【芝生】芝生を剥がして移植する方法-同時に床土も入れ替える

芝生を剥がして移植すると同時に床土を入れ替える方法

手前側(東側)は比較的順調で、奥側(西側)の生育が遅れている我が家の芝生。今回は奥側の生育遅れを挽回すべく、手前側の芝生を剥がして一部をそこに植え戻し、残りを奥側に移植するという作業を行いました。同時に、芝生を剥がした部分の床土を新しいものに入れ替えるという作業も実施しています。下記リンクにてその作業の動画も公開しておりますので、興味のある方のご視聴をお願いします。【芝生】#5 芝生を部分的に剥がして床土を入れ替え、剥がした芝生を移植&養殖する!

1.我が家の芝生の移植方法とその実施時期

我が家では、コアリング根切りなどで芝生から分離されてしまった「根付きの芝生」や「ランナー(地下茎)」などを、芝生を拡張したい箇所に植えて”移植”を行ってきました。

コアリングで取り出した土の塊から芝の部分を抽出して移植する

以前の記事【芝生】コアリングで取り出した芝を再利用するでは、コアリングで取り出された土に残っている芝生を、別の箇所に”移植”して芝生化にトライする内容をご紹介しましたが、現在は、家庭菜園の面積を縮小した場所に「根付きの芝生」や「ランナー」などを少しずつ”移植”して芝生の拡張を目指しています。

移植を行う時期は、芝生が最も成長する4月~6月くらいが最適と言われています。芝生が成長を続ける7月~9月でも移植は可能ですが、移植後に水を切らさないようにする必要があるでしょう。

2.遅れている芝生の成長を移植で加速させる

今シーズンの我が家の芝生は、コアリング根切り目土入れなどを五月雨式に行い、シーズン初期からスタートダッシュすべく作業を行いました。結果、手前(東側)に位置する昨年の状態が良かった芝生については順調な成長を見せてくれましたが、奥(西側)に位置する芝生については、作業のし過ぎでしょうか?昨年よりも成長が遅れてしまっています。(下の写真が現在の奥側の状態です。地肌が見えている箇所が多数あります。)

成長が遅れている奥側(西側)の芝生は地肌が見えている箇所がたくさんある

そこで今回は、奥(西側)の成長遅れを挽回すべく、手前側(東側)から剥がした芝生を、奥側(西側)に移植するという作業を行っていきます。手前側の剥がした場所には剥がした芝生の何割かを植え戻し、残りの部分を奥側に移植します。結果、植え戻した箇所や移植した箇所には芝生の隙間が発生することになりますが、そこは今後の成長で埋めてもらう前提で作業していきます。

また、芝生を植え戻す場所、及び移植する場所ともに、一旦、表面の芝生を剥がして作業することになるので、ついでにその下の床土をマルっと入れ替えます。(作業としては、面積の大きいコアリングを行って、そこに芝生の植え戻し、及び移植をしていくイメージですね。)

3.ターフカッターで芝生を剥がす

ターフカッター芝切り一番を使用して剥がす芝生の四方をカットする

まずは、根切り用に購入した(小さすぎて作業が大変だった)”芝切り一番”を使用して、剥がしたい芝生の四方をカットしていきます。芝生を広範囲に根切りするには小さかった”芝切り一番”ですが、切れ味は抜群なので、芝生を部分的に剥がす作業にはぴったりです。(購入したツールがお蔵入りにならなくてよかったです。)芝生を剥がす箇所の面積は、まずは「10cm×10cm」くらいの大きさでトライしてみます。

ターフカッターで剥がした芝生は厚み5cmほどで上半分は目土混じり、下半分は固い粘土質

四方が完全に切り離せたら、スコップを使用して芝生を剥がしていきます。我が家の芝生は、5cmくらいの厚みで芝生が剥がれ、その下の床土には根がほとんど張っていないような状態でした。また、剥がした芝生層の上半分には目土など比較的良好な土が混ざっていますが、下半分は結構固い粘土質っぽい層になっています。

剥がした芝生は、植え戻し、及び移植までに根が乾燥し過ぎないように、薄く水を張ったトレイにそっと入れておきます。

同様の作業を、手前側、奥側の両方で実施しました。

4.芝生を剥がした部分の床土を入れ替える

剥がした芝生の下の床土を新しい土に入れ替えるため、今の床土をすべて掻き出します

芝生を剥がしたら、その下の床土を全面的に入れ替えていきます。

スコップを使用して床土を掘り進めていきますが…掘れども掘れども粘土質の土しか出てきません。時おり大きめの石も混ざったりして、なかなかの状態です。これでは芝生が深く根が張れなくても仕方がないですね。

最終的には、深さ15cmくらいまで粘土質の床土を除去しました。

粘土質の床土が除去出来たら、開いた穴に新しい床土を入れていきます。新たに入れていく土に配合したのは下記です。

基本は今までの土壌改良で使用してきた配合になりますが、発酵資材の使用によって微生物の力に頼りすぎると、土の中で微生物が窒素を消費し、芝生が窒素飢餓を起こすというご指摘をいただきました。そこで今回は、芝生の肥料を配合して、微生物が増殖しても窒素飢餓になりにくい土に仕上げました。

粘土質の床土を取り出した穴には新しい土をたっぷり入れて多少加圧します

土が準備出来たら、開いた穴に入れていきますが、土を入れる前に、砂を2握り程、穴の底面に敷いておきました。(効果のほどはわかりませんが、排水性の向上を狙いました。)新しい床土は、その上に芝生を植え付けた状態で平らになるよう入れていきます。また、植え付け後は人が踏み歩くことによって踏み固められていくと思うので、土入れする段階である程度加圧しておきます。(後で凹む量を少なくする対策です)

5.剥がした芝生を植え戻す or 移植する

穴に十分な土が入ったら、手前側(東側)エリアから剥がした状態のよい芝生を植え戻し、及び移植していきます。ただし、剥がした面積と同面積の芝生を植えることはできないので、一か所にどのくらいの量を植えていくか?決めます。半分だと少し大きい感じがしたので、今回は1つの穴に対して剥がした芝生の1/4を植え戻し、及び移植していくことにしましました。

芝生を剥がして床土を入れ替えた場所に芝生を植え付けます

剥がした芝生の底面側の固い土を取り除き、根の部分を少しほぐします。(新しい根が成長しやすくするための処理です。)そして、1/4の面積に分割した芝生を穴に入れた土の上に置いて高さを調整します。(高さが足りなければ更に土を足します。)

高さのバランスが取れたら、植えた芝生の周りにも土を入れて軽く押さえて植え付け完了です。なお、芝生の葉が埋まってしまうとその後の成長が遅れてしまうので、芝生が完全に埋まってしまわないよう調整します。

6.植え戻し or 移植した芝生のアフターケア

移植後の芝生は弱っているので水を切らさないようたっぷり散水します

植え付けが完了したら、移植したての芝生は多少弱っているので、水を切らさないよう十分な水を与えておきます。1週間くらいは毎日水やりした方がよいでしょう。

新しい芽が出てくれば、新しい根が伸びて根付いた状態になっているはずなので、通常のケアに戻して、芝生の隙間が埋まってくれるのをひたすら見守ります。

・芝生の移植、及び床土の入れ替えを実施して

今回は手前側(東側)エリアから2か所の芝生を剥がしてその1/4ずつを植え戻し、残りの3/4ずつを奥側(西側)エリアの6か所に移植するという作業を行いました。そして、計8か所の床土を入れ替えました。本当はもっと大胆に作業したかったのですが、初の試みなので、このくらいでやめておきました。

この作業の効果が明確になるのは2週間後くらいからでしょうか?床土も大量に入れ替えましたので、処置した部分については、コアリングを超える効果を期待しています。^^ 今後はその辺の経過をしっかり見守っていきたいと思います。

また、奥側(西側)エリアから剥がした元気のない芝生は、土の中にランナーや根を想定以上に伸ばしていたので、プランターに植え付けて”養殖”することにしました。その辺の様子はまた別記事でご紹介したいと思います。

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