我が家では、お庭の芝生の芝刈りに電動バリカン リョービ製”AB-1620” を使用しています。簡易的に刃先を研ぎながら、今までなんとか使いこなしてきましたが、先日、実家の雑草の刈り込みに無理矢理使用したことで切れ味が急激に悪くなってしまいました。そこで今回は、電動バリカンの替刃を購入・交換することで、切れ味を復活させていきます。替刃の交換方法や交換後の切れ味の復活具合などをまとめていますので、皆様のご参考になれば嬉しいです。
1.狭いお庭の芝刈りには電動バリカン?
我が家では、お庭の芝生の芝刈りに、下記の電動バリカン、リョービ製”AB-1620”を使用しています。本当はリール式の芝刈り機などが欲しかったのですが…最近では、我が家のような狭いお庭の芝生には、小回りの利く電動バリカンの方が適しているような気がして来た今日この頃ですw
電動バリカンを使用した芝刈りの方法やコツなどは、下記リンクの記事などでまとめていますので、興味があればご参考にしてみてください。
また、電動バリカンを使用するデメリットとしては、常にしゃがんだ状態で刈る必要があることですが、そのデメリットを解決するツールが販売されています。それが、下記のようなポール&スライダーです。
数年前にこのポール&スライダーを購入することで、今までしゃがんで作業していた芝刈りが、立ったまま出来るようになり、電動バリカンの使用感はかなり向上しました。(ポール&スライダーの使用感などは、下記リンクの記事でまとめていますので、興味があればご参考にしてみてください。)
2.電動バリカンの切れ味が悪くなった…
我が家の芝刈りには電動バリカンを使用していますが、購入してから既に10年近く経過しています。バリカンの刃にも”刃こぼれ”などが見られるようになり、メンテナンスをしながら使用せざるを得ない状況になっています。
そこで、今までは下記リンクでまとめたような、簡易的な”刃研ぎ”を行って、切れ味を多少復活させながら使用を続けてきました。
なお、刃研ぎで2枚の刃を固定するワッシャーをなくしてしまった場合はこちらを参照ください。

しかしながら、今年の夏は空き家になっている実家の雑草が、写真のとおりかなり酷い状態となってしまいました…そこで、その雑草をお盆前に綺麗にすることを目的として、電動バリカンとポール&スライダーを、お庭の雑草刈り取りのツールとして投入しました。
結果、太い雑草で電動バリカンを停止させたりしながらも、何とか雑草を刈り取ることは出来たのですが…電動バリカンには適さない幹の太い雑草を刈り取らせた代償が、かなり顕著に現れることになりました。。。
下記写真は、その”雑草刈り”後に、自宅の芝刈りを実施した後の芝生の状態ですが…芝生の先端が茶色くなって枯れた状態になっています。

状態としては、電動バリカンで刈り込んでも、2枚の刃の間に芝生が入って潰れてしまうだけで、芝生の葉先がほとんど切れていないという状態です。
そこから1週間経過したのが写真の状態で、刃でつぶされた葉先が枯れて、見るも無残な状態になっています。
電動バリカンに、幹の太い雑草などを刈らせたために、2枚の刃の合わせが悪くなってしまい、葉先の薄い芝生が枯れなくなってしまったようです。
いやー。”雑草刈り”作業に、刃の合わせが重要な電動バリカンを使用した代償は大きかったですね。刃の合わせが悪くなってしまった状態なのであれば、簡易的な刃研ぎをしたとしても、その効果はかなり低いでしょう。(刃の合わせを修正するのはかなり難しいですね。。。)
3.替刃で電動バリカンの切れ味を復活させる
”雑草刈り”に使用したことで、2枚の刃の合わせが悪くなり、本来の芝生を刈る能力が喪失してしまった我が家の電動バリカン リョービ製 AB-1620ですが、電動バリカン本体の動作は問題なさそうなので、刃の合わせさえ改善できれば、まだまだ現役で活躍できそうです。
しかしながら、2枚の刃の合わせを調整して改善するのは非常に難しいので、今回は下記の”替刃”を購入して、電動バリカンの切れ味を復活させていきます。(誤魔化しながら使用してきましたが、流石に限界ですね)
届いた商品を確認すると、2枚の刃が摺動する箇所に塗布する”グリース”も同梱されていました。今までのメンテナンスでは、市販のグリースを塗布していましたが、そういった準備も必要ないよう考慮されていますね。
4.電動バリカンの替刃交換方法
替刃が入手出来たら、早速、刃の交換を行っていきます。
替刃の交換方法は比較的簡単です。DIYがそれほど得意ではない一般のユーザーさんでも対応可能な設計になっています。(私見ですけど)

まずは、電動バリカンに装着されている、スライダーや刃のカバー部品などを取り外し、刃の根元部分のカバーを開けていきます。
このカバーには、写真内の右手親指があるところに嵌合用のツメがあるので、そこを押しながら刃の方向にスライドさせることでカバーを開けることが出来ます。
カバーを開けると、刃はそこに嵌め込まれているだけで、刃を固定するような機構部品は特にありません。刃を固定する黒い板金ごと上側に持ち上げることで、刃を取り出すことが出来ます。

写真が刃を取り出した状態になりますが、刃の構造としては、2枚の刃が中心部の軸で黒い板金に固定されており、それぞれの刃には、大小サイズの違う穴があいているという構造になっています。
その刃に開けられた穴に本体側の大小サイズの異なるカムが嵌って回転することで、2枚の刃が逆位相で横方向に動いて、芝生を刈るという仕組みですね。(言葉ではなかなか伝わらないかもしれませんが、動きをイメージしてみてください)
刃を取り外したら、固定部には刈った芝生の残骸などが入り込んでいますので、それらを綺麗に除去しいておきます。
古い刃が取り外せたら、替刃との外観差を確認してみましたが…ホントにわずかな刃どうしの合わせの問題なのでしょう、見ただけで分かるような差は感じられませんでした。

替刃交換の準備が出来たら、替刃の2枚の刃が摺動する(擦れあう)部分に付属のグリースをたっぷり塗り込み、替刃を本体側に嵌め込みます。
グリースを塗布する箇所は、刃の動きをイメージして塗布すれば良いと思いますが、穴の周辺や塗布用の穴などにたっぷり塗布しておけば、バリカンの動作によって、いい感じにグリースが行き渡る感じになるんだと思います。(多分ですけど)
また、替刃を嵌め込む際には、本体側のカムの位置と刃の穴の位置を合わせる必要があります。私の場合はいつも感覚で嵌め込んでいますが、カムの位置に合わせて刃の位置を調整する感じで探りながら嵌めていけば、ピッタリ嵌る角度が見つかるはずです。
替刃を本体に装着することができたら、最初に外した”カバー”を取り付けて、替刃交換は完了です。(私見ですが、作業は比較的簡単になっていると思います)
5.替刃の効果を確認する
電動バリカンの替刃作業が完了したら、実際に芝刈りしてその効果を確認していきます。

結果は写真のとおりです。替刃交換前は刈ることが出来なかった芝生の先端部分(枯れていた箇所)をあっという間に刈り込むことが出来ました。
電動バリカンの特性として、壁際の芝生などを綺麗に刈ることはできませんので、その辺は剪定ばさみなどを使用して手動で刈り込む必要はありますが、切れ味が復活すると作業の速さが段違いですねw
こんなことならもっと早く替刃交換しておけばよかった気もしますが…まあ、出来るだけ長く使うことも重要ですので、その辺は考えないことにしましょう。
替刃の効果が確認出来たら、あとは芝生の全体を刈り込んでいくだけです。

ポール&スライダーの効果もあり、全体をあっという間に刈り込むことが出来ました。やっぱり、新しい刃は最強ですね!
あとは、この切れ味をどれだけ長い期間維持することが出来るか?ですが、まずは、刃こぼれなどが発生しないように、際を刈る際に障害物に刃を当てないよう注意して刈っていきたいと思います。
また、使用後の保存に関しても、仕様毎に軽くオイルを塗布して、刃が出来る限り錆びないよう管理していきます。
そして、今まで使用していた古い刃については、芝生は刈れなくなってしまいましたが、逆に雑草などの刈り込みに使用できると思いますので、電動バリカンを壊さない程度に、今後も酷使し続けていきたいと思います。
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