今年(2023年)は、春の乗っ込みシーズンに釣りに行くことが出来なかったので、かなり遅めの出撃になってしまいましたが、多摩川拝島橋上流のジャリ穴で鯉・鮒釣りをしてきました。吸い込み仕掛けによる鯉釣り釣行にも関わらず釣れたのはマブナのみでしたが、尺越え含めた大小様々なサイズのマブナを釣ることが出来ました。マブナが自然繁殖していることが確認できたのは嬉しいですね。
目次
1.多摩川拝島橋上流のジャリ穴で晩春の釣り
以前は多摩川の八王子市平町付近でよく鯉釣りをしていました。写真のような鯉の釣果(80cm級)も出て、かなりお気に入りの釣り場だったのですが…集金に来る多摩川〇協の態度の悪さに、以降、多摩川の拝島橋より下流では釣りをしておりません。
泣く泣くお気に入りの釣り場にサヨナラしてからは、鯉の釣果はかなり落ちますが、多摩川拝島橋上流側にあるジャリ穴で鯉釣りをしています。(と言っても年に数回ですが…)
ちょっと前に橋の上から覗いたときには、かなり水量が減っていたのですが、久しぶりに来てみると、写真のとおりしっかり水量が回復していました。(今までの経験では、この釣り場は水量がある方が釣果が良いです。)
本当は春の乗っ込みシーズンに、トルクフルなヒキが味わえる”鯉釣り”に来たかったのですが、色々忙しくてタイミングを逃してしまいました。
今回はタイミングがかなり遅めになってしまいましたが、毎年恒例の春の鯉釣りをしていきたいと思います。
2.鯉釣り用の仕掛け:吸い込み仕掛け
鯉釣りは、延べ竿で釣るのも面白いのですが、私が主に使用している仕掛けは写真のようね”吸い込み仕掛け”です。
螺旋の部分に練り餌を団子状に巻き付け、その団子の中に複数の針を忍ばせます。それを食べに来た鯉が、練り餌を針ごと「吸い込んで」針掛かりするという仕掛けです。
なお、団子に忍ばせる針の針先は必ず外側に向けて!と言われますが、付ける団子がかなり大きいで、その団子が丸ごと鯉の口に入るわけではありません。団子の周りを鯉がつつく際に、針を一緒に吸い込んで針掛かりする仕組みのはずなので、正直、針の向きはどちらでもいいと思っています。(逆に内側に向けた方が、鯉に違和感を持たれないか気もします。)
また、吸い込み仕掛けは、団子に針を忍ばせるだけのものも売られていますが、私はいつも、その先に食わせ餌用の針が付いたものを購入しています。
鯉は雑食性なので、食わせ餌には蒸かしたサツマイモや、コーンなど色々なものが使用できますが、私の場合は、色々な魚が釣りたいので、ミミズを付けエサとして使用することが多いです。
ミミズも土を掘り起こして捕まえる「ドバミミズ」を使用するのが最高ですが、今回は釣具屋さんで購入できる養殖ミミズ(シマミミズ?)を使用しました。(ドバミミズの養殖は凄く難しいみたいなので、釣具屋さんでは販売しておりません。)
また今回、団子にする練り餌として使用したのは下記の練り餌です。
効果のほどは定かではないですが、にんにくが効いた匂いの強いものを購入することが多いですね。釣りを終えた後に手に匂いが残るのが難点ですが…
3.吸い込み仕掛けを準備して釣り開始!
いつもは出来るだけ平日に釣りに来ることが多いのですが、今回は週末の釣行になります。近隣の上州屋が10時に開店するので、そこで餌を購入してから遅めの出動です。
到着すると、釣り場では既に4人の常連さんが釣りをされていました。いつもは皆さん、ジャリ穴の堤防側で釣りをしているのですが、今日はその対面側(川側)で釣りをされている方が3名ほどいらっしゃいました。(あちらにはどうやって行くのだろう?)
私はいつもの堤防側に入って、誰もいない方向に向かって仕掛けを投入します。竿は3本準備してきましたが、先客がいますので、投入できるポイント的に今日は2本が限界でしょう。
吸い込み仕掛けによる鯉釣りは、いわゆる”ぶっこみ釣り”です。仕掛けを投入したら、後はお魚がかかるのを待つだけです。待っている間はすこぶる暇なので、いつものように延べ竿を準備して鮒を狙います。
使用する仕掛けはへら浮きを使用したヘラブナ釣り用仕掛けです。常連の爺たちは少し長めの竿で深場狙いの釣りをしていますが、私の自転車釣行では荷物をコンパクトにまとめたいので、竿は短めの9尺竿です。遠目の深場は狙えませんが、へら浮き仕掛けに下記のグルテン餌を付けて鮒を狙います。
4.拝島橋上流のジャリ穴での釣果-2023年5月後半
吸い込み仕掛けを2本投入し、延べ竿での釣りを開始しましたが、延べ竿に小さなアタリこそあれ、針掛かりしません。
常連の爺たちも、釣れても型が小さくなってしまったようで…「びっくりして魚が逃げちゃったわ。」などと、私に対してあからさまに嫌味を言ってくるようになりました。(笑)
まあ、延べ竿で釣っている横でぶっこみ釣りをやられたら、釣れないのをそのせいにしたくなる気持ちもわからんでもないですが、魚は水の深いところにいるので、餌をぶっこむくらいの音で逃げたりしないというのが私の持論です。(ウシガエルが飛び込む度に魚が逃げたりはしないでしょう。)
延べ竿で釣っている目の前(釣っているポイント付近)に投げたら非常識なのはわかりますが、基本的に爺たちが釣っている方向には投げていませんので、こういう時は聞こえない振りです。(常連が占拠している釣り場では、鋼のメンタルも重要です。)
そうこうしているうちにぶっこんだ吸い込み仕掛けにアタリがあり、20cm弱くらいのマブナが釣れてくれました。リールで釣る吸い込み仕掛けではあまり手ごたえのないサイズですが、これで「ボウズ」は回避できました。
そして、延べ竿の方にも細かいあたりが出てくるようになり、小さなアタリで釣れてきたのは10cmくらいの可愛いマブナでした。
以前に過去記事【釣り】多摩川の小鮒 -生存・繁殖を確認!にて、多摩川でほとんど見ることがなくなった小鮒が釣れた喜びを記事にしましたが、それから2年。久しぶりに小鮒が釣れてくれました。在来種がしっかり繁殖していることが確認できると嬉しいですね。
しばらくすると、また延べ竿で10cm程のマブナがもう一匹。小さい体で一生懸命引いてくれて可愛いです。
そして、更にもう一匹15cm程のマブナを追加。このくらいのサイズが釣れてくれると延べ竿でのマブナ釣りは楽しいですね。
その後、お昼を過ぎ午後1時過ぎには爺たちも帰宅。魚のアタリもなくなってきました。経験的には川も海も午後2時くらいにはパッタリ釣れなくなることが多い気がします。(そこからもう一度釣れだすのは夕方5時過ぎというイメージ)
半ばあきらめムードが漂った時に、ぶっこみの竿に小気味のよいあたりがありました。しばらく様子を見ますが、ドラグを出して走るそぶりはありません。少なくとも、大きな鯉ではなさそうです。
軽く合わせを入れるとかなりの重さはありますが、鯉のように走る感じもありません。この重いだけの感触は、過去記事【釣り】吸い込み仕掛けの鯉釣りで外来種?-多摩川拝島橋付近にて釣り上げた、ミシシッピアカミミガメの感触を思い出させます。
そこで姿を見せたのは…軽く尺を超えるマブナでした。尺越えのヘラブナは、体高が大きすぎてちょっと気持ちが悪いですが、マブナはとってもきれいですね。
狙っていた大鯉でないのは残念ですが、ずっしりとした重みを感じさせてくれました。
その後は延べ竿に小さなアタリはありますが針掛かりせず。午後4時前には納竿しました。(釣果はマブナ4匹です。)
5.拝島橋上流のジャリ穴はマブナ天国?
今回は、鯉狙いの釣行だったのですが、本命の鯉は釣れませんでした。
鯉が多く生息する釣り場では、釣り餌には見向きもしない大きな鯉が浅場を悠々と泳いでいく姿が見られたりしますが、今回の釣行ではそのような姿を見ることはありませんでした。釣った魚を持っていくような人はいないはずですが…この釣り場の鯉の数が減っているのかもしれません。(鯉が外来種であることがわかった今ではいい傾向なのかもしれませんね。)
一方で、ここ最近はこの釣り場でマブナが多く釣れるようになりました。グルテン餌で釣りをしても、釣れてくる鮒はマブナで、ヘラブナはほとんど釣れてきません。
以前に【釣り】くじら池でのヘラブナ釣り -多摩川の砂利穴にて記事にした”くじら池”では、移植したと思われる大きなヘラブナばかりが釣れて「釣り堀かよ!」って思いましたが、マブナが釣れてくるこの環境は、とても健全な環境なような気がしますね。
外来種は小さめのミシシッピアカミミガメが泳いでいるのを見かけたくらいで、今日は水面を泳ぐブラックバスを一度も見かけませんでした。このジャリ穴の環境が少しずつ改善してきているのかもしれませんね。
この釣り場はそれほど釣れない釣り場なので、ブログで記事にしても問題はないだろうという思いで、釣り場名も公開していましたが、マブナが復活してきたこの状況を考えると、今後は記事にするのを少し控えた方がいいのかもしれないですね。(良くなった環境を維持していくのはとても大切だと思いますので。)
常連の爺たちのノリがあまり好きではない釣り場(常連がいる釣り場はどこもそうかも?)ですが、これからもしばらく通って、今後の様子を確認していきたいと思います。