【DIY】デザインアンテナの設置-外観とメンテナンス性の向上-

デザイン性の優れた壁面アンテナをDIY設置しメンテナンス性を向上

台風で破損した屋根の修理に合わせて、屋根の上にあった八木式TVアンテナを撤去し、壁面取付のデザインアンテナをベランダに設置しました。デザインアンテナは、屋根の上がすっきりする効果があるだけでなく、手の届く範囲に設置することでメンテナンス性が飛躍的に向上するのでおススメです。 下記リンクにて動画も公開していますので、皆様のDIYのご参考になれば嬉しいです。【DIY】地デジ用デザインアンテナとBSアンテナを設置する

1.屋根の破損と八木式アンテナの撤去

屋根の上にそびえたつ背の高い八木式のTVアンテナ。朝はカラスがとまって騒ぎ、糞をする。台風で強風にあおられて倒れれば屋根が傷み、BSアンテナを設置したくてもブースターが屋根上なのでDIYが難しい。etc. 屋根上のアンテナに対しては、日ごろからいろんな不満や不安を感じてました。

台風による屋根の破損

そんなあるとき、強烈な台風が関東を直撃しまして…風にあおられて壊れました。屋根がww 夜中に台風が通過した翌朝に、向かいのご主人に指摘されて屋根を見ると、屋根のてっぺん部分が外れてプラプラしてます。(写真のとおりです。泣けてきます。)

早速、業者を呼んで修理見積しましたが、そろそろ外壁塗装をしないといけないタイミング(築12年)だったこともあり、屋根の修理と合わせて外壁塗装もすることにして、ついでに屋根上のアンテナ撤去もお願いしました。(無料で快く対応してくれました。ダメ元で言ってみて正解でしたね。)

2.壁面取付デザインアンテナの選定

台風で壊れた屋根の修理は、足場業者の都合で1週間後です。足場が組まれると八木アンテナの撤去作業が始まってしまいますので、それまでに新アンテナを設置してテレビジョンを観れる環境にしなければなりません。設置するデザインアンテナ、およびブースターを可及的速やかに選定していきます。

いろいろ調べた結果、DXアンテナさんのデザインアンテナがリーズナブルで外観も良く、性能もばっちりとのことでしたので、26素子相当の下記の商品を購入することにしました。アンテナ背面にブースターが固定できる仕様なので、施工後の外観もすっきり仕上げることが出来るでしょう。

ブースターは、既に設置済のBSアンテナを接続すること、そして将来的に4K・8Kのアンテナを接続することも考慮して、CS/BS共用、かつ上記デザインアンテナに固定可能なDXアンテナさんの下記ブースターを購入しました。

その他、同軸ケーブルやF型接栓コネクタなどは5C規格に適合するものを準備します。

3.デザインアンテナの取り付けとケーブルの配線

同軸ケーブルの屋内への引き込み口

部品が準備できたら、早速、施工していきます。

まずはアンテナ設置箇所を決めます。我が家では、ベランダの西端上部(軒下)にアンテナ線引き込み部(写真)がありますので、メンテナンス性を考慮すると、そのすぐ横にデザインアンテナを設置するのがベストでしょう。

なお、我が家は、ちょっとした丘陵の南斜面のひな壇に建てられています。地デジのアンテナ中継局もその方向にあるようなので、ベランダでも十分な電波が拾えると判断しました。

取り付け箇所が決まったら、その箇所にアンテナ取付金具を固定していきます。

デザインアンテナ取付金具

デザインアンテナに付属されている金属製の金具(写真)を壁にねじ止めするだけですが、サイディングへのねじ止めになりますので、より強固に固定されるよう壁面にボードアンカーを打ってネジ固定します。(これで台風が来たってへっちゃらです。)

なお、ねじ穴から壁内への浸水が気になる方は、更に防水用のサイディング補修用パテをアンカー周りに塗布しておくと良いでしょう。(私はいつも塗布してます)

取り付け金具が壁に固定出来たら、各パーツどうしを同軸ケーブルで接続していきます。

まず、アンテナ線引き込み口から屋根上のアンテナに引き回していたケーブルを新アンテナに固定するのにちょうどいい長さでカットします。

屋外に設置されるアンテナは、雨にさらされた際、ケーブルを伝った雨水が引き込み口や接続端子側に流れていかないよう、ケーブルにたるみを持たせて、雨水が流れ落ちる箇所を意図的に作っておく必要があります。よって、設置後のケーブルに多少のたるみを持たせられるようた長めにカットしておくことが重要になります。(カットはいつでもできますが、ケーブルの延長は大変なので)

また、ケーブルを長めに設定することで、ケーブルを接続したままアンテナ取り外してメンテナンスできるようになるというメリットもありますので、そういう意味でも、ケーブルは可能な限り長めに設定しておくべきでしょう。(我が家では、上写真のとおりに、ケーブルが巻けるほど余長を設けています。)

デザインアンテナ裏面接続図

接続する各接続ケーブルの先端にはF型接栓コネクタを装着しますが、コネクタを装着する前に、ケーブルに防水キャップ(写真参照)を通しておく必要があります。こちらもうっかり忘れがちなポイントですので、注意が必要です。

なお、同軸ケーブルへのF型接栓コネクタの取り付け方法は、別の記事【DIY】BSアンテナの設置とブースター混合による全部屋への分配の中で図を用いて詳しくまとめていますので、わからない方はご参考にしてみてください。

アンテナの出力端子とブースターの入力端子をケーブル接続したら、ブースターの出力端子に、引き込み口から伸びている(先ほどカットした)ケーブルを接続します。(写真はブースターにBSアンテナのケーブルも接続しているため、ケーブルが3本接続されていますが、BSアンテナがない場合にブースターに接続するケーブルは入力・出力の計2本です)

そして、接続したコネクタに防水キャップをしっかり被せて雨水の侵入を防止すれば、各パーツのケーブル接続は完了です。

各パーツが接続出来したら、ブースターをデザインアンテナの背面上部に固定し、アンテナ本体を壁に固定していきます。

デザインアンテナ取付金具への固定

アンテナ本体の固定金具への固定方法は写真のとおりで、アンテナ背面のスリットに、取付金具の中央支柱部分を挿入し、金具の下面にあるボルトを締め付けるだけです。(支柱の位置をかえることで、アンテナの向きを大きく変えることが出来ます。)

なお、この後に電波の受信状態を確認しながらアンテナの向きを調整しますので、ここでのボルトの締め付けは仮固定する感じでOKです。(とりあえず、周りのお宅の八木アンテナと同じ方向に向けて仮固定しておけば良いでしょう。)

4.受信強度の確認とアンテナ向きの調整

アンテナの接続と取り付けができたら、まずは各部屋のテレビで電波が受信できているか?(接続がうまく出来ているか?)を確認します。番組が少しでも映っていれば接続には問題はないと判断してよいでしょう。

電波の受信が確認出来たら、アンテナレベルが視聴に十分なレベルになるようアンテナの向きを調整していきます。

まずは、インターネットで最寄りの地デジアンテナ中継局の場所を調べて大体の向きを確認し、アンテナをその方向に向けます。

そして、受信強度をTVの設定画面(写真は我が家のREGZA設定画面)でアンテナレベル確認し、数値を見ながら向きを微調整します。

最終的に、アンテナレベルが最大になる向きでアンテナを固定(ボルトを本締め)したら、アンテナの調整は完了です。

なお、東京などでは中継局が複数あるので、状況に応じてそれぞれの向きで確認してみるとよいですが、我が家では、テレビが判定基準としているアンテナレベル”43以上”に対して、最寄りの基地局へのざっくりでの向き合わせで70程度の強度(上写真)が出ましたので、複数基地局の確認や微調整は省略しました。

以上でデザインアンテナの設置は完了です。(ポイントさえ押さえれば、いたって簡単な作業です)

・壁面取付デザインアンテナを設置した感想

今回は屋根の修理をきっかけに、デザインアンテナを壁面取付しました。

結果として、今後のアンテナのメンテナンスで屋根に上がらなくて良くなった=ほとんどのメンテナンスがDIYで出来るようになった、のは、非常に大きなメリットだと感じています。(今後の4K・8K放送化に対しても、DIYで対応することが出来ますからね)

また、屋根の上でカラスが騒ぐこともありませんし、台風でアンテナが倒れたりする心配もありません。そんな、地デジアンテナの壁面取り付け化の効果は、皆さんにも是非、実感していただきたいです。

ただ、最初にお断りした通り、我が家はひな壇に建っているので元々の電波環境が良好です。私の実家などもそうですが、受信強度が弱い地域は、やはり高さのある屋根上アンテナがBestなのだと思いますので、その辺は各自の環境に応じて適宜ご判断をお願いします。

また、屋根にアンテナがないのは家の外観的にもとてもよいですが、屋根上の八木アンテナの撤去に際しては、固定用のワイヤーを忘れずに綺麗に取ってもらうことも重要と思っています。

写真は我が家の目の前のお家の様子になります。数年前に風に煽られて屋根上のアンテナが倒れ、今ではベランダ側に低めの八木アンテナが設置されていますが…撤去したアンテナの固定用ワイヤーとネジが写真のように残っていて、そこからの雨水による珪藻が発生しています。アンテナ撤去の際の参考にしてみてください。(ワイヤーは綺麗に外してもらった方が良いです)

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