【ガーデニング】トマトの苗を増やす方法-わき芽を利用した挿し木

摘み取ったわき芽を挿し木してトマト苗を増やすガーデニングのやり方

トマトやプチトマトは家庭菜園で比較的簡単に栽培できる馴染みのある野菜です。今回は、摘み取ったら捨ててしまう「わき芽」を利用した「挿し木」でトマト苗を増やしていく方法を紹介します。下記リンクの動画も合わせてご視聴いただきまして、皆様のガーデニングライフのご参考になれば嬉しいです。【ガーデニング】トマトの苗をモリモリ増やす!-捨ててしまう”わき芽”を挿し木”する!

1.家庭菜園でも簡単に栽培できるトマト

家庭菜園でも栽培が容易なトマト

トマトやプチトマトはプランターでも比較的簡単に栽培が出来る野菜です。我が家の子供たちが通っている小学校でも、それぞれが自分の植木鉢でプチトマトを育てるというのを授業の一環としてやっていたと思います。

トマトを元気に栽培するためには強い日光が必要となるので、日当たりが良いところで栽培することが重要です。土壌は水捌けのよい土壌が良く、少し乾燥気味に(トマトが水を欲するようストレスを与えて)育てるとトマトが頑張って栄養を蓄えようとして、糖度の高いトマトが出来るようです。ただし、あまり乾燥させすぎると枯れてしまうので、その辺の加減が素人には難しいですね。

トマトは1本の支柱で1本仕立てで栽培することが多い

基本的には1本の支柱に1本のトマト苗を直立で絡みつける「1本仕立て」で栽培しますが、脇芽を伸ばして「2本仕立て」にして育てると収穫量が増やせるようです。(私は試したことがありませんけど。)

収穫はトマトが赤く完熟してから収穫するのが家庭菜園の醍醐味ですよね。遠方から輸送されてスーパーで販売されるトマトなどでは、トマトが完熟しないうちに収穫して輸送中に赤くするという手法が取られていると聞くので、そのようなトマトと比較すると完熟したトマトの味は格別です。

ただし、トマトが強い日光を浴びていないと熟すのに時間がかかってしまうため、結果として皮の固い(皮のぶ厚い)トマトになってしまうので注意が必要です。

また、糖度の高いトマトが雨に当たると、トマトの雨との糖度差によりトマトが割れてしまいます。味には変わりはないので、我が家の家庭菜園では雨除けまでしたことはないですが、割れたところに虫が着くと完熟したトマトが台無しなので、こちらも注意が必要です。

栽培が簡単とは言え、トマトの栽培は意外と奥が深いです。栽培方法によって差別化しやすい野菜と言われています。

2.トマトの実付きを良くする「芽かき」

トマトの実付きを良くするために出てきたわき芽は摘み取て芽かきします。

トマトの苗が成長すると主枝の葉っぱの付け根から、写真のような「わき芽」が出るようになります。

そのわき芽をそのまま成長させて、前述の「2本仕立て」などにすることもできますが、わき芽をそのまま成長させてしまうと、トマトが根から吸収した養分などがわき芽にも分散してしまいます。そうすると主枝の実付きが悪くなってしまいますので、基本的にはわき芽を見つけたら摘み取ってしまうのが良いです。

なお、わき芽は新芽で柔らかいので、手で簡単にかきとることが出来ます。見つけたら速攻で摘み取ってしまいましょう。(ポキッと折れます)

3.トマトのわき芽を挿し木に活用する

トマトは日当たりさえよければ、放っておいてもモリモリ育つ植物なので、トマトの成長とともにわき芽もどんどん出てきます。摘み取ったわき芽は基本的には捨ててしまいますが、トマトの苗を増やしたい人には有効な活用方法があります。それが「挿し木」です。

挿し木については、以前の記事【ガーデニング】バジルの苗を株分けと挿し木で効果的に増やす!でバジルの挿し木方法を紹介していますが、このトマトでも同じ方法で簡単に挿し木を行うことが出来ます。

芽かきしたトマトのわき芽はプランターに挿し木して発根させます

方法はいたって簡単です。摘み取ったトマトのわき芽の切断面を斜めにカットし、プランターに入れた赤玉土などの培養土に挿します。これだけです。

ポイントとしては、培養土には養分のない赤玉土や鹿沼土などを使用してトマトが根付くまで水を切らさないようにすること。そして、挿し木直後は挿した芽が弱っているので、直射日光を避けた半日陰などで保管すること。この2点くらいです。

挿し木で発根させたトマトの根付きを確認して栽培箇所に植え付けます

天候にもよりますが、挿し木後、2週間くらい経てば挿したわき芽から発根して根付き、植え付け可能な状態になります。(挿し木したトマトを軽く引っ張って、抜けないようなら根が張っているサインです。)

根付いたトマト苗は、スコップで周りの赤玉土ごとプランターから取り出し、十分に発根していることを確認します。(根付きが不十分だと判断したら元に戻してください)

十分な根付きが確認出来たら、家庭菜園やプランターなどの栽培する場所に植え付けます。これでトマトのクローン苗が完成です。

4.トマトの摘心した芽を活用して挿し木する

トマトが支柱先端まで成長したら先端を摘心して実の完熟に専念させます

トマトが成長して支柱の先端まで達したら、それ以上育てても実付きが悪くなるだけですし、成長した新芽が下に垂れ下がってしまうので、先端を「摘心」して新たな成長をストップさせます。

そして、摘心したトマトには、その下に実っているトマトを美味しく完熟させることに専念してもらい、実ったすべてのトマトの収穫が完了したら”お役御免”となります。(お疲れさまでした)

もっとトマトを育てたい!という場合には、前述のわき芽を挿し木しておけば、お役御免となったトマトが植わっていた場所に新たなトマトを植えつけることも可能です。(連作障害の影響があるかもしれないので、土はある程度入れ替えた方がいいかもしれません。)

また、摘心したトマトの先端も挿し木に活用することが出来ますので、それを新たに植えることも出来ます。(トマトが成長できるシーズン中であれば、栽培⇔増殖の無限ループが可能ですね!)

・挿し木が可能な苗はどんどん増殖しよう!

以前に紹介したバジルも同様ですが、挿し木で増やせる植物の苗は、1ポットだけ購入すればどんどん増やすことができます。私が過去に挿し木したことがあるのは、バジル、トマト(プチトマト)、ローズマリーなどです。多年草のローズマリーなどは剪定などの際に増やし過ぎてしまったので、今では全く挿し木しておりませんが、そのくらいどんどん増やせます。

挿し木で増やすとか「貧乏くさい」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そうやって増やすのも楽しいですよ!(プライスレスです:笑)

取り木に挑戦中のオリーブの木

昨年より、オリーブの挿し木に挑戦しているのですが、現時点で一度も成功しておりません。そこで今年は「取り木」という方法でオリーブ、そしてレモンの木のクローン化にトライしています。成功したらまた記事にしますね。^^

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