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【DIY】換気扇を浴室暖房乾燥機に交換する④-本体据え付け工事

壊れた換気扇を三菱電機製の壁掛け浴室暖房換気扇にDIYで交換する 設備工事

浴室換気扇が壊れたことを機に、実家に「浴室暖房乾燥機」を導入することになりました。前回までの施工で200V電源の設置は完了していますので、今回の第四弾(④=Final)では、いよいよ浴室暖房乾燥機”三菱電機製 V-241BK5-RN”を据え付けていきます。下記リンクにて動画も公開していますので、皆様のDIYのご参考になれば嬉しいです。

1.壊れた換気扇を浴室暖房乾燥機に交換する

実家の換気扇が壊れ、スイッチを入れても動作しなくなりました。また、実家は築50年近くでかなり古く、冬場のお風呂がとても寒いため、一人で住んでいる母の入浴時のヒートショックも心配です。そこで、この換気扇の故障を機に、実家の冬の浴室を温める「浴室暖房乾燥機」を導入することになりました。

新設する浴室暖房乾燥機は、下記の”三菱電機製 V-241BK5-RN”です。電力効率のよい200V電源を使用する機種になりますので、新たに単相200Vの電源ケーブル配線が必要になります。

ここまでの施工内容などは、下記の過去記事をご確認ください

前回までの施工で下記配線図のとおりの単相200Vの電源ケーブル配線までの施工が完了しました。

浴室暖房換気扇用に単相200V電源を設置する電気工事の配線図

単相200Vの電源が確保できたら、いよいよ壊れた浴室換気扇を撤去して、新たな浴室暖房乾燥機”三菱電機製 V-241BK5-RN”を設置していきます。

母親には「冬になるまでには設置を完了させるから気長に待ってて!」と伝えてありましたが、何とかその約束を果たすことが出来そうです。(記事を書いている現在は11月です)

もう既に80歳を越えている母親に対する、あと何回出来るか?わからない親孝行です。少なくとも母親が元気な間は問題なく稼働するよう、最後までしっかり施工していきましょう!

2.壊れた浴室換気扇を撤去する

浴室暖房乾燥機”三菱電機製 V-241BK5-RN”を設置する前に、まずは壊れた浴室換気扇を撤去していきます。

壊れた古い浴室換気扇の固定ネジを4本外して取り外す

ルーバー付きのカバーを外した換気扇本体の状態は写真のとおりです。真ん中にファンとモーターが格納されていて、そのフレームを上下2本ずつ計4本のネジで固定している構造なので、そのネジを外して本体を取り外していきます。

写真は既にネジを外している状態ですが、既に設置から30年くらい経過しています。固定していたネジはかなりサビていて痛みが激しい状況でした。(ネジの4本中1本は途中から折れました)

ネジを外せば、換気扇のフレームは壁の木枠に嵌め込まれているだけなので、手前に引き抜くことで取り外すことが出来ます。屋外側の電源プラグは既に抜かれておりますので、簡単に撤去することが出来ました。

3.浴室暖房乾燥機の取り付け位置を決める

壊れた浴室換気扇を取り外すと、下写真のような木枠の換気口が現れました。

換気口が天井から30mmしか離れていないため浴室暖房換気扇と天井のクリアランスが確保できない

換気扇を取り付けるネジはかなり痛んでいましたが、木枠はそれほど痛んでいる感じではないため、このまま使用していきます。ただ、今回の施工でポイントとなりそうなのが、設置する浴室暖房乾燥機と天井との距離です。

浴室暖房乾燥機の据え付け説明書には、設置後の本体と天井とのクリアランスは「100mm」開けるよう書かれていますが、既存の木枠を流用した場合、100mmの確保は絶望的に見えます。

クリアランスが「100mm」必要な理由は、本体の吸込口が本体上部にあるからだと思われますが、現状の木枠と天井のクリアランスは、上写真のとおり「30mm」しかありません。現状の木枠をそのまま利用した場合は、本体と天井のクリアランスが30mmに近い値になってしまうでしょう。

浴室暖房換気扇を吊り下げる換気扇付きフレームの外観

ちなみに、木枠に固定する換気扇付きのフレームは写真のとおりです。木枠の中にダクト部分を嵌め込む設計になっていますが、そのダクトの外径は、実測でΦ122mm程です。

それに対して、木枠の内寸は「横210mm×縦165mm」なので、木枠に入り込むダクトと木枠には上下方向で43mm程のクリアランスがあります。

そこで今回は、そのクリアランスに新たな木枠を配置して対応することにしました。追加した木枠に換気扇付きのフレームを取り付けることで、取り付け位置を少しだけ下げる作戦です。

換気口の木枠の内側に新たな木枠を追加し、換気扇の取り付け位置を下げる

その辺りを図にしてみました。木枠を追加することで、木枠の厚み分だけフレームの取り付け位置を下げることができます。据え付け説明書で指示された「100mm」を確保することは難しいですが、何とかその半分の「50mm」くらいは確保できるようになるでしょう。

また、本製品の使用時には、吸気口のフィルターを定期的に清掃する必要がありますので、上部にフィルターを交換するだけのスペースが必要となりますが…その辺りは仮設置した状態で改めて確認していきます。

4.換気口にフレーム固定用の木枠を追加する

浴室暖房換気扇の取り付け方針が決定しました。既存の換気口木枠の内側に、新たなフレーム固定用の木枠を追加して、そこに浴室暖房換気扇を固定することで、本体が可能な限り下方向に固定できるようにしていきます。

まずは、実家近くのホームセンター、みんな大好きジョイフル山新にGoです。このジョイフル山新は、ジョイフル本田ほどメジャーではありませんが、DIY用の部材の品揃えはかなり豊富なホームセンターです。

使用する木枠の材質ですが、今回は浴室への使用になりますので、サーモウッドなどの腐ることがない木材を購入したかったのですが…残念ながら、みんな大好きジョイフル山新にサーモウッドは置いてありませんでした。

浴室換気口の木枠用に購入してきた桧の木材

そこで選択したのは、風呂桶などにも使用されていて、水気には強いと言われている「桧」の材料(写真)です。厚みは出来るだけ大きな28mmの材料を購入しました。

既存木枠の厚みが20mm、そして追加木枠の厚みが28mmなので、それぞれの厚みの半分の合計”24mm”(=10+14)だけフレームを下方向に固定することが出来そうです。

既存木枠と天井のクリアランスが30mmなので、24mm足しても、まだ「54mm」ですが…まあ、吸気口から空気が吸えれば何とかなるでしょうww(もはやフィルターが交換出来ればOKと割り切っています)

追加木枠の材料が準備出来たら、寸法を測定して必要な寸法に加工し、既存木枠に固定していきます。

浴室換気扇の木枠の内側に新たな木枠を追加した

木枠を追加した状態は写真のとおりです。天井側の木枠が物理的に落ちないよう、左右の追加木枠が上部の追加木枠の支えになるような構成で固定しました。

しかしながら、自宅での材料カットは電動丸ノコを使用するので楽ちんなのですが、今回は実家に電動丸ノコを持ってこなかったので、久しぶりのこぎりカットは少ししんどかったですw

また、追加した木枠はコーススレッドで既存木枠に固定したのですが、木枠の内側にインパクトドライバー が入らず。。。狭い場所でもネジ締め出来る下記のドライバーを使用して固定したですが…高所の作業ということもあって、ネジ締めはとても大変でした。

今後に向けては、スペースが狭くてもインパクトドライバー が使用できる下記のようなアダプターを購入すると心に誓いました!(一度楽を覚えてしまうと元には戻れませんのでw)

そんなこんなで、久しぶりに文明の利器に頼れないしんどい施工になりましたが、浴室暖房換気扇を取り付ける木枠の準備が完了しました。

5.木枠に換気扇付きフレームを固定する

木枠の整備が完了したら、いよいよ本体を固定するための換気扇付きフレームを木枠に固定していきますが、まずは、木枠の奥行寸法(換気扇が付いている壁の厚み)を確認します。

浴室換気扇のダクトの中に入った水はダクトの先端から抜ける
 -三菱電機HPより引用-

設計的に、換気扇の中に侵入した水分を、ダクトから屋外側に排出させる構造(図参照)になっており、ダクトの先端が壁よりも外側に出る必要がありますので、木枠の奥行寸法を確認して、ダクトの長さがそれ以上になるよう調整します。

木枠の奥行寸法(壁の厚み)は175mmでした。ダクトは調整ネジで135mm~185mmまで調整できる構造になっていますので、今回は最大長である185mmで調整しました。(10mmだけダクトが外に飛びだす設計です)

浴室換気扇のダクトの隙間をアルミテープで塞いで密閉する

また、調整用のネジがある都合上、ダクトにはネジ穴などの隙間が空いています。そのままの状態で換気扇を動作させると、その穴から空気が漏れて屋外への排気を阻害してしまいますので、ダクトの穴は写真のようにアルミテープで埋めて密閉します。

使用したアルミテープは、自宅のキッチンのレンジフードをDIYで交換した際に購入した下記のものです。換気系のDIYを行う場合は、気密を確保するために必ず使用しますので、DIYを実施する際には是非用意しておきたいアイテムですね。(耐熱性があるものを準備出来ると、キッチン回りやストーブ系のDIYに使用出来てベターです。)

なお、レンジフードのDIY交換の内容ついては下記リンクの過去記事にて詳しくまとめていますので、興味があればご参考にしてみてください。

浴室換気扇用の木枠のアルミテープを貼り付けて密閉する

また、今回は追加した木枠に耐水性に優れるという「桧」の材料を使用しましたが、木枠の間に隙間があったりするのはあまり良くなさそうです。木枠の上もアルミテープで覆って気密性と耐水性をUPさせました。(写真のとおりです)

どれだけの効果があるか?はわかりませんが、こういうこだわりの施工が出来るのがDIYのいいところですね。

さて、すべての準備が完了したら、換気扇付きフレームを木枠に固定していきます。

浴室暖房換気扇の取り付けベースになる換気扇付きフレームを固定する

写真がフレームを木枠に固定した状態です。ネジ6本で木枠に固定する設計になっていますが、上側の2本は追加した木枠(中心)にネジ打ちしました。(

また、中段・下段の4本は、既存木枠の中心を狙ってネジ打ちしましたが、更に自前のコーススレッド4本を使用して、追加した木枠側にも固定しておきました。(よって、今回固定に使用したネジは計10本です。)ここまでしておけば、壁から木枠が丸ごと外れて来ない限り、本体が落下することはないでしょう。

なお、フレームの裏側には、万が一の落下を防止するチェーンが付いていて、屋外側の構造物に固定する仕様になっていますが、その固定は、屋外側を施工する中で実施していきます。(8項で施工します)

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