【釣り】吸い込み仕掛けの鯉釣りで外来種?-多摩川拝島橋付近

多摩川拝島橋で吸い込み仕掛けの鯉釣りで鮒とミシシッピアカミミガメ

コロナ禍でしばらく釣りを自粛しておりましたが、今回は毎春恒例の吸い込み仕掛けによる鯉釣りに行ってきました。毎年、私を裏切らない多摩川の鯉ですが、今年は果たして?!下記リンクにて動画も公開していますので、合わせてご視聴をお願いします。【釣り-Fishing Anything】#1 多摩川拝島橋上流のジャリ穴で吸い込み釣り&ウキ釣り なお、今回は多摩川の外来種事情を憂うような釣行になっています。

1.春恒例!吸い込み仕掛けによる鯉釣り-多摩川

今年も暖かくなってきました。毎年GW前の4月中には多摩川に吸い込み仕掛けでの鯉釣りに出かけるのですが、今年はちょっとバタバタしていて、GW終了後の釣行となってしまいました。

昨年多摩川での吸い込み仕掛けで釣れたでっぷり太った鯉

出かけた場所は、昨年に”小鮒”を釣り上げて、在来種の繁殖を確認させてくれた多摩川の拝島橋付近にあるジャリ穴です。昨年は延べ竿での鮒釣りメイン(鯉釣りはおまけ)の釣行でしたが、最後の最後で写真のようなでっぷりと太った元気な鯉が遊んでくれました。(昨年の記事は下記リンクにて確認してみてください。【釣り】多摩川の小鮒 -生存・繁殖を確認!

今年は少し活動開始が遅れてしまったので、”産卵前の荒食い”には間に合わないタイミングかもしれませんが、トルクフルな鯉の引き味を求めて初出勤です!

2.拝島橋付近のジャリ穴の様子-5月10日

昨日まで雨が降っていて気温も大分下がっていたこともあり、早朝から出勤しても活性が低いような気がしたので、本日は普通の時間に起床しての出勤です。(7時過ぎに家を出ました。)

多摩川の拝島橋付近のジャリ穴

釣り場に着くと、風もなくいい感じです。ただ、昨日までの雨の影響でしょうか?去年と比較すると水かさが大分増していました。面積としても去年の倍以上はある感じです。

基本的に多摩川本流とはつながっていないジャリ穴なので、お魚さんたちは居つきの魚のみです。面積が広がっているとお魚さんたちの生息域が分散されるので、ポイントを絞るのが難しくなりますがどうでしょうか?

到着時点での先行者はご年配の方1名のみ。状況をお伺いすると「うーん。全然駄目だね。」とのこと。私が到着するとすぐにご帰宅されました。ちょっと不安が残るスタートになりましたが、くじら池は釣り堀みたいで好きではないし、他にめぼしい場所もないので本日はここで頑張ってみます。

3.投入仕掛け-吸い込みリール竿×2/鮒釣り延べ竿

本日準備した竿は、吸い込み仕掛け用リール2本と、鮒釣り用延べ竿1本です。

吸い込み仕掛け用のリール竿は、自転車釣行のため仕舞寸法を重視し、仕舞寸法が57cm以下となる短竿を使用しています。(アジ釣りなどに使用する極端に柔らかい竿でなければ、どんなリール竿でも大丈夫です。)私がメインで使用している竿はアルファタックルのA705Mという竿ですが、今はネットでは販売されてなさそうです。仕舞寸法が小さい竿は他にもたくさんあるので下記で探してみてください。

リールはどんなものを使用しても大丈夫ですが、太めの糸を巻いて鯉のトルクフルな抵抗に備える必要があります。(私は3~5号の糸を巻いたリールを使用しています。)

吸い込み仕掛けはらせん状の針金部分に練り餌を団子状に巻き付け針を隠します。

吸い込みの仕掛けは写真のとおり。らせん状に巻かれた針金部に寄せ用の練り餌を団子状に巻き付け、その中に周りの針を隠すような仕掛けです。更に、針金部から1本だけ飛び出している糸の長い針に食わせ用の餌を付けます。寄せ用の練り餌を魚がついばんで針掛かりすることも多いので、練り餌に隠す針は針先を外に向けて隠すのがよいとされています。

おもりは小判型の中通しおもりを使用します。今回はほぼ止水域なので、大きなおもりは不要ですが、遠投性や川の流れによって重さを使い分けると良いです。(今回は8~10号の重りを使用しました。)

吸い込み仕掛け用の練り餌は、マルキューの「鯉スパイス ニンニク入」を使用しました。鯉に食い気があればどんな餌でも食ってくれると思っていますが、集魚効果を考えて匂いだけは強いものを選ぶことにしています。釣行後、手に染み付いた匂いが難点ですが…

付けエサはミミズです。ドバミミズを掘ってきて使用するのが一番ですが、今回は釣具屋さんの養殖ミミズ(恐らくシマミミズ)を購入しました。

鮒釣り用の延べ竿は、こちらも仕舞寸法の短いもので長さ270cm(約9尺)の”美峰G 270”という竿を使用しています。(ネットでは探せませんでしたが、他にもあると思うので探してみてください。)本当であれば450cm(15尺)以上の竿が使えると、釣りの幅が広がるのですが、自転車釣行では仕舞寸法を重視して割り切っています。

仕掛けは自作のヘラブナ用の仕掛けです。道糸1.2号にゴム管とサルカンを付けてサルカンに板重りを巻き、そこに2本バリを付けたシンプルな仕掛けです。それぞれの部品さえ準備すれば現場でも簡単に自作できるので、是非自作を覚えましょう。針はハリス0.8号のフナ針4号を使用しました。浮きはヘラ浮きです。

餌は魚が吸い込みやすく、突っついても落ちにくいグルテン餌を使用します。こちらもこだわりは特にありませんが、たまにしか釣行しないので、袋で小分けされた下記のものなどを購入しています。

4.釣行記録-拝島橋付近のジャリ穴

吸い込み仕掛けを投入したらあたりがあるまで待つだけです。

まずは吸い込み仕掛けを準備して投入します。この釣りは投入してただ待つだけです。

アタリを明確にするために竿に鈴をつけることもありますが、鯉がかかると仕掛けを強烈に引っ張ってドラグがなります。よって、ドラグが鳴ることでアタリがわかるので、私は吸い込み釣りの時には鈴を付けません。

ただし、ドラグは必ずゆるゆるの状態にしておきます。そうしないと、竿とリール一式が川に向かってすっ飛んでいきロストします。私はまだ、リール竿での吸い込み仕掛けでロストしたことはないですが、ミミズを餌にしていた延べ竿がいつの間にか消えていた経験があります。(かなり悲しいです)

吸い込み仕掛けが投入出来たら、延べ竿を準備して鮒を狙います。グルテン餌を作る前に、まずはミミズを餌にして投入してみると、浮きを消し込むほどのあたりもあるんですが、魚がかかりません。小さなお魚がミミズを咥えては離して遊んでいるのでしょう。本命の鮒釣りには邪魔な存在ですが。魚の活性自体は高そうです。

グルテン餌を作って、本格的に鮒釣り開始です。しかしながら、やはりひったくるようなあたりが多く、鮒のようなあたりがありません。付ける餌を小さくして投入すると…かかってきたのは下記写真のカワムツです。今年のFirst Fishはカワムツということになりました。(鮒か鯉を釣りたかった。)

今年の初釣果はカワムツ

付けエサを小さくすれば、このようなカワムツが入れ食いです。少し間、カワムツの入れ食いを楽しみましたが、今日はカワムツを釣りに来たわけではありません。本命の鯉釣り、裏本命の鮒釣りに集中します。

しかしながら…肝心の鮒のあたりがありません。もぞもぞっと鮒っぽい前あたりはあるんですが、そこから食い込んでくれません。

そこから我慢の時間が続きますが、ふと吸い込み用のリール竿を見てみると、仕掛けが投入した位置からずれていて、糸ふけが出ています。前述のとおり鯉がかかると暴れてドラグが鳴りますので、これは一体。。。

とりあえず、リールのドラグを締めてフッキングします。何かがついている重みは感じますが、抵抗するような魚を引きを感じません。大きなゴミを引きずってきているかのようです。

吸い込み仕掛けにかかった外来種のミシシッピアカミミガメ

そうして上がってきたのは…写真のミシシッピアカミミガメです。(手ごたえがないはずです。)天気のいい日に甲羅干ししている姿はよく見ますが、吸い込み仕掛けにかかってくるなよ。。。

ミシシッピアカミミガメは近いうちに特定外来生物に指定されるようですが、こんなのが増えたら大変ですよね。試落ちている枝を目の前に付きだしたら「バクンッ!」と大きな音を立てて噛みつきました。指の肉を削ぎ取るくらい嚙む力が強いそうなので、皆さんも釣れた際にはお気を付けください。

気を取り直して釣りを再開です。延べ竿にはカワムツ以外の魚が相変わらずかかりません。お昼を過ぎるとカワムツのあたりも少なくなってきました。

今日はもうダメかなと思ったその時。吸い込み竿の竿先がお辞儀しました。鯉が餌をついばんでいるのか?でも、吸い込み釣りの合わせは、鯉が針掛かりして走り出してからで良いです。ただ突っついているだけの状態で早合わせしてしまうと針がかりしません。

しばらく様子を眺めますが、走り出す様子がありません。竿先は何度もお辞儀しているので、針がかりはしてそうなので、タイミングを見て合わせを入れます。やはり抵抗が小さい。。。でも魚の引きは感じます。そうして上がってきたのが下記写真です。

吸い込み仕掛けにかかった20cmくらいのマブナ(ギンブナ)

20cmくらいの綺麗なマブナ(ギンブナ)でした。とりあえずまともな魚が釣れて一安心ですが、このようなマブナを延べ竿で釣って楽しみたかったのですが…おもりのついたリール竿ではあまり引き味は楽しめませんでした。その点は少々残念でしたが、今回の釣行の裏本命が釣れたので良しとしましょう。

その後も釣りを続けますが、14時を過ぎるとなんのあたりもなくなりました。夕まずめまで楽しみたい気持ちもありましたが、久しぶりの釣行でちょっと疲れたのと、夕飯までに帰宅しないといけないので本日の釣行は終了です。

本日の結果。ギンブナ…1匹、ミシシッピアカミミガメ…1匹、カワムツ…たくさん。

・1年ぶりの多摩川釣行を終えて

今回は本命の鯉が釣れずに残念な結果となりましたが、裏本命の鮒の顔を見ることが出来ました。今日は先行者の方が早めに見切りをつけたように、状況はあまり良くなかった気がします。近い内にリベンジしたいですが、今年はコロナも沈静化?して、やりたい釣りが目白押しです。次は何釣りにしようか?思案中です。^^

特定外来生物に指定されているブラックバス

それにしても、吸い込み釣りでカメが釣れたのは初めてではないですが、あのような大型の外来種が我が物顔で生息している多摩川の現状は本当に良くないですね。スレ掛かりで弱ってしまったカワムツを足元で泳がせていたら、岩陰からブラックバスが出て来て食べていきましたし、多摩川はタマゾン川なんて揶揄されますが、漁協にはもう少し何とか対応してもらいたいです。

それと、私が多摩川に釣りに行く際は拝島橋より上流にしか行かないのですが、その理由は多摩川漁協の日釣り券を現場売りされている方の感じがとても悪く、すごく嫌な思いをしたからです。そのような漁協にはお金を支払いたくないので、拝島橋より上流の秋川漁協さんの管轄で釣りをするようにしています。拝島橋よりも下流の方が鯉釣りには良いのはわかっているのですが…多摩川漁協さんが外来種対策などをもっとしっかりやってくれるのであれば、またお世話になりたいという思いです。(拝島橋よりも下流にて、1回の釣行でミシシッピアカミミガメが3匹釣れたことがあります。ブラックバスも酷い状況です。)

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