【釣り】うなぎの釣り方-最適な時期や時間/仕掛けや餌/ポイント

うなぎ釣りの方法-最適な時期や時間、仕掛けや餌、ポイントなど

夏になると”かば焼き”が食べたくなりますよね?すべての日本人が出かけるという”うなぎ釣り”。今回は、その”うなぎ釣り”に最適な時期や時間、仕掛けや餌、仕掛けを投入するポイントなど、うなぎの釣り方を紹介します。最後に2022年1回目の神奈川県相模川での釣行の様子もご紹介していますので、興味がある方はご参考にしてみてください。

1.夏の恒例行事-うなぎ釣り

日本人ならば、夏になると”うなぎ”が食べたくなりますよね?(超ど偏見)

私も天然のうなぎが食べたくて、毎年1回は、うなぎ釣りに出かけています。昔はどんな川にもいたと言われるうなぎですが、近年では数が減少していて、天然物は非常に貴重なものになっています。

とはいえ、どんな生き物でもそうですが、絶滅してしまった川もあれば、未だに大きな個体数をキープしている川もあります。東京でも、都会のど真ん中の江戸川や墨田川、荒川なんかでも釣れているという話を聞きますので、実際にはかなりの数のうなぎが身を潜めて生息しているのでしょう。

うなぎは海で育って川に遡上してくる魚です。諸説あるようですが、マリアナ海溝などの深い海で産卵して孵化します。それが成長しながら海流に乗って日本に流れ着き「シラスウナギ」となって川を遡上し始めます。(このシラスウナギを獲って育てるのが養殖ウナギですね。)川で育ったうなぎは産卵のために、再び海に下りマリアナ海溝を目指します。田園風景にも生息する魚にしては、スケールが大きすぎますね。(笑)

私の住む八王子には、多摩川という大きな川が流れていますが、河口からはかなりの距離があり、そこまでに数多くの堰堤があるため、うなぎが釣れたという話はかなりレアです。(いるところにはいるはずですが「知る人ぞ知る」です。)基本的には河口に近いところの方が個体数が多い魚です。

近年では養殖用の「シラスウナギ」の不漁が続いていて、養殖が難しくなっているため、うなぎが貴重だと言われています。しかしながら、高度経済成長で公害が酷かった頃と比較すれば、現在の河川は非常に良い状態に改善されているはずです。うなぎは生命力がとても強い魚ですから、「いるところにはたくさんいる」と思いますよね。(シラスウナギの乱獲だけは”ダメ”な気がしますけど。)

「いるところにはたくさんいる」魚を釣る”うなぎ釣り”は、釣れるポイント、そしてそのポイントにあった釣り方(餌など含む)を知っていることが非常に重要な釣りになります。

2.うなぎ釣りに最適な時期や時間帯は?

うなぎ釣りに最適な時期は、うなぎの動きが活発になる夏です。ただし、夏以外時期でも十分な釣果を上げている猛者もいらっしゃいますので、3月から10月くらいまでであれば釣りになるようです。

うなぎ釣りは日没後2時間くらいがお腹を空かせたうなぎが餌を漁るチャンスタイム

釣りをする時間は、うなぎが活発に動き出す夜がメインになります。特に日没から2時間くらいが、日中に身を潜めていてお腹を空かせたうなぎが、活発に餌を求め始めるチャンスタイムです。

ただし、うなぎは警戒心が強いが故に、主に夜間に餌を漁りますが、夜行性という訳ではありません。川に濁りが入れば警戒心が薄れて出てきますので、昼間でも釣れるようになります。

また、潜んでいる穴に餌を突っ込んで釣るという「うなぎの穴釣り」という釣法も存在しますが、こちらは穴に潜んでいるうなぎを昼間に釣る手法になります。(今回、私が紹介する釣り方は「うなぎのぶっこみ釣り」です。)

3.うなぎ釣りの仕掛けや餌は?

うなぎ釣り(ぶっこみ釣り)の仕掛けはいたってシンプルです。リール竿の道糸に中通しおもりを付けて、その先にうなぎ針を付けるだけです。

道糸やハリスは、針掛かりしたうなぎが根に潜ったりすることに備えて、3~5号の太めのものを使用するのが良いですね。

中通しおもりは、8号から15号くらいで、川(河口なら潮)の流れに負けないよう調整します。おもりとヨリモドシの間にはクッションとなるゴム管などを付ける方もいらっしゃいます。(私は面倒なので付けませんけど)

針は口の小さいうなぎが吸い込みやすく、かつ針掛かりしやすい「うなぎ針」を使用します。ハリスが45cm付いたものが市販されていますので、それを購入してしまうのが手っ取り早いでしょう。(がままつさんの30本入りがお得です)

餌はポイントによってうなぎが捕食しているものが異なるので、そのポイントでうなぎが食べているものが一番良いのですが、万能と言われているのはドバミミズですね。

ミミズは日本に100種類くらいいると言われていますが、腐葉土の中にいる大型のドバミミズの匂いがうなぎを魅了するようです。渓魚と同様、雨が降って流されてくるドバミミズを狙っているのでしょう。よって、雨が降って川に濁りが入った時のドバミミズが一番良いということになりますね。

ただし、そんなドバミミズにも弱点が一つ。河口近くで釣りをする場合には、川の塩分濃度によりドバミミズから体液が抜け出て、弱るスピードが速くなります。河口では、30分も放置したら、体液が抜けてぶよぶよになってしまいますので、河口でうなぎ釣りをする場合はアオイソメの方が餌持ちが良いです。ただし、アオイソメは海釣りの万能餌なので、うなぎだけでなく他の魚が先に食ってくる可能性があるので、選択が難しいところです。

他には、餌にザリガニを使用する方もいます。ザリガニは淡水の生き物ですが、海中でも30分くらいは生きることが出来、小魚につつかれることがないので、掛かれば大物の一発餌です。

また、アユがたくさんいる川では、アユが特餌になる場合もあります。

4.うなぎ釣りのポイントや釣り方は?

うなぎは前述のとおり、昼間は岩陰などに隠れている魚なので、うなぎが隠れるところがある場所がポイントになります。護岸の石積みやテトラポット、葦などが茂っているところなどですね。ただ、日没後は餌を求めて泳ぎ回りますので、隠れ家の近くでなくても釣れると思います。

基本的にうなぎは流れのあまり強くない、流れがよどんだところに潜んでいます。ある程度水深のある流れの緩やかなところを狙って仕掛けを投入するのがよいでしょう。

釣り方は、仕掛けを放り込んで待つだけです。餌の匂いで誘うことも出来ますが、うなぎの通り道に餌を投入した方が釣れる確率が高くなりますので、竿を複数本準備したら、それぞれの投げる距離を変えて(遠投~近投などして)うなぎが食ってくるポイントを探るのがベターです。

また、待つだけの釣りと言っても、餌がなくなったまま放置しても釣れません。定期的に餌の状態をチェックすることが、釣果につながると思います。ただし、あまり頻繁にチェックし過ぎると好機を逃してしまうことにもなるので、適度なバランスが重要ですね。

5.2022年 第1回うなぎ釣り-神奈川県相模川

2022年も7月に入りましたので、今年第1回目のうなぎ釣りに行ってきました。果たして釣果は…

準備したメインの餌は、ドバミミズです。例年、ドバミミズは近くの小学校の裏山にあるU字溝で大量に採集できるのですが…今年はなぜかドバミミズが取れません。仕方がないので、茨城にある実家の庭先を掘り起こし、茨城産のドバミミズを調達してきました。

そして今回は、初めて行くポイントで塩分濃度がわからないので、ザリガニも準備してみました。外来生物の駆除も兼ねて、茨城の用水路で捕獲です。小さな水路ですが、30分くらいで60匹程度のザリガニが取れました。(やばい数ですね。)なお、餌に使用出来るのは、赤くなる前の小さめのザリガニです。赤いザリガニは可哀そうですが、在来の魚や昆虫のために、その場で駆除しました。

更に、途中の釣具屋さんでアオイソメを少し購入して釣り場に向かいます。

今回、釣行した川は神奈川県平塚市を流れる相模川です。本当は金目川(花水川)などのもっと小さな川の方が好みなのですが、小さな川はポイントの周辺に駐車スペースがありません。邪魔なところに駐車して近隣住民様の迷惑になったら申し訳ないので、近隣にコインパーキングなどの駐車スペースのある相模川を選択しました。(事前にグーグルマップで確認しました)

ポイントへの到着は15時前。うなぎ釣りにはちょっと早いですが、アオイソメを投入してどんな魚が食ってくるのか?確認します。…が、全く”あたり”がありません。餌がそのまま残って返ってきます。魚の気配を感じない、とても嫌な感じです。

その後、ドバミミズ、ザリガニなどを投入してみますが、竿先を揺らすような当たりがありません。一度だけ、ザリガニが尻尾の先だけになって返ってきましたが、風が強くて竿先の”あたり”がわかりませんでした。

そのうち辺りも暗くなり、完全な夜釣りになってきました。竿先に鈴をつけて魚信を待ちますが、鈴が明確に鳴ったのは「リンッ」と小気味良くなった1回だけです。(”あたり”はその1回で終了しました。)

その後、餌がほぼそのまま返ってくるのを繰り返して20時を過ぎました。今日はもうダメそうです。(心が折れてしまいました)

そう思って片付けを始めると、一番手前に投げていた仕掛けに異変が…なんと!20cmほどの小さなうなぎが釣れてました。(”あたり”は全くありませんでした。笑)幸いなことに、針を飲み込んではいなかったので、針を外して速攻でリリースです。(元気に川に返っていきました)

リリース前に可愛いうなぎを愛でている様子を撮影したはずだったのですが…肝心の映像が全く撮れてませんでした。リリースする様子だけが撮れていたので、その画像を載せておきます。矢印部分に見える黒い影がリリースした小さなうなぎです。(アクアリウム屋さんで販売しているような小さくて可愛いうなぎでした。)

小さいながらも本命のうなぎが釣れたことで、もう少し粘ることも考えましたが…久しぶりの釣行で少し疲れたので、今日はこれにて納竿としました。

・2022年のうなぎ釣りについて

今回の相模川釣行は不完全燃焼で終了しました。もちろん、十分な釣果を挙げている方もいらっしゃいますが、今年の相模川はうなぎが釣れてもサイズが小さいとおっしゃる方が多いようです。金目川水系の方が釣果が出ているようなので、本来であればそちらに行くのがベターですが、現地で駐車スペースを探すのはやっぱり嫌です。今年は相模川でなんとか頑張ってみたいと思います。

今年はどうしても天然のうなぎが食べたい!!近日中にリベンジします。

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