【芝生】コアリングで取り出した芝を再利用する

コアリングで取り出した芝生を再利用 ハゲ再生

土壌改良やエアレーションを目的に実施される芝生のコアリングでは、芝を含んだ円柱状の土の塊が取り出されます。今回は、通常は捨てられてしまうその塊から芝の部分を取り出して再利用し、ハゲた芝生の復活にトライしてみました。一定の根付きも確認できたので、局所的なハゲ補修に活用できる方法だと思います。結果をまとめた動画も下記リンクにて公開していますので、そちらも是非ご視聴ください。【芝生】コアリングで取り出した芝の再利用

1.芝生のコアリング-効果と後始末

芝生のコアリングで取り出した土を自動で回収するDIY受け皿

芝生のコアリングは芝生の育成に重要なケアの一つで、筒状の刃を持った専用のパンチを芝生に挿して写真のような円柱状の土の塊を取りだし、その穴に新しい目土を入れることにより床土の入れ替えを行う作業です。

効果としては、床土の土壌改善、栄養供給、通気性(エアレーション)及び透水性UPなど様々な効果があり、非常に有効性の高い作業です。(【芝生】初心者のコアリングとカタバミ除去 や 【芝生】コアリングで抜く土を自作の受け皿で自動回収-DIY などの過去の記事も参考にしてください。)

しかしながら、芝生に多数の穴を開けていく作業になるので、芝生にはそれなりの負担を与える作業になります。雨続きの梅雨の時期や日差しが照り続ける真夏など、芝生に日常的な負荷がかかる時期にはおススメしない作業になりますので、芝生の育成状況などを確認しながら実施時期を決めていく必要があります。

また、取り出された土の塊は不要な残土となりますので、産業廃棄物として廃棄する場所を確保する必要があります。我が家では細かくして花壇に撒いていますが、広い芝生であれば取り出されたコアもそれなりの量になりますので処理に苦労されている芝生愛好家の方もいらっしゃるかと思います。

2.コアリングで取り出された芝生の活用

取り出した土の塊は芝生に刃を挿して取り出した土の塊ですので、その先端(地表側)には芝生を含んでいます。通常は前述のとおりそのまま廃棄してしまいますが、右近次の庭には10年という放置期間で芝生がハゲたエリアがいくつも存在していますので「そのハゲに取りだした芝を植えたら、滅びた芝生が復活できるんじゃね?」という発想を元に、先端の芝を抽出してハゲた部分に植えてみることにしました。まだ生きている芝を捨ててしまうことに抵抗もあったので、その芝たちに生きるチャンスを与えるという、右近次にとっても芝生にとってもWin-Winの発想です。^^

芝生の枯れた場所 コアリングの芝生を植えるエリア

今回、取り出した芝を植えていくエリアは写真のエリアです。(コケが生えている細長いエリア。)手前の固まる土を施工する前は芝が生えていたのですが、その後の時間経過によりコケや雑草が繁殖し、芝生は絶滅してしまいました。そこに本来は捨ててしまう芝を植えていくことで、その場所を元の芝生に蘇らせたいと思います。

今回のコアリングは床土が固くて芝の育成が悪いエリアのみに実施したので、取り出した土の塊は少量(写真の受け皿2杯分)です。コア先端の芝部分のみを取り出して敷き詰めていくにはちょうどよい面積です。

コアリングで取り出した芝生を植える

では早速、芝を植えていきます。先端の芝の部分を折って植えて(敷き詰めて)いきます。植える前に対象エリアの土を耕しておくべきだったのですが…そこまで頭が回りませんでした。(笑) また、今回取り出した土の塊は、床土が固く生育の悪い部分のものなので、植えていく芝(と土)の塊も、固くてあまり質の良いものではありません。(乾くとカチカチになる粘土質の土壌です。)そのまま植え付けてもあまり元気に育つとは思えないので、植えた芝の間には目土を入れて、少しでも土壌が生育に適したものになるよう考慮しました。

コアリングで取り出した芝生を植えて目土と肥料を与える

最後に粒上の肥料(写真の白い粒)を撒いて、たっぷりと水を与えて完成です。この芝生が時間の経過でどのような成長を見せるのか?はたまた、小さく切り刻んでしまったために、すべて枯れてしまうのか?時間経過とともに確認していきたいと思います。(毎朝、忘れずに水やりして経過を確認していきます。)

3.植えた芝生の生育状況-5週間の観察記録

コアリングで取り出した芝生を植えた場所の観察 5週間の記録

まずは1週間後。コアリングで切り刻まれたダメージが大きかったのか、植え付けた際にあった葉っぱのほとんどが消失してしまいました。ただ、すべてが枯れているようには見えないので、引き続きケアを続けていきます。

2週間後。わずかですが新しい芽が顔を出し始め、ゆっくりとですが成長できていることが確認できました。

3週間後。あまり変化はありませんでしたが、枯れてしまったところ、成長し続けているところが明確になってきました。

1週飛ばして5週間後。成長している部分の葉が大分伸びました。(長い部分で3cmくらいには成長しました。)

結果として、植え付けたすべての芝を根付かせることはできず、予定よりは大分スカスカの芝生(とは呼べない密度)になってしまいましたが、コアリングで取り出した芝を根付かせることができました。次のコアリングを実施した際には、根付けなかった部分を除去して新しい芝に植えかえることで、芝生の密度を上げていきたいと思います。

・コアリングした芝生の再利用について-結論

結論。コアリングで取り出した芝生は、しっかりケアすればまた芝生として活用できます。今回のようにいきなり痩せた土に植え付けるのではなく、園芸用の培養土の中などでしっかり育てて、復活を促してから植え付ければ、もっと質が良く元気な状態で再利用できると思いますので、次回コアリングを実施する際にはそのような実験にもトライしたいと思います。芝生の鉢植えなどを作成してその観察を行うのも良いですね。(芝と仲良くなって、芝と会話できるようになれるかもしれません。)

ただし、このようなことをしなくても、ホームセンターで芝生を何束が買ってきて、それを必要な面積でカットして植え付けた方が700倍は楽で美しい芝生ができます。(笑) こんなこと試すのは、私のような物好きだけなんでしょうが、このような小学生のような実験を、今後はもっと実施していきたいと思います。こんなことをやってみたらどう?なんてアイデアがあれば、コメント欄でご提案いただけると嬉しいです。^^

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)