【車-カーケア】紛失したバルブキャップにおすすめの代替品は?

紛失して交換する車用バルブキャップの必要性と規格サイズや材質種類

愛車のタイヤのバルブキャップがいつの間にか紛失していました。そこで今回は、新たに交換用の代替バルブキャップを準備するにあたり、バルブキャップの必要性(役割)、サイズ(規格)、および種類(材質)などを調べて代替品としてふさわしいバルブキャップについて考察してみました。バルブキャップを新たに準備する際のご参考にしてみてください。

1.車のバルブキャップの紛失

車のタイヤに空気を注入するバルブにはバルブキャップが装着されていますが、しっかり締めておかないと走行時に紛失する可能性があります。

車のタイヤのバルブキャップを紛失してそのままにしているとバルブが劣化する

前回、愛車のバルブキャップを外したのは、春のタイヤ交換を実施した3月です。それから、5か月以上経過していますが、洗車して”ふと”バルブ部分を見てみると、4本中1本のタイヤのバルブキャップがなくなっていました。

紛失したのは1本だけですが、バルブキャップを紛失させたのは、25年以上、車を所有していて初めてです。そもそも、空気を入れた際に、キャップを締め忘れてしまっている可能性もありますが、キャップ締め含めた作業の後片付けはしっかりやらないと駄目ですね。(反省します。)

2.車のバルブキャップの必要性

紛失したバルブキャップには、新しいものを購入して準備したいと思いますが、そもそもバルブキャップってないといけないものなのでしょうか?

まず、タイヤのエアー(空気)に関しては、バルブが正常であれば、バルブキャップがなくてもエアーは抜けません。エアーが抜けないのあれば、バルブキャップなんて、なくても大丈夫なのでは?などと思いますよね?(私は思ってしまいました。)

タイヤのバルブが劣化すると空気が抜ける可能性がある

でも、上記は「バルブが正常であれば」の話です。当然ですが、バルブが本来の性能を発揮できなくなるとエアーが抜けてしまいます。バルブの中にはホイールと密着してエアーを保持するためのゴム部品が使われていますが、このゴム部品は雨ざらしになると劣化するリスクがあるんだそうです。よってバルブキャップは、バルブ内に雨や異物が侵入するのを防ぐことで、バルブが劣化するのを防ぐ役割があります。

また、私の車(フォルクスワーゲン・ティグアン)のタイヤにはTPMSと呼ばれるバルブ一体型の空気圧センサーが採用されています。(TPMSについては過去記事【車-カーケア】輸入車タイヤの空気圧センサー-TPMSをご参照ください。)空気圧センサーは意外と高価な部品です。バルブがダメになってしまうことで、空気圧センサーごと交換しないといけなくなってしまうのは避けたいです。可及的速やかに新しいバルブキャップを準備して、バルブを保護したいと思います。^^

3.車のバルブキャップのサイズ(規格)

自転車用のタイヤのバルブには、米式、英式、仏式などの種類があって、DIYでメンテナンスする際に初心者を悩ませますが、車の場合はどうでしょうか?車のバルブには、大きく分けて”スナップインバルブ”と”クランプインバルブ”の2種類のバルブがあります。

車のタイヤのスナップインバルブは材質にゴムが多く使われているのでゴムバルブとも呼ばれる

スナップインバルブは、そのほとんどがゴムで構成された部品です。中に真鍮部品が使われているようですが、ホイールから出ている部分がほぼゴムなので、ゴムバルブとも呼ばれています。

ゴムの性質を活かした高いシールド性を持っていて、取り付けも簡単です。 接触の際にバーストする恐れはほとんどないという安全性の高さから、シビアな環境で走行する車に使用するのにも適しています。

車のタイヤのクランプインバルブはホイール裏面からナットで締め付ける構造なので再利用が可能

クランプインバルブはホイールをパッキンで挟んでホイール裏面からナットで締め付ける構造です。再利用が可能な構造なので、空気圧センサーが内蔵されたホイールでは、こちらの方式を採用していることが多いようです。

私の車(フォルクスワーゲン・ティグアン)のバルブ外観(キャップを紛失する前)は写真のとおりですが、空気圧センサーが搭載されていて、外観にゴム部分が見えていないので、クランプインバルブになるようですね。

肝心のキャップのサイズ(規格)については、スナップインバルブとクランプインバルブで共通となります。よって、車用のバルブキャップを購入すれば、どんな仕様のものでも”装着”することが可能です。

4.車のバルブキャップの種類(材質)

バルブキャップの種類(材質)には、バリエーションとして下記のものがあるようです。

  • 樹脂(プラスチック)製
  • 真鍮製(表面処理:コバルトメッキ/クロームメッキ/etc.)
  • アルミ製(表面処理:アルマイト処理)

前述のとおり、サイズ(規格)的にはどの種類(材質)のバルブキャップを購入しても装着が可能ですが…どの種類(材質)のものを選択するのがよいでしょうか?

ちょっと難しい話になりますが、異種金属が接触して雨ざらしになる箇所については、「異種金属接触腐食」(ガルバニック腐食)を考慮する必要があります。「異種金属接触腐食」(ガルバニック腐食)とは、金属の電位差により、電位が低い金属が電位が高い金属を腐食させてしまう現象です。バルブ材料と比較して電位差が大きい金属キャップを使用してしまうと、そこに錆が発生して”キャップが固着する”という問題が発生するリスクが高くなります。

電位差による材質の組み合わせ可否を表にすると下記のとおりです。(◎:同種材料=最適/〇:異種材料だが使用可/×:電位差が大きく使用不可)

アルミ鉄(鋼) 黄銅 銅 ステン
アルミ××××
鉄(鋼)××××
黄銅×××
××
ステン×××

バルブ側に使用されている金属は、黄銅、鉄(鋼)、ステンレスくらいだと思いますが、それぞれの仕様にどんな材質のキャップを使用するのが良いのでしょうか?

車のタイヤのバルブキャップにはいろいろな材質のものが採用されていて外観も様々

スナップインバルブ(ゴムバルブ)であれば、バルブに使用されている金属はほぼ黄銅のようなので、金属製のキャップを使用するなら黄銅のものを準備すればよいみたいです。しかしながら、黄銅のキャップといっても、バルブに触れる表面の処理(メッキ)にはいろんな種類があります。その辺はどう考えたらいいのでしょうか??

また、私の車のようにクランプインバルブを採用している車のバルブの材質は、鉄(鋼)でしょうか?それとも、ステンレスでしょうか?その辺は調べる方法自体がわかりません。。。

そもそも、車愛好家にとっては「バルブキャップは金属にした方がオシャレ!」という昔からのトレンドがある?ようですが、個人的にバルブの外観などを気にしたことは一度もありません。

金属キャップを使用すると「異種金属接触腐食」(ガルバニック腐食)のリスクが発生するのであれば、外観を気にしない私の結論は”バルブキャップに最適な材料は樹脂(プラスチック)”です。

5.車のバルブキャップの購入と装着

上記より、私が購入するバルブキャップは”樹脂(プラスチック)製”ということに決めましたので、ネットでいろいろと商品を探します。結果、購入するバルブキャップを下記としました。

元々付いていたキャップはグレーですが…購入したキャップは黒です。(笑) 6個入りなので4本すべてを黒に変えることも出来ますが…面倒くさいので、紛失した一本だけに黒を装着しました。

紛失した車のタイヤのバルブキャップを異種金属接触腐食を考慮して樹脂製キャップに交換した

写真は購入した黒のキャップを取り付けたタイヤです。他のタイヤとキャップの色が違う(他のタイヤはグレー)なんてわかる人がいますでしょうか?

いずれにしても、キャップが固着するリスクを考えると、見た目にこだわらない私のような人間は”樹脂(プラスチック)製のバルブキャップ”を購入しておくのが一番安心だと思いました。

そして、今回は6個入りのキャップを購入したので、あと5回キャップを紛失しても大丈夫です。(冗談です)

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