「ポトス」は我が家のリビングや寝室でも育てられている非常にポピュラーな観葉植物です。今回は100均商品にて、ポトスが気根を張ることが出来る支柱を自作して、”ポトスタワー”の作成にトライしました。タワー化はこれからの成長次第ですが、興味のある方にご覧いただきまして、皆様のガーデニングのご参考になれば嬉しいです。(3か月後の結果も含めた動画を下記リンクで公開していますので、合わせてご参考にしてみてください。【ガーデニング】100均材料で水苔を内蔵した支柱をDIYしてポトスタワーを作る!-ポトスは自作の支柱に気根を絡めることが出来るか?)
目次
1.ポピュラーな観葉植物”ポトス”の特徴・育て方
「ポトス」はホームセンターの観葉植物コーナーには必ず置いてあると言っても過言ではない非常にポピュラーな観葉植物です。丈夫で耐陰性もあるため、多くのご家庭で育てられています。
葉っぱの形にもその特徴が出ているとおり、サトイモ科(ハブカズラ属)の植物で、原産は東南アジアなどの熱帯雨林地帯です。生育に適した環境は15℃以上で、真冬は8℃以下にならないよう管理するといいらしいです。(恐らく、我が家では真冬はもっと低い温度になっていますが…)また、10℃を下回ると生育が鈍化するので、水やりの回数を減らす必要があります。(土の表面が乾いたら水やりする方法に変えます。)
基本的に日光を好みますが、強い直射日光には弱く、耐陰性があるので、半日陰となる室内で育てるのに適した観葉植物です。
また、水挿ししておけば簡単に発根しますし、挿し木などでも簡単に増やすことが出来るので、1株買えばどんどん増やすことが出来る極めて丈夫な観葉植物です。
我が家でも5株ほどのポトスを育てられていますが、すべて100均で購入した1株から増やしたクローン株です。(徒長した部分をカットして、それを水挿しして増え続けています。)
2.ポトスの仕立て方-吊り鉢と支柱仕立て
ポトスは鉢植えを普通に置いて育てることも出来ますが、つるをどんどん伸ばして成長していく観葉植物なので、ハンギングネットなどで吊り下げる「吊り鉢」スタイルで楽しまれる方も多いです。鉢からポトスのつるが成長して垂れ下がっている鉢はとても美しいですよね。ただし、つるが伸びていくスピードが速いので、定期的にカットして形を整える必要があります。
その他の仕立て方としては、登坂性(つるが気根を張って上に伸びていく性質)を利用して、支柱に絡ませて背の高い株に仕上げる「支柱仕立て」があります。支柱仕立てにした場合は、ポトスが更なる日光を求めて葉を大きくして育つようなので、結果として、ダイナミックな株に育ちます。
3.我が家の”支柱仕立て”ポトスは気根が張れない
我が家には「ダイナミックな株」を目指して仕立てた、支柱仕立てのポトスが2鉢あります。
アイビーが家の壁などに気根を絡ませてモリモリ(迷惑なくらい)成長していくのを見て、自然素材の支柱であれば気根が張り付くことが出来るかな?と、剪定した木の枝を支柱にして仕立ててみたのですが…気根がほとんど張り付くことが出来ず、ヒョロヒョロとした弱々しい株になってしまいました。
そこで今回は、ポトスの気根がしっかり絡み付けるような支柱を自作して、2鉢のポトスを”気根の張った”「支柱仕立て」に改良していきます。
4.ポトスの気根が張れる支柱の材料
まずは支柱を作成するための材料を100均(ダイソーさん)に探しに行きます。結果、準備した材料は下記です。
- 鉢底ネット(¥200)
- 水苔(¥200)
- プラスチック製の支柱
- 束線バンド
鉢底ネットはダイソーさんで¥200円の商品になりますが、鉢底に配置して、土などが流れ出ないようにする商品です。購入した商品では2株分の支柱を作成しても余る量と思いますが、余った分は今後のガーデニングやアクアリウムDIYに活用していきます。
水苔も¥200円の商品になりますが、洋ランの栽培などに使用する保水性の高い自然由来の商品です。2鉢分(2本の支柱)にどのくらいの量が必要か?わからなかったので、念のため2個購入しました。(こちらも余った分は、今後のガーデンイング、そしてアクアリウムやコケリウムに使用して行きます。)
支柱は娘が学校でミニトマトの栽培で使用していたプラスチック製の支柱を活用します。
束線バンドもDIY用として所持しているものを使用していきます。(写真内に入れるのを忘れました)
5.ポトスの気根が絡み付ける支柱の自作
材料が準備出来たら、支柱を自作していきます。
まずは、プラスチック製の支柱を芯にしてその周りに水苔を巻き付け、それを鉢底ネットで筒状に覆って支柱化していきます。
芯をプラスチック製にした理由は、周りに配置する水苔が常に保水していても支柱が腐食しないようにするためです。(金属製の支柱ではボロボロになる気がしたので、プラスチック製を選択しました。)
筒状にした鉢底ネットは束線バンドを等間隔で巻き付けて固定します。
なお、今回は支柱を長めに設定したので、鉢底ネットを1枚巻いただけでは長さが足りません。足りない分は鉢底ネットを継ぎ足しして対応しました。
また、支柱の土に埋まってしまう部分は水苔、及び鉢底ネットを巻き付けずにプラスチック支柱がむき出しになる仕様にしました。鉢の底まで水苔部分を伸ばして、水苔が鉢底の水を吸い上げる仕様にすることも考えましたが、ポトスの根腐れを危惧してやめました。よって、支柱には定期的に(頻繁に?)水やりして、水苔の水分が切れないようにしてあげる必要があります。
6.ポトスの徒長部カットと植え替える株の選定
支柱が完成したら、現状のポトスの徒長している部分をカットして新しい鉢に植え替える準備をします。
まずは支柱に巻き付けていた麻ひもをほどいて(カットして)ポトスを支柱から分離させ、弱々しく徒長した部分をカットしていきます。
徒長部のカットが出来たら、鉢から抜いて植え替えする株の選定を行います。なお、ポトスは根張りが非常に良い植物なので、鉢から抜いた状態で、根が鉢にビッシリ詰まっている状態です。伸びすぎた根はカットして植え替え後に新しい根が成長しやすいようにしておきます。
7.ポトスの植え替えと支柱への固定
植え替えする株の準備が出来たら、植え替えする鉢に鉢底石を入れて、中央に支柱を配置し、その周りに植え替えする株を配置していきます。
そこに新しい土を入れていき、植え替えるポトスの株、及び支柱を固定します。
十分な土が入ったら、麻ひもを使用して支柱にポトスを固定していきます。気根がうまく支柱に張りついてくれれば麻ひもは除去していきますが、定着するまでは麻ひもで固定しておきます。
つるの固定が完了したら、鉢にたっぷり水を上げて完成です。水苔入りの支柱にも水分がいきわたるよう、上からたっぷり水をぶっかけておきます。
8.植え替えたポトスの育成-気根を定着させる
植え替えが完了したら、あとは植え替えたポトスが成長するのを待つだけです。気根が定着せずにつるが伸びてしまった場合には、適宜、伸びたつるを麻ひもで仮固定して気根が支柱に絡みつくようにしていきます。
気根が支柱に定着するようにするためには、支柱内の水苔を常に水分がある状態にしておく必要があります。日々の水やりが重要なので、水苔の水分を切らさないように管理して、成長した様子を、別途ブログ内で報告するようにします。
なお、もう1鉢のポトスも同じように仕立て直しました。こちらも今後の成長が楽しみです。^^