【情報】接触の悪いこたつのコードを互換性のある3ピン後継品に交換

3ピンのこたつ用電源コードを互換性のある後継品に交換して修理

スイッチを入れても動作しないことが増えた我が家のこたつ。故障が疑われる3ピンの電源コード”BC-KE21”は既に廃盤のようなので、互換性のある現行の電源コード”BC-KE21D”を購入して動作が改善するか?確認しました。結果は、こたつが問題なく動作するようになりましたので、やはり電源コードに不具合があったということのようです。(ヒーターには異常がなくてよかったです。)また、互換性のある電源コードが確認できるメーカーHPのリンクも調査しました。下記リンクにて動画も公開しておりますので、こたつの調子が悪い方は是非ご参考にしてみてください。【DIY】#44 こたつの電源コードを交換してメンテナンスする

1.スイッチを入れても動かない”こたつ”

我が家のリビングで長年使用してきた”こたつ”ですが、スイッチを入れたはずなのに稼働しないことが増えてきました。毎回動かないわけではありませんので、どこかの電気的な接触が悪くなったのだと思われます。

スイッチを入れても動かないことが増えたこたつのヒーター

ヒーターの側面には”MSU-600E”という型番が書かれています。その型番を元にネットで検索してみると”メトロ電気工業”という会社のヒータであることがわかりました。

世の中にはたくさんのこたつが販売されていますが、実はその多くのヒーターがメトロ電気工業製になるんだそうです。そんな認識は全くありませんでしたが、もはや影の優良企業ですね!

ただし、”MSU-600E”という型番は、既に廃盤になっているようなので、ヒーターを交換する場合は下記の後継機種を購入する必要があります。

型番からの仕様の見分け方としては、型番の2番目の文字が「S」だと”石英管ヒーター”、「H」だと安価版の”ハロゲンヒーター”になり、3番目の文字がヒーターの形状(「U」はU字型)、その後ろの3桁の数字が定格電力(W数)を表すようです。

我が家のヒーターは、定格電力が600Wと高く、方式としては上位クラスになる”石英管ヒーター”が採用されているので、メトロ電気工業のラインナップの中でも比較的上位の機種になるようですね。

上位機種だけあって、購入する際の価格も結構な価格になります。ヒーター本体が故障しているか?がわからない現時点で、交換用のヒーターを購入するのは得策ではなさそうです。まずは電源コードの故障を疑って対応してみることにします。

2.電源コードの電気的な導通状態を確認する

スイッチを入れても動かないことが増えた我が家のこたつですが、価格の高いヒーター本体が壊れたことを疑う前に、まずは電源コードが故障していることを前提に確認をしていきます。

温度調整が出来るこたつ用のコントローラー付き電源ケーブルのコネクタは3ピンが多い

我が家のメトロ電気製ヒーターの電源コードは、写真のように、ヒーター温度をリニアに切り替えることが出来るコントローラーが付いた仕様で、コントローラー部に書かれている型式は”KE21”です。(メーカーの正式型名は”BC-KE21”でした。)

そして、ヒーター本体とは”3ピン”で接続する仕様になっています。恐らくですが、温度切り替えが出来るものが3ピン仕様になっているのでしょう。

まずは、この電源コードの”BC-KE21”を分解して、電気的な接続状態を確認してみます。(導通が不安定になっている部分が特定できれば修理していきます)

最初に、コントローラーの部分を分解して、中の構造を確認します。構造的には、スイッチ兼用の温度コントローラーが実装された基板が1枚内蔵されていて、そこに各電源ケーブルが接続されているというシンプルな構造です。

動きがおかしくなったコタツのコントローラーの基板の導通を確認する

分解が出来たら、テスターを使用して、基板とケーブルの接続に問題はないか?スイッチOn/Offの切り替えがしっかり出来るか?などを確認していきます。

うーん。色々と確認した結果としては、基板とケーブルの接続には問題はなさそうですし、スイッチのOn/Offで導通/非導通も切り替え出来るようです。結果、コントローラーの部分からは明らかな異常は確認できませんでした。

続いては、コードの断線を疑ってみましょう。

動きがおかしくなったコタツのコントローラーのケーブルの断線を確認する

写真のように、ヒーター接続する3ピンのコネクタ部分も分解して、コネクタとコントローラー間のケーブル断線を確認します。

うん。こちらも特に問題はありませんでした。コンセント接続側も同様の結果なので、ケーブルは断線していないようです。

結果として、テスターによる導通確認では、異常を検出することができませんでした。残るは基板に実装されている部品に異常がないか?ですが…仮に壊れている部品が特定できたとて、それを修理するのは代替部品の準備含めて、難易度がかなり高くなるでしょう。

そこで今回は、電源コードの”修理”は諦めて、新たなものに”交換”する方向で確認を進めることにしました。

3.BC-KE21と互換性のあるコードは?

電源コードの不具合箇所の特定やその修理が難しいことがわかりましたので、今度は新たな電源コードに交換してヒーターが動くようになるか?を確認していきます。

Amazonで検索すると、現行品と全く同じ”BC-KE21”があることはありましたが…中古品にも関わらず価格が¥5,500もします。それはちょっと高すぎですよね。。。(新品のヒーターが購入できそうな価格です。)Yahooショッピングなどを検索しても、新品の販売はありませんでしたので、状況的には、この”BC-KE21”は既に廃盤になっている可能性が高いです。

結果、同等の商品としてラインナップされているのは、下記の”BC-KE21D”になるようです。

こちらは、末尾に”D”が追加された商品になりますが、”BC-KE21”との互換性はあるのでしょうか?

早速、メトロ電気工業HPで仕様を確認してみると…”BC-KE21”と互換性がある電源コードとして”BC-KE21D”の記載がありました。仕様としては、”BC-KE21”の温度コントローラーのダイヤル表面にギザギザを追加して、ダイヤルの操作性を改善したのが”BC-KE21D”になるようです。

であれば、早速、その”BC-KE21D”を購入してヒーターが問題なく動作するか?確認していきます!

4.BC-KE21Dでヒーターが動作するか?確認する

故障が疑われる我が家のこたつ用電源コード”BC-KE21”。互換性があるという”BC-KE21D”をAmazonで購入してヒーターが問題なく動作するか?確認していきます。

なお、Amazonにて購入した価格は¥2,482です。(2024年5月30日の購入価格です。)わずか?2千円程度でこたつが再び支障なく使用できるようになれば”御の字”ですよね!

こたつの純正コントローラーと後継・互換コントローラーの外観を比較

まずは、着荷した”BC-KE21D”を、元々の”BC-KE21”と比較してみます。

右のグレーのコントローラーが従来の”BC-KE21”で、左の白いコントローラーが今回購入した”BC-KE21D”です。後継の”BC-KE21”の方がサイズ的には少々大きいようですね。(コーナーも、より角ばっています)

仕様的に”改善した”という温度コントロール用のダイヤル操作性については、確かに表面がざらざらに粗くなって指が引っかかりやすくはなっていますが…劇的には変わってませんね。(元の仕様でも問題なくダイヤルを回すことが出来るのでww)

こたつの純正コントローラーと後継・互換コントローラーのコネクタは同じ

ヒータ接続側については、事前にしっかり確認したので当たり前ですが、新旧ともに3ピンの仕様です。

刻印されている仕様も「7A 250V」まで使用可能となっており、形状含めて全く同じように見えますね。

さて、外観的な仕様差は確認できましたので、いよいよ、購入した新たな電源コードを、動作のおかしいヒーターに接続して、動作を確認していきます。

動かなくなったこたつに後継の互換コントローラーを接続したら問題なく動作した

コネクタには方向性がありますので、「上側」と刻印された方を上側(天板側)に向けてヒーターに接続していきます。(逆向きには挿さらない構造になっているとは思いますが、コネクタの向きは重要なので注意が必要です。)

その状態でコントローラーのスイッチを入れると…無事動作することが確認できました。やはり、故障していたのは電源コード側だったようです。(ヒーターが壊れてなくてよかったです。)

5.こたつの不調は、まず電源ケーブルを疑おう!

今回は、動作が不安定だったこたつの、電源コードを新しいものに交換して修理しました。

こたつに使用されているヒータの多くはメトロ電子工業製で、現行の電源コードが廃盤にななっていても、その後継の電源コードを購入することで対応することが出来るようです。(そりゃそうだ)

こたつの調子が悪い時には、こたつの買い替えを検討する前に、電源ケーブルの不調を疑ってみましょう。電源ケーブルを交換することで、問題なく動作するようになるケースが大半だと思います。

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