【DIY】屋根裏点検口の追加設置 -屋根裏収納からの出入り口

【DIY】屋根裏収納から出入りしやすい大きな屋根裏点検口の追加

屋根裏への点検口が屋根裏収納にありますが、荷物を絶えず置いている場所に位置しており、かつ開口が小さいため、現状では屋根裏への出入りが非常に大変でした。今回は今後の電気工事などの屋根裏開発を念頭に、出入りのし易い新たな点検口(出入り口)をDIYしたので紹介します。(点検口への扉追加は、別記事【DIY】屋根裏点検口に断熱性の高い扉を追加するで紹介しています)下記リンクにて動画も公開しておりますので皆様のDIYのご参考になれば嬉しいです。【DIY】屋根裏点検口の追加設置 -断熱性を考慮した扉の作成

1.屋根裏点検口-現状の問題点と追加設置

我が家の寝室の上には屋根裏収納があります。その奥に屋根裏への入り口がありますが、荷物を常においている場所にあり、かつ入り口が40cm×40cmと小さく、その扉(蓋)が多数のねじで固定されている構造になっているため、出入りが非常に大変でした。(写真を撮るのも大変なので現状の点検口の写真はありません:笑)

また、生活していると嫌でも荷物が増えます。外には駐車場に1基、庭に2基の物置をDIY設置し、屋根裏収納には”お雛飾り”などの屋内保管が必須なものに限定した収納をしているつもりですが、住み始めて10年以上たった今では、屋根裏部屋の奥から荷物を取り出すのが非常に困難な状態になってきました。

屋根裏収納と点検口の位置関係 部屋配置図

そこで今回は、屋根裏収納から屋根裏への新たな点検口(出入り口)を作成して出入りを容易にしていきます。そして、屋根裏への出入りをしやすくすることで、屋根裏で実施する2階の電気工事などのDIYを施工しやすくする効果も狙います。

屋根裏への”新出入り口”は、荷物を置くことのない、寝室からの昇降口を上がってすぐ横(右手)に設置することにしました。ダイレクトに屋根裏にアクセスできる位置になるので、改善効果は絶大なはずです(多分)。また、屋根裏からの熱気や寒気が屋根裏部屋に入って来ないよう、自作の扉も作成します。(扉の作成は次の記事 【DIY】屋根裏点検口に断熱性の高い扉を追加するで紹介します)

2.屋根裏点検口を追加する箇所の壁内構造確認

基本的に、壁には石膏ボードをしっかり固定するための”間柱”が設置されていますので、石膏ボードに穴をあけるだけでは人が出入りするのに十分な大きさが確保できません。(”間柱”もカットして開口面積を確保する必要があります。)なので、まずは壁内の間柱配置状況を確認します。現状の小さな出入り口から屋根裏に出て、壁の裏側から間柱を確認する方法や、壁内センサーを使用して確認する方法などもありますが、今回はその後の施工のしやすさも考慮して、対象部位の石膏ボードを一旦外して確認することにしました。(一般的な壁の構造、および施工方法を勉強するという意図もあります。DIY上達の基本は”初体験の積み重ね”なので。)

最初に壁紙をはがします。想定する入り口よりやや大きい面積で壁紙をはがしますが、近傍に壁紙のつなぎ面があればそこからはがします。近傍につなぎがない場合は、後で壁紙を貼りなおすことを考慮して、定規を使用してカッターでまっすぐ切れ目を入れてきれいに剥がしておきます。

巾木の外観

次に下面の巾木を外します。我が家の巾木は樹脂製で、接着剤と隠し釘で固定されていましたので、力ずくで剝がしました。なお、巾木除去後に隠し釘が壁に残っていると危ないので、ペンチでしっかり除去しておきます。

  

石膏ボードつなぎ目、固定ネジとパテ埋め 

壁紙をはがすと、石膏ボード上にパテ埋めされている箇所が現れます。その箇所に石膏ボードのつなぎ目が隠れていますので、つなぎ目を探してつながっている石膏ボードの面積(大きさ)を把握し、ボードを固定しているすべてのねじを外します。間柱は通常300~400mm間隔で配置されていて、石膏ボードはその間柱すべてに均等にねじ止めされていますので、外すねじの量はかなり多いです。パテで隠れている部分のねじはドライバーでパテを”ぐりぐり”削ってねじ頭を探して外します。すべてのねじが外せたら、石膏ボードを壁から外すことができるようになります。(全てのねじを外さずに石膏ボードを外そうとするとボードが破損して再利用できなくなるので慎重に作業します。)

間柱位置と切断する間柱の確認結果

石膏ボードを外すと柱や間柱が露出します。入り口の大きさは図中の点線程度を想定していますので、確認の結果、カットが必要な間柱は1本だけということがわかりました。

  

  

  

3.屋根裏点検口の設計

壁の構造が明確になったら、点検口の構造を具体的に設計していきます。今回作る点検口には、後追いで扉を設ける予定ですので、扉の外枠に相当する木枠を配置する構造とします。

屋根裏点検口の木枠設計

扉の外枠は安価な1×4材で作成することにしました。(コスパ重視です。)材料にゆがみがあるので、周りの構造物にしっかり固定して、水平度、垂直度が出せるよう意識して設計します。

下枠部分は、カットした間柱の両脇のスペースにカット面までの端材を配置し、その端材上に下枠を固定することで人が乗っても問題ない強度を確保します。

左枠部分は左側の柱に左枠を直接固定し、右枠部分は間柱との間に端材を配置してその端材に右枠を固定することで点検口の幅を調整しました。

上枠部分は間柱カット面との固定だけでは強度が足りないので、左側の柱と右側の間柱をつなぎ、かつ間柱のカット面と固定できる横向きの角材を一本配置し、その角材に上枠を固定する構造で強度を確保します。(図を参照してください)

4.屋根裏点検口の施工

設計が決まったらいよいよ施工です。まずは間柱をカットして、設計した通りに木枠などを固定していきます。木枠の水平度、垂直度が出ていないと、扉を嵌めたときに干渉したり隙間が出たりするので、水平器を使用して正確に作業していきます。

木枠が固定出来たら。木枠の外形に合わせて石膏ボード穴を開けます。石膏ボードは100均ののこぎりなどでも十分加工ができますが、下記のような専用ののこぎりがあると仕上げがきれいです。狙った寸法通りに穴が開いたら、元々固定されていたように石膏ボードを嵌めて間柱(および柱)にねじ止めしていきます。

石膏ボードが固定出来たら石膏ボード上に壁紙を貼っていきますが、ねじ部や石膏ボードの合わせ(段差)には専用のパテを塗布して段差をなくし、サンドペーパーで磨いてから壁紙を貼ると綺麗に仕上げることができます。

壁紙は元々のものと同じものを準備するのが難しいので、屋根裏収納に眠っていたあり合わせの似たもので済ませました。貼り付けには専用のりを使用します。また、塗布はローラーを使用するのがよいのですが、今回は全体の貼り付け面積が小さく、扉の左側などはローラーが入らないので、刷毛や筆を使って塗布しました。(のり付きの壁紙もありますので、そちらを購入した方が簡単かもしれないです。)壁紙は内部に空気だまりができないようスキージ(100均のゴムベラで代用)を使ってしっかり空気抜きし、木枠との合わせはカッターを使用して現物合わせで仕上げます。(木枠と壁紙の間に隙間が出来てしまった場合は前述のパテで埋めてしまえばごまかせます。)

最後に外しておいた巾木を取り付けて完成です。巾木は下記のような接着剤で貼り付けて、隠し釘で固定すれば完璧ですが、私は頭の小さい釘のみの固定で済ませました。(誰も見ない場所なので:笑)

・屋根裏点検口を追加した感想

屋根裏点検口の完成図(壁への開口作成後)

今回の施工で屋根裏へ出入りするための新しい点検口が完成し、屋根裏への出入りが容易となりました。大きさもやや大柄な私が出入りするのに十分です。よく見ると壁紙がツートンだったり、石膏ボード合わせ部の壁紙が波打っていたりと、外観に多少の難がある仕上がりとなりましたが、利便性を大きく向上させる施工になったのではないかと思います。

次のステップでは完成した入り口に扉をつけていきます。(開けっ放しだと何となく気持ちが悪い?ので。)そして、その次のステップでは、点検口から屋根裏に出てすぐの場所に、足場となるような(1畳くらいの)スペースを作成して、照明とコンセントを設置していく予定ですので、その辺の施工内容も順次紹介していきたいと思います。

最後に一点ご参考。今回初めて大掛かりな石膏ボードの加工を実施しましたが、その際に出た石膏ボードの切りカス(粉)をダイソンで吸い取りました。その結果…使用後にダイソンのフィルターが詰まってしまい吸い込みが極端に悪くなるという問題が発生しました。(通常レベルの分解では全く改善されないレベルでした。)最終的には、破損覚悟でフィルター部分を細部まで分解して清掃することで元の吸い込みを回復させることが出来ましたが、やはり石膏ボードの切りカスのような細かいごみをダイソンで大量に吸うのはリスクがあるようです。今後は初心に帰ってほうきとチリトリを駆使し、仕上げはウェットティッシュで!という工程で対応していこうと誓いました。(危うく嫁さんの逆鱗に触れるところでした。)

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)