【車-カーケア】 コンチシール搭載タイヤがパンクした時の対応は?

シーリング材が穴を塞ぐコンチシール搭載タイヤがパンクした時の対応

じわじわと空気圧が下がるタイヤを車から外して確認したところ、釘のようなものが刺さってパンクしていることがわかりました。早速、修理すべくタイヤ屋さんに持ち込んだところ、ランフラットタイヤだと思っていたタイヤが、タイヤ内側のシーリング材がパンク時の空気漏れを防いでくれるという、コンチネンタル社のコンチシール搭載タイヤであることが判明しました。果たして、コンチシール搭載タイヤがパンクした時に取るべき対応は??下記にて動画も公開していますので合わせてご参考にしてみてください。【車-カーケア】#20 空気圧が少しずつ低下するタイヤの原因調査と修理対応-パンクを自己修復するというコンチシール搭載タイヤがパンク!?

1.ランフラットタイヤがパンクした…

前回記事【車-カーケア】タイヤの空気圧が自然に下がる原因を調査するでは、じわじわとタイヤの空気圧が下がるタイヤを外して、空気が漏れている箇所の確認を行いました。

パンクしたタイヤは石鹸水を吹き付けて空気が漏れている箇所を明確にする

結果、タイヤの走行面にがっつりと釘のようなものが刺さっていることがわかり、タイヤがパンクしていたことが判明しました。(写真は石鹸水を噴射されてポコポコと泡を吹いているパンク箇所です。)

私の車に純正として装着されているタイヤは、コンチネンタルのスポーツコンタクト5(ContiSportContact 5)です。ランフラットタイヤ(と思い込んでいた…)なので、空気が抜けても自走出来ますが、空気が抜けた状態で走行した(車体を支えた)場合は、例えパンク修理したとしても、以降の使用が出来なくなります。

現状は、わずかに空気が漏れているだけなので、定期的に空気を足すことで事なきを得ていますが、今後、何かの拍子に一気に空気が抜けてしまう可能性もあります。パンク修理が出来なくなる前に可及的速やかな修理が必要です。(ここのところ急な出費が続いていますね。。。)

2.パンクしたタイヤの修理方法は?

パンクしたタイヤの修理方法には、大きく分けて2種類の方法があるようです。

パンクしたタイヤをパンク修理キットでタイヤの外側から修理する

1つ目は、タイヤの外側からパンクした穴に補修材を埋め込んで、修理する方法です。刺さった釘を抜いて、専用の工具で穴を少し拡げて、外側から補修材を入れて穴を塞いでいきます。(ゴムが化学反応でくっついてくれるんでしょう。多分。)最後に写真のように出っ張った余分な補修材をカットすれば完成となる、とても簡単な修理方法です。

カー用品店に行けば、1本¥1,000~¥2,000程度で修理してくれるみたいですし、DIYで修理する道具も販売されています。(写真はどなたかがDIYを実施した様子のフリー素材です。)

もう1つは、タイヤをホイールから一旦外して、内側から穴を埋めていく方法です。タイヤの中の状態を確認して修理できるので、より適切な修理が出来ると言われています。また、タイヤの空気圧は内側からかかるので、内側から補修した方がより強固な修理になる気がしますね。

カー用品で内側からの修理が出来るか?はわかりませんが、タイヤ専門店に頼めば¥3,000~で対応してくれるようです。(価格は店によって差があります。)

釘が刺さってパンクしたタイヤの空気漏れ箇所をマーキングして明確にする

どちらの方がより確実か?と言えば、間違いなく後者の内側から穴埋めする方法でしょう。しかしながら、前者の外側から穴埋めする方法も「タイヤの寿命を全うできるくらいまでに耐性がある」と言われているので、それほど弱い修理方法ではないと思います。(写真は私のタイヤの釘が刺さっていた部分を拡大したものです。修理時にわかるようマーキングしておきました。)

ただ、価格面で言えば、間違いなく「外側修理 < 内側修理」でしょう。

以上を踏まえて、どう対処するか?ですが、もしタイヤの外側から修理するのであれば、カー用品店などに頼むくらいなら自分で修理した方が安心です。(いい経験になります。)しかしながら、私の車は大切な家族を乗せる車です。その辺りの安心感を優先すると、タイヤ専門店で内側から修理してもらった方がよいと判断しました。

3.パンクしたタイヤの修理業者の選定

修理の方針を決めたら、修理業者(タイヤ専門店)を選定します。タイヤ屋さんにはあまりお世話になったことがありませんので、とりあえずGoogle MAPで確認した近隣のタイヤ屋さんにお電話です。(外側修理しかできないであろうガソリンスタンドやカーショップは選択肢から外しました。)

電話で修理方法や価格を確認した結果は下記のとおりです。

店舗名修理方法価格特記事項
ミスター〇イヤマンA店内側修理
外側修理
¥3,850
¥2,750
18inch/ランフラット
/TPMS すべて考慮
タ〇ヤ館A店内側修理¥4,400
ミスター〇イヤマンB店熱処理
内側修理
¥17,000
¥13,000
預かり修理
6時間ほどの修理

まず、各タイヤ専門店では、外側から修理する方法には否定的な見解を示していて、基本はホイールからタイヤを一旦外して内側からの修理になるとのことでした。(お客様から「絶対に外側から!」という強い要望があれば対応しますというスタンスですね。)

最初に電話した”ミスター〇イヤマンA店”では、インチ数やランフラットタイヤ、TPMS付きなど、すべての条件を考慮して、内側からの修理で”¥3,850(税込み)”の価格を提示してくれました。作業時間は、作業者の手が空いていれば30分ほどとのことです。

タイヤ専門店のタイヤ大安売り

”タ〇ヤ館A店”では、標準価格以上の細かい話までしていませんが、”ミスター〇イヤマンA店”と同じような作業内容で¥4,400の提示でした。

一方、”ミスター〇イヤマンB店”からは、熱を加えて完璧に修理出来る”¥17,000”をという内容を提示されました。「それじゃ、少し足せば新しいタイヤ買えませんか?」と正直な反応をしてしまいましたが、「確実に直すなら絶対にこうなるんです!」的な店員さんのタイヤへの情熱を長々と語っていただきました。(熱意は伝わりましたが、話が長い。。。:笑)ミスター〇イヤマンは、カーコンビニクラブ的な感じで、個人事業主のタイヤ屋さんが、看板だけ出させてもらって営業する感じなんでしょうね。そう確信できるくらい、A店とは対応に開きがありました。

その他、改めて確認してみると、我が家の周りには小さなタイヤ屋さんがたくさんあるようでしたが、小さなところは”ミスター〇イヤマンB店”のように「確実な対応」を一番に考え、それに応じて値段も高くなってしまうでしょう。おっしゃることはその通りですが、タイヤには寿命がありますし、この後、他のところがパンクする可能性だってあります。そこまでお金をかける気持ちにはなれませんでした。

ということで、今回は内側修理で¥3,850を提示していただいた、”ミスター〇イヤマンA店”に持ち込んで修理することにしました。

4.パンクしたタイヤを修理依頼するが…

対応が決まれば、外したタイヤを”ミスター〇イヤマンA店”に持ち込みます。タイヤが既に車から外してありますし、パンク箇所も明確なので、作業は簡単でしょう。(それを考慮して安くしてほしいくらい。ww)

タイヤの空気圧をホイールに装着された空気圧センサで測定してTPMSで管理する

作業前に言われたのは「パンクで負荷がかかったランフラットタイヤはサイドのへたりがありますので、修理はしますが保証できませんよ」という内容です。その辺りは、TPMS(写真)で常に状態をチェックし、空気が減ったら足していたので問題はないことを伝え、作業をお願いしました。

ただし、作業は早ければ30分ほどとのことでしたが、今日は対応できそうにないので、後日引き取りに来てくださいと言われました。

すると、タイヤを預けて程なくして携帯電話に着信が…要件は下記でした。

  • 依頼されたタイヤはランフラットタイヤではなかった
  • コンチシール搭載のタイヤはパンク修理が出来ない
  • 新しいタイヤに替える場合のお値段は¥49,800です

急いでタイヤ屋にとんぼ返りして話を聞きます。タイヤは1本だけ変えるのは良くないので2本同時に変えた方が良い!などなど、いろいろ営業されましたが、焦って決めてしまうと良くないのが世の常なので「持ち帰って考える」旨を伝えました。

タイヤ専門店がパンク修理できないタイヤをホイールから外した作業費用を請求された…

すると、「既にタイヤを外しているのでその作業費用が発生している。」と言われ、「それに加えてパンク調査費用が掛かります」と…おいおい、パンクした箇所なんて私が確認して持ってきてるでしょう?(調査なんてしてません。)

「タイヤのプロなんだから、タイヤをホイールから外す前にパンク修理できないことに気が付けよ。。。」などと強く思いましたが、「ランフラットタイヤ」だと思い込んで持ち込んだ私にもミスがあります。言いたいことはぐっと抑えて、「パンクが治らないのにちょっと高すぎませんかねぇ??」という話だけして、タイヤを元に戻してもらい「パンク調査費用¥1,100」をお支払いして帰って来ました。(もめると面倒なので妥協しましたが、納得いかない対応でした。。。)

5.パンクを自己修復するコンチシールとは?

自宅に帰り、改めてコンチネンタル社のコンチシールを調べます。

コンチネンタル社のコンチシール搭載タイヤはタイヤ内側のシーリング材がパンクの穴を補修する
出典元:コンチネンタルHP

その結果、「コンチシールはパンクを自己修復するタイヤ」であることがわかりました。タイヤの内側に配置されたシーリング材(図のオレンジの部分-実際は黒色です)が、タイヤのパンクした箇所に入り込んで、空気の漏れを防いでくれる仕様のようです。

メーカ(コンチネンタル社)の話では、釘などの異物が刺さった状態でも空気漏れを防いでくれるとのことでしたが、私の場合では、刺さった状態ではわずかに空気漏れが発生していましたね。

コンチシールが塞いでくれる穴の直径は、5mm程度までとのことです。私の車に刺さっている釘の直径がどのくらいか?は抜いてみないとわかりませんが、ネジ頭の大きさから推測すると、5mmより大きい可能性は低そうです。

であれば、釘を抜いて空気の漏れがなくなれば、そのまま使用できる可能性が出てきました。まずは釘を抜いてその後の様子を確認したみたいと思います。

6.コンチシール搭載タイヤに刺さった釘を抜く

私のパンクしたタイヤには、パンクを自己修復するコンチシールというシーリング材が搭載されていることがわかりました。そして、通常のパンク修理が出来ないこともわかりましたので、可能なパンク修理方法を検討する前に、まずは刺さった釘を抜いてどの程度自己修復できるか?確認していきます。

コンチネンタル社のコンチシール搭載タイヤに刺さった釘やネジをパンチで慎重に引き抜く

まずは、釘を抜いた後に、シーリング材が釘で出来た穴にしっかり入ってくれるよう、タイヤの空気をパンパンにします。(3.0kgf/㎠くらい入れました。)

そして、バールでネジ頭を少し飛び出させた状態にして、そこを(写真のように)ペンチでしっかりつかんで釘を引き抜いていきます。

コンチネンタル社のコンチシール搭載タイヤに刺さっていた長めのコーススレッドネジ

釘は思っていたよりあっさり抜けました。そして、刺さっていたのは釘ではなく、建築などに使用されるコーススレッドと呼ばれる長めのネジ(写真)であることがわかりました。

ネジが短かければ、タイヤ内側のシーリング材を突き破ることがないので空気が抜けなくなりそうですが、長めのネジがシーリング層を突き破っていると、ネジが刺さった状態でままでは空気の漏れが抑えられないのかもしれませんね。

刺さっていたネジが抜けたら、簡易的な確認方法として唾液を穴に少量つけて(汚くてすいません)空気の漏れがなくなったか?を確認します。結果は…わずかに空気が抜けていることが確認されました。(唾液でわずかな泡が発生していました。)残念ながら、ネジを引く抜くだけでは、完璧に空気の漏れを修復することはできなかったようです。

引く抜いたのが釘ではなくネジだったので、ネジを回しながらシーリング材が穴に埋まっていくのを感じながらゆっくり抜いていけばよかったなぁ…などとも考えましたが、そんなこと言ったところで後の祭りです。既にネジは引きぬいてしまいましたので、このまま経過を確認していきたいと思います。

その後3日間、空気圧を測定した結果は下記のとおりです。

  • 1日目:2.90kgf/㎠
  • 2日目:2.85kgf/㎠
  • 3日目:2.80kgf/㎠

やはり、変化量はわずかではありますが、測定空気圧に影響があるレベルで、少しずつ空気が抜け続けています。

コンチシール搭載タイヤに刺さったネジを抜いて空気が少しだけ漏れている箇所をハンマーで叩いて刺激する

ここでどうするべきか少し悩みました。「タイヤをホイールから外してシーリング材を直接いじって穴を塞いてみたらどうか?」とか「もう一度ネジを刺して、ゆっくり捻じりながら引き抜いてみようか?」とか。。。

いろいろ考えた結果、まずはリスクがなくすぐに出来る方法として、穴の周囲をハンマーでたたいて、内側のシーリング材を刺激してみることにしました。

穴の周辺をハンマーで強めに叩き、更に数日間の様子を見ます。

  •  1日目:2.80kfg/㎠
  •  3日目:2.75kgf/㎠
  •  7日目:2.70kgf/㎠
  • 14日目:2.70kgf/㎠

なんと、ハンマーでたたいた効果があったのか?は定かではありませんが、空気が漏れる量が徐々に少なくなってきました。そして、空気圧の測定結果にはほとんど変化がなくなってきました。

コンチシール搭載タイヤに刺さったネジを引き抜いた箇所に石鹸水を噴射して空気の漏れを確認する

パンクの穴に石鹸水を噴射してみると…うーん。かなり少ないですが、空気が漏れている感じはあります。しかしながら、1か月間も釘が刺さったまま(もっと空気が漏れる状態で)運転した状況から考えると、このくらいの漏れであれば、許容できそうな気がしてきました。

また、車に装着して走行することでタイヤ内部のシーリング材が刺激され、更に漏れが治まってくる可能性もあるのではないか?と。(その逆の可能性もありますが…)

よって、以上の結果から、取り急ぎのパンク修理は行わないことにしました。スタッドレスからの交換を行う4月以降にこの状態でしばらく走行して、その状況によって最終的な処置を考えることにしました。(空気の漏れが加速しだしたら、早急に対応すれば十分かと。)

ただの問題の先送りになってしまう可能性もありますが…まずは事故らない程度に経過を確認していきましょう。^^

・コンチシール搭載のタイヤについて

今回はコンチシール搭載タイヤのパンクを契機に「コンチシールとは何ぞや?」を調べて、直近の対応を決めました。結果としては、ネジを抜いた状態で空気の漏れが大分収まったので、このまま経過を確認していくこととしましたが、今後の状況は、またこちらブログにて報告していきたいと思います。

コンチネンタル社のコンチシール搭載タイヤには完璧にパンクを修復できると言って欲しい…

また、このコンチシールの是非ですが…走行不能にならないのは非常にありがたいですが、パンク修理が出来ないのはちょっと困りますね。「5mm以下の穴であれば完全修復できる」(パンク修理は必要ありません)くらいに言ってくれれば、中途半端さがなくなって最高なんですが…

よって、次回もコンチシール搭載のタイヤを購入するか?と聞かれると…そもそもの値段が高いので、それだけの対価を支払う気持ちにはなれません。(前述の”完全修復”が言えるのであれば、また話は別ですけど。)次回は通常のタイヤを購入し、万が一パンクした際には冬のスタッドレス用に購入したタイヤに注入するタイプのパンク修理キット(応急処置用)にて対応したいと思います。(スペアタイヤが装備されていないので。)

色々な選択肢を提示せずにお客さんの不安を煽って新しい商品を購入するよう促すだけのお店には二度と行かない

そして、今考えても腹立たしいのは「コンチシールはパンク修理ができない」という事実だけを伝えて新品のタイヤを売りつけにかかったミスター〇イヤマンA店の対応ですね。(結果的には、修理できないタイヤをばらしたお金を払うだけで済みましたが、組んだあとのバランスは確認してくれてないでしょう。)

「このタイヤはコンチシールなのでパンク修理できません。自己修復性があるみたいなので、まずは釘を抜いてどんな感じか?見てみましょうか?」などと提案してくれたら、きっとそのお店の常連客になったでしょうにね。

世知辛い世の中、訪問したお客さんの不安を煽ってお金を稼ぐ!それが正しい姿なのかもしれませんが…私はもう2度と、国道沿いのあの”ミスター〇イヤマン”にはいかないでしょう。なにがあっても絶対に。

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