっていましたが…私が実家に帰って便座を上げたところ、便座の根元が「バキッ」と折れて写真のような状態に。。。

実家に設置されていたのは、2013年製造のTOTO製ウォシュレット、その中でも”アプリコット”という最上位シリーズの”F3AW”という最上位機種です。(一人暮らしなのに良いのを付け過ぎですw)

アプリコットシリーズは、トイレの使用前後、そして定期的に自動で便器にミストを吹きつけることで便器に汚れをつきにくくしてくれたり、自動でノズル洗浄をして清潔さを保ってくれたりするとても優れた機種です。やはり、高価なだけあって機能が充実していますね。

アプリコットシリーズの当時のラインナップと、その他の主な機能は下記のとおりです。現状のラインナップからは”F3A/F3AW”がなくなって、新たに”F4/F4A”が設定されているようですが、いずれにしても、”F3AW”は機能てんこ盛りの最上位機種です。

機能 F1/F1A  F2/F2A  F3/F3A F3W/F3AW
温風乾燥
便座・便蓋開閉
便蓋オート開閉
やわらかライト
瞬間暖房便座

なお、型式に”A”が付くものは、トイレ使用後に便座から立ち上がったことをセンサーが感知して、自動で水を流してくれる「オート洗浄」が付いている製品になりますが、「オート洗浄」に関しては、後付けできるオプションユニットが設定されていますので、”A”が付く付かないの違いは、そのオプションが標準でセットになっているか?否か?の違いになります。

その他、てんこ盛りの機能の詳細は後ほど説明しますが、”F3/F3A”と”F3W/F3AW”には、便蓋のオート開閉機能が付いていますので、人がトイレに入るとセンサーが反応して蓋が開きます。

写真は便蓋が自動で開いている時のものになりますが、実家に帰って最初に体験した時には、かなりびっくりしました。(でも驚いたのは最初の1・2回ですけどw)

また、便座や便蓋がリモコンで開閉できる機能も付いていますので、便座の根元には開閉するためのモーターが付いています。しかしながら、用を足すために便座を上げるのにわざわざリモコン使う人なんてほとんどいませんよね?そのため、モーター内蔵の便座を手動で開閉したことで便座の根元に余計な負荷がかかり、長年の負荷の蓄積で折れてしまったようです。

エアコンにも同様の傾向がありますが、基本的には機能が増えれば増えるほど、その機能のどれかが故障する確率は増えます。よって、故障せずに快適に使用し続けるためには、必要最低限の機能を有するものを購入する方が良いです。(はっきり言って、便座のリモコン開閉なんて必要ないです)

今回は、私が便座にとどめを刺してしまったこともありますので、私がDIY交換を検討していきますが、「余計な機能が付いていると故障の確率が上がる」ことを踏まえて、機能が必要最低限となるものを、現状の機能とのバランスを考えて検討していきます。

2.交換するウォシュレットに必要な機能は?

まずは、ウォシュレットのDIY交換機種を検討するにあたり、1項でまとめたアプリコット”F3AW”が持つ機能の中で「必要な機能は何か?」を考えていきます。

まずは「温風乾燥」ですが、おしり洗浄後に温風を当てて、お尻を優しく乾燥してくれる機能だそうです。そんな簡単に温風で完全乾燥できるとも思えませんので、基本的にはトイレットペーパーで拭きます。ということで、私の中では不要な機能です。

続いて「便座・便蓋開閉」は、1項で述べたとおり不要です。健常者であれば、そんなの手動でやれるっちゅー話ですね。(手動で開閉できない方に対してのみ、ありがたい機能になります)

そして、もちろんですが「便蓋オート開閉」も有無を言わさず不要です。(嬉しいのは最初だけですw)

続いて「瞬間暖房便座」は、文字通り瞬間的に便座を温めることで、節電する機能です。HPでは、タイマーなどを併用することで、年間¥6,000の節電効果があると謳っていますが…その数値はベストケースでの数値になると思いますので、逆に言うとベストケースでも効果は月¥500円程度です。基本的にカタログ数値はあまり信用していないので、この機能が付くことで本体の価格が大幅に上がるなら不要な機能と判断します。

続いて、「やわらかライト」は、暗いトイレ内でも便器が自動で光ってその位置を知らせてくれる機能だそうです。…基本的にトイレに入る時はトイレの電気を点けますよね?ということで、こちらも不要な機能です。

最後に「オート洗浄」に関しては、リモコンでトイレを流すことができることに加えて、便座から立ち上がったら自動的にトイレを流す機能です。個人的には、用を足したた時には、その用の状態を確認してから流したい人間なので、勝手に流れてしまう本機能はありがた迷惑ですが、母にとっては他のお家で用を足した時に流すのを忘れてしまうくらい、無意識に活用している機能のようです。よって、ここは母の活用状況を踏まえて、我が家では必要な機能と判断します。

よって、多彩な機能の中で、必要な機能と不要な機能を仕分けした結果は下記のとおりとなります。(「オート洗浄」以外は不必要な機能という仕分け結果になりました)

機能 F1/F1A  F2/F2A  F3/F3A F3W/F3AW 必要性
温風乾燥不要
便座・便蓋開閉不要
便蓋オート開閉不要
やわらかライト不要
瞬間暖房便座不要
オート洗浄(○)(○)(○)(○)必要

上記の結果を踏まえて、交換する機種を選択していきましょう。

3.交換するウォシュレットの型式選定

現状の壊れたアプリコット”F3AW”が有する特別な機能の中で、その機能の必要性を仕分けした結果、母が使用する前提で必要と判断した機能は「オート洗浄」のみとなりました。

「オート洗浄」を必須とする前提で考えると、選択するシリーズは自動的にTOTO製のアプリコットシリーズになりますね。お値段が高い最上位シリーズになりますが、高齢の母のことを思えば、致し方ないでしょう。(発生する費用はDIYで交換することで抑えていきますw)

また、アプリコットシリーズから選択するのであれば、今まで気が付かないうちに享受してきた、「きれいが長く続く」ためのすべての機能が引き続き享受できます。晩年の母のトイレライフは今後も極めて清潔に過ごしてもらいましょう!

また、アプリコットシリーズ内での交換であれば、共通使用出来る部品やユニットがあるはずです。特に「オート洗浄」機能のために、タンク内に設置する部品(写真)については、開発者がよほどのアホでない限り、現状のものがそのまま使用できると思われます。(その辺の互換性が考慮できない開発者は「0点」ですw)

その辺の目論見も踏まえて、今回、交換用のウォシュレットとして選択した機種は下記です。

TOTOのアプリコットシリーズの中ではエントリーグレードとなる”F1”です。この”F1”に既存の「オート洗浄」のユニットをそのまま流用することにより、”F1A”として使用していきます。

また、アプリコット”F1”の最新機種は”TCF4714”になりますが、実家の”F3AW”と比較すると最新機種ではリモコンの仕様が大きく変わっているようです。そこで、マイナーチェンジ1つ前の”F1”機種となる”TCF4713”を購入して、リモコンの互換性を確保していきます。(オート洗浄用のボタンなどを、F3AWから移植する計画です)

以上で、交換する機種は決まりました。早速、商品を発注して施工していきましょう。

4.アプリコット”F3AW”を”F1”に交換

商品が届いたら、早速、交換作業を実施していきます。

ウォシュレットの交換作業時にまずやることは、便器の後方(写真矢印部)などにある、水道管からトイレやウォシュレットに水を供給する止水弁を締めることです。止水弁を締めることで、水の供給を完全に遮断することが出来ますので、使用中に水漏れなどのトラブルが発生した際には、こちらを閉めることで、被害を最小限にすることが出来ます。

止水弁の開閉方法はマイナスドライバーでネジを締めこむ(弛める)だけです。この辺は、どの水道でも同じような構造になっているので、トラブル発生時の応急処置方法として、女性含めた皆さんにも知ってもらいたいですね。(緊急時にクラシアンさんとかを呼んでも「今は部品がないので、止水弁だけ締めておきますねー」となる場合が多いです。)

止水弁を締めたら、念のためタンク内の水をトイレに全て流して、施工時に漏れる水がない状態にしておきます。(今回の施工では不要な作業でしたが)

水の処理が完了したら、壊れた古いウォシュレット”F3AW”を取り外していきます。まずは、ウォシュレットの電源プラグをコンセントから抜いて、止水弁に取り付けられている”分岐金具”から、ウォシュレット用給水ホースを取り外します。

給水ホースの取り外し方法は、ウォーターポンプフライヤーなどで袋ナットを弛めて取り外すだけです。このウォーターポンプフライヤーを私は電気工事士試験用に購入しましたが、今まで水回りのDIYでしか活用出来ていません。よって、水回りのDIYではモンキーレンチなどは極力使わず、ウォーターポンプフライヤーを使用するようにしていますw

ウォシュレット用給水ホースが取り外せたら、ウォシュレット本体を便器から外していきます。本体の左右に固定を解除するボタンがあるので、そこを押しながら手前に引くことで、簡単に取り外すことが出来ます。

また、”F3AW”では、本体に「オート洗浄」ユニットに接続されているコード(写真参照)が接続されていますので、それも忘れずに抜いておきます。(プラグを抜くだけです)

なお、このコードはウォシュレット本体を”F1”に交換後も使用します。現行機種では、本体の向かって左側に接続される構造になっているようなので、新しい本体を設置後にスムーズに接続できるよう、コードを左側に引き回しておきました。

以上で、ウォシュレット本体の取り外しは完了です。

また、通常のウォシュレット交換では、給水管とタンク+ウォシュレットを接続する”分岐金具”を専用のものに交換する必要がありますが、今回はアプリコット”F3AW”⇒”F1”という同メーカー、同シリーズでの交換で”分岐金具”の仕様が同じでしたので、既存のものが流用出来ました。(写真は使用しなかった”F1”用の分岐金具です)

なお、”分岐金具”を交換する際には、付属の青いパッキンを新しいものに必ず交換してください。(既に潰れた古いパッキンを流用してしまうと、水漏れの原因になります)

古いウォシュレット本体(F3AW)が取り外せたら、新しいウォシュレット本体(F1)を取り付けていきます。(TCF4713の施工説明書はこちら:TOTOさんHPのリンクです)

取り付け方法は、便器に”ベースプレート”を取り付けて、そこに本体を固定するだけです。ワンチャン、既存のベースプレートが流用できるかも?と期待しましたが、仕様が大きく変わっていましたw

ベースプレートの取り付け(取り外し)は、便器の穴にゴムに覆われたネジ挿入して、そのネジ(写真参照)を締める(弛める)だけです。

ネジを締めることで、裏側のゴムが潰れてネジが抜けなくなる構造ですね。

また、便器のサイズによりベースプレート内のネジ位置を調整する必要がありますが、実家の便器は標準サイズ(取り付け穴から便器先端までが44cm)だったようで、デフォルトの位置のままで固定出来ました。

ベースプレートが便器に固定出来たら、ウォシュレット本体を手前からスライドさせて取り付けます。ロックがかかると「カチッ」と音がするはずなので、そこまでしっかりスライドさせればOKです。

ウォシュレット本体を便器に固定することが出来たら、ウォシュレット用給水ホースを分岐金具に取り付けていきます。

なお、取り付け方法は取り外し方法と同じで、ウォーターポンプフライヤーなどで袋ナットを締め付けていくだけですが、袋ナットの中にはゴム製のパッキンが内蔵されているので、パッキンを交換する必要もありません。(施工しやすいように出来ていて助かりますね)

ウォシュレット用給水ホースを取り付けることが出来たら、先ほど古いウォシュレット本体から取り外した「オート洗浄」ユニットのコードを新たなウォシュレット本体に接続します。

本体への接続箇所は向かって左側の写真の位置です。本体側のコネクタにプラグをしっかり挿し込んで、その上に樹脂カバーを固定すれば「オート洗浄」ユニットの接続は完了です。

以上でウォシュレット本体の取り付けは完了です。(取り外し、設置ともに、とても簡単な作業でしたね)

続いては、本体の電源コードを接続していきます。電源プラグのアースコードの被覆を剥いて、壁面コンセントのアース端子に接続します。そして、電源プラグをコンセントに挿せば、電源の接続は完了です。(ウォシュレット本体の初期動作が始まります)

電源が接続出来たら、止水弁を開放してタンクに水を充填させます。これで、ウォシュレットの交換作業は完了です。

5.ウォシュレット用リモコンの設置

ウォシュレット本体の交換作業が完了したら、ウォシュレットを操作するためのリモコンを設置(交換)していきます。

今回は、リモコン仕様が従来品とほぼ同じとなるものを購入したので、従来品のリモコンでも問題なく使用できますが、新たに設置するウォシュレットは従来品よりも機能が少ないため、従来品のリモコンを使用した場合は使えないボタンが発生します。

写真の左側が従来品のリモコン、右側が今回のリモコンになりますが、従来品のリモコンを使用した場合は、表面の「乾燥」ボタン、上面の「便座開閉」「便ふた開閉」ボタンが使用できません。私が使用するのであればそれでも全く問題はないのですが、今回は母が使用するものになりますので、新しいものに交換しておきましょう。

ただし、今回は「オート洗浄」の機能を流用しましたので、新品のリモコンには、それに対応する「流す大」「流す小」「eco小」のボタンがありません。

よって、従来品の「流す大」「流す小」「eco小」のボタンを新品のリモコンに移植する必要があるのですが…移植する従来品のボタンは、経年劣化でかなりの黄変が進んでいました。

結果として、写真のように新品の真っ白なリモコンの上面に黄変したボタンを取り付ける仕様になってしまいましたが…まあ、80歳を越えた母はそのくらい許してくれるでしょうww

そんなこんなで、必要なボタンを移植して電池を入れたら、初期設定として現在時刻を設定して、リモコン本体の準備は完了です。

なお、リモコンを壁に固定するための「ハンガー」は設置済の従来品がそのまま使用できましたので、その「ハンガー」を使用して壁に設置しました。(設置位置に不満がありますが、今回はそこをいじるのはやめましたw)

以上で、リモコンの設置は完了です。

6.設置したウォシュレットの動作確認

新たなウォシュレット本体とリモコンが設置出来たら、いよいよ動作を確認していきます。

まずは、一番重要な「おしり洗浄」の動作を確認します。

確認方法は、便座に体重をかけて、ウォシュレットに「便座に人が座った」と認識させた状態で、シャワーを受ける容器を設置して「おしり洗浄」を動作させるという方法(写真参照)です。(実際にお尻を出して動作させてもいいのですが、それでは記事に出来ませんのでw)

まあ、新品なので当たり前ですが、結果は問題なく動作してくれました。そして、接続箇所からの水漏れなどもありません。(施工はばっちりです!)

これで、母のトイレライフもやっと充実したものになりますね。(しばらくは「おしり洗浄」が壊れたままで我慢してもらったので)

続いて、リモコンにて「オート洗浄」を動作させてみます。結果は、こちらも問題なく動作してくれました。(写真参照)

「オート洗浄」ユニットは、本体への接続仕様(接続箇所)が変更になっていましたが、互換性には全く問題はなかったようですね。

その他の各種機能は、実際に便座に座って(お尻を出して)確認しましたが、全ての機能が問題なく動作することが確認できました。

以上で、今回のウォシュレット交換作業は全て完了です。

施工後の感想としては、ウォシュレットの交換作業はとても簡単でしたね。特に今回は、同シリーズでの交換で分岐金具が流用できたので、極めて簡単に作業が出来ました。

また、今回購入したアプリコット”F1”は、シリーズの中ではエントリー機種になるとは言えお値段的には高額な商品です。今後、故障などしたら困るので、しっかり「5年保証」を付けておいたのですが…それを伝えた時の母の返答が「あと5年も生きれるかなぁ?」でした。おいおい、少なくともあと5年くらいは生きろよw

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