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【芝生】育成作業の考察⑤サッチング-必要性と効果、適切な実施頻度

芝生のサッチの役割とサッチングの必要性や効果、最適な実施頻度 芝生

2020年秋より芝生の育成を始めて丸2年が経過しました。10年以上、雑草を抜く以外のケアをせずに放置してきたこともあり、床土が粘土質でまだまだ堅く、良好な芝生というにはほど遠い状態ですが、2シーズン通して芝生育成を続ける中で、作業については色々と理解を深めることができました。そこで今回は、その第5弾として「サッチング」に焦点を当てて、その必要性と効果、適切な実施頻度などを考察し、今シーズンの作業方針などをまとめていきます。下記リンクにて動画も公開していますので、皆様の芝生育成のご参考になれば嬉しいです。

1.芝生へのサッチングの必要性

我が家の芝刈りに使用しているリョービ製の電動バリカン

お庭に植えられた芝生は成長した葉先を定期的に芝刈りしてカットしますので、葉先が切り揃えられた葉がずっとその場に存在しているように感じますが、実際には、古い葉が新しい葉に順次生まれ変わって更新を繰り返しながら存在しています。

芝生の更新が行われて古い葉が枯れると、その枯れ芝が”サッチ”として芝生の根元に堆積していきます。一部は微生物に分解されて芝生の養分になりますが、通常の管理ですべてのサッチが自然に分解されるのは極めて難しいので、時間の経過とともにサッチがどんどん蓄積していくことになります。

そこで実施されるのが、芝生の根元に蓄積されたサッチを取り除く”サッチング”です。

根元にサッチが溜まると、新しい葉が出てくるのを阻害しますし、芝の根元が蒸れることで病害虫が発生しやすくなります。蓄積したままにしておくのは芝生の育成上、良くありませんので、蓄積具合に応じて適切にサッチングすることが、芝生を健康に管理するためにはとても重要になります。

私が芝生の育成を始めた2020年秋には、それまで十年以上サッチングなどしたことがなかったので、芝生の根元には大量のサッチが蓄積されていました。(生きた芝生と重なり合って、明らかに成長を阻害していました。)しかも、新たな目土なども入れたことがなかったので、床土の表面は乾燥してカチカチの状態でした。

当然、サッチが分解されるような環境でもありませんでしたので、生まれて初めてサッチングされた芝生は、窮屈だった根元がすっきりして爽快な気持ちになったでしょう。(今までごめん。芝生。)

2.芝生へサッチングする方法

続いては、サッチングの方法についてまとめていきます。

我が家の芝生は面積がそれほど大きくないので、熊手のようなレーキ”と呼ばれるものでサッチングしています。お安く購入できるツールなので、実施の準備に対するハードルは高くありませんね。

使用方法は、レーキを広げて芝生の根元からサッチを掻き出すだけです。作業はいたってシンプルですね。

レーキでサッチングすると芝生の根元に溜まっていた大量のサッチが取り出せる

しかしながら、サッチングをやられたことがある方はお分かりと思いますが、サッチングは意外に大変な作業です。(芝生育成作業の中では一番の重労働だとおっしゃる方もいます。)よって、面積が大きな芝生を管理する場合は、芝刈り機にサッチング用の刃を取り付けて、機械の力を借りてサッチングされる方もいらっしゃいます。

そして、作業後の注意点が1点だけあります。

サッチは、溜まり過ぎると芝生にとって邪魔なものになってしまいますが、適度に堆積したサッチには芝生の根元を保湿・保温するという効果があります。

サッチングでサッチを取り除いた芝生の根元を目土で覆う

よって、堆積したサッチを取り除くと、今まで芝生の根元を覆っていたサッチがなくなって芝生の根元部分が露出しますので、芝生にとっては足元に履いていた靴下やタイツをいきなり脱がされたような状態になります。

いきなり足元を素足や短パンにされたら、そのままの状態では体調を崩しかねません。そこで重要になるのが目土入れです。

私も芝生育成を始めた初年度は、サッチング後に十分な目土を入れなかったことで芝生を枯らしてしまった経験がありますが、サッチングの後には、根元に目土を入れて、露出した根元をしっかり覆ってあげることが重要にんなります。

どんな生き物でも、急激な環境変化は良くありませんので、サッチングと目土入れは必ずセットで考えた方がよいですね。

3.芝生へのサッチングの適切な頻度は?

サッチは溜まり過ぎると良くありませんが、適度に溜まったサッチには芝生の根元を保湿・保温する効果があります。

有機物が微生物に分解されると植物の良好な肥料になる

また、床土の環境が良好であれば、有機物であるサッチが微生物に分解されて、芝生が窒素成分の肥料として吸収できるようになります。

その辺りのサッチのメリットを踏まえると、サッチングの適切な頻度はどの程度になるでしょうか?

季節、及びその芝生のサッチの溜まり具合によって適宜変わってくる内容ではありますが、微生物による分解なども考慮した場合の、私のサッチングに対する考え方は下記のとおりです。

3.1 春先のサッチング

冬場のサッチは芝生にとってはフカフカなお布団になる

春先については、冬場に枯れた芝生(サッチ)が、根元だけでなく芝生全体に堆積していますので、微生物がそのすべてを分解するのは不可能です。

よって、芝生の新芽が生えてくるのを阻害しないよう、冬の間に芝生のお布団代わりになっていたサッチを、しっかり取り除いてあげる必要があります。

本来であれば、冬場に枯れた芝生をその場で焼いてリセットしてしまい、燃えカスを新しい芝生の肥料として活用するのが一番なんだと思っていますが、いくら八王子でも住宅街で芝生を焼いたら怒られます。

よって、春先には適切なサッチングを行って、しっかりサッチを取り除くことが重要になります。

3.2 芝生の成長時期のサッチング

冬の間に芝生が枯れて出来たサッチを、春先にしっかり取り除いておいたら、その後に発生するサッチは、芝生が新しい葉に更新されることによって発生するサッチだけになります。

また、盛期である夏場には、芝生がモリモリ成長して更新が頻繁となり、枯れていく芝生も増えるはずですが、それと同時に、サッチを分解してくれる微生物たちの活動も活発になりますので、それほど多くのサッチはたまらないはずです。

ましてや、微生物が分解したサッチは、遅効性の良い窒素肥料になりますので、サッチが溜まったから…と安易に取り除いてしまっては勿体ないです。

そこで、今シーズンの我が家の方針としては、芝生成長時期のサッチングは基本的には実施しません。

下記リンクの記事にて方針決めしたとおり、今シーズンの目土には、”発酵牛糞”を配合したものをメインに使用していきますので、芝生の成長とともに溜まるサッチは、”発酵牛糞”にて活性化される微生物に分解してもらい、芝生の肥料として有効に活用していきます。

また、”発酵牛糞”による微生物分解が追い付かなかった場合には、目土に”米ぬか”を配合してサッチの分解を更に促進させるという手法もあります。

”米ぬか”の投入は、芝生へのダメージが少々ありそうなので、出来るだけ避けたい手法ですが、サッチングの有効性とを天秤にかけて実施可否を判断していきます。(米ぬかについても上記リンクの記事にて詳細をまとめていますので、ご参考にしてみてください。)

3.3 芝生休眠時期のサッチング

秋に入り、芝生の成長が鈍化したら、冬支度のサインです。

成長時期に新芽の成長を阻害するサッチも、休眠期には大切なお布団代わりになりますので、芝生の成長が鈍化しだしたら、サッチングは止めた方がよいです。

夏場の成長時期にサッチを溜めすぎてしまった場合には、必要な場合もあるかもしれませんが、そうならないよう、芝生が成長する時期にしっかり対策しておき、今シーズンは秋口以降にサッチングを一切しなくて済むよう管理していきます。

4.我が家の芝生のサッチング方針

以上を踏まえて、今シーズンの我が家のサッチング方針を下記のとおりとなりました。

  • 3月頃  :冬場に溜まった枯れ芝をサッチングする
  • 4月~8月:サッチは微生物に分解させる(サッチングは極力実施しない)
  • 9月以降 :サッチングは実施しない
芝生をサッチングする際にはレーキなどのサッチを掻き出す道具が不可欠

結果、今シーズンのサッチング作業は春先の1回のみの前提で芝生の育成を行っていきます。

もちろん、病虫害などで部分的な芝枯れが発生して、その場所に局所的なサッチングを行うことがあるかもしれませんが、出来るだけサッチングをしなくて済むよう管理していくよていです。

また、春先にサッチングで取り出す大量のサッチは、米ぬかを使用した”ぼかし肥料”にして芝生に有効活用したいと考えています。(芝生の生物リサイクルですね。)

その辺りもいい感じに活用出来たら、別途記事にまとめてご紹介します。

次回の考察は、最終の第6弾「根切り」です。

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