【ガーデニング】バナナ苗の植え付け-関東で最適な時期や土の配合

関東でのバナナ苗の植え付けに最適な時期や方法と土の配合

日本の本州でも育てることが出来るというバナナ。今回は、耐寒性に優れた品種”ドワーフ・ナムワ”の株分け苗を購入して植え付けました。苗の植え付け方法(土の配合)や、その後の成長の様子、その結果から判明した関東以北でバナナを植え付けする際の注意点などをまとめました。下記リンクにて動画も公開していますので、皆様のガーデンライフのご参考になれば嬉しいです。【ガーデニング】バナナ苗「ドワーフ・ナムワ」の植え付け-関東で最適な植え付け時期や土の配合

1.バナナの栽培方法と耐寒性のある品種

日本の本州でも栽培して収穫できると言われているバナナ

防カビ剤などを気にせずに、美味しい完熟バナナを堪能したい!そんな欲望を実現すべく、過去記事【ガーデニング】バナナの種類と栽培条件・栽培方法-購入すべき品種では、世界で栽培されているバナナの種類や、バナナの栽培条件などを調べました。

結果、 バナナの栽培に適した温度は20~30℃で、20℃以下では生育不良になってしまうこと。そして、10℃以下では完全に生育が停止し、5℃では葉が枯れ、-2℃で地下茎含めて完全に枯れてしまうことなどがわかりました。

バナナは8月に花を咲かせて10月に実を収穫する

一般的な栽培のサイクルとしては、植え付けに適しているのが4月~5月。8月に写真のような花が咲いて、その実の収穫が10月頃。そして、10月に収穫した株はそのまま枯れてしまいますが、その年に収穫できなかった株は、冬越しさせれば翌年に収穫できることなどがわかりました。

また、冬場に気温が下がる関東でバナナを栽培するためには、耐寒性に優れた品種選びが重要で、耐寒性に優れた品種には、ドワーフ・ナムワ、アイスクリーム(ハクムク)などの種があるようです。

気候的に、関東にて1年で植え付けから収穫までもっていくのがどれほどの難易度になるのか?はわかりませんが、品種の選択含めて”栽培のポイント”は明確になりました。憧れの「完熟バナナ」目指して、計画を実行に移していきたいと思います。

2.耐寒性のあるバナナ-ドワーフ・ナムワ

完熟バナナを自分で育てるためには、まずは苗を準備する必要があります。種がないため、株分けで増やすしかないバナナは、その株分け苗を購入する形になります。

耐寒性に優れたバナナの苗をインターネットの園芸店で探すと軽く¥5,000を超えてしまいそうです。収穫できるか?わからないものに¥5,000超のお金をかけるのは…という感じなので、そこで目を付けたのが、個人が出品しているオークションです。最安のものを選択すれば¥3,000くらいから購入出来そうです。

沖縄の出品者からオークションで購入した吸芽を株分けしたバナナ苗

そこで、Yahooオークションで¥3,200で購入したのが、写真のドワーフ・ナムワの株分け苗です。沖縄から、根元が新聞紙に包まれた状態で段ボール梱包で送付されてきました。

膨らんだ根元からは、短い根が数本出ていて、葉は開く前の小さなものが1~2枚顔を出している状態です。

根が剥き出しになっているのは少し可哀そうですが、バナナは土から出してもしばらくは枯れることはないようです。この苗を大切に育てて、バナナを結実させていきたいと思います。(そして、完熟バナナを食べてやる!!)

3.バナナの株分け苗の植え付け-5月下旬

バナナの栽培サイクルで、植え付けに適しているのは4月~5月と言われています。しかしながら、関東の4月はまだまだ冷え込む日もあります。熱帯性のバナナを、関東の4月に植え付けするのはかなり厳しいと思われますので、株分けしたバナナ苗の購入は5月下旬としました。

オークションで購入したバナナの吸芽から出てきている短い根

着荷したバナナ苗は比較的元気な状態で届いたように見えますが、土から上げられて日にちが経っています。膨らんだ根元から出ている根が傷まないうちに、可及的速やかに鉢に植え付けていきましょう。

なお、最終的には、どこかに地植えしたいと考えていますが、まずは鉢植えにして定着をさせます。(どこに地植えするか?は、鉢にしっかり定着してから考えます。)

バナナは熱帯性の植物なので、十分な日照と給水が必要となるようですが、同時に給水した水分がすぐに排出される排水性が重要になるようです。

オークションで購入したバナナ苗を大きめの鉢に植え付ける

そこで、植え付ける鉢には、市販の培養土をベースに、赤玉土と川砂を混ぜ、排水性を重視した配合で栽培します。

肥料成分としては、芝生の育成でも多投している遅効性の有機肥料「油かす」を土に混ぜ込みました。この肥料成分を少しずつ吸収して、元気にモリモリ育ってくれることを期待しましょう。

配合した培養土を植え付ける鉢に充填して、その中心部にバナナの苗を植え付けます。(写真が植え付けた状態です。)

植え付け後はたっぷりと散水しますが、水はすぐに土に吸い込まれ、鉢底から排水されました。川砂を配合したことで、排水性はしっかり確保できたようです。

4.植え付け2週間後のバナナ苗-6月上旬

5月下旬に植え付けたバナナの苗が枯れ始めた

植え付けから2週間ほどが経過した6月上旬。鉢に植え付けたバナナ苗は、成長する様子が全く見られません。

むしろ、植え付けた時点で少し顔を出していた葉が枯れてきているように見えます。沖縄から関東に移動させられて、その環境の変化に耐えられなかったのでしょうか?このままでは枯れてしまいそうな雰囲気です。

関東の梅雨入りはこれからですが、雨の日はちょっと冷え込みます。このまま放置して枯らしてしまっては可哀そうなので、何らかの防寒対策を実施していきます。

枯れ始めたバナナ苗を100均の布団圧縮袋で覆って温室で育てる

そこで、厚手のポリエチレン袋(100均の布団圧縮袋)で鉢を覆い、防寒対策としました。

マルチを張る時などに使用する園芸用のトンネル支柱(U字型の支柱)を鉢に挿せるようにサイズ調整して突き挿し、そこに布団圧縮袋を被せました。

もう少し気温が上がってくれれば、短かった根が伸びて、土中の肥料などを吸収し始めて成長くれるはずですが、冷え込む日がなくなるまでは、暫定策としてこの形で養生して、復活してくれることを祈りましょう。

頑張れ!ドワーフ・ナムワ!

5.植え付け3週間後のバナナ苗-6月中旬

バナナ苗を植え付けてから3週間、その鉢に袋を被せてから1週間が経過しました。苗の状態を確認してみましょう。

枯れ始めたバナナ苗の中心から新しい葉(新芽)が出始めた

植え付けた時点で元々顔を出していた葉はそのまま枯れてしまいそうですが…茎の中心部から新しい葉が出てきています。

このまま完全復活してくれるか?はわかりませんが、間違いなく成長は開始してくれたように見えます。

袋を被せた効果があったのか?はわかりませんが、そういう気持ちがバナナに伝わったのでしょうか?(植物は話しかけると元気になるとよく言いますし。笑)

冷え込む日もかなり少なくなってきましたので、被せてあげた袋も外し、このまま成長を見守ることにしました。

6.植え付け1か月後のバナナ苗-6月下旬

暖かくなり成長を見せ始めたバナナ苗ですが、その後の様子はどうなったでしょうか?

枯れ始めたバナナ苗から新しい芽が出てきて葉を広げた

おー。成長し始めた葉が開きだしました。こうなれば、光合成も始まるでしょうし、危険な状態は脱したと考えて良いでしょう。(せっかく購入した苗を早々に枯らしてしまいそうで焦りましたね。笑)

もうすぐ7月になりますので、それほど冷え込む日もないでしょう。後は、これからモリモリ育ってくれるのを見守るだけです。

バナナを栽培するのは初めてですが、注意しないといけないのは、水切れと、排水性の確保でしょうか?相反する内容にはなりますが、それだけには十分注意して管理していきます。

そして、ある程度成長したら、どこかに地植えしていく予定です。ドワーフナムワはバナナの中では樹高が低い品種のようですが、それでも2.5m~3m程に成長するとか。購入したは良いが、植え付ける場所が悩ましいですね。

・関東でのバナナ苗の植え付け時期:右近次的結論

一般的に言われているバナナの栽培サイクルでは苗の植え付けは4月から5月

一般的なバナナの栽培サイクルは図の通りで、バナナ苗の植え付けに適しているのは4月~5月と言われています。しかしながら、それは同年10月に収穫することを前提にすると、そこまでに植え付けないと間に合いませんよーという意味だと理解しています。

また、植え付けた年に収穫できたバナナの苗は枯れてしまいますが、収穫できなかった苗は、上手に冬越しさせれば、その翌年に収穫が出来ます。

以上を踏まえて、関東で最適なバナナ苗の植え付け時期を考えていきましょう。(温室などの設備はない前提での考察です。)

バナナの苗は20℃以下では生育不良になってしまうので、関東の露地栽培では、4月から5月に植え付けたとしてもほとんど成長できずに枯らしてしまう可能性が高いでしょう。

関東でのバナナの栽培サイクルでは気温が上がって安定する6月中旬以降が望ましい

関東で平均気温が20℃を超えるのは6月からです。露地栽培でコンスタントに20℃を超えるのを待って植え付ける場合は、6月中旬以降に植えることになります。

植え付け後に室内栽培する場合においても、4月はまだ冷え込む日がありますので、5月以降に植え付ける感じになるでしょう。

結果、関東で植え付けできるのは早くて5月です。熱低地域のような猛烈な陽射しがない関東で、それから8月に花が咲くほど成長させるのはかなり難しい気がします。そうなると、関東では植え付けた年に収穫することが出来ない前提で、冬越しを前提とした栽培を行った方が良いと思われます。

よって、今回植え付けたバナナ苗(ドワーフ・ナムワ)の成長具合から考えた、関東以北でバナナ苗を露地栽培する際の注意点「右近次的結論」は下記になります。(私見です)

  • 植え付けは6月中旬以降の気温が20℃を安定して超えるようになってからの方がよい
    • 室内で植え付けを行う場合も5月以降
  • 1年でバナナを収穫することは難しいので、あらかじめ越冬を視野に入れて栽培する

今年中にバナナを収穫できないのは悲しいですが、現時点で上記のように考えていた方が良さそうですね。そして、地植えする場所については、越冬をどのように行うか?しっかり考えた上で決めた方が良さそうです。(冬越しさせる前提なのであれば、室内へ移動できる鉢植え状態のままの方が良いのかも?2年目に地植えする前提で。)

憧れの完熟バナナまでの道は遠そうですが…引き続き、頑張ります!

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