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【車-カーケア】カーエアコンにコンプレッサーオイルを補充する

エアコンの効きが悪いゴルフ7にコンプレッサーオイルと冷媒ガス補充 メンテナンス

嫁さんが乘っているゴルフ7のエアコンの効きが悪いです。少し前に冷媒ガスを200g補充して、一旦は冷媒性能が改善したのですが…本格的な夏を前に再び効きが悪くなりました。そこで今回は、効きの悪くなったカーエアコンにコンプレッサーオイル冷媒ガスを補充して、エアコンの冷却性能を改善していきます。合わせて、適正値が設定されているエンジン回転数1,500rpm時の冷媒ガス圧力と、アイドリング時の冷媒ガス圧力を比較して、アイドリング状態で目安とすべき冷媒ガス圧力などを考察しました。皆様のご参考になれば嬉しいです。

1.エアコンの効きが悪いゴルフ7の冷媒ガス圧力

嫁さんが乘っているゴルフⅦですが、エアコンの効きが悪い状況が続いています。

カーエアコンの効きが悪くなったことが判明したのは、寒い季節を終えて久しぶりエアコンを使用し始めた2025年の5月です。久しぶりにエアコンのスイッチを入れると、室内温度とそれほど変わらない風がエアコンの吹き出し口から出てくることが分かりました。

そこで、まずは冷媒ガスの不足を疑って、エアコン動作時の冷媒ガス圧力(低圧側)を測定すると…結果は「0.12MPa」です。(写真のとおりです。)

冷媒ガス圧力(低圧側)の適正値は「0.15~0.25Mpa」(エンジン回転数1,500rpm時)と言われていますので、測定値が適正範囲を外れてしまっていますね。

ただ、冷媒ガス圧力は、測定する温度(気温)によっても変化するようなので、冷媒ガス圧力を測定しただけでは結論は出せませんが、状況的には冷媒ガスが不足している可能性が高そうです。

なお、私はルームエアコンの冷媒ガス追加のDIYを施工していますので、エアコンの冷媒ガス圧力を測定するためのマニホールドゲージなどを持っていますが、それを車に使用するためのコネクタ(アタッチメント)がありません。そこで今回は、手軽に使用できる下記の車専用のメータ付きガスチャージホースを購入しました。(冷媒管の低圧側に接続するホースになります)

なお、家庭用ルームエアコンに冷媒ガスを追加補充するDIYに関しては、下記リンクの記事にてまとめていますので、興味がある方はご参考にしてみてください。

2.カーエアコンに冷媒ガスを追加補充する

さて、冷媒ガス圧力の測定の結果、ゴルフ7のエアコンの効きが悪い原因は、冷媒ガスの不足である可能性が高いことがわかりました。そこで、冷媒ガス圧力測定に使用したガスチャージホースを使用して、冷媒を追加補充していきます。

まず、追加する冷媒ガスは車に一般的に使用されている「HFC-134a」(下記)です。輸入車ですので、特殊な冷媒が使用されていたらどうしよう…と心配しましたが、とりあえず一安心ですね。

カーエアコンへの冷媒ガス補充の具体的な方法などは、下記リンクの記事にてまとめていますので、ご参考にしていただければと思いますが、取り急ぎ、200gの冷媒ガスを補充し、冷却性能を復活させることが出来ました。

なお、その際の、冷媒性能や冷媒ガス圧力(低圧側)の変化などは下記のとおりです。

冷媒ガス圧力
(低圧側・アイドリング)
気温
(車内温度)
吹き出し口
温度
冷却効果
Δ
補充前0.12【MPa】23.5℃18℃△5.5℃
補充後0.2 【Mpa】21.7℃9℃△12.7℃

冷却効果(車内温度-吹き出し温度)としては、「△15℃以上」欲しいところでしたが…まあ、「△12℃」程の冷却効果があれば、まあまあ快適な状態に改善できたということで、今回の冷媒ガスの補充は200gで止めておきました。(ガスの過充填はコンプレッサーに良くないようなので)

冷媒ガス圧力(低圧側)としては、適正値と言われる「0.15~0.25Mpa」(エンジン回転数1,500rpm)の範囲内に入りました。まずはこの状態でその後の様子をウォッチしていきます。(これ以上、ガスが漏れないことを願って…)

3.再びエアコンの効きが悪くなったゴルフ7

冷媒ガスの追加補充から2か月が経過し7月となりました。気温も上昇して夏本番になりましたが…残念ながら、ゴルフ7に乗る嫁さんから、再びエアコンの効きが悪くなったとのクレームが入りました。

早速、エアコンの冷却効果(車内温度-吹き出し口温度)を確認すると、その冷却効果は「△8℃程度」です。

具体的には「車内温度:35.1℃」で、「吹き出し口温度:27℃」になっています。吹き出し温度が27℃では…情熱熱風セレナーデ♪ですねw(古すぎますが、マッチさんの歌です)

そして、残念ながら、我が家のゴルフ7のカーエアコンは、どこかで冷媒ガス漏れが発生している可能性が濃厚になりました。(残念です)

4.カーエアコンにコンプレッサーオイルを補充する

夏本番となり、再びエアコンの効きが悪くなった嫁さんのゴルフ7ですが、状況的には”冷媒ガス漏れ”が発生している可能性が濃厚です。よって、最終的には、ガス漏れの修理を行う必要性がありますが…夏を前に取り急ぎの対策をしないといけませんね。(嫁さんが出社できないですw)

取り急ぎの対策として効果的なのは、不足した冷媒ガスの再補充です。

ただし、ゴルフ7の適正な冷媒ガスの量は、写真の表示が示す通り「500g」です。前回の冷媒ガス補充で、1缶分の200gの補充を行っていますので、ここで再度1缶200gを補充するのは微妙な感じですね。(前述のとおり、冷媒ガスを過充填してしまうとコンプレッサーを故障させるリスクが高くなります)

また、冷媒ガスが漏れる場合、冷媒と一緒に循環しているコンプレッサーオイルも一緒に漏れて不足する可能性が高くなりますので、冷媒と一緒にコンプレッサーオイルも補充しておいた方が良いです。

そこで今回は、まず下記のコンプレッサーオイルの補充を行ってその効果を確認し、その時の冷媒ガス圧力などを確認してから、冷媒ガスの補充を行うことにしました。

コンプレッサーオイルの補充方法は、冷媒ガスの補充方法と同様です。

まずは、ガスチャージホースのサービス缶バルブ側にコンプレッサーオイルの缶をしっかり装着します。(この時、サービス缶バルブのニードル(針)は、奥まで引っ込んだ状態にしておきます)

そして、車の冷媒管(低圧側)のガスを注入するためのコネクタに、ガスチャージホースの反対側のソケット式コネクタを嵌合させます。(嵌合した状態が写真の状態です)

なお、このソケット式コネクタの嵌合には少々コツが必要ですが、コネクタについているリングをホース側に引き上げた状態で、素早くコネクタを嵌合させてリングを元の状態に戻す感じですかね。(この辺りは案ずるよりも産むが易しなので、実際にトライしてみてください。)

ガスチャージホースがしっかり嵌合出来たら、ガスチャージホース内に車側の冷媒ガスが入り、メーターに冷媒ガスの圧力が表示されます。ただし、エアコンが動作していない状態では、冷媒ガス圧力はエアコン動作時よりも高い値を表示しますので、この時の測定値はあまり気にしなくてよいです。

冷媒管にガスチャージホースがしっかり装着出来たら、エンジンを掛けてエアコンを動作させます。その時の冷媒ガス圧力(低圧側)は「0.23MPa」の値を表示しました。(写真参照)

前述したとおり、冷媒ガス圧力(低圧側)の適正範囲は「0.15MPa~0.25MPa」(エンジン回転数1,500rpm時)です。現状の数値は、一応、適正範囲の範囲内と言えますね。

もちろん、車内温度が高ければ、その分だけ冷媒ガス圧力も高くなるので、適正値もそれを考慮して考える必要がありますが、エアコンの効きが悪いにも関わらず、メーターの表示が適正範囲内とは、なんだか微妙な感じですね。

ただ、いずれにしても、このままの状態では、嫁さんが通勤できません。まずは予定通り、コンプレッサーオイルの補充を実施していくことにしました。

コンプレッサーオイルの補充方法は、冷媒ガスの補充方法と同様です。まずは、サービス缶バルブに固定したコンプレッサーオイル管の固定を少しだけ弛めて、ホース内の冷媒ガスを少し放出(パージ)することで、ホース内に残っていた空気を放出します。

そして、空気がパージができたら、コンプレッサーオイル管にサービス缶バルブのニードル(針)を挿して管を開け、ニードルを元の位置に戻してオイルを注入していきます。

基本的な作業内容は、冷媒ガスの補充と同じです。しかしながら、1点だけ異なる重要なポイントはコンプレッサーオイル缶を逆さまにして補充することです。(写真を参照ください)

その違いの理由は、冷媒ガスは缶内の液体のガスに気化させてから補充するため、缶の口を上にした状態で補充する必要がありますが、コンプレッサーオイルの補充は、缶内のオイルを液体のままで補充するため、缶を逆さまにして補充する必要があるということですね。

なお、コンプレッサーオイルの缶は小さく、容量が50gしかないので、注入はすぐに完了します。(そのうちの40gは、オイルを注入するための冷媒ガスです)

コンプレッサーオイル追加後に冷媒ガス圧力を測定すると、その表示値は「0.26MPa」となりました。一般的な適正値と呼ばれる範囲から、少々オーバーしてしまいましたね。。。

そして、コンプレッサーオイルの追加で、吹き出し口温度は「18℃」まで下がりました。その辺の変化をまとめると下表のとおりです。

冷媒ガス圧力
(低圧側・アイドリング)
気温
(車内温度)
吹き出し口
温度
冷却効果
Δ
補充前0.23【MPa】35.1℃27℃△8.1℃
オイル補充後0.26【MPa】18℃△17.1℃

冷媒ガス圧力は、適正値をオーバーしてしまいましたが、冷却効果はなんと!「△17.1℃」まで改善しました。目標とする冷却効果が「△15℃以上」ですので、コンプレッサーオイルの補充だけで、目標とする冷却効果まで改善できたことになりますね。

一体、コンプレッサーオイルを補充しただけで、冷却効果が飛躍的に改善したのはなぜでしょうか?

もちろん、コンプレッサーオイルの追加で、コンプレッサーの性能が改善した効果があると思いますが、前述のとおり、コンプレッサーオイル缶には冷媒ガスが40g含有されていますので、その40gの冷媒ガスの追加補充効果も大きいと思われます。

しかしながら、今回は冷媒ガス1缶分(200g)の追加補充も予定していましたが、冷媒ガス圧力(低圧側)は、既に一般的な適正値と言われる範囲を超過しています。その辺を、どう理解したらいいのでしょうか?(更に冷媒ガスを追加して大丈夫なのでしょうか?)

5.エンジンの回転数と冷媒ガス圧量の関係

エアコンの効きが悪かったゴルフⅦですが、コンプレッサーオイル10g+(冷媒ガス40g)の追加で、エアコンの冷却性能を「△17.1℃」まで改善することが出来ました。が…一方で、冷媒ガス圧力(低圧側)が「0.26MPa」となり、適正値を言われる「0.15~0.25MPa」の範囲を超過してしまいました。

今回は更に、冷媒ガスを1缶分(200g)補充する予定でしたが、このまま追加補充してしまっていいのでしょうか?

ここで気になったのは、冷媒ガス圧力(低圧側)の適正値が「エンジン回転数1,500rpm」を前提に設定されているという点です。一方で、冷媒ガス圧力の測定は、アイドリング状態で実施していますので、ゴルフ7のアイドリング状態での「エンジン回転数900rpm」での測定結果となっています。(エンジン回転数が1,000rpm未満での測定値です。)

現在、アイドリング状態で「0,26MPa」を表示している冷媒ガス圧力(低圧側)が、エンジン回転数を1,500rpmにした場合にどう変化するか?確認してみましょう。

結果は写真のとおりです。アイドリング状態で「0.26MPa」を表示していた冷媒ガス圧力(低圧側)が、エンジン回転数1,500rpmでは「0.19MPa」まで下がりました

圧力の低下量としては「-0.07MPa」です。事前に想像していたよりも圧力が低下しましたね。

よって、この測定結果から推測すると、アイドリング状態で「0.15~0.25MPa」の範囲を超過していたとしても、エンジン回転数1,500rpmでは、その値を超過していない可能性が高いですね。

そもそもの論として、冷媒ガス圧力の適正値を、なぜ「アイドリング時」で設定していないのか?が謎ですが、現状でアイドリング時で冷媒ガス圧力(低圧側)が「0.26MPa」を表示している嫁さんのゴルフ7は、状況的にもう少し冷媒ガスを補充しても問題はなさそうなことがわかりました。

6.カーエアコンに冷媒ガスを追加補充する

カーエアコンの効きが悪かった嫁さんのゴルフ7ですが、アイドリング時の冷媒ガス圧力に対して、エンジン回転数を1,500rpmにした場合の冷媒ガス圧力が「0.07MPa」程低下することが分かりました。(あくまで、今回の実測値です)

よって、アイドリング時で「0.26MPa」であれば、エンジン回転数1,500rpmを想定した場合は「0.19MPa」です。もう少し冷媒ガスを足しても問題はないと思われますので、予定通りもう1缶分の冷媒ガスを補充していきます。

冷媒ガスの補充方法は、コンプレッサーオイルの補充方法とほぼ同じです。異なるのは写真のとおり缶の向きです。(冷媒ガス缶は逆さにしません。)

また、ガス缶内の液体状態の冷媒ガスが気化する過程で周りの熱を奪い、缶の温度が下がってしまうと、冷媒ガスの気化が進まなくなります。そこで、缶が冷えたら手で管を覆って缶を温めるとともに、缶を揺らして気化を促進しながら、冷媒ガスを補充していきます。

缶の中の冷媒ガス(液体)がなくなって缶が空になったら補充は完了です。補充完了後の冷媒ガス圧力(低圧側・アイドリング時)は「0.28MPa」になりました。(200gの補充で0.02MPaしか上がりませんでした)

そして、エアコンの吹き出し口温度は、更に下がって「16℃」です。

その辺の測定結果をまとめると下表のとおりになります。(冷媒ガス圧力は低圧側。エンジン回転数1,500rpmの値は換算値)

冷媒ガス圧力
(アイドリング)
冷媒ガス圧力
(1,500rpm)
気温
(車内温度)
吹き出し口
温度
冷却効果
Δ
補充前0.23【MPa】35.1℃27℃△8.1℃
オイル補充後0.26【MPa】0.19【MPa】18℃△17.1℃
冷媒ガス補充後0.28【MPa】(0.21【MPa】)16℃△19.1℃

冷媒ガスを更に200g追加したことで、冷却効果は更に改善して「△19.1℃」になりました。ここまで冷却効果があればかなり快適になりますね。

ただし、低圧側の冷媒ガス圧力はアイドリング時で「0.28MPa」となってしまい、適正値と言われる「0.15~0.25MPa」を超過しています(写真のとおりです)

しかしながら、エンジン回転数を1,500rpmにした時を想定して補正(-0.07MPa)すると、その値は「0.21MPa」程度です。冷媒ガスの入れ過ぎはコンプレッサーに良くないと言われますが、このくらいの数値であれば問題はないレベルでしょう。(もちろん、恐らくですけどw)

ということで、冷却効果がしっかり改善出来ましたので、今回のカーエアコンのメンテナンス作業は完了です。(ガスチャージホースを取り外して、冷媒ガス管のコネクタのキャップをしっかり閉めて作業完了です)

7.冷媒ガスの補充はあくまで暫定対策…

今回は、エアコンの効きが悪くなった嫁さんのゴルフ7にコンプレッサーオイルと冷媒ガス(200g)を補充しました。

結果としては、冷却効果を「△8.1℃」⇒「△19.1」まで改善することができましたので、この状態であれば、何とかこの夏くらいは乗り切ることが出来るでしょう。

また、冷媒ガス(低圧側)の適正値と言われる「0.15~0.25MPa」という数値は、アイドリング時ではなく、エンジン回転数1,500rpmでの数値であること、そしてアイドリング時はその値が高く測定されることがはっきり認識できました。

今後は、アイドリング時の数値の目安としてと捉えて「0.22~0.32MPa」くらいを目標値として考えて問題はなさそうです。(実際の狙い値はちょっと抑えめの「0.27MPa」くらいでしょうか?)

ただ、冷媒ガスが漏れていると思われるエアコンにおいて、冷媒ガスの追加補充は一時しのぎの暫定対策に過ぎません。今後も車を長く乗り続けるなら、どこかでガスの漏れを修理しなければいけませんが…まあ、輸入車はやはり何かと手間がかかりますねー。まずはこの夏を乗り切ってから考えましょうw

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