【芝生】コアリングで抜く土を自作の受け皿で自動回収-DIY

芝生のコアリングで抜く土を自作の受け皿で自動回収-DIY

芝生をコアリングする際に抜く円柱状の土を、作業の中で自動回収する受け皿をDIYしました。これでコアリングの際に、芝生一面に散らかる犬のう〇こみたいな土の塊を拾って回る必要がなくなります。下記リンクにて動画も公開していますので、興味のある方は是非ご視聴いただき、ご自身のDIYのご参考にしていただけると嬉しいです。【芝生】10年放置した芝生を再生する #3

1.芝生のコアリング-土の塊を抜く作業とその回収

コアリング用パンチ 土の塊回収用受け皿付き

コアリングとは、写真のような専用のパンチを使用して芝生の床土を円柱状に取り出して芝生をエアレーションし(根に酸素を送り込み)、かつ床土を新鮮な土に入れ替えるという芝生の大切な手入れです。 (以前に実施したコアリング作業を下記記事にて紹介していますので、ご参考にしてください。)【芝生】初心者のコアリングとカタバミ除去

我が家の芝生は10年以上しっかりとした手入れをしていなかったために芝生の床土が固くなっていて、床土の入れ替えが必要な状況です。よって、このコアリングが非常に重要な作業になっています。

 

コアリング後に抜いた土の塊が散らばっている様子

コアリングで円柱状の土の塊を取り出していく作業は、専用の パンチ を踏んで筒状のカッターを芝生に挿すだけの簡単なものです。土の塊が”にゅるっ”と出てくる感触はとても気持ちがいいです。しかしながら、コアリング後は、犬のう〇このような円柱状の土の塊が芝生一面に散らばりますので、それを手作業で一つずつ拾い上げて回収するのは、とても面倒です。ほうきやチリトリなどを使って楽に回収できるのかもしれませんが、土の塊が芝生の上で崩れてしまうと嫌なので、私は一つ一つ手で優しく拾うようにしています。先日の作業で腰を痛めて、前かがみがちょっと辛い右近次には地味にきついです。

そこで今回は、コアリングで抜いた土の塊を作業の中で自動回収する受け皿を自作し、コアリング用 パンチ に取り付けるDIYを実施していきたいと思います。

2.芝生のコアリング-土回収受け皿の基本構想

右近次のDIYは、まず材料が入手できそうなショップに行き、使えそうなものを物色して完成形をイメージし、それを買って帰って現物合わせしながら詳細設計する、というプロセスを踏むことが多いです。(イメージ通りにいかなくて再度材料を購入に行くことも多々ありますが…)今回は、100均にて商品を物色し、下記の材料を使って受け皿を作って行くことにしました。

コアリング 土の塊回収受け皿用ケース

受け皿とするのは、ダイソーさんの写真のクリアボックスです。このサイズのクリアボックスは、右近次のDIYで何度も使用しています。特にアクアリウムの外部フィルターは、このサイズのボックスを2~3段重ねて使用することが多いです。(右近次的には使用頻度の非常に高い定番商品です。)

今回のDIYで蓋が活用できるか?わかりませんが、蓋つきと蓋なしでお値段は変わりませんので、蓋つきのものを左右用に2個購入しました。

コアリング 土の塊回収受け皿用マジックテープ付き固定ベルト

受け皿の固定方法については、 パンチ の収納を考えると、使用後に取り外しできた方が良いです。外せないよう固定した方が加工は簡単ですが、今回は取り外しできる構造にこだわります。取り付ける方法はいろいろと考えられますが、今回はダイソーのマジックテープ付きのゴムベルトを使用して”ゴムゴムの装着”をしていくことにしました。使用するベルトは左右2個ずつなので、3本セットのものを2個購入しました。(残った2本は、釣り竿の持ち運びなどに活用します。)

3.芝生のコアリング-土回収受け皿の加工と取付け

コアリング 土の塊受け皿用ケースをはんだこてで加工

受け皿となるケースの穴開けなどの加工は、半田こてを使用して実施していきます。なお、半田こてによる加工は、熱でプラスチックを溶かす加工になりますので、吸うと有害なガスが発生する可能性がありますので、風通しのよい屋外で行いましょう。(基本的に右近次のDIYは屋外です。屋内では家族に嫌がられますので:笑)

コアリング 土の塊受け皿用ケース固定用ベルト装着状態

今回は受け皿となるケースにゴムベルトを巻き付けてパンチに固定していくことを想定してますので、まずはゴムベルトを装着するためのゴムベルトと同じ幅のスリットを加工していきます。1個の受け皿に対して2本のベルトを装着しますので、1本のベルトに対して6個、計12個のスリットを加工しました。(写真はゴムを1本装着した状態)なお、半田こてでプラスチックのケースに穴を開ける場合、加工後の穴端面はただれたようなギザギザな外観となりますが、今回は装着したベルトが、装着後にずれないように敢えてそのままの状態で使用します。

コアリング 土の塊受け皿用ケースパンチとの嵌合

2本のベルトが装着出来たら、 パンチ に仮固定して状態を確認します。装着してみると、受け皿を取り付ける軸と土の塊を取り出す穴の位置が想定していたよりも近いことがわかり、そのままでは抜いた土が受け皿の中に入りません。そこで、受け皿と軸が当たる部分に穴を開けて(軸が受け皿側に入り込むような大きな穴を設けて)軸と受け皿がより接近できるような加工を行いました。(写真が”大きな穴”加工後の外観です。)

  

受け皿の土の塊が出てくる位置が決まったら、その位置にドリルで穴を開けていきます。(写真の油性ペンでマーキングした位置が土の塊が出てくる位置です。)

コアリング 土の塊受け皿用ケース位置決めリブ

加工ができたら受け皿を再度 パンチ に固定して状態を確認します。何とか土の塊が受け皿に回収できる構造になったことが確認出来ました。しかしながら、現状では軸にベルトで固定しているだけの状態のため、受け皿の固定が不安定でグラグラです。これでは作業中に穴位置がずれてしまいます。

そこで、受け皿裏面に”位置決めリブ”を付けることにしました。リブは1mmのプラ板(黒)で作成し、接着剤で固定してから、根元を半田こてで溶かして溶着しました。さらに”位置決めリブ”を補強するための”補強リブ”を追加して強度UPし、受け皿のグラグラ感を解消しました。(写真が”補強リブ”までを加工した状態です)

片側が完成したら、もう反対側も同様に加工していきます。基本的には左右で同じ加工をしていますが、左右の軸に合わせて現物合わせでの加工を行いましたので、結果的には、それぞれが右側専用、左側専用の受け皿となってしまいました。まあ、その程度は許容範囲です。^^ (装着する時に確認すればいいだけです)

コアリング 土の塊受け皿用ケースパンチへの装着状態

左右の受け皿ができたら、それぞれを装着して完成です。位置決めリブを接着してグラグラ感を解消しただけなので、乱暴な作業には耐えられないかもしれませんが、通常のコアリング作業に耐えられる強度にはなったと思います。(振ってもグラグラしません。)まあ、自分で作ったものは自分で修理できるのがDIYの良いところですので、万が一壊れたら速やかに修理します。

なお、ゴムベルトを使用して、受け皿をより強固に固定した結果、ベルトの力によって受け皿が若干歪む仕様となってしまい、ケースの蓋が嵌らなくなってしまいました。蓋があれば土の塊が溢れなくてよいと思ったのですが、蓋の使用は諦めます。

4.芝生のコアリング-土の自動回収効果確認

受け皿のDIYが完成したら、実際のコアリング作業で効果を確認します。今回は2・3日前に芝刈りを実施したばかりで、本格的なコアリングを実施する予定もなく、コアリングを実施した後に必要な目土を準備していませんでしたので、お庭の端っこでちょっとだけ効果を確認してみます。(テストレベルですね)

コアリング 土の塊が受け皿で回収される様子

まずはパンチを一踏み・・・一踏み目は円柱の刃の中に取り出した土が入るだけなので、穴から土の塊が押し出されてくることはありません。二踏み目、三踏み目、四踏み目と作業を続けていくと…しっかり受け皿に土の塊が出てきて回収されました。隙間などからこぼれてしまう土もありませんので、効果としては完璧です。

なお、今回はちょっとテストしただけなので、一度にどのくらいの量の土の塊が回収できるのか?までは確認できておりませんが、左右の出来にも違いはなく、回収受け皿としては合格点です。(次の本格的なコアリングで耐久性などを確認していきます。)

追記:後日のコアリングで、回収能力が十分であることが確認できました。また、土の塊が一杯になっても、受け皿が壊れたりすることはありませんでしたので、強度も十分でした。

・芝生育成用ツールの改造をDIYした感想

いつもの右近次DIYは先輩方の内容を参考にして加工を行うことが多いのですが、今回は何も参考にしない状態でDIYを行いました。いろいろと改善点はあると思いますが、自分なりに試行錯誤した結果、何とか合格できる出来に仕上げることができたと思ってます。^^ この辺のレベルUPは、経験を積んで引き出しを増やしていくしかないと思います。これからもDIYをどんどん実践してレベル上げしたいです。

なお、今回のDIYに使用した材料は、瞬間接着剤(使い切り3個入り)を含めて、ダイソー製品×5=¥500でした。(プラ板はありものの端材を使用)ケチケチDIYの真骨頂です。(笑)

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