【車-カーケア】ロックナットのキーアダプターを紛失した時の対応

ホイール用ロックナットのキーアダプターソケットを紛失した時の対応

フォルクスワーゲン・ゴルフⅦのホイール固定用ロックボルト(日本車ではロックナット)を着脱するキーアダプター(ソケット)を紛失してしまいました。今回は、私の経験も踏まえたキーアダプターを紛失した時の対処方法を紹介します。キーアダプターは大切な部品ですが、なくしてもそれほど慌てる必要はありません。多少の出費は発生しますが、慌てず冷静に対応しましょう!っていうか、そもそもロックナットなんて我が家の車には不要ですよ…(タイヤやホイールだけなんて誰も盗みませんよね?)

1.ホイールのロックナット(ロックボルト)とは?

車のホイールの盗難を防止するロックナットとそのキーアダプタ(ソケット)

車のホイールは、ホイールナット(輸入車はホイールボルト)で固定されていますが、車によっては装着されているホイールが盗難されないよう、一部のホイールナット(ホイールを固定する5個のナットの中の1個など)に、ネジ頭形状が特殊なロックナット(ロックボルト)が使用されています。(図は頂点8個の星型ロックナットです。)

ロックナット(ロックボルト)を着脱するためには、その特殊な形状にぴったり嵌る”キーアダプター(ソケット)”が必要となるので、対応するキーアダプター(ソケット)を持たない人には着脱できない仕様になっています。(図の真ん中にあるのが、キーアダプターです。)

私は今の車(フォルクスワーゲン・ティグアン)に乗る前には、ずっと日本車に乗っていました。日本車でロックナットが標準装備されている車はあまり聞いたことがなかったので、ロックナットは高価なホイールを装着している車が、社外品を購入して装着するものだと思っていました。

フォルクスワーゲン・ゴルフⅦでは標準装備として各タイヤに1本のロックボルトが使用されている

しかしながら、輸入車ではロックボルトが標準装備されているものが結構あるようです。私が乗っているフォルクスワーゲン・ティグアンはロックボルトが使用されておりませんでしたが、嫁さんが乗っているフォルクスワーゲン・ゴルフⅦはロックボルトが標準で装着されていました。(普通に考えて逆じゃね?って思いましたが…)

ゴルフクラスの車に高価なホイールを装着することはほぼないと思われますので、ちょっとやりすぎな装備ですよね。逆に、タイヤ交換の際にキーアダプターを使用するのが面倒くさくて迷惑です。バッテリーに負担をかけることが明らかな”アイドリングストップ”と並んで、極めて不要な装備だと思っています。(アイドリングストップはコーディングで無効にしました。)

2.ロックナット(ロックボルト)のキーアダプター

フォルクスワーゲン・ゴルフⅦのロックボルト着脱用のキーアダプターソケットは必要工具と一緒に格納

嫁さんが乗っているゴルフⅦの場合、ロックボルトのキーアダプター(ソケット)は、荷台のスペアタイヤが保管されている場所の横に工具と一緒に格納されています。(写真の指差し部分にキーアダプタが格納されていました。。。)

仕様としては、レンチの先端に装着して使用する小さなアダプターになります。ホイール1本につき1個のロックボルトが使用されていますので、アダプターを付けたり外したりしてホイールを外すことになります。

キーアダプターを紛失してしまうとホイールの着脱が出来なくなりますので、部品は小さいですが、かなり重要な部品になっています。

3.キーアダプター(ソケット)の紛失

ガイドバーを使用する輸入車のタイヤ交換

キーアダプターの重要性は理解しているつもりだったので、なくさないよう意識して作業していたつもりだったですが。。。先日、スタッドレスタイヤの履き替えをした際に元の場所に戻した記憶がないことに気付いて、改めて探してみるとキーアダプターが見つかりません。ガレージ内のいろいろな場所を探してみますが駄目です。

タイヤ交換したガレージ内で紛失したのであれば、いつかひょっこり出てくる可能性がありますが、よく聞く紛失のケースとしては、キーアダプターをホイールボルトに装着したまま車を走らせてしまい、どこかに落としてきてしまうケースです。この場合はもう見つかる見込みはありませんよね。。。(付けたまま走れないような、もっと大きなものにして欲しいな。純正品くらいは。)

4.キーアダプターを紛失した時の対応

キーアダプタを紛失した場合はどうすればいいのでしょうか?このままタイヤを永遠に交換することなく走り続けるしかないのでしょうか?

いえいえ。方法はいろいろとあります。以下にその方法をご紹介していきます。

4.1 キーアダプターセットを入手する

まずは、いろんな形状のロックナットに対応したキーアダプターのセットを入手する方法です。

下記製品のように、インターネットで探してみると、ある程度のパターンバリエーションに対応したセット品が販売されています。自分の使用したいパターン形状が含まれたセットを見つけることが出来れば、キーアダプタを紛失したロックナットを再び着脱することが出来るようになります。

しかしながら、お値段がそれなりにする商品になりますので、個人では1個しか使わないことを考えると、個人で買ってしまうのは得策ではないですよね。

また「このパターン形状のソケットが使えるかも?」と思って購入して、実際には微妙に形状が合わなかった…などという事態も発生しそうなので、購入が難しい商品になると思います。(20個セットを購入して1個も適合しなかったということになれば目も当てられませんね。)

4.2 対応するキーアダプタ-(単品)を入手する

続いては、なくしてしまったキーアダプターと同じ形状のキーアダプター(単品)を入手する方法です。

ロックボルトに装着された状態のフォルクスワーゲン車のキーアダプターソケット

フォルクスワーゲンについては、メカニックの方に相談してみましたが…「昔はキーアダプター単品でも注文できたんですが、今ではロックボルトとセットになったものしか購入できません。」と言われてしまいました。(価格は聞いてませんが、お高いでしょう。)

インターネットでいろいろと探すと、キーアダプターの単品を1個売りしている業者もいます。しかしながら、その場合は商品紹介の写真で自分が使用するパターンを見極めて購入する感じになりますので、”賭け”的な要素がかなり大きくなります。業者があるパターン形状に適合させるつもりで作っていたとしても、精度が低くて使えないなどという場合もあると思いますので、この対応はなかなか勇気が必要な対応ですね。(製造は、恐らく大陸系の業者さんでしょうし。。。)

ただ、下記のマックガード製品のような、ちゃんとしたメーカーさんのロックナット(ロックボルト)であれば、形状のパターン(型番)などがわかれば、キーアダプター単品での購入が可能です。万が一の場合に型番がわかるよう、購入した時のエビデンスをしっかり保管しておくなり、メーカホームページでユーザー登録するなりしておけば安心ですね。

4.3 カー用品店・タイヤ専門店で外してもらう

キーアダプターソケットを紛失したロックナットをカー用品店やタイヤ専門店で外してもらう

続いては、オートバックスやイエローハットのようなカー用品店や、タイヤ館やFujiなどのタイヤ専門店で外してもらう方法です。

カー用品店で、前述のキーアダプターのセットを”持っていれば”外してくれるでしょうし、タイヤ専門店であれば、恐らく大抵のセットは持っていると思いますので、パターンがレアなものでない限り外すことが出来ると思います。(詳しくはわかりませんけど。)

しかしながら、外すだけでも対応は有料になると思いますし、外した後の対応を考える必要があります。毎回そちらで着脱をしてもらうのか?他のものに換えてもらうか?を選択することになりますが、基本的には、他のもの(新しいロックナット、もしくは標準ナット)に換えてしまうのが良いのでしょうね。

4.4 ディーラーで外してもらう

キーアダプターソケットを紛失したロックナットをディーラーで外してもらう

こちらは純正のロックナット(ロックボルト)でのみ可能な対応となりますが、使用しているロックナット(ロックボルト)が純正品であれば、ディーラーにキーアダプターがすべて揃っていますので、外して欲しい旨を伝えれば、すぐに外してくれます。

作業工賃については、フォルクスワーゲンのディーラーの場合「ジャッキアップしない作業なら無料」とのことでした。

ただ、こちらの場合も外した後の対応を考える必要があります。毎回ディーラーで履き替えする?他のものに変える?から選択する感じになると思いますが、4.3項同様、他のもの(新しいロックナット、もしくは標準ナット)に換えてしまうのが良いでしょうね。

4.5 ロックナットを破壊して外す

最後は、外せないロックナットを破壊して外してしまう方法です。

キーアダプターソケットを紛失したロックナットをドリルで破壊して取り外す

破壊する方法としては、外せないロックナットにドリルなどで穴を空けて、そこを起点に緩めるなどという方法になりますね。

私も車以外のネジではドリルで穴を空けて外したことがありますが、ホイールのナットやボルトには怖くてトライできません。対応してくれる業者さんもあるようですが、作業工賃がそれなりにかかるでしょう。

また、ロックナットのパターン形状が溝状ではなく、ナット外形状がパターンになっているものであれば、角がなめてしまったナットを外す時に使用する”マスターキー”的なもので外すことが出来るようです。ただし、パターンを痛めながら外すことになると思いますので、それ以降は使用できないと思った方が良いでしょう。

なお、この場合は当然ながら、代わりのナット(ボルト)を準備する必要があります。

5.ロックボルトの取り外し方法-私の選択

4項にて整理した取り外し方法を踏まえて、今回のゴルフⅦの対応方針を決めます。

まず、今後の方針に関してですが、冒頭の内容と重複しますが、そもそも自分の車にロックナットは不要です。(誰もホイールだけなんて盗みません。)また、タイヤ交換でアダプター(ソケット)をいちいち準備するのも面倒ですので、今回のロックボルト取り外し後は、普通のホイールボルトへの変更を行うことにしました。

中古で購入したフォルクスワーゲン純正のホイールボルト

よって、4.1項、及び4.2項の、キーアダプター(ソケット)を入手する必要はありませんので、選択肢から消すと同時に、中古の純正ホイールボルトを4個、オークションなどで入手しました。(ちと高めの¥3,250でした。)

続いて、現状のロックボルトを外す方法ですが、4.5項の”破壊”については、自分で破壊するのは怖いし、業者に頼んでも結構な技術料を請求されそうなので、この選択肢はありません。

残る選択はどこでロックボルトを外してもらうか?ですが、4.3項のタイヤ専門店などでは費用がかかるってしまうことを考えると、4.4項の「ディーラーで無料で外してもらう」の1択になりますね。丁度、リコール対応で一度来店して欲しいと連絡が来ていましたので、その時に一緒に対応してもらうことにしました。

6.ロックナット(ロックボルト)は必要?

車からタイヤを外して盗むくらいなら外した状態でラックに積んであるタイヤを盗んだ方が楽

前述しましたが、我が家の車には高価なホイールは装着していませんので、盗難にあう心配は皆無だと思っています。っていうか、車を持ち上げてタイヤだけを盗むくらいなら、ラックに積んである保管中のタイヤ(夏なスタッドレス、冬なら夏タイヤ)の方を盗みます。私なら。^^

したがって、我が家の車にロックボルトは必要ない!が私の結論です。

また、キーアダプターセットや同一のキーアダプターを購入出来てしまう状況なのであれば、そもそもパターンが何種類しかないロックナット(ロックボルト)を使用しても意味ないです。「このパターンは世界でこのロックナット以外に存在しません」というような、唯一無二のもの以外は、すべて意味がないと言っても過言ではないと思います。

・ロックボルトを紛失した感想…

キーアダプターが見つからないと分かった時はかなり焦りましたが、結果的には¥3,250で解決できてよかったです。しっかり気をつけていれば発生しなかった費用ですので、”無駄な出費”ということにはなりますが、まあ、いい勉強になりました。(笑)

そもそもロックボルトなんてゴルフには要らないので面倒くさいなぁと思っていたところだったので、今後のわずらわしさをなくすいい機会になったと前向きに捉えることにしましょう。^^

標準ホイールボルトに付け替えたことで手元に残ったロックボルト

また、手元には「ロックボルト:4本」と「ロックボルト用キャップ:4個」が残りましたので、こちらをオークションで捌いて、損失の補填を行っていきたいと思います。ただし、キーアダプタがなくても売れるか?がわかりませんので、しばらくはキーアダプタがひょっこり出てくるのを待って、出て来ないようなら、お安く処分していきたいと思います。(キャップだけは、今すぐにでも売れるはずですけど。^^)

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