【ガーデニング】バナナの種類と栽培条件・栽培方法-購入すべき品種

バナナの種類と栽培条件・栽培方法-耐寒性に優れた品種は?

既にお庭でレモンを育てていますが、他の輸入果物も自家栽培してみたい!そこで今回はバナナの種類や栽培条件、栽培方法などを調査して、我が家(関東地方)で育てるのに適した品種を調査しました。苗の購入はこれからですが、今年はお庭でバナナの木を育てて、国産バナナを堪能したいと思います!

1.お庭で栽培できる果物

スーパーで購入することが出来る海外からの輸入果物

スーパーで購入できる果物には様々な種類がありますが、その中にはレモンやグレープフルーツ、バナナにパイナップルなどなど、海外からの輸入に頼っている果物が数多く存在します。

いずれもとても美味しい果物ですが、海外から輸入する果物は、輸入する過程で傷ついたり痛んだりするリスクが高いため、防カビ剤などの有毒性が疑われる薬剤が使用されているものが多々あります。

海外から輸入される果物には食品添加物という名の農薬が使用されている

輸入レモンに対する防カビ剤に関しては、過去記事【ガーデニング】レモンなどの輸入果物に使われる防カビ剤とは?にてまとめていますので、興味のある方にご覧いただければと思いますが、農薬としては規制対象になるものが、輸入時には”食品添加物”という名目で使用が認められていたりするので、現状は無秩序と言ってもよい状態となっています。

そのような状況から推測すると、その他の輸入果物についても、同じように危険なものが多数使用されている気がしますよね。。。

レモンのように皮つきで食されることが多い果物では、皮と一緒に、有毒性が疑われている”食品添加物”(農薬)も一緒に摂取してしまうことになります。安全なレモンを皮ごと食べたいのであれば、無農薬で自分で栽培するのが一番安全です。

無農薬の国産レモンを堪能するためにお庭でレモンを自家栽培

そこで、我が家ではレモンの木をお庭に植えて、無農薬の国産レモンを栽培しています。(レモンの栽培については、過去記事【ガーデニング】国産レモンの収穫-降霜地域に最適な収穫時期は?などをご参考にしてみてください。)

もちろん、収穫できる季節は決まってしまうので、国産レモンを1年中楽しめるわけではないですが、おかげさまで毎年それなりの量を安定的に収穫できるようになりました。

そんな感じで、レモンの木はある程度仕上がりました。そろそろ、次の輸入果物の栽培にトライしたいと思います。

そこで今回は、皆さんにもなじみが深い「バナナ」について、自家栽培の可能性を確認していきます。時よりお庭でバナナを栽培されているお宅を見かけることがありますが、それはどんな種類のバナナなのでしょうか?バナナの特徴や種類などを改めて確認して、自家栽培にトライ出来そうそうな、バナナの品種を明確にしていきます。

2.日本でも身近な果物であるバナナ

バナナはフィリピンなどの外国産だが日本でも身近な美味しい果物

バナナは、南アジアを原産とする熱帯性の果実です。独特の甘ーい香りが食欲を誘う美味しい果物で、誰もが一度は食べたことがある果物ではないでしょうか?

やわらかくて消化が良く、栄養価が高いので、熱を出した時に母さんが買ってきてくれたなんて淡い記憶がある方も多いでしょう。また、スポーツ時のエネルギー補給源としても優秀なので、ハーフタイムなどにスポーツ選手がモグモグしているところを見たことがある方も多いと思います。

日本で販売されているバナナは、その多くがフィリピンやエクアドルなどの海外から輸入されているものです。日本では、販売されている時点で、既に熟成が進んだ黄色い状態の「完熟バナナ」になっているので、購入したものをそのまま食べることが可能です。しかしながら、海外では実が完熟する前の緑色で硬く甘みも少ないバナナを「青バナナ」として、料理に使用することもあるようです。

バナナは皮に茶色い斑点が出始めた時が完熟で最も甘い状態

また、日本では皮が黄色いきれいな状態のうちに食べないといけないと思われがちですが、実際には写真のように皮に茶色い斑点が出始めた段階が本当の”完熟”状態になるのだそうです。

”完熟”したバナナは、柔らかみと甘みが増し、食感もとろけるようになります。斑点が出来てから食べるのは少し勇気がいりますし、タイミングを間違えると中身まで茶色くなってしまいそうですが、せっかくなら甘みが最大の完熟したバナナを食べたいですね。

また、国産のバナナは無農薬で育てられることが多いため、皮まで食べることが出来るものが多いようですが、海外の大規模なプランテーションで育てられるバナナには農薬が使用されています。その農薬がどのくらい残留しているか?はわかりませんが、輸入時にも”食品添加物”(という名の農薬)が添加されるでしょうし、輸入バナナの皮は食べない方がよいでしょう。(まあ、レモンと違って普通は食べませんけど。)

3.世界中で食べられているバナナの種類

バナナは世界中に本当に多くの種類が栽培されているようです。今回はその中から、主だったものを下記にまとめてみます。

3.1 キャベンディッシュ

日本で主流のバナナはフィリピン産のジャイアント・キャベンディッシュという品種

日本で主に食べられているバナナの種類は「キャベンディッシュ」種です。

病気に強く、収穫量が多いため、商業的な栽培に優れた種類です。実の長期保存も可能なため、フィリピンなどの多く国で栽培、輸出されています。

「キャベンディッシュ」種には、その中にも様々な種類があり、日本で主に食されているのは「ジャイアント・キャベンディッシュ」(フィリピンバナナ)という種類になります。

3.2 グロスミシェル(グロスミッシェル)

キャベンディッシュが主流になる前に、日本でも食されていたという伝説のバナナです。私は食べたことはないですが、今のバナナ(キャベンディッシュ)よりも、ずっと美味しかったとか?

1960年代に”パナマ病”と呼ばれる病気が流行したことで、数が大幅に減ってしまった主なのだそうです。(とても残念ですね。)

3.3 プランテイン

バナナは木ではなく多年草だが背丈が3m程に成長する

主に南アジアで栽培されているバナナです。食感は硬めで、熱を加えると甘みが増す特徴から、料理に使われることが多い品種です。

3.4 モラード(レッドバナナ)

フィリピンやタイなどで栽培されているバナナです。赤みがかった皮が特徴的なバナナで、甘味が強く、やわらかい品種です。個人的には、一度は食べてみたいバナナですね。

3.5 台湾バナナ(北焦など)

主に戦前に日本で食べられていたバナナです。日本では、今でもわずかながら流通しているようですが、気候差などの影響で、フィリピン産などと比較すると収穫までに時間を要するため、市場で出回る価格も少し高めの高級品となっているようです。

3.6 中国のバナナ

私が昔、仕事で良く訪問していた広東省(香港近辺)では、香蕉、米蕉、芭蕉などのバナナが栽培されています。香港の街中ではさすがに見かけませんが、ちょっと田舎の町に行くと、ずんぐりむっくりのバナナがそこらじゅうで栽培されていました。

仕事場で「食べてみて!」と勧められることも良くあり、一度食べてみたことがありますが…繊維質が強く、歯ごたえが”ジャリジャリ”していて、決して美味しいとは言えなかったことを覚えています。

4.一般的なバナナの栽培条件は?

バナナは主に北緯30度から南緯30度までで栽培されている熱帯性の植物です

バナナは主に赤道を挟んで南緯30度から北緯30度までの間で育てられている植物です。

日本の北緯30度は、鹿児島の口之島という離島なので、日本で栽培可能な地域は、鹿児島県の一部(離島)と沖縄県、そして伊豆諸島の一部ということになります。(完全に亜熱帯性の植物ですね。)

栽培に適した温度は20~30℃で、20℃以下では生育不良になってしまうようです。10~15℃では更に生育がゆっくりになり、10℃以下では完全に生育が停止します。

また、5℃では葉が枯れてしまい、-2℃で地下茎含めて完全に枯れてしまうようなので、寒さにはとても弱い植物と言えそうです。

5.バナナが収穫できるまでの栽培方法

バナナの苗は8月頃に花を咲かせて10月に実を収穫する

日本でバナナの植え付けに適しているのは4月~5月です。バナナの苗を購入したら、水はけのよい土に植え付けて育てます。(鉢で育てる場合も受け皿に水が溜まっているのはNGです。しっかりと排水させることが重要のようです。)

夏から秋の生育期には、陽当たりが良いところで、水をたっぷり与えて育てます。肥料が切れると葉が黄色くなってしまうので、肥料も十分に与えるとしっかりとした株に育ちます。

株がしっかり育つと、8月には花が咲いて10月にバナナが収穫できます。

収穫した茎は枯れてしまうようですが、花が咲かなかった茎は枯れないので、上手に越冬させれば、翌年以降にバナナを収穫することが出来ます。

6.バナナの増やし方:吸芽(キュウガ)の株分け

我々が食しているバナナには種がありません。昔ながらのバナナの原種には実に種が入っているようですが、突然変異で種がなくなって可食部が増えたものを選別して大事に育て続けた結果、現在の種のないバナナが出来上がったのだそうです。

バナナの実には種がないので苗の根元から伸びた吸芽(キュウガ)を株分けして増やす

では、種がないバナナはどうやって増やすのでしょうか?その答えは「株分け」です。

バナナの「木」は高さが3m近くになりますので「木」だと思われがちですが、実際にはバショウ科に分類される「草」になります。

分類としては”多年草”になり、実が生った茎は枯れてしまいますが、枯れた茎の根元からは「吸芽(キュウガ)」と呼ばれる新芽が出てくるので、その新芽が育って新しい茎が伸びていく仕組みです。(地上部分は1年で枯れて、根だけがそのまま生き続けるタイプの多年草ですね。)

この根元に出てくる「吸芽」を株分けして育てることで、バナナのクローンを作ることが出来るようになり、株を増殖させることが出来ます。

7.本州で栽培が可能なバナナの種類は?

以上で、バナナに関する知識は身に付きました。では、日本の本州(関東地方あたり)で育てるのに適したバナナはどういった品種になるでしょうか?

バナナには種がありませんので苗を購入することなりますが、その苗を使って毎年バナナを収穫していくためには「越冬」出来る耐寒性の強い品種を育てるのが、日本でバナナを育てるポイントになりそうです。

日本の本州での栽培に適したバナナの品種は耐寒性に優れたドワーフナムワ種などです

耐寒性強いと言われる種類は、ドワーフ・ナムワ、アイスクリーム(ハクムク)などです。その中から、日本でも多少苗が流通してそうな「ドワーフ・ナムワ」を購入して育ててみたいと思います。

そうと決まれば、早速、ドワーフ・ナムワなどの苗をインターネットで探してみますが…販売されていても、そのお値段はなんと!¥6,000超です。趣味で育てるにはちょっとお高い価格帯ですね。

メルカリなどの個人で出品されているものを見ると¥3,000くらいから売られている苗があります。趣味で栽培するレベルであれば、この辺りのものを購入して育てるのがよさそうです。(本当に「ドワーフ・ナムワ」か?については、出品者を信じるしかなさそうですが…)

近々、良さそうな苗を購入して育ててみたいと思いますが、比較的背丈が小さいと言われる「ドワーフ・ナムワ」でも2mくらいの背丈になるようです。そんなものをどこでどう育てようか?しっかり考えないといけませんが、その辺は、苗を購入した段階で改めて考えて、またご報告したいと思います。

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