以前にDIYで補修したゴルフ7のバンパーですが、再び別の箇所のクリア塗装が浮いてしまいました。そこで今回は、前回の塗装の経験を活かして、市販のスプレー缶を使用したクリア塗装浮きのDIY補修に再トライしました。前回の塗装と同様、痛んだクリア塗装の除去作業で、下地のレッド塗装を部分的に剥がしてしまい、レッド塗装とクリア塗装の両方を塗布せざるを得なくなりましたが、結果的には前回の塗装より綺麗に仕上げることが出来ました。これからバンパーのクリア塗装浮き・膨れ・剥がれなどの補修をDIYで実施しようと考えている方のご参考になれば嬉しいです。
1.クリア塗装が浮いてしまったバンパーをDIYで修理

嫁さんが乘っているフォルクスワーゲン ゴルフ7ですが、購入してすぐ(2023年)にバンパーのクリア塗装が浮いてしまいました。(写真の中で光が過剰に反射している部分がクリア塗装が浮いてしまっている箇所です)
特別に劣悪な環境で駐車していたわけでもないのですが…外車の水系塗料は日本車の塗装よりも弱いんですかね。。。(バンパーなどへの樹脂塗装は特に弱いのかも?)
更に隠ぺい性の低い”レッド塗装”であることが、その不具合を助長しているのかもしれませんが…何も悪いことはしてないのに発生してしまう車の不具合は悲しいです。。。
クリア塗装が浮いてしまった場合は、痛んだクリア塗装だけを上手に剥がして、そこに新たなクリア塗装を吹き付ければ簡単に修理できると聞いていたので、その修理にトライしたのですが…

私の剥がし方に問題があったのか?写真のように、クリア塗装だけでなく、レッド塗装や、その下地となっている塗装なども一緒に剥がれてしまいました。(クリア塗装だけを綺麗に剥がすのはかなり難しいです)
結果、クリア塗装の塗布だけでは修理することは出来なくなりましたので、下地塗装(プラサフ・ホワイト)⇒ レッド塗装 ⇒ クリア塗装 の3工程の塗装を実施して修理しました。
その辺のDIY塗装を実施した時の内容、及び、塗膜の完全硬化後に表面を磨いて仕上げた時の内容については、下記リンクの記事にてまとめていますのでご参考にしていただければと思いますが、全体的に修理後の仕上がりにはやや不満が残る結果となりました。
2.再びクリア塗装が浮いてきたバンパー…
前回のDIY塗装修理から3年ほどが経過した今年(2026年)、家の駐車場に止められているゴルフ7のバンパーに違和感が…

よく見てみるとバンパーのフェンダー表面にラップが雑に張り付けられたような状態に見えます。(写真の状態です)
うーん。残念ながら、状況としては3年前にDIY塗装した箇所とは別の箇所のクリア塗装が浮いてしまっている状態のようです。
3年前にクリア塗装が浮いてDIY塗装した箇所は、直射日光が良く当たる地面と水平に近い面だったので、ダメージを受けてしまうのも、なんとなく理解できましたが…今度は地面に垂直に近い面が浮いてしまったということになります。VWの水系塗料はどんだけ弱いんだよ!って感じですね。。。
なお、前回、クリア塗装の浮きがなかったため、あえてマスキングをして修理をしなかった、ヘッドライトウォッシャーのカバーもクリア塗装が浮いてしまっています。(下写真のとおりです)

こちらについては、少々前からクリア塗装が浮いていることに気が付いてはいましたが、そのまま放置していたので、クリア塗装が剥がれてしまっている箇所がありますね。。。
また、バンパーの下側のエリア(地面に近い部分)にもクリア塗装が浮いている範囲があります。
よって、クリア塗装が浮いてしまっている箇所は「バンパーのフェンダー部分(運転席側)」「ヘッドライトウォッシャーカバー(両側)」「バンパー下側」の3ポイント(3エリア)です。
このままの状態にしておくと、嫁さんの機嫌がどんどん悪くなってしまうので、可及的速やかに、全ての箇所をDIY修理していきす。(前回、仕上がりに不満が残った施工のリベンジです!)
3.浮いてしまったクリア塗装を剥がす
浮いたクリア塗装を修正するために、まずは痛んで浮いてしまったクリア塗装を剥がしていく必要があります。
前回のDIYでは、クリア塗装の表面にセロハンテープを貼りつけて、浮いているクリア塗装を剥がす作業を実施したのですが…前述のとおり、この作業で下地のレッド塗装まで剥がしてしまい、クリア塗装以外の塗装も実施しなければならなくなりました。
そこで今回は、セロハンテープよりも粘着力が低い「マスキングテープ」を使用してクリア塗装を剥がしていきます。
マスキングテープをしっかり貼り付けて、クリア塗装を剥がそうとしますが…クリア塗装の塗膜が丈夫な透明のシートのような状態で、マスキングテープを貼っただけではびくともしません。

そこで、マスキングテープでクリア塗装を浮かせたじょうたいで、クリア塗装の表面にカッターで切れ目を入れることにしました。(切れ目をきっかけにして塗膜を剥がしていく作戦です)
今回こそは、クリア塗装の塗布だけで修理したいので、下地のレッド塗装に傷を付けるわけにはいきません。下地の部分には傷が付かないよう、細心の注意を払ってクリア塗装の塗膜に切れ目を入れていきます。
慎重に作業した結果、何とかクリア塗装のみに切れ目を入れることに成功しました!(レッド塗装はノーダメージです)

早速、切れ目付近にマスキングテープを貼り付けて剥がすと、写真のように綺麗にクリア塗装のみを剥がすことが出来ました。(クリア塗装の塗膜が透明のフィルムのように剥がれてきました)
浮いていたクリア塗装を大まかに剥がすことが出来たら、一度では剥がせなかった部分をマスキングテープで更に剥がしていきます。
そして更に、マスキングテープで剥がすことが出来なかった部分は、水に濡らした耐水ペーパーで削り取っていきます。
なお、私がクリア塗装の削り作業に使用している耐水ペーパーの番手は#1000くらいです。本当は#800くらいの方が作業が捗りますが、削った部分は元に戻せないので出来るだけ目の細かい番手で慎重に作業しています。
下記のような耐水ペーパーのセットを購入すると、色々な番手のものが一度に入手できるのでおススメです。
4.クリア塗装を除去した部分と残った部分の段差を除去する
痛んだクリア塗装が概ね除去出来たら、クリア塗装を除去した部分と残った部分の段差を耐水ペーパーで削り込んで平滑にしていきます。

前回の作業を振り返ってみると、クリア塗装の補修では、この段差の削り作業が一番難しいですね。
段差が少しでも残ってしまうと、クリア塗装を塗布した後にその段差が”ゆがみ”として見えてしまいますし、段差を極限まで削っていくと、今度はその薄くなった塗膜が削り作業中にどんどん剥がれていきます。
そんな”いたちごっこ”の作業を繰り返して、この段差を”いい感じ”に仕上げていく必要があるのですが…この辺は2回目の作業でもなかなか上手くはいきませんね。(完全にリベンジすることは出来ませんでした)

クリア塗装を薄く削っては剥がれて…という作業を繰り返して、クリア塗装を除去する範囲がどんどん広がってしまっただけでなく、下地のレッド塗装も剥がれてしまいましたね。。。(ところどころ、レッド塗装の下地のピンク色?の塗装面が見えてしまっています)
そもそもクリア塗装がどこまで痛んでいるか?を判断するのが難しいのですが、結論としては、痛んだ部分(浮きそうな部分)が多少残ったとしても、そのままの状態でクリア塗装を重ねてしまう前提で、削り作業は”そこそこ”に終了させて仕上げてしまった方が良いのかもしれません。(2回目でやっとこのような結論に達ししましたw)
いずれにしても、これで今回も、クリア塗装の塗布だけでは済まない状態になってしまいました。(レッド塗装も含めた塗装が必要です)

なお、バンパー以外のヘッドライトウォッシャーカバーは、写真のようにカバーを浮かせた状態にして、クリア塗装を削り込んで仕上げました。
結果、痛みが激しく、既にクリア塗装が部分的に剥がれてしまっていた助手席側は、かなり綺麗に仕上げることが出来ましたが、運転席側は耐水ペーパーで削り込んでいく作業でレッド塗装も削り過ぎてしまい、下地が少し見えてしまいました。
バンパーの下側の部分も、ある程度控えめにクリア塗装を削り込んで仕上げたはずでしたが…曲げR頂点の塗装がかなり削れやすく、こちらもところどころ下地が見えてしまいました。
まあ、バンパーのフェンダー部分の作業で既にクリア塗装による補修だけでは済まないことが確定していますので、今回は「フェンダー(運転席側)」「ヘッドライトウォッシャーカバー(両側)」「バンパー下部」の3か所すべてに、レッド塗装込みの施工を実施していきます。
5.今回のクリア浮きの補修方法を決定する
今回のクリア塗装の浮きは、前回の失敗を踏まえて、クリア塗装だけの再塗装で済ませるべく、細心の注意を払ってクリア塗装の除去を行いましたが…結果としては、今回もクリア塗装だけでなく下地のレッド塗装も削り込んでしまいました。
よって、今回もレッド塗装込みの施工を実施していくことになりましたので、前回の状況を踏まえて、施工内容を改めて決定していきましょう。
まず、前回のクリア塗装浮きの補修方法は下記のとおりです。
- 痛んだクリア塗装を剥がす
- クリア塗装、及び剥がれた下地塗装の段差をなくす
- 塗装する部分に足付けする
- 塗装しない部分をマスキングする
- 塗装する部分を脱脂する
- 下地が見えた部分をプラサフ塗装する
- プラサフ表面を整える
- 塗装する部分を足付け・脱脂する
- レッド塗装する
- クリア塗装する
- クリア塗装の表面を整える
前回の施工では、レッド塗装の発色性と密着性を向上させる目的で、下記のようなプラサフ(白)の塗装を実施しました。果たして、このプラサフは本当に必要だったのでしょうか?
逆に、プラサフを塗装することによって、下写真のような塗装ブツ(塗膜中に入り込んだ白い異物)を誘発させてしまいました。

塗装ブツが発生したプロセスとしては、最初に塗布したプラサフの塗装がマスキングに付着して硬化。その後にレッド塗装やクリア塗装をした際に硬化したプラサフがマスキングから剥がれて飛散し”ブツ”となって付着、というものです。
その不具合を防止するためには、プラサフ塗装とレッド塗装などでマスキングを新たなものに変える必要がありそうですが…そこまでするのは非常に手間がかかります。
そこで今回は、施工に手間がかかって塗装ブツにもつながってしまうプラサフ塗装は実施せずに、レッド塗装からの施工を実施することにしました。
結果、今回の施工内容は下記です。(プラサフ塗装が省略できれば、作業もかなり簡易化出来そうですね)
- 痛んだクリア塗装を剥がす
- クリア塗装の段差をなくす
- 塗装する部分に足付けする
- 塗装しない部分をマスキングする
- 塗装する部分を脱脂する
- レッド塗装する
- クリア塗装する
- クリア塗装の表面を整える
なお、現在は、「3」の工程までは終了している状態になりますので、この後の工程は マスキング ⇒ 脱脂 ⇒ レッド塗装 ⇒ クリア塗装 ⇒ 表面仕上げ となり、かなりシンプルな工程になります。

ちなみに、「3」の塗装部の足付け作業は塗装表面を#1000の耐水ペーパーで削り込んで表面を粗す作業です。図のように、既存の塗膜表面を粗すことで、上から塗装する塗膜の密着度を向上させる作業になりますので、#1000の耐水ペーパーを使用する「1」のクリア塗装の除去作業と、「2」のクリア塗装の段差をなくす作業で、既存の塗膜表面がいい具合に粗くなっているということですね。
よって、次の工程は塗装をしない部分へのマスキング作業「4」になります。
6.塗装に必要な資材を準備する
作業工程が明確になったら、施工に必要な資材を準備していきます。
まず、「4」のマスキング作業は、塗装境界の細かい部分をマスキングテープで覆って、全体をマスカーテープと呼ばれるマスキング材で覆う作業になります。
使用するマスキングテープは、100均でも購入することが出来ますが、100均のテープは塗装をどれだけ吸い込むか?などがよくわからないので、3Mなどの塗装専用のものを使用した方が安心でしょう。(価格的にそんなに高価なものではないので)
マスカーテープは、下記のようにポリエチレンフィルムの片側の端面にテープが付いているマスキング材です。前回の塗装で使用した”3m幅”と”30cm幅”のものが余っていたので、そちらを使用していきます。
「5」の脱脂作業には下記のシリコンオフスプレー缶(これも前回の余り)を使用していきます。
「6」のレッド塗装に関しても、前回塗装時に使用したソフト99製のボデーペン(カスタム調色品)の余りがありますが、時間の経過で色味が変化してしまっている可能性がありますし、途中で塗料がなりなくなったら困るので、前回と同じ下記の塗料を新たに準備していきます。
なお、塗装色は、車メーカー指定の”車体の色番号”を指定することで注文できます。(ゴルフⅦのレッドは、G2(TORNADE RED)です)
また、塗装された部分とされていない部分の境界を目立たなくするためのぼかし剤には、下記(前回の余り)を使用していきます。(「7」のクリア塗装にも使用します)
「7」のクリア塗装には、前回同様に”ウレタンクリア”を使用しますが、耐薬品性に優れていて強度の高いウレタン塗装は、使用する直前に2種類の溶剤を混合させて使用する”2液性”と呼ばれるタイプです。使用期限が12時間と短く、前回のものは使用できないので、下記のものを新たに購入します。
恐らく、バンパーを塗装するだけであれば、今回もかなりの量が余ってしまうと思われるので、本当はもっと小さなスプレー缶があれば助かるのですが…その辺は致し方ないところですね。
「8」の表面を整える仕上げ作業には、クリア塗装を削る作業にて使用した耐水ペーパーと、前回の仕上げ作業でも使用した下記の液体コンパウンド(キズ消し用)を使用して磨いていきます。
以上で、必要な資材は全て準備完了です。
7.塗装しない部分をマスキングする
資材が準備出来たら、早速、塗装しない部分をマスキングしていきます。

今回の塗装では、特にヘッドライトにレッド塗装などが付着してしまった大変なので、まずは、ヘッドライトの境界に丁寧にマスキングテープを貼り付けていきます。
また、グリルの部分にも塗装が乘ってしまうと困るので、同じように境界にはマスキングテープをしっかり貼り付けました。
ヘッドライトウォッシャーカバーは、そのままの状態で塗装してしまうと、境界に入り込んだ塗膜がバンパーと張り付いてしまう恐れがありますので、境界のバンパー側にマスキングテープを貼り付けて、カバーを浮かした状態で塗装をしていきます。
続いては、マスカーテープを使用して全体を覆っていきます。

まずは、3m幅の大きなマスカーテープで、フロントガラスを含めた車のフロント部分全体を覆う予定でしたが…前回の余りがあまりにも少なすぎました。(写真のように、ボンネットしか覆えませんでしたw)
これから新たなマスカーテープを買いに行く時間もないので、何とか現状の資材だけでの対応を試みます。
なお、30cm幅の小さいマスカーテープも同様に、余りが少ししかありませんでした。(この辺は事前に残量を確認しておく必要がありますね。)
仕方がないので、他の有り合わせの資材を組み合わせて、必要な部分をマスキングしていきます。

マスキングに使えるものとして実用性が高いのは、車の塗装工場などでも普通に使用されている”新聞紙”です。マスカーテープが足りない部分は、写真のように新聞紙で覆ってマスキングしました。
新聞紙は塗装中にマスキング範囲を切り替えたい場合や、塗料が飛散して欲しくない方向へのシールドなどとしても使用できる、低コストで便利なマスキング資材です。
新聞紙でマスキングされている状態はかなり不格好(貧〇臭い)な外観になりますが、積極的に活用していくべきでしょう!
8.塗装する面を脱脂する
マスキングが完了したら、シリコンオフスプレー缶で塗装する面の油分を除去(脱脂)していきます。
しかしながら、ここでも1点問題が…

今回は、前回の塗装で使用したシリコンオフスプレー缶の余りを使用しましたが、スプレー缶の噴出口が壊れてバカになっていたのを忘れていましたw
そこで、バカになった噴出口でシリコンオフの溶剤を何とか塗装面に吹き付け、キッチンペーパーで全体に延ばして脱脂を行いました。
なお、脱脂をしたら、それ以降は塗装面を素手で触れるのはNGです。(手脂が付いた部分の塗装は、経年劣化で剥がれてしまったりするので注意が必要です)
9.レッド塗装を塗布する
シリコンオフスプレーによる脱脂が完了したら、いよいよレッド塗装を塗布していきます。

前回の塗装で学んだ一番の内容は「スプレー塗装は薄く塗り重ねた方が綺麗に仕上がる」ということです。
特に1回目の塗装では、薄く塗っただけでは下地の色が消えないため、つい厚めに塗布しがちですが、隠ぺい性の良くないレッド塗装でも、塗り重ねていけば、必ず下地の色が見えなくなっていきます。焦らず控えめに塗装していくのがコツになりますね!
具体的な作業方法としては、スプレー缶を上下左右に一定速度で動かしながら、薄ーく薄ーく塗装していく感じになります。

また、塗料が飛んでしまっては困る方向がある場合は、写真のように新聞紙をシールドにして塗装します。 (こういう工夫が大切ですね)
1回目の塗装が完了したら、2回目以降の塗装は、塗膜が半分乾いた状態くらいで重ねられるよう、前回の塗膜を10分程乾燥させてから塗り重ねていきます。
なお、塗装を塗り重ねる際には、ぼかし剤も塗布しましたが、レッド塗装でのぼかし剤は、全ての塗装が完了した後に、塗装境界面に1回塗布するくらいでいい気がしました。
そんな感じで、下地の透け具合を確認しながらレッド塗装の塗布を繰り返し、最終的にはレッド塗装を5回重ね塗りしました。
10.クリア塗装を塗布する
レッド塗装が塗布出来たら、いよいよクリア塗装を塗布していきます。
ただし、耐薬品性に優れるウレタンのクリア塗装は、前述のとおり2液性なので、缶の中の2種類の溶剤を混合させることで高い強度が確保できるようになります。

2種類の溶剤を混合させる処理は塗装前に行っておく必要がありますので、レッド塗装を実施する前(もしくは実施中)に、スプレー缶の底側の蓋を取り外して、出っ張っているピンを写真のように缶の中に突き刺します。
こうすることで、スプレー缶の中の2種類の溶剤が混ざり合う状態になりますので、ピンを突き刺したら5分以上、缶を逆さにした状態で放置し、その後、更に缶を良く振って中の溶剤をしっかり混ぜ合わせておきます。
また、前述のとおり、2種類の溶剤を混ぜ合わせた状態での使用期限は12時間です。混合したスプレー缶はその日のうちに使い切る前提で作業しましょう。(まあ、余りますけどねw)
さて、クリア塗装を施工するタイミングは、ウレタンクリアの説明書には「カラー塗装後、2~5分で塗り重ねて!」と書いてありますが、レッド塗装が渇かないままクリア塗装を実施してしまうと、レッドとクリアの塗料が混ざってしまう可能性があると思っています。
なので、私の場合はレッド塗装が半乾きになってから塗装するくらいのイメージで、レッド塗装完了後に30分くらい放置してから、クリア塗装を塗布しました。(完全に乾燥した古い塗装面にも塗装できる仕様のはずなので、そのくらいでちょうどいいと思っています。私見ですw)

クリア塗装の塗装方法はレッド塗装と同様です。基本的には薄く塗り重ねていくのが綺麗に仕上げるコツです。
ただ、レッド塗装と比較すると塗装のたまり・ムラ・タレなどが発生しやすので、一定のスピードでスプレー缶を動かしながら、1か所に塗料の乗りが集中しないよう、より薄ーく塗り重ねていくのがポイントですね。(私もまだ2回目のトライですが、偉そうに言ってすいませんw)
そして、クリア塗装の境界面には、ぼかし剤を塗布して、塗装の境界が馴染むようにしておきます。(どのみち、境界面は仕上げ加工で磨いていくので、塗装直後の仕上がりを気にする必要はない気がしていますが、念のため塗布しておきましょう)
1回目のクリア塗装が完了したら、レッド塗装と同様に塗膜を10分程度乾燥させてから、2回目の塗装を行っていきます。

そんな感じで塗り重ねていくと、3回目くらいで表面にツヤが見え始めます。(写真がクリア塗装を3回塗り重ねた状態です)
ここからは表面が「いい感じ」に仕上がるまでクリア塗装を塗り重ねていく作業になりますが、何回塗り重ねるかは、「〇回塗布して!」と定量的に決められる様な話ではなく、作業者が状況に応じて判断するしかない内容と思います。
基本的には、理想の塗膜の厚みがあると思うので、塗膜がその厚みになるのを目指すのが正しいのでしょうが、手動による塗装では、1回の塗布でどれだけの厚みの塗膜が形成されるか?がわかりません。よって、何回塗り重ねた状態で「塗膜が理想の厚みになった」と判断するか?は個々人の判断になると言うことですね。
私の場合、前回の塗装では7回も塗り重ねてしまいましたが、今回はクリア塗装を5回塗布して「いい感じ」になったと判断して終了としました。
11.マスキングを除去する
クリア塗装の塗布が完了したら、塗装が乾く前にマスキングを除去していきます。
塗装が乾く前にマスキングを除去する理由は、塗膜が柔らかいうちにマスキングを外すことで、塗装の境界面がいい感じに馴染むことを狙っていますが、境界面は最後の仕上げで磨いていくので、それほど気にする必要はないと思っています。(仮にバリが立っても磨けば除去できますので)

ただ、マスキングを除去する作業は、結構な緊張感があります。マスキングを除去してヘッドライトなどの面に塗装が吹き込んでいたら、そのリカバリー作業が大変になるので。
この辺はマスキングテープの貼り付け含めたマスキング作業で、塗装中に塗料の吹き込みが発生しないようしっかりマスキングするしかないですが、幸い、今回の塗装でも余計な箇所への吹き込みはなく、しっかりマスキング出来ていることが確認できました。(一安心です)
12.塗装後の状態を確認する
マスキングが除去できたら、塗装面全体の状態を確認していきます。

写真が塗装直後のフェンダー部分の塗装面の状態です。
ウレタンクリアのスプレー缶には「磨きなどの仕上げ処理は不要」(塗布だけで綺麗に仕上がる)と書いてありますが、やはり塗装の表面はどうしても「ゆず肌」っぽくなりますね。
この「ゆず肌」が、塗膜が乾燥すると更に顕著になっていきますので、個人的にはウレタンクリア塗装後の仕上げ加工(磨き)は必須だと思っています。
色味などはぱっと見で違和感は全くないですが、写真には写り込まないレベルで多少のムラが確認できます。
このムラの原因は、塗装前の古いクリア塗装を削り取る作業での削りムラが主な原因です。前回の塗装と比較すると、確認できるムラはかなり軽微になっていると思いますが、この辺は次回以降の課題ですね。
塗装面の確認が完了したら、少なくとも1晩くらいは雨に濡れないよう塗装面をカバーしてしっかり乾燥させていきます。(この日は、夜に少しだけ雨が降りました。備えあれば憂いなしです。)
13.完全硬化後の塗装の状態を確認する
塗膜が完全硬化(乾燥)したら、改めて完全硬化後の塗装の状態を確認していきます。
前回の塗装では3日くらいで完全乾燥するという事前情報を信じて、3日後に仕上げ加工を行いましたが、その後、更に時間が経過することで塗装表面が変化しました。(結果、再度の仕上げ加工が必要となりました)
よって、私見としては、ウレタンクリア塗装の塗膜を完全硬化させるためには、最低1週間くらいは放置した方がよいと思っています。

写真が、約1週間(8日間)放置して塗膜を完全に乾燥させた後のフェンダー周りの状態です。
状態としては、前回の塗装時ほど、塗膜の硬化で「ゆず肌」が進行した感じはないですね。(前回はクリア塗装の塗膜が厚すぎたのかもしれませんw)
塗装の境界は、写真ではわかりにくいですが、ある程度、はっきり視認できる状態ですが、仕上げで何とか誤魔化せるレベルかな?
また、ところどころ塗装ブツ(塗膜の中に入り込んだ異物)も見られますが、乾燥したプラサフが飛び散った前回の塗装時に比べたらかなり少ないです。塗装ブツに対しては、前回のリベンジができたと言っても良いでしょうw
その他、ヘッドライトウォッシャーカバーやバンパーの下側なども、塗膜の完全硬化で状態が特別悪くなったような箇所はありませんでした。状態は概ね良好ですね!
14.表面の塗装ブツなどを除去する
完全硬化後の塗装の状態が確認出来たら、表面の塗装ブツを除去していきます。

塗装ブツの除去方法は、角材に#1000の耐水ペーパーを巻き付けて、それで塗装ブツの出っ張った部分をピンポイントで削っていくという方法です。
塗装ブツをしっかり狙って削っていけば、表面に浮いているほとんどの塗装ブツをほとんど目立たなくすることが出来るはずです。
ただ、ここで塗膜を削り過ぎてしまっては元も子もないので、仕上げの削り作業は慎重に行います。
まあ、この塗装ブツの除去処理で多少失敗しても、次工程で磨くことでリカバリー出来ます。基本的には「仕上げの磨き処理でリカバリーできる」と割り切って施工して良いと思っています。(この辺りは経験が活きますね)
15.クリア塗装の塗装表面を磨く
塗装表面の塗装ブツなどが取り除けたら、いよいよクリア塗装の表面を磨いて仕上げていきます。

まずは、塗装境界面をマスキングテープなどで簡単にマスキングし、クリア塗装の表面全体を#1000の耐水ペーパーで磨いていきます。
表面が出来るだけ平滑になるよう、力を入れずに本当に軽いタッチで表面を磨いていくイメージですね。(くれぐれも削り過ぎに注意!)
仕上がり具合は、表面粗さを確認するためのセンサーになる「手の平」を使用して「表面がツルツルになった」と感じられればOKでしょう。
また、塗装の境界面も同様の作業で磨いて違和感を完全に除去しておきます。(仮に塗装に段差があっても、この作業で平滑に仕上げることができるはずです)

耐水ペーパーで塗装面全体を磨くことが出来たら、キズ消し用のコンパウンド(#3000相当)で更に磨いていきます。
なお、ここからの作業は最終仕上げ加工になりますので後戻りはできません。(っていうか、面倒なので後戻りはしませんw)
キズ消し用のコンパウンドで全体が磨けたら、次は仕上げ用のコンパウンド(#7500相当)で磨いていきます。(ここまで施工すれば、クリア塗装表面をかなりピカピカにすることが出来ます)
そして最後は、鏡面仕上げ用のコンパウンド(#9800相当)で磨いていけば、今回の仕上げ加工は完了です。(#1000耐水ペーパーでの処理が綺麗に出来ていれば、この時点でピカピカのツルツルになるはずです)
なお、前回は更に下記のコンパウンドまで使用して仕上げましたが、今回の施工ではそこまでは実施しませんでした。(車もそれなりに古くなったのでね…w)
16.塗装の仕上がり確認と洗車
コンパウンドによる磨きが完了したら、マスキングテープを剥がして、今回、塗装した塗膜の仕上がりを確認していきます。

まず、フェンダー周りの仕上がりとしては、塗装表面をかなりツルツルのピカピカに仕上げることが出来ました。
塗装の境界に関しては、よく見れば色味の違いなどが確認できますが、言われなければ気が付かないレベルに仕上がったと思います。
ただ、運転席側のヘッドライトウォッシャーカバーについては、痛んだクリア塗装を剥がす工程で、クリア塗装がまだらに剥がれてしまった影響で、表面に多少のゆがみが確認できます。
また、狭い面積に塗装した影響で、クリア塗装の塗りムラも出来ますので、狭い面積に塗装する場合でも、スプレー缶をしっかり動かして、薄ーく塗ることが重要ですね。

助手席側のヘッドライトウォッシャーカバーは、クリア塗装の剥がし作業が上手く出来たこともあり、かなり綺麗に仕上げることが出来ました。塗膜の厚みもいい感じに見えます。(この部分が一番綺麗に仕上がりました)
バンパーの下側については、元々の表面状態があまりよくなかったこともあり、塗装前と比較すると、かなり綺麗に仕上げることが出来ました。(外観をかなり改善することが出来ました)
まあ、バンパーの下側(ナンバープレートよりも下)などは、あまり見られることが少ない部分ですので、今回のレベルで仕上げることが出来れば十分でしょう。

仕上がりの確認が出来たら、磨き加工で隙間に入ったコンパウンドを強めの水流でしっかり流し落として車全体を洗車して、今回の作業は全て終了です。
施工後の感想としては、今回は2回目のバンパー塗装になるので、前回の経験を活かして、前回よりは綺麗に仕上げることが出来たと思っています。
ただし、仕上がりが完璧ではなかったので、いつかはフロントバンパーを取り外した状態で全体の塗装を除去して、「0」からの再塗装をしたいところですが…その前にこの車を手放す感じになるかもしれませんねーw









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