我が家では、廊下に子供部屋から押し出された本棚を置いていますが、本棚上部の空きスペースがなんとも勿体ない。今回は、そんな勿体ない空間を有効活用すべく、カフェ板を使用して、耐荷重が大きく、かつ空きスペースを有効活用できるような背の高い棚をDIYしました。更に、壁にネジ固定するこいとで転倒対策もばっちりです。下記リンクにて動画も公開していますので、皆様のDIYライフのご参考になれば嬉しいです。
1.本棚の上に耐荷重の大きな棚を設置するには?
長年その場所に住み続けると、大胆な断捨離をしない限りは、荷物がどんどん増えていきます。

我が家でも、荷物が増えたことで収納しきれないものが子供部屋から押し出され、私が寝室に向かう廊下に本棚が設置されました。写真は、その本棚がそのまま廊下に置かれた状態になりますが、今まで何もなかった廊下に本棚が置かれると流石に邪魔ですねw
そこで、下記リンクの過去記事では、廊下に置かれた本棚を壁に埋め込んで、廊下スペースを拡張するというDIYを実施しました。そのDIYにより、多少通行スペースは増えましたが、本棚がなかった元々の状態と比較すると、圧迫感が増えてしまったことは否めません。
まあ、廊下はそもそも人が通るだけのスペースですし、人が通れれば最低限の役目は果たせるので「廊下を通る父さんのストレス」と「収納スペースの確保」の重要度を比較すると…
「廊下通る父さんのストレス」 << 「収納スペースの確保」
となりそうです。本棚を壁に埋め込んでしまって、半永久的に廊下に存在し続けることが確定した今となっては、「廊下のスペースを有効活用すること」を考えた方が得策です。
本棚を置いた時点で廊下の床面積は減り、そのスペースは通行できない空間となりますが、その上部の空間を有効活用する一つの方法が、下記リンクの過去記事で紹介したような”軸受け金具”を使用した「棚」を設置する方法です。
「棚」は”棚板”と”棚受け金具”を準備すれば簡単に作れて、床から離れた空間を有効活用することが出来ます。しかも、棚を壁内の間柱へ固定することで、ある程度の強度を持たせることが可能です。
しかしながら、棚受け金具を壁に強固に固定したとしても、それほど重いものを乗せることはできません。今回は、廊下に設置した本棚の上に、更に「本」が置けるような空間を作りたいので、軸受け金具による棚では、ちょっと強度が不足するイメージです。
その他の選択肢としては、本棚の上に更に棚を重ねていくという方法があります。今回は、本棚の上に本が置けるような頑丈な棚をDIYで作成していきます。
2.本棚の上に設置する棚を設計する
本棚の上に棚を重ねて設置する方法として、まずは、本棚の上が平面であることを利用して、本棚の上に本棚を乗せて重ねていくという方法が考えられます。

しかしながら、今回は新たに設置する棚にも本を置いていきますので、下になる本棚には重ねた本棚に収納した本の重量を含めた全重量がかかります。既設の本棚はホームセンターで購入した合板のボックス棚なので、強度には不安が残ります。(組体操における段数の大きなピラミッドも、下の子に荷重がかかって非常に危険なので、最近では多くの学校で禁止になっています。関係ないかw)
そう考えると、設置する棚と、新たに設置する棚とは土台となる支柱が別になる(独立している)構造にしておいた方が安全です。
下記リンクの記事で紹介した以前のDIYでは、ベッドサイドの隙間に、棚板にカフェ板を使用し、支柱に2×4材を使用した薄型の棚を作成しました。

ベッドサイトに作成した棚は写真のような外観で、支柱に棚板が嵌る溝を入れて、棚板の荷重を支柱がしっかり受ける構造にすることで、耐荷重の大きな棚にすることができましたので、この棚の設計をベースにした新たな棚を設計すれば、耐荷重の大きな、かつ薄型で背の高い棚が作成できそうです。
なお、棚板となるカフェ板は、それほど堅い材料ではありません(恐らく杉材です)が、厚みが30mm程あるため、それなりの強度があります。本を目一杯乗せたくらいではビクともしないと思われますので、棚板としては全く問題はない材料です。
価格もかなりリーズナブルで、製造段階でしっかり乾燥されていて時間経過による反りなどもほとんどないので、私のDIYでは頻繁に使用される材料です。(このDIYの後も、下記リンクのようなDIYに使用しています)
同じような幅の材料としては1×8材などの使用も想定されますが、1×8材では厚みが19mmしかないので、本を乗せて使用する場合は、裏面側に補強が必要になるでしょう。(時間の経過とともに歪んでしまうと思われます。)

また、支柱に使用する2×4材は横からの力にはあまり強くないかもしれませんが、縦方向の力には非常に強いです。棚板を固定する位置に図のような切り欠きを入れて棚板の荷重を支柱でしっかり受ける構造にすることで、かなり耐荷重の大きな棚が作成できます。
私の愛車で持ち帰りできる最大長さは6フィート(1830mm)ですが、それをそのまま使用すれば、約1.8mの背の高い棚が作成でき、更に支柱が片側2本ずつになる構造にすれば、更に耐荷重が増して、横方向の安定性も確保できます。
以上の検討結果を元にして設計した棚の3Dデータが下図です。(青いブロックが現状で設置している本棚で、オレンジ色の3Dデータが今回作成する棚になります。)

まず、支柱には6フィートの2×4材ををそのままの長さで使用し、棚の高さを確保します。
カフェ板を使用する棚板の数は3枚。棚と棚の間隔は本を立てて置けるよう20cm~30cmとし、全体のバランスを見ながら決めていきます。
また、本棚と最下段の棚にも隙間を空けて、本棚の上にも物が置ける構造とします。
作成した3Dデータは基本的な構造のみをデータ化しただけなので、見た感じで棚がひょろひょろ過ぎて安定感がなさそうですが、棚の出来を確認しながら補強を入れていきます。
また、横方向の安定性に関しては、”L字金具”で壁内の間柱と連結させることで強度を確保します。(元々の設計に、地震になどに対する転倒防止対策を盛り込んでいる設計ということになりますね)
3.耐荷重の大きな背の高い棚の材料を準備する
棚の設計が出来たら、早速、作成するための材料調達にホームセンターにGoです。
結果、今回購入してきた材料は下記です。(ウッドショックで木材全体の価格が高騰していますが、今後、この価格は元に戻るのでしょうか?)
- 2×4材(6フィート)-4本
- カフェ板(1m)-3枚
- 水性ステイン(100ml)-2種類
2×4材は出来るだけ反りや歪みがないものを選定しましたが、購入後の変形もあります。安価な材料を使用するDIYでは止むを得ない問題なので、この辺は端材で矯正していくしかありませんね。
カフェ板は、節の部分に穴があいているものがあるので、出来るだけ外観が良いもの(木表が綺麗で節穴がないもの)を選定しました。

また、カフェ板は、その断面が図のようになっており、カフェ板どうしを連結しやすい形状になっていますが、今回は棚板として1枚ずつ使用する(連結しない)ので、凸形状側を手前側にして使用していきます。
材料表面の処理材については、下記の水性ステインを購入しました。棚板には明るめのメープル色を使用し、支柱には濃いめのウォルナット色を使用していきます。
今までのDIYでは、木材の表面処理に下記のようなワックスを使用していたのですが、ワックスは塗布後しばらくは色移りして匂いも強いという欠点があります。
よって、棚の上に本を置く今回のDIYには適さないと判断し、塗布後の色移りリスクが小さい水性ステインを選択しました。(ワックス同様、木目が活きていい感じに仕上がると思います)
4.耐荷重の大きな背の高い棚を作成する
材料が準備出来たら棚を作成していきます。
4.1 支柱となる2×4材の棚板受け部を加工する
まずは支柱となる2×4材を加工します。
支柱に対しての棚板の位置(高さ)を決めたら、支柱となる8本の2×4材の端面をそろえて、F型クランプでしっかり固定した状態で、棚板が嵌り込む箇所に溝を入れていきます。(同時に加工することで、高さを完全に一致させます)
溝の加工は電動トリマーなどを使用しても良いですが、電動のこぎりを使用した方が楽です。スコヤなどを使用して、電動のこぎりの刃の突量を溝の深さに合わせ、溝にする部分にくり返し刃を入れていきます。

繰り返し刃を入れた部分は薄い木片が立ち並ぶ写真のような状態になるので、その木片をかなづちで破壊し、残った出っ張りなどをノミややすりで綺麗にして整えます。
この作業をそれぞれの棚位置に対して行い、支柱の3面に同じ要領で溝を作成します。
作成する溝の深さ(棚板との重なり寸法)は、支柱の内側を10mm、側面を20mmとし、棚板の荷重をそれぞれの支柱の3辺で受けられる構造としました。
4.2 棚板となるカフェ板を加工する
続いて、棚板を加工します。
まずは、支柱の間隔が設置済みの本棚と同等の長さ(+10mm=クリアランス)になるよう電動のこぎりで棚板をカットします。(今回は支柱の外側の面と棚板の端面を合わせますので、”支柱の間隔+2x4材厚×2”が棚板の長さになります。)

材料がカットが出来たら、支柱と嵌合する部分の切り込みを作成していきます。今回、切り込みを加工するのに使用した工具はジグソーです。
まずは長手方向の2辺をカットします。短手方向はそのままでは刃が入らないので、ドリルでジグソーの刃が入るくらいの穴を開けて、そこを起点にカットしていきます。(今では、このような加工にはマルチツールを使用しますが、この時はまだマルチツールを持っておりませんでしたw)
なお、棚板の切り込み面は、支柱に隠れてしまうので、外観は気にする必要はありません。片側に2本ずつの支柱を固定しますので、それぞれの棚板の両側に2か所の切り込みを入れていきます。
4.3 材料を仮組みして仕上げ加工する
支柱と棚板を組み込む部分が加工出来たら、仮組みしていきます。

寸法がショートして棚と支柱が嵌合出来ない箇所などは、出来寸法を確認しながら再加工し、組みこみ出来るように仕上げます。(大きく作り過ぎてガタが大きくなるより、ギリギリ嵌るくらいに仕上げていく方が好きですw)
仮組みが出来たら、加工した箇所の寸法的な相性もある(組み合わせによっては嵌合できない箇所も出てくる)ので、それぞれの棚や支柱をどの位置に配置するのか?を決めます。
棚板については、外観面にならない裏面(木裏)に「上」「中」「下」のしるしをつけました。支柱については、棚板と嵌合して見えなくなる位置にマーキングするとともに、角部分などの加工形状を前後左右で少し変えるなどして、材料の配置が形状でも判別できるようにしました。

手前側に来る支柱には、写真のように上端の手前側の角をジグソーでカットして大きな面取りを入れることで組む方向を明確にしました。また、上端の内側の角には、ディスクグラインダーを使用して小さな面取りを入れました。
細かい箇所の仕上げ加工が出来たら再度棚を仮組みし、ネジ固定する箇所にネジの下穴を開けていきます。
ネジはそれぞれの支柱の中心に1本ずつの前提で考えていましたが、それでは支柱の全体的なゆがみが矯正できないことが分かったので、各支柱に2本のコーススレッドを使用して固定しました。(材料どうしを確実に密着させるためには、半ネジタイプのコーススレッドを使用した方が良いですが、その理由は後述します)

また、現状のままでは支柱の棚板より下側は何の固定もなくフリーになり、支柱の2×4材の歪みや反りを矯正することができません。そのままでは支柱が安定しないので、支柱の下側の位置を揃えて、支柱どうしの間隔を均一にする写真のような補強材を取り付けました。
写真は最終組み立て時の(水性ステイン塗布済みの)ものになりますが、支柱の間隔が均一になるよう矯正した状態でネジの下穴を開け、4本のネジで支柱のゆがみをしっかり矯正しました。
4.4 表面を磨いて水性ステインを塗布する
加工が完了したら、それぞれの材料の外観を仕上げていきます。

まずは材料の表面をサンダーで磨いていきます。
木工DIYに関する記事では、いつも言っていますが、このサンダー加工の有無で、外観的な仕上がりが大きく変わります。外観を気にする部分のDIYでは、是非サンダーでの磨き加工を行ってみてください。(後工程の表面処理のノリも良くなります。)
サンダーで表面が磨けたら、水性ステインで表面を処理していきます。

今回、初めて水性ステインを使用しましたが、乾燥時間が早く、匂いも全く気になりませんでした。浸透性があって木目が活かせるので使用感はとても良かったのですが…如何せんコスパが悪過ぎます。。。今回は、支柱用と棚板用の水性ステインをそれぞれ100mlを¥1000くらいで購入しましたが、あっという間になくなってしまいました。(支柱用の水性ステインに関しては足りなくなってしまい、追加購入しに行く羽目に。。。)
水性ステインの使用感はとっても”いい感じ”なのですが、このコスパでは今後はちょっと使えない感じですね。
4.5 棚を最終組み立てする
水性ステインが乾燥したら、後は最終組み立てです。棚を設置する場所に材料を運んで組み立てていきます。

まずは、棚板と支柱を組み立てます。支柱を寝かせて、そこに棚板を嵌めこんでいきます。嵌合部の相性を考慮してそれぞれの組み立て位置を決めているので、位置を間違えないように組んでいきます。
もし、支柱のゆがみなどで組みにくい場所があれば、写真のように支柱の間に板を挟んで矯正するなどしながら、工夫して組み込んでいきます。(2×4材は乾燥とともに変形が日々激しくなっていきます。)

支柱と棚板が組めたら、下穴にネジを打ち込んでいきます。
まずは、仮組み時に開けた3つの下穴の左右の2つを使用して、半ネジタイプのコーススレッドでネジ止めしていきます。半ネジタイプのコーススレッドを使用することで、棚板と支柱をしっかり密着固定させて、支柱のゆがみを矯正しながら固定することが出来ます。
半ネジタイプのコーススレッドを使用することで材料どうしが密着固定する原理は、別記事【DIY】木工製品の完成度をあげる方法②-木材を垂直に組み立てるの中で触れているのでご参考にしてみてください。
中央の下穴には、通常の木ネジを打ち込んで”穴埋め”しておきました。ただし、中央に通常の木ネジを打つ場合は、ネジを打つ順番を「コーススレッド ⇒ 木ネジ」にする必要があります。(半ネジタイプのコーススレッドには材料を”密着”させる働きがありますが、通常の木ネジはネジ打ちした時の位置を”固定”するだけです。)

全てのネジを打ち込んで、支柱と棚板が完全に固定出来たら、廊下にに設置していきます。支柱間の距離を本棚の幅にあうよう作成したので、本棚にジャストフィットする感じで設置することが出来ました。
最後に、4.3項で説明した補強部材を支柱の根元に固定して、支柱下部のゆがみを矯正すれば、棚の作成は完了です。
なお、既存の本棚と一番下の棚との間隔は30cm程とし、大きなサイズの本(雑誌など)が置けるようにしました。そして、各棚の間隔は20cm程として、通常のコミック単行本が陳列できるサイズとしています。
4.6 棚を壁に固定する
棚の設置が出来たら、棚を壁に固定して、棚が転倒しないよう対策していきます。

壁裏センサーを使用して壁内の間柱位置を特定し、L字金具を使用して棚板と間柱を連結させます。(写真のマスキングテープの位置が、壁裏センサーで検出した間柱の位置です。)
棚の上に物を積載していない状態では安定感のない棚ですが、物を置いていけばその重量で棚の安定性は増します。今回はその棚が倒れないよう固定するだけなので、間柱に固定する棚板は一番下の棚板のみとしました。
棚が設置されている範囲の壁面には間柱が2本入っていたので、そのそれぞれに棚板を固定する感じで2個のL字金具で間柱と棚板とを固定しました。
5.廊下補助照明-人感センサ-付LED照明
最後に、夜間に廊下を通ると点灯するような下記の人感センサー付きLED照明を取り付けました。
こちらのセンサーライトはUSB充電式なので定期的な充電が必要になりますが、満充電で90日ほど使用できるという商品です。実際に一度の充電でどのくらい使用出来るか?わかりませんが、今回は電気工事不要のこちらを設置していきます。

取り付け箇所は、設置した棚の側面(階段側)にしました。
設置方法は極めて簡単で、取り付け箇所に両面テープ付きの金属板を貼り付け、センサーライトに内蔵されている磁石で固定するだけです。センサーライトを固定するには十分な磁力はあるので、落下したりすることはなさそうです。
しばらく使用した感想としては、ちょっとセンサーの反応が鈍いことがありますが、闇夜の階段を控えめに照らしてくれるようになりました。^^
・廊下に耐荷重の大きな棚を設置した感想
今回は廊下に設置した本棚上方のスペースを有効活用すべく、背の高い耐荷重の大きな棚を作成して設置しました。背の高い棚を設置することで、ちょっとした圧迫感は出ましたが、今まで寝室に置いていたものがその棚に置けるようになったので、寝室の荷物をかなり整理することができました。
整理整頓するためには、物を減らすのが一番と言われますが…まあ、その辺はまた別の機会に考えましょう。(笑)










コメント