【DIY】パソコンの電源が突然落ちてしまう時の対処法は?

電源が突然落ちるパソコンのCPUに放熱グリスを再塗布して修理する

我が家のデスクトップパソコンの電源が頻繁に落ちてしまうようになりました。2010年製造のパソコンなので、前々からいろいろとガタが来ていましたが、電源が落ちまくっていたらなんの作業もできませんので、疑わしいところを順番に対策してみた結果、完璧に修理することに成功しました。その内容をご紹介したいと思いますので、あくまで対策の一例になりますが、ご参考にしてみてください。

1.パソコンの電源が突然落ちる

我が家のデスクトップパソコンは、2010年製造のとても古いものです。オフィスで3D-CAD用パソコンとして使用していたと思われるFujitsu製”CELSIUS W480”を中古で入手しました。プロセッサは”intel Corei5 680@3.60GHz 3.59GHz”と表示されています。(Corei5ではなかったような気もしてますが、Windows上の表示は下記でした。)

購入した当初は、別個の電源供給が必要なファン付きのグラフィック・ボード”NVIDIA Quadro FX 4800”が搭載されていたのですが、パソコンの電源が急に落ちるようになり、分解してみると、グラフィックボードに焦げが見られたので、電源不要のグラフィックボード”NVIDIA GeForce GT 710”に交換しています。(グラフィックボードとしてのグレードはかなりダウンしてしまいましたが、最近では簡単な動画編集でも活躍してくれています。)

しかしながら、ここ数週間で突然電源が落ちることが増えました。酷いときは何度電源を入れなおしてもうまく立ち上がりません。それに加えて、定期的に高音の”キュルキュル”した音も聞こえてくるようになりましたので、このままでは安心して使用し続けることは出来なさそうです。

そこで今回は、考えられる不具合を順番に対策して、パソコンの修理にトライしてみました。

2.対策①-パソコンの内部を清掃する

パソコンの電源が頻繁に落ち始めたのは、夏になって気温が上昇してきたことと同期しているような気がします。そこでまず疑ったのは、パソコンの中に埃がたまったりして、パソコン内部の冷却(空冷)がうまく機能していないのではないか?という点です。

そこでまずは、パソコンの筐体を開けて、内部と空気の出入り口を徹底的に清掃しました。

パソコン内部に関しては、メモリを増設したり、グラフィックボードを変更したりと、定期的にいじっていることもあって、それほど埃は溜まっておりませんでした。

しかしながら、空気の出入り口についてはかなりの埃が溜まっていましたので、フロントパネルも一旦取り外して、溜まっていた埃をすべて除去しました。

吸気用のファンはしっかり動作していましたが、羽根が少し汚れていたので合わせて清掃しました。

その状態で再度、パソコンの電源を入れてみますが…劇的な改善効果は得られませんでした。(電源が落ちる頻度は少なくなった気はしましたが、電源は落ちます。)

3.対策②-Windowsを動かすHDDを変更する

我が家のデスクトップパソコンにはHDDが4個実装されています。その中の1つ(ディスク0)にWindowsが入っているようですが、HDDから定期的に”キュルキュル”音がするということは、Windowsを絶えず動かしているHDD(ディスク0)が痛んでいる可能性があります。

そこで、Windowsを動かしているHDD(ディスク0)のクローンHDD作成し、そのクローンHDDでWindowsを動かす構成に変えていきます。

HDDのクローンを作成するソフトは、随分と前にHDDのパーティションを作成するのにインストールした”Ease US Partition Master free Edition”(上画像)です。このソフトを使用して「ディスク0」の内容を「ディスク1」にコピーして、「ディスク1」を「ディスク0のクローンHDD」にしていきます。(上部バーには”OSを移行”という便利なメニューもありますが、無料版では使用できないようです。)

無事クローンが作成出来たら、電源を落としてパソコンの筐体を開き、マザーボードの「ディスク0」を接続するコネクタに、「ディスク0のクローンHDD」の接続ケーブルを接続します。(各コネクタが対応するディスク番号は基板の印字で判別できます。)そうすることで、パソコンが「ディスク0」として認識するHDDを「ディスク0のクローンHDD」(旧ディスク1)に変更することができます。(BIOS設定を変更する必要もありません)

その状態でパソコンを起動させると、「ディスク0のクローンHDD」(旧ディスク1)からWindowsが立ち上がるようになり、結果として旧ディスク0の定常的な”キュルキュル”の発生を解消することが出来ました。(キュルキュルHDD(旧ディスク0)はフォーマットを掛けて、データ保存用のHDD(新ディスク1)として使用します。)

しかしながら、肝心の電源落ちはというと…改善することができませんでした。(電源落ちの主原因はHDDのハード不具合ではないようです。)

4.対策③-放熱グリスを塗りなおす

HDDのキュルキュル音が電源落ちの主原因ではないとすると、疑わしいのはやはり放熱関係の不具合です。CPUが許容を超えた熱を持つことによって、システムがシャットダウンされた可能性が高くなりました。(逆に原因がそこにないなら私にはお手上げです。)

CPUにはヒートシンクが装着されていて、発生した熱をヒートシンクで放出する構造になっていますが、CPUとヒートシンクとの間に隙間(空気層)があると熱が効率よく伝わりません。そのため、間に放熱グリスを塗って、CPUの熱がヒートシンクに効率よく伝わる構成にする必要があります。放熱グリスの効果は経年劣化すると言われているので、製造から12年経過している私のパソコンでは、グリスが劣化して十分に機能していない可能性があります。

私のパソコンにはマザーボードに実装されたCPUのヒートシンク(赤矢印)と、グラフィックボードに実装されたヒートシンク(青矢印)の2つのヒートシンクが実装されています。今回はその両方の放熱グリスを塗りなおしていきます。

放熱グリスにはいろいろな種類のものがあるようですが、中華性の安価なグリスの口コミには「全く効果がない」という辛辣な書き込みも見られますので、少し価格は上がってしまいますが、確実に効果が見込めるであろう日本メーカーの下記グリスを購入することにしました。

ナノダイヤモンドパウダーというものが配合されていて熱伝導性に優れ、注射器状の容器に入っていて施工性もよい、サンワサプライさんの放熱グリスです。

まずはネジで固定されているそれぞれのヒートシンクを外して、既存の放熱グリスをペーパータオルで念入りに除去します。綺麗になったCPUにグリスを適量塗り付け、再びヒートシンクを取り付ければ作業は完了です。

ポイントは少なすぎず、多すぎずの適量のグリスを塗布することですが…それが初心者には難しいんですよね。とりあえずCPU全体にグリスを塗布してヒートシンクを装着し、一旦取り外して状態を確認してみましたが…塗布量が多すぎたようで、グリスがCPUの外形からはみ出しています。商品説明には「導電性が低いグリス」とは書かれてはいますが「絶縁ではありません」とも書かれており、「端子には付着させないで!」と記載されています。。。塗布されたグリスの状態をよく見ると、基板上の金メッキパターン(スルーホール?)上にもグリスが乗ってしまっていましたので、はみ出したグリスを綺麗に除去して、再度ヒートシンクを取り付けました。(かなり面倒くさい作業となりました。)

ヒートシンクを取り付けたら、パソコンを元の状態に戻して電源を入れてみます。とりあえず、グリスのはみ出しによるショートは発生せず、パソコンは無事立ち上がってくれました。

そして、肝心の電源落ちに対する効果については、その後、数時間作業して確認しましたが…あんなに頻繁に落ちまくっていたパソコンの電源が全く落ちなくなりました。正直、こんなに劇的に治るとは思っていなかったので、ブログ用の写真も撮っていませんでしたが、結果としては、完璧に修理することが出来たようです。グリスを塗りなおすだけでこんなに効果が出るとは驚きですね。

5.対策④-ケースファンを交換する

今回は放熱グリスの塗りなおしで完璧に修理できたので適用はしませんが、放熱グリスの塗りなおしで効果がなかった場合には、より吸気性能の高い”ファン”を購入する予定でした。

CPUの熱がヒートシンクに伝わっていない状態では、ファンの性能を上げたとて、効果がない可能性が高いですが、ファンの動きが怪しいようであれば、試してみたい対策ですね。

6.対策⑤-電源ユニットを交換する

①~④で効果がない場合は、電源ユニットに不具合が発生してパソコンの電源が落ちている可能性があります。

私のパソコンではスリープからの復帰がうまくいかずにそのままパソコンの電源が落ちてしまうことが多々ありますので、電源ユニットに何らかの不具合があると思っています。しかしながら、電源ユニットは結構高価ですし、2010年製造の古いパソコンに新しい電源を投入するのは少しもったいない気がしますので、その辺は今後の様子を見て判断したいと思います。

・パソコンの電源落ちを修理した感想

今回は放熱グリスの塗りなおしで、パソコンの電源落ち不具合を解消することができました。重複しますが、グリスを塗りなおすだけでこんなに劇的に変わるなんて驚きです。「夏になってパソコンが落ちるようになった」という方は、ぜひ放熱グリスの塗りなおしにトライしてみることをお勧めします。

また今回は、結果として電源落ちには効果がありませんでしたが、Windowsを動かすHDDを入れ替えることで、パソコンの寿命を3年くらい延ばすことができたと思います。^^ 今はインターネットで調べれば、大抵のことは解決できる時代です。私も当ブログでいろいろなDIYにトライしていますが、知識や経験って本当に大切ですね。

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