空き家になっている実家の庭木が隣人によって丸坊主にされました。言いたいことは山ほどありますが、切られた幹や枝木が大量に放置されているので、このままでは年を越せません。そこで今回は、剪定された枝木を裁断してウッドチップ化すべく、リョービ(京セラ)製のガーデンシュレダー GS-2010を購入しました。実際に使用した上での、使用時の注意点や感想などをまとめていますので、ガーデンシュレッダーの購入を検討されている方は、是非ご参考にしてみてください。
1.隣人に勝手に切られた実家の庭木…
私の実家は、母が他界してから長年空き家になっていましたが、近くに住んでいる親戚の叔父さんに(ちょっとした管理費をお支払いして)管理をお願いしていました。
先日、その叔父さんが他界したのですが…その途端、実家の庭木が隣人によって丸坊主にされるという事件が発生しました。
写真は敷地の入り口に植えられていた大きな(大きかった)桜の木ですが、見るも無残に剪定されています。その他の庭木も無残にマルっと剪定されており、流石にこれは度を越しています。
とはいえ、隣人ともめるのは本望ではないので、これ以上の剪定は止めていただくことだけ伝えて泣き寝入りするつもりでしたが…実家に帰ると、その隣人が何事もなかったように、ひょっこり顔を出しました。そのあまりにも悪びれない態度に私も我慢ができなくなり「これはちょっと酷くないですか?」とクレームを言ったところ、返ってきた答えは「誰もやる人がいないから、私が切ってあげた。」でした。。。これでは先が思いやられますね。
そこで「そんな態度なら、自分がどんなことをしたか認識してもらえるよう、警察に被害届出します!」と言ったところ、慌てて謝りだしましたが…頭がおかしいおっさんと無駄にやりあっても仕方がありません。「もう、うちの敷地に入って来ないでください。」と念を押して手打ちにしましたが、ホントどこまで理解してくれていることやら。。。叔父さんが他界した途端にこれですからね。。。
まあ、頭がおかしいおっさんにお灸を据えたとて、切られた木々は元通りにならないので、ここからは無残に庭木を切られたお庭をどうリカバリーするか?を考えていきます。
直近の問題は、剪定されたまま放置されている大量の幹や枝木たちの処理です。このままでは年神様も来てくれなそうな酷い状態なので、切られた幹や枝木たちくらいは年内にしっかり片づけていきたいと思います。
また、木を切ったらその分だけ地表に陽が当たるようになって雑草が増えます。剪定した枝木の片付けと同時にその辺の対策も考える必要があります。
都内の自宅の他に実家の空き家を所持しているだけでも大変なのに…厄介ごとがまた増えてしまいましたね。
2.リョービ(京セラ)製ガーデンシュレッダー:GS-2010
隣人に勝手に丸坊主にされて放置された我が家の庭木ですが、年を越す前に、切られた幹や枝木たちくらいはしっかり片づけたいです。
まず、切られた太い幹は、しばらく乾燥させてから焼却するしかありませんので、運べる大きさにカットして、一か所に集めておくことにしました。(後日、少しずつ焼却します)
そこで購入したのは下記のチェーンソーです。
既にHI-KOKI(ハイコーキ)の18Vバッテリー仕様のインパクトドライバーとエアーダスターを所持していますので、そのバッテリーが共通使用出来る18V仕様のチェーンソーを購入しました。これで、放置された幹の処理はバッチリですね。
一方、葉が付いた状態で剪定された枝木に関しては、このまま放置するには体積が大きすぎます。可及的速やかに、体積を小さくして処理していきます。
また、木を切られた後の雑草対策もしていかないといけませんので、地面に陽が当たらないよう、地表にウッドチップなどを撒いて対策するのが良さそうです。
そこで今回準備したのは、下記のツールです。
旧リョービ(現:京セラ)製のガーデンシュレッダーGS-2010です。
直径25mmまでの枝を裁断できるガーデンシュレッダーになりますが、定期的に通っているHardoff(ハードオフ)で、しばらく前から中古品が販売されていて、気になっていた商品です。庭木を勝手に切られたこのタイミングに買わない選択肢はないでしょう。(この出会いは運命ですw)
こちらのガーデンシュレッダーで放置されている枝木を細かく裁断し、ウッドチップにしてお庭に撒いていきます。
3.ガーデンシュレッダーの使用感を確認する
近所のHardoff(ハードオフ)で購入したガーデンシュレッダーGS-2010ですが、実家に運んで使用する前に、都内の自宅でその使用感を確認していきます。
Hardoff(ハードオフ)の店頭では実際に使用する状態で販売されていましたが、取り扱い説明書を読むと、輸送時にはもっとコンパクトな状態に折りたたむことができるようです。これから実家に運ぶ都合もありますので、まずはどんな感じに折りたたむことができるのか?を確認します。
機器を移動するための車輪とその車軸を外してその足を畳むと半分くらいの大きさにすることが出来ました。
そして、その状態で、裁断された枝がキャッチできるプラスチックのボックスに本体を入れると、写真のようにかなりコンパクトに折りたたむことが出来ました。これは運搬時には非常に助かる仕様ですね。(新品時はこの状態で箱に入れられているのでしょう)
収納状態が確認出来たら、車軸と車輪を元に戻して、実際の使用感を確認していきます。
ちょうど近々切り倒そうと考えていた庭木がありましたので、その枝を選定して裁断してみたいと思います。
近々切り倒す予定となっていた庭木は、自宅を建売で購入した時からお庭に植えられていた針葉樹です。意外にモリモリ育つし、枯れた葉が結構落ちてくるので、実を生らすレモンの木などと比較すると、目隠しとしての機能以外のメリットが全くない木だと思っていました。(ごめん。針葉樹)
最終的にはしっかり伐根して、他の植物が植えられる状態にしていきますが、まずはかさばる枝木を剪定して、木を幹だけのスリムな状態にしていきます。
枝木の剪定には、新たに購入したチェーンソーを使用すればよかったのですが、枝が入り組んでいたこともあり、今回は安全重視で手ノコで剪定を行いました。
枝木があらかた剪定出来たら、いよいよガーデンシュレッダーの使用感を確認していきます。
まずは、機器の状態を確認してスイッチを入れます。動作音については、都内の密集した住宅地で使用するには少々うるさい感じがしますが、田舎のお庭で使用するのであれば、問題ないくらいの動作音です。
早速、剪定した枝木を入れていきます。「シュレッダー」という名前から、枝木を入れると自動的に枝木が吸い込まれていく感じを想像していましたが、刃の構造的にそのような仕様にはなっていないようです。(刃の構造などは後述します)
また、枝木が刃に当たって初めて裁断されることになるので、葉がもさもさしている針葉樹などでは、刃に当たる前に機器内で詰まってしまう傾向にあるようです。
機器内に枝木が詰まると安全装置が働いで動作がストップしてしまうため、葉が付いたままの針葉樹に使用するにはあまり向いていないかもしれませんね。。。
また、枝木を機器内に押し込むツール(写真)が付属されていましたが、使用していると早々に壊れてしまいました。機器が何年製造なのか?よくわかりませんが、これは先が思いやられますねww
その後も、葉の付いた枝を次々挿入していくと、すぐに機器内に葉が詰まって動作が止まってしまいます。効率を考えると、一度に枝木を次々に挿入していくのではなく、枝木を1本入れたら、その枝木を刃に押し付けるように次の枝木を入れていき、1本ずつ裁断していくのが良さそうです。
ただ、1本ずつ挿入しても、詰まる時は詰まってしまうので…効率良く作業するためには少々コツが必要になりそうです。(その辺のさじ加減が重要)
刃の部分の構造は写真のような感じです。回転する円盤に2枚の刃が装着されていて、円盤に当たった部分が、かんなのように削られて刃の下に落ちていくという構造です。
上から挿入された枝木は、刃に当たった部分から少しずつ裁断されていくので、挿入された枝木には、常に刃に押し付けられるような力が加わっている必要があります。
紙のシュレッダーのように、挿入方法と刃の回転方法が同一となっていた方が、挿入した枝木が自動的に吸い込まれて効率が良いはずですが、紙より硬い木では少々難しいのでしょうか?(巻き込み事故などの安全性を最大限考慮しているのかもしれません)
また、刃の周りに枝木が詰まって機器がストップした際には、電源コードを抜いて機器を開き、手動で取り除いてあげる必要がありますので、頑固に刃に絡まった枝木を取り除くためのラジオペンチや、刃の周りに付着した細かい枝木を吹き飛ばすエアダスターなどがあると便利です。(Amazonのブラックフライデーで購入した下記のエアダスターは色々なシーンで大活躍です)
裁断された枝木の状態は下写真のとおりです。
スギなど針葉樹の葉は、それほど細かく裁断されていないように見えます。(やはり、あまり向いてないのでしょう)
また、細かい枝も裁断されることなくそのまま排出されてしまっているように見えます。まあ、新品での実売価格が3万円台のお安いシュレッダーなので、その辺は致し方ない感じでしょうか?
結果、裁断された枝木はウッドチップという感じには仕上がりませんので、それを撒くことでどれだけの防草効果があるか?わかりませんが、まずは、剪定された枝木がコンパクトに処理できるだけでも良しとしましょう。
今回、裁断した針葉樹の枝木は、横に植えられているレモンの木の根元などに撒きました。防草効果はそれほどないとしても、いずれはレモンの木の有機肥料になってくれるでしょう。
4.隣人に剪定された枝木を裁断する
東京の自宅でガーデンシュレッダーの使用感が確認出来たら、実家に運んで隣人に剪定された枝木を裁断していきます。
まずは、お庭で一番目立つ、入り口の桜の木の周りから処理していきます。(孤独な戦いが始まりました)
桜の枝木は、針葉樹とは異なり、モサモサの葉がありませんので比較的詰まり難いですが、やはり一度に多くの枝木を投入するとすぐに機器が止まってしまいます。この辺りは、効率の良い”さじ加減”を感覚的につかまないといけませんね。
ただ、田舎では動作音はそれほど気になりません。機器への負荷が大きくなって、機器がうなりを上げてもへっちゃらですww
枝木が詰まって機器をストップさせないようにするには、やはり、投入した枝木を次に投入する枝木で押し込んでいく感じで、順番に裁断していくのが重要になりそうです。
枝葉が詰まってしまうと、写真のように機器を開けて詰まりを取り除く必要があります。その辺りは結構な手間となりますが、お値段がリーズナブルなガーデンシュレッダーなので、我慢するしかないでしょう。
なお、機器を開けて詰まりを除去する際には、コンセントを抜いて、安全性を確認してから作業した方がいいです。基本的には、機器が開いた状態では電源が入らないようにはなっていますが、安全装置が上手く機能しなかった場合などを考えると、油断は禁物です。
また、機器内に枝木が詰まると、モーターへの負荷が大きくなって、機器のヒューズが作動しますので、詰まりを取り除いたらヒューズの復帰ボタンを押して電源を入れる必要があります。
なお、機器が開いた状態で電源が入らないようにしている安全装置は、写真の矢印部(金属パーツと穴)です。
写真右側の金属パーツが左側の穴に挿入された状態にならないと電源が入らない仕様になっています。
逆に、穴にゴミが詰まった状態などで機器を閉じてしまうと、機器をしっかり閉じても安全装置が機能して電源が入りません。
機器を閉じても電源が入らない場合は、穴の中がゴミが詰まっていないか?確認しましょう。(実際に、機器を何度開け閉めしても電源が入らず…使用2回目にして早々に壊れてしまったかとかなり焦りました。)
そんなこんなで、細い枝はガーデンシュレッダーで裁断し、太い幹はチェーンソーで運べる大きさにカットして別の場所に運び、綺麗になった桜の木の周りの様子が写真です。(大変な作業でしたが、かなり綺麗になりました)
また、裁断した枝木を周りに撒きましたので、多少の防草効果も出るかと思います。その辺りの効果は来シーズンに確認していきましょう。(場合によっては、新たな木を植えます)
その他の場所も同様の片づけを行い、丸2日かけて何とか庭中を整理することが出来ました。1か所に集めた幹の焼却は後日となりますが、これで何とか年神様が訪れてくれるレベルにして年を越せそうです。
こんな大変な作業が必要となったのは、頭のおかしい隣人のおっさんのせいですが…まあ、田舎の閉鎖的なコミュニティーでは、ある程度の我慢が必要になるのかもしれません。今回は、かなりきつめに警告したので、今後、態度が変わってくれれば良いのですが…どうなることやらww