【ガーデニング】バナナ苗ドワーフ・ナムワの室内での冬越しと地植え

耐寒性バナナ苗ドワーフ・ナムワの室内冬越しと地植え栽培

昨年5月、耐寒性に優れると言われるバナナ苗”ドワーフ・ナムワ”を購入して植え付けを行いました。しかしながら、関東での屋外栽培では、バナナを1年で収穫することは難しいことがわかりましたので、そのバナナ苗を鉢植えのまま室内に移動して冬越しさせました。そして、更に今回は、2年目のバナナ収穫に向けて、冬越ししたバナナ苗を地植えしていきます。下記リンクにて動画も公開していますので、皆様のガーデニングライフのご参考になれば嬉しいです。【ガーデニング】耐寒性のあるバナナ苗「ドワーフ・ナムワ」の冬越しと地植え-八王子での栽培記録 Part.2

1.関東でのバナナ栽培に必要な期間は2年以上?

完熟のバナナを食べてみたい!そんな欲望を胸に、昨年5月下旬、耐寒性に優れると言われるバナナ苗”ドワーフ・ナムワ”の株分け苗を購入して植え付けました。(写真は着荷したばかりのバナナ苗です)

しかしながら、耐寒性に優れると言っても、バナナ苗は気温が20℃を下回ると生育不良になると言われています。亜熱帯の地域から送られて来た苗を関東で植え付けたところ、環境の変化によってかなりのダメージを受けてしまい…6月中旬くらいになるまで、上手く成長することが出来ませんでした。(関東の屋外栽培では、6月中旬以降に植え付けることをお勧めします)

写真は、6月下旬になってやっと成長を始めたバナナ苗です。この状態から8月の開花(10月の収穫)に間に合わせるのは到底無理な話ですよね。。。

まずは鉢植えでしばらく育て、苗が順調に育つことが確認出来たら地植えにして、その年にバナナを収穫する!(美味しくいただく!)そんな安易な計画で栽培を開始しましたが…この状態から考えると、その年にバナナを収穫するのは難しそうです。

1年目は鉢植えのまま屋外で育てて、20℃を下回る季節になったら、植えごと室内に移動させて室内で冬越しさせる(そして、バナナの収穫は2年目以降に行う)、そんな前提でバナナを栽培していくことにしました。

その辺りの状況は、過去記事【ガーデニング】バナナ苗の植え付け-関東で最適な時期や土の配合でまとめていますので、是非ご参考にしていただければと思いますが、1年目のバナナ栽培で得た結論は下記です。

  • 植え付けは6月中旬以降の気温が20℃を安定して超えるようになってからの方がよい
    • 室内で植え付けを行う場合も5月以降くらい
  • 1年でバナナを収穫することは難しいので、あらかじめ越冬を視野に入れて栽培する

そして、バナナの栽培を関東で行う場合の栽培サイクルは下記になるのであろうと思われます。(私の私見です)

1年目は、バナナの苗を出来るだけ大きく育てることに専念し、20℃を下回る季節になるまで、屋外で(鉢植えのまま)大事に栽培していきます。

2.バナナ苗を室内に移動させて冬越しさせる

バナナ苗の栽培トライ1年目。成長の状態から、その年内でのバナナの収穫は早々に諦め、2年目以降に収穫する前提に栽培計画を変更しました。

写真が1年目の栽培結果となる、10月下旬のバナナ苗の様子です。ドワーフ種なので、元々背丈の小さい種にはなりますが、大きな葉を複数枚広げて、葉先までで測定すれば、1mくらいの背丈には成長することで出来たでしょうか?

バナナ苗は、先端から新しい葉を出していきながら、古い葉を(下から)順番に枯らせて成長していきます。10月下旬時点で最終的に残った葉は、既に黄色くなりかけた手前の葉も含めて7枚ほど。まあ、八王子の厳しい環境の中、良く育ってくれましたね。

バナナ苗は20℃を下回ると生育不良になり、10℃を下回ると完全に生育が停止します。(5℃を下回ると枯れ始めます。)季節は既に10月も後半。最低気温が10℃を下回る日もちらほら出てきましたので、そろそろ冬越しの体制に入っていきたいと思います。

冬の間は出来るだけ陽が当たる室内で育てたかったので、陽当たりの良いリビングの窓際に置いてあげたかったのですが…写真が実際に我が家のリビングにバナナ苗を移動させた様子になります。家族が生活するリビングに大きな葉を広げたバナナ苗を置くのはちょっと厳しそうですね。(嫁さんに叱られそうです。。。)

よって、結論としては”2階の寝室”で冬越しをさせることに決めましたが、2階の寝室はリビングほど陽が入りません。今まで屋外で陽の光を一杯浴びていたバナナ苗を、いきなり寝室に移動させた場合は、環境の変化がかなり大きくなりそうです。

そこで、まずは1日~2日リビングである程度の陽を当てながら室内環境に慣れさせ、その後に冬越しさせる2階の寝室に移動させることにしました。

写真は、リビングで室内環境に慣れさせた後、寝室に移動させた時の様子になります。我が家の狭い寝室では、存在感が更に大きいですねw

また、物理的にも、バナナの葉がベッドの領域と干渉していますので、冬場は布団が葉に当たって葉にダメージを与えてしまうでしょう。

そこで、設置場所に適当な台を設置し、鉢植えをその上に置くことで、葉の位置がマットレス(更にその上の布団)よりも上になるよう調整しました。(上写真は台を設置する前のもので、下図が台を設置した状態のイメージ図です。)

また、室内ではどうしても、鉢の下に受け皿を置くことが必要になります。栽培に使用している土には砂を配合するなどして、鉢内の排水性は出来る限り高めておりますが、受け皿に水が溜まってしまうと、根腐れのリスクが高まります。(せっかくの鉢内の排水性が台無しです)

そこで、受け皿の中にはイメージ図で示すような底上げ材を設置して、その上に鉢を置くことで根腐れ対策としました。

以上で、冬越しの準備は完了です。あとは、何とか苗を枯らせずに冬越しさせるだけです。普段、家に人がいる時は室内が5℃を下回ることはほとんどないと思いますが、心配なのは長時間家を留守にする正月などですね。家を留守にする時は出来るだけ部屋の中心部に鉢を移動させる(外気に近い窓際からは遠ざける)などして、何とか冬越しさせていきます。

3.室内で無事冬越し出来たバナナ苗

2年目以降のバナナ収穫を目指して、1年目は2階の寝室で冬越しさせた我が家のバナナ苗。冬の間は、私のベッドの足元で一緒に寝泊まりしましたが、無事冬越し出来たのでしょうか?

写真が冬越しを終えた4月初旬のバナナ苗です。室内移動時(冬越し前)に7枚あった葉はほとんど枯れてしまいましたが、辛うじて一番上の1枚だけは、緑色を保ったまま春を迎えることが出来ました。

そして、その残った1枚は葉も先端部分から若干枯れかけていますが、苗の先端からは、その上に新たな葉を広げつつあります。何とか枯れずに冬越しをして、更に再び成長を始めてくれているようですね。(まずは一安心です)

ただし、春と言ってもまだ4月が始まったばかり。。。亜熱帯で育つバナナ苗にとっては、屋外はまだ冬のようなものです。最低気温がコンスタントに10℃を超えるようになるまでは、このまま室内で栽培していきます。(八王子にバナナの春が来るのはまだまだ先になりそうです)

4.冬越ししたバナナ苗を屋外へ移送する

何とか冬越しして新たな葉を開き始めた我が家のバナナ苗。5月中旬となり、最低気温もコンスタントに10℃を超えてくるようになりましたので、いよいよ屋外に移動させていきたいと思います。

ただし、急激な環境の変化は苗に対するストレスが大きいので、1日~2日リビングで外気に当てて慣れさせてから屋外に出していきます。(植物の生命力はかなり強いと思っていますが、枯らせてしまう要因は環境変化にあることが多いです。)

また、冬越しした直後の4月初旬の葉の数は、辛うじて冬越しした葉と、新たに開き始めた葉の2枚だけでしたが、その後、新たに3枚の葉が開き、葉が5枚になるまで成長しています。

生育状態としてはかなり順調だと思われますので、環境変化によるストレスで枯れないように細心の注意を払って屋外へ移動させました。(どんなにケアしても環境の変化は必ず発生するので、その影響を緩やかに”軽減”させてあげることが重要ですね)

5.冬越ししたバナナ苗を地植えする

室内で冬越ししたバナナ苗を屋外へ移動させて1週間が経過しました。

屋外に移動させたバナナ苗は写真のとおりで、1週間だけでは新たな葉を広げたりはしていませんが、環境変化による大きなダメージはなさそうに見えます。(冬越しで枯れた葉はハサミでカットして取り除きました)

そして、ここで一つの決断を迫られます。今後、この苗をしっかり成長させて、今年(2年目)中のバナナの収穫を目指すなら、ここで地植えにしてのびのび育ててあげた方が良いでしょう。

しかしながら、一度地植えにしてしまうと、それを再び鉢植えに戻すことはできません。したがって、地植えにした場合は、今年(2年目)もバナナの収穫が出来なかった場合に、室内に移動させての冬越しは出来なくなります。

この判断は非常に難しいところではありますが…まずは、今年(2年目)中に収穫できることを信じて、お庭に地植えにしていくことにしました。(8月に花が咲かなかった場合の対応は、またその時に考えましょう)

ということで、お庭の一角にある家庭菜園にバナナ用のスペースを設けて植え付けて行きます。

まずは、植え付ける場所に現状の鉢より大きな穴を開けて、バナナ苗をそのまま植え付けることが出来る状態にします。そして、その底の土をある程度の深さまでしっかり耕します。(根張りと排水性が良くなるよう柔らかくしておきます)

ただし、我が家のお庭の深い部分は造成時に盛られた粘土質の土が大半を占めており、植物の成長に適した環境とは言えません。そこで、開けた穴の底には、家にあった”バーク堆肥”(写真の黒い土)を混ぜ込んで、土壌の改良を試みます。

バーク堆肥とは、樹木の皮を粉砕・発酵・熟成させた植物性堆肥です。鶏ふんや牛ふんなどの動物性堆肥よりも土壌改良効果が高いと言われていますので、我が家の粘土質の土壌を少しでも改善してくれることを期待しましょう。

そして、バナナを栽培する際の土壌は、排水性が良いことが重要です。そこで、穴の底の土には適量の砂も混ぜて、排水性を高めた状態にしておきます。異なる成分の土が積層されると、逆に排水性が悪くなるという説もありますが…まずは砂を良く混ぜ込んで、土の間に隙間が出来るようにしました。

植え付け用の穴が準備出来たら、今度は鉢からバナナ苗を取り出していきます。

鉢から取り出した苗の状態は写真のとおりです。既にしっかりとした太い根がびっしり詰まっています。

見た感じの印象としては、既に”根詰まり気味”と言える状態だと思われますので、今年のバナナの収穫を見据えた場合は、地植えにするという判断は間違っていないでしょう。(少なくとも一回り大きな鉢に植え替える必要はありましたね)

この状態から、底部の根にまとわりついている鉢底石を取り除き、根詰まり気味の太い根も少しカットしておきます。(新たな発根を促す処理です)

取り出したバナナ苗の根の処理が完了したら、いよいよバナナ苗を植え付けていきます。

本来であれば、周りの土をもう少しほぐして、発根しやすい状態にして植え付けた方が良かったのかもしれませんが、今回は、バナナ苗の細かい根を出来るだけ傷めないことに重きをおき、底部分以外はそのままあまり触れない状態で植え付けました。

苗を植え付けたら、周りに出来た隙間に土を被せて、穴埋めします。

そして、今後の成長を願って、即効性のある化学肥料(窒素:リン酸:カリウム=8:8:8)を散布し、更に遅効性の肥料である有機肥料(今回は粉末の油かす)を散布します。

そして、最後にたっぷり散水して、土の中に出来た隙間に土を流し込んで馴染ませれば、植え付けは完了です。

さあ、あとはこれでバナナの成長を見守り、8月に開花してくれることを神に祈るだけです。

前述のとおり、地植えにした後に鉢植えに戻すのはかなり難しいので、3年目に向けての室内冬越しはもうできません。8月に何とか開花が確認できるよう、状況を見守っていきたいと思います。

よって、次のブログでのご報告は8月の開花!、もしくは開花が出来ずに冬越しを改めて考える…という内容の記事になると思います。「開花したぜ!」という、嬉しい報告が出来るよう応援していただけると嬉しいですw

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