我が家ではペール缶に入った20Lのエンジンオイルを購入して使用していますが、2台分のオイルを交換しても必ず余りますので、次回のオイル交換まで保管しておく必要があります。しかしながら、エンジンオイルは未使用状態でも徐々に劣化が進んでいくと言われていますので、エンジンオイルが保管中に劣化する要因と、その劣化を防ぐ方法などをまとめてみました。私が実際に保管している方法なども紹介していますので、皆様のカーライフのご参考にしてみてください。
1.開封したエンジンオイルは劣化する
我が家では2台のフォルクス・ワーゲン車(ティグアンとゴルフ7)を所持しています。オイル交換はセルフで実施することで、ランニングコストを抑えるようにしていますが、欧州車のオイルは日本車とは規格が異なるので、Euro規格に準拠した下記のペール缶(20L)のエンジンオイルを使用しています。
このレプソルのオイルは使用感がとても良く、エンジンもすこぶる”ご機嫌”だったのですが…最近では価格が高騰して入手し難くなったので、先日は下記のオイルを購入してオイル交換しました。(同様にEuro規格準拠品です)
ガソリン含めて色々なものの価格が上がって、我々平民は大変ですよね。。。

さて、2台のオイル交換に使用するとて、1回のオイル交換に必要なオイル量は車1台当たり4L程です。半年に1回オイル交換しても、ペール缶(20L)を使い切るまでには1年半ほどの期間を要しますので、余ったエンジンオイルは保管しておく必要があります。
しかしながら、開封されたエンジンオイルは、未使用状態でも徐々に劣化が進んでいきます。エンジンオイルが劣化する要因は下記のとおりです。
- 紫外線による劣化
- 水分混入による劣化
- 酸化による劣化
上記劣化要因に対して適切な処置を行わずに保存すると、エンジンオイルはあっという間に劣化してしまうようです。今回は、その劣化の要因と対策などをまとめていきます。
2.エンジンオイルの劣化を防ぐ方法
開封して保管するエンジンオイルが劣化する要因は、”紫外線”・”水分”・”酸化”になりますが、それぞれについて、劣化につながるプロセス、及びその対策方法を考えてみましょう。

まずは”紫外線”については、エンジンオイルに直接光が当たらなければ劣化することはありません。ということは、ペール缶の中でそのまま保管しても問題はありませんね。ただし、透明なガラスや半透明のポリエチレンタンク(ポリ容器)などに入れて保管する場合は、暗所で保管する必要があります。
続いて、”水分”については、ペール缶の中に入れてしっかり密閉されていれば、外部からの水が混入する可能性はありません。更に、ペール缶自体に雨が当たらないよう保管しておけば、雨水が入り込むことはまず考えられないでしょう。
しかしながら、ここで注意が必要なのは「結露水」です。ペール缶の中で結露が発生すると、それがオイルに混入してオイルが劣化してしまいます。

ただ、結露は「温度差」によって発生する現象です。常に屋外で保管しているペール缶では、缶と空気でそれほどの温度差が発生することはないと思われますので、注意が必要となるのは、冷暖房が行われるような温度環境が急激に変化する場所に保管した場合などでしょう。
例えば、余ったエンジンオイルがガレージに保管されていて、そのガレージにはストーブがあって冬場は温められるとします。その場合は、暖かくなったガレージと、冷えたままのエンジンオイル(ペール缶)との間に「温度差」が発生しますので、ペール缶の中で結露が発生する可能性があります。
よって、”水分”(結露水)が混入しないようにするためには「出来るだけ温度変化が少ない場所でエンジンオイルを保管する」ということになりますね。(皆さんもっと気を使っているかもしれませんが、私的にはそれだけで十分なんじゃないかと思っております)
最後は”酸化”についての対応ですが、結論として、酸化を完全に防ぐのは難しいでしょう。ペール缶の中を”真空”に出来るわけありませんので、どんなによい保管方法でも多少の酸化が進むと考えた方が良いです。

しかしながら、この”酸化”を最小限に抑えることはできます。”酸化”は酸素を含んだ空気と触れることで発生しますので、余ったエンジンオイルが出来るだけ空気に触れないようにしてあげれば、エンジンオイルの酸化を最小限に出来ます。
具体的には、余ったエンジンオイルをなるべく小さな容器に入れて、触れる空気を最小限にしておくという対策です。理想を言えば、メスシリンダーみたいな細長い円柱容器に入れるのがベターですが、それは現実的ではないですねw
よって、余ったエンジンオイルを保管する際の注意点は下記のとおりです。
- 光が当たらない状態で保管すること
- 温度変化が少ない場所で保管すること
- 出来るだけ小さな容器で保管すること
小さな容器に小分けにするのはとても面倒ですが、エンジンオイルを出来るだけ劣化させない方法は以上のとおりです。
3.エンジンオイルを保管する方法
前述のとおり、我が家のエンジンオイルはペール缶で20Lのものを購入しています。所有する2台に使用したとしても、必ずオイルが余ってしまうため、次回のオイル交換までエンジンオイルを保管する必要があります。

余ったエンジンオイルは、出来るだけ空気に触れないよう小さな容器に入れた方がいいので、我が家では、一度開封したペール缶のエンジンオイルは、全て4L程の容器に小分けして保管しています…などという面倒なことを私が出来るはずないですww
私の場合は、ペール缶の中に残ったオイル量が4L未満になったと判断した時(ペール缶の中を空気が占める割合が大きくなった時)に、初めて小さな容器に小分けにする感じになります。(なお、この小分けには残りのオイル量を把握するという目的もあります。)
私が保存に使用している容器は下記のようなポリエチレン製の容器です。(下記は2L品です)
ポリエチレンはペットボトルなどにも使用されている材料で、高強度で耐薬品性に優れていますので、オイルを保管するのには適しています。
ただし、紫外線にはそれほど強くないので、その点に関しては考慮が必要ですが、エンジンオイルは「温度が一定の暗所」に保管していますので、容器が紫外線に晒されることはありません。
また、着色されたポリ容器であれば、中のエンジンオイルを紫外線から守ることが出来ますが、その場合は中のオイル量がわからなくなりますので、基本的には半透明くらいの容器がちょうど良いでしょう。
保管方法はいたって簡単です。ペール缶の中の余ったオイルをポリ容器に入れて保管するだけです。

ただし、ポリ容器の注ぎ口がそんなに大きくないので、私の場合は写真のようにエンジンオイルを一旦オイルジョッキの中に入れてからポリ容器に入れるようにしています。
また、ペール缶の中に残ったエンジンオイルは全て無駄なく使用したいので、最後はペール缶の上蓋を外して、ペール缶の中に残ったエンジンオイルを全て回収します。
更に、使い切ったペール缶は、上蓋を外した状態で竹炭の作成に使用して有効活用しますので、上蓋以外は捨てる部分がないですねw(ペール缶を使用した竹炭の作成方法は、下記リンクの過去記事でまとめていますので、興味があればご参考にしてみてください)
残ったすべてのエンジンオイルをオイルジョッキに注ぐことができたら、そのオイルをポリ容器に投入していきます。

また、この際もオイルジョッキ内のすべてのエンジンオイルが投入できるよう、写真のようにしばらく放置しますが、注ぎ口のジャバラ部分の溝のオイルがどうしても残ってしまいます。。。いつもなんとなく歯がゆい思いをしているので、このジャバラ部分のオイルの上手な注入方法があれば、是非教えてください!!
すべてのオイルをポリ容器に注入出来たら、あとは蓋をしっかり閉めて暗所に保管するだけです。
私の場合は、家の西側の隣家との境界側の通路(ほとんど陽があたらない場所)に収納ボックスを設置して、その中で保管しています。(下写真のとおりです)

まあ、屋外なのでボックス内も夏は高温になってしまうでしょうが、結露が発生するような、”温度差”の発生はないと思われますので、それほど気にする必要はないと考えています。
ただ、今回は1L程残ったエンジンオイルをポリ容器に注入ましたが…写真を見てもわかる通り、オイルが結構黒ずんでいる感じがしますね。恐らく、ある程度の酸化が進んでいるのだと思われますが…これ以上の管理は私には無理かなぁ。。ww
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