【芝生】ターフカッターを抜く時に芝生が浮かない方法とは?

ターフカッターを抜く時に芝生が浮くことがない芝生の根切り方法

前回、作業性が悪くて大変な思いをした芝生の根切りについて、今回は新たなターフカッター”芝カッター”を購入して作業性を改善しました。しかしながら、今度は”芝カッター”を抜く際に芝生が浮くという問題が発生し、対応を検討しています。果たして、その方法とは?下記リンクにてその動画も公開していますので、合わせてご参考にしてください。【芝生】#4 新たなターフカッターで根切りの作業性を改善する!-刃を抜くときに芝生が浮かない方法とは?

1.芝生の生育を促進する作業-根切り

芝生の育成に必要な作業はエアレーションなどいろいろありますが、芝生の生育を促進する大事な作業の一つが「根切り」です。

鉢植えで植物を育てる場合は、定期的に植え替えを行います。その際、古くて傷んだ根っこの先端をカットして新しい土に植え替えることで、新たな根の成長を促して植物を成長させます。

芝生の張り替えは大掛かりな工事となる

しかしながら、芝生は「地面に植えっぱなし」とならざるを得ない植物ですので、植え替えなどは基本的にできません。(芝生の張り替えなどを実施することも出来ますが、土木工事のような大掛かりな作業になってしまいます。)したがって、芝生の根が傷むとその時点で成長をやめてしまい成長が止まってしまう可能性があります。

そのような状態を打破すべく、芝生の根をカットし芝生の更なる成長を促す作業が”根切り”という作業です。芝生の上からターフカッターと呼ばれる工具を芝生に突き刺し、芝生を切断すると同時にその下の根をカットします。根がカットされた芝生は、そこから新しい根やランナー(地下茎)を伸ばしますので、結果として、芝生の密度があがって芝生が元気を取り戻します。

2.根切りに必要な道具-ターフカッター

根切りに必要な道具はターフカッターと呼ばれる芝生に刃を挿す道具です。前回の根切りでは下記のターフカッター”芝切り一番”を購入して使用しました。

小さなターフカッターを使用した根切りは全身を使って行う必要があり作業性が悪くて大変

しかしながら、”芝切り一番”が私の想像していたよりもずっと小型のツールだったため、根切りに使用するには膝をついて全身を使う必要があり、作業がとても大変でした。(前回の根切りの様子は【芝生】ターフカッターで芝生を根切りする-その効果や実施時期は?の記事をご確認ください。)

また、”切れ味”を重視して芝切り一番を購入しましたが、切れ味が良い分、刃の厚みが薄いため我が家の固い床土に使用するにはパワー不足です。

そこで今回、根切りの作業性を改善し、堅牢性の高いターフカッターという要件で追加注文したのが下記の商品です。(今後、”芝切り一番”は芝生の際を整えるカッターとして使用していきます。)

ARCさんの”芝カッター”という商品です。足で踏んで地面に挿すタイプなので、作業はだいぶ楽になりそうです。私が使用しているコアリング用のガーデンパンチと同じメーカの製品なので、堅牢性も高そうです。

3.芝カッターを使用した根切り-芝生が浮く

ARC芝カッターは刃がぶ厚く堅牢性が高いので、床土の固い芝生の根切りに向いたターフカッターです

注文した”芝カッター”が着荷したので、早速、根切りを実施していきます。”芝カッター”は予想通り刃の部分がぶ厚く、足で踏む部分もしっかりした作りで、堅牢性はかなり高そうです。

前回の根切りでは、お庭の芝生の長手方向(東西方向)に切れ目を入れていきましたが、今回は前回と合わせて根切りが格子状になるよう、短手方向(南北方向)に切れ目を入れていきます。

西側の芝生の成長が遅れているので作業をせずに回復させる

ただし、今年は4月からモリモリ芝生の育成を行って、ちょっといじくりまわし過ぎたのでしょうか?庭の奥側(西側)の芝生の元気がありません。(写真のような状態で床土が丸見えの状態になっています。)よって今回は、奥側(西側)の芝生には成長(回復)に専念してもらって、比較的順調に育っている手前側(東側)の芝生に限定して根切りを行っていきます。

芝カッターを足で踏んで思い切り芝生に挿すと「ザクッ」という音とともに芝生に挿さっていきます。切れ味については問題なさそうです。思い切り踏んでも刃が曲がりそうな感じも全くないので、堅牢性もばっちりです。

しかしながら…我が家の固い床土にがっちりと食い込んだ刃がなかなか抜けてくれません。芝カッターを左右にぐりぐり振って抜こうとしますが無理に抜くと芝生がめくれてしまいそうです。

我が家の芝生は、地盤が粘土質で固いため、芝生が深く根を張れていません。上からたっぷり目土を入れて芝生のレベル(高さ)を上げることで、根が張れる土の深さを多少増やせてはいますが、芝生層と地盤が一体化出来ていないので、コアリングガーデンパンチを抜く際にも芝生が浮きそうになるほどです。

ターフカッターの根切りで刃を抜く時に周りの芝生が浮いてめくれてしまう

芝生が浮かないよう慎重に作業を続けていきますが…写真のとおり、やはり芝生がめくれてしまいました。

以降は芝生がめくれないよう、周りの芝生を足で踏むなどしながら更に慎重に刃を抜いていきますが…作業性を向上させるために、芝カッターを追加購入したのにこれでは意味がありません。

一旦、作業を中断して、芝がめくれない方法を考えます。

4.ターフカッターの加工-刃を少し出してみる

まずは、芝カッター(道具)側で改善できないか?考えます。

理論上は、刃の根元から先端にかけてテーパーを付けていけば(くさび型の形状にしていけば)刃が土から抜けやすくなるはずです。しかしながら、今回購入したような¥2,000クラスの道具の刃にテーパーが付いているはずありませんし、あとからテーパーを付けるのは現実的ではありません。

そこでまずは、効果のほどはわかりませんが、ディスクグラインダーで先端を削って刃を少し出してみることにしました。ただし、刃の先端をあまりに鋭利にしてしまうと、床土内の石や固い粘土にぶつかった時に刃がかけてしまう心配があります。今回は、刃を鋭利にするという感じではなく、刃の母材と刃先の段差を緩やかにしていく感じで削っていきます。

ARCのターフカッター”芝カッター”の刃の先端をグラインダーで削る

芝カッターを作業台にしっかり固定し、刃先をディスクグラインダーで削っていきます。金属に対して久しぶりにディスクグラインダーを使用しましたが、回転系の工具はやっぱり怖いですね。油断すると大けがするので、慎重に作業しました。

刃先の段差がなだらかに加工出来たら、もう一度根切り作業を行ってみます。結果は…やはり先端の加工だけでは刃の抜けやすさは変わりませんでした。(そりゃそうですね)

5.芝生を浮かせずにターフカッター抜く方法-治具

道具での改善が難しいなら、作業方法で改善するしかありません。

まずは、芝カッターを挿す深さですが、我が家の芝生は床土の深部までは根が張れていないので、奥まで刃を挿しきらなくても芝生の根切りは十分出来そうです。よって、まずは刃を入れる深さを少し浅めにしてみます。仮に深さを2/3にすれば、刃を抜く際の土の抵抗は2/3になるはずなので、抜きやすさに対しては効果が出るはずです。

実際に少し浅めで根切りを実施してみると、刃を抜きやすくなったことが確認できました。(当然ですね。)しかしながら、程度は良くなりますが、抜きにくいのには変わりがありません。床土がより固いエリアでは芝生が浮きそうになります。

板を並べて隙間を作りその間をターフカッターで根切りする

「刃を入れる深さを浅くしても良いという条件で、刃を抜く際に周りの芝生が浮かない方法は?」という命題で対策を考えること数分。答えはすぐに出ました。

板を並べて刃が入るだけの隙間を作り、そこに芝カッターの刃を挿して根切りをしてみます。板の厚み分だけ刃が深く入らなくなりますが、我が家の根張りの浅い芝生はしっかりカット出来ていると思われます。

板を並べて隙間を作りその間をターフカッターで根切りをすれば、刃を抜く時に芝生が浮かない

そして芝生から刃を抜く際は、板を足で押さえた状態で刃を抜きます。そうすることで周りの芝生が浮くことなく刃を抜くことが出来ました!

こんな簡単な方法をすぐに思いつかないなんて、人間は常に頭を使っていないとダメですね。芝生が浮かない方法が確立できれば作業スピードも上がります。残りのエリアはこの”板治具”方式で、効率良く作業することが出来ました。

次回以降はこの”板治具”を使用して、効率的に根切りを行っていきたいと思います。

・芝生の根切り作業性を改善した感想

今回は新しいターフカッター”芝カッター”を購入することで、根切りの作業性を改善することが出来ました。床土の状態が悪い現状では、芝生に手間がかかるのは止むをえませんが、その作業効率は出来るだけあげたいです。今回はその作業効率が改善出来て良かったです。

また、今回は2枚の独立した板を、都度、手で並べて作業しましたが、2枚をあらかじめ固定しておけば更なる効率化が図れそうです。次回の根切り作業までには準備して対応したいと思います。

次回の根切りは奥側の芝生が成長(回復)出来たらですかね。早く成長(回復)できるよう、肥料や水やりをしっかりやってフォローしていきます。

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