昨年購入した中古車の冬タイヤについて、昨シーズンはオークションで中古のスタッドレスとホイールのセットを購入してしのぎましたが、来シーズンは新しいスタッドレスを購入する予定です。そこで今回は、購入した中古ホイールの仕様を改めて確認して、愛車に適合するタイヤの規格を整理しました。今回整理した内容は来シーズンのスタッドレス購入時に備忘録として活かしていきます。^^
目次
1.タイヤサイズ表記-数字や記号の見方は?
まずはタイヤに表示されている数字や記号の見方を確認していきましょう。
私の購入した、フォルクスワーゲン・ティグアン(ハイライン)の純正タイヤサイズは、235/55R18です。この表記されている数字はそれぞれどういう意味があるでしょうか?
”235”はタイヤの幅(mm)です。ただし、タイヤ側面に印字されている文字などの高さは含みません。また、取り付けるホイールのリム幅(2項で説明します)が標準サイズよりも0.5インチ大きく毎に、タイヤの幅も5mm程大きくなるようなので、タイヤに表示される数値は、標準サイズのホイールに装着した場合のタイヤ幅ということになります。
”55”はタイヤの扁平率(%)です。扁平率とは、タイヤの高さ(厚み)÷タイヤの幅*100(%)で計算されます。私の車で計算すると、タイヤの幅が235mmで扁平率が55%なので、タイヤの高さ(厚み)は、55÷100*235=129.25mmになります。数値的には、この扁平率が大きければ厚みがありクッション性の良いタイヤということになり、小さくなればなるほどぺったんこで固いタイヤということになります。
”R”はラジアル構造であることを表しているようです。何をもってラジアル構造と呼ぶか?はよくわかっておりませんが、昔のバイアス構造と呼ばれるタイヤと区別するためにその記号を表記しているようですが、現在の乗用車のタイヤはほぼほぼラジアル構造のようなので、詳細を覚える必要はなさそうです。
”18”は適合するホイールの径(インチ)を示しています。北米規格のインチ表示であることがちょっと気に入らないですが、1インチ=2.54cm(25.4mm)なので、このタイヤの適合ホイールサイズは、25.4×18=457.2mmとなります。
したがって、我がティグアンの純正タイヤサイズ外径は、幅:235mm、外径:716.2mmということになります。(外径=タイヤ高さ×2+ホイールサイズ+リムの厚み?)
2.ホイールサイズ-数字や記号の見方は?
続いて、ホイールサイズの見方を確認していきましょう。
フォルクスワーゲン・ティグアン (ハイライン)の純正ホイールサイズは、18×7J 5-112 43 です。それぞれの数値や記号はそれぞれどんな意味があるでしょうか?
”18”はリム径と呼ばれるホイール外径(インチ)です。1項でも説明したとおり、1インチ=2.54cm(25.4mm)なので、私の車のホイールサイズは、25.4×18=457.2mmとなります。
”7J”はリム幅と呼ばれるホイールの幅(インチ)とその形状を表しています。私の車のホイール幅は、25.4×7=177.8mmです。形状は”J”と”JJ”があるようですが、その辺の詳細は正直よくわかりません。
”5”はホイールを車に取り付けるためのボルトの本数です。ホイールで言うと穴数ですね。私の車はハブボルトを5本取り付ける仕様です。
”112”はP.D.Cと呼ばれるボルトのピッチ(mm)で、ボルト中心をつないで描ける円の直径を表します。国産車では100mm、114.3mmが主流のようなので、輸入車とは仕様が異なりますね。
”43”はインセットと呼ばれる寸法で、図の通りホイールの幅方向の中心から、ホイール取り付け面までの距離を表しています。私が車を乗り出した当初はオフセットと呼ばれていましたが、ボケーっと生きている間にいつの間にか呼び方が変わっていました。インセットの値が大きくなるとホイール(タイヤが)車の中に入っていきますので、内部との干渉を確認する必要があります。インセットの値が小さくなるとホイールが外に飛び出していく方向になり、飛び出し過ぎると車検に通らなくなります。私の車のインセットは43mmです。これが車検の基準に対してどの程度余裕があるか?はわかりませんが、この値を基準に大きくずれないようにする必要があります。
3.中古スタッドレス(タイヤ・ホイールセット)
海外では、車がタイヤの空気圧(の異常)を検出できることが義務付けられている地域が多く、大部分の輸入車には”空気圧センサ”が標準で取り付けられています。
フォルクスワーゲン・ゴルフなどでは「タイヤの回転数の変化」を「空気圧の差」として検出する方式が採用されていて、車側にタイヤの回転数を検知するセンサーがついています。(ホイールを換えても影響はありません。)
しかしながら、ティグアンなどの場合はホイールのバルブ部分に空気圧を実測するセンサーを装着していて、測定結果を(無線で)車に送信する方式(TPMS)を採用しているので、ホイール側にセンサーがついています。しかも、タイヤをホイールから外さないとセンサを取り付けることが出来ない(後付けできない)構造なので、タイヤとホイールのセットを購入する場合、あらかじめ空気圧センサーが装着されたものを購入する必要があります。(空気圧センサーについての詳細は過去記事【車-カーケア】輸入車タイヤの空気圧センサー-TPMSでまとめていますので、ご参考にしてみてください。)
日本ではタイヤの空気圧を検出することが義務付けられていないので、冬の間(スタッドレスを履いている間)はセンサーなしの状態で乗ることも可能ですが…車側にそんな機能があるのであれば、何とかして活用したいです。そこで今回は、車を購入したばかりで資金が不足している状況も加味し、ネットオークションで中古の空気圧センサー付きタイヤ・ホイールセットを購入することにしました。
オークションで「空気圧センサー付き」に限定して商品を探したところ…「センサー動作未確認」のタイヤ・ホイールセットが格安で出品されているのを見つけました。購入後、もしセンサーが動作しなくても、センサーが取付可能なホイールが手に入ることになります。次回のスタッドレス購入時に新たなセンサを装着すれば無駄な買い物にはなりません。
そんな考え方で半ばダメ元で商品を落札してみたところ、幸いにも空気圧センサーは無事動作してくれました!(ラッキーでした。)しかしながら、空気圧センサーありきで商品を探したため、タイヤとホイールのサイズが純正品とは異なる仕様になってしまいました。
- 純正品:235/55R18 18×7J 5-112 43
- 中古品:225/60R17 17×7.5J 5-112 40
もちろん、最低限のマッチングは確認した上で購入しているので、1シーズン走行してタイヤ・ホイールのサイズ違いに関する問題は発生しませんでしたが、次回のスタッドレスタイヤ購入に向けては、より純正に近いサイズを購入したいです。そこで今回は、今のうちに純正品と中古品の比較をしっかり行い、来シーズンにスタッドレスを購入する際の参考にしたいと思います。
4.純正品と中古品のタイヤ・ホイールサイズ比較
純正のタイヤ・ホイールサイズと、中古で購入したタイヤ・ホイールサイズを比較してみます。
純正品 | 中古品 | 差分 | |||
タイヤ | 幅 | 235mm | 225mm | -10mm | |
扁平率 | 55% | 60% | 5% | ||
タイヤ外径 | 716.2mm | 701.8mm | -14.4mm | ||
ホイール | インチサイズ | 18インチ | 17インチ | -25.4mm | |
リム幅 | 7インチ | 7.5インチ | 12.7mm | ||
リム形状 | J | J | 同じ | ||
インセット | 43mm | 40mm | -3mm |
まず、タイヤ外径については、直径で14.4mm小さくなってしまいました。車高は7.2mm低くなっているということですね。
そしてタイヤ外径が異なることで発生するスピードメーターの誤差は「2%」です。(タイヤサイズを入力すると誤差を計算してくれる便利なサイトがあるのでそちらで調べました。)これは、スピードメーターが時速100kmを表示しているときに、実際に時速98kmしか出ていないことを意味します。たかが時速2kmの誤差ですが、計器がいろいろと高性能になっている中で、この誤差は気持ちが悪いです。(なんとか、1%未満にしたいです。)
続いて、タイヤの幅方向を比較します。車に関して素人の私には、純正のタイヤ外形からはみ出す設定のタイヤは選択肢に入りません。購入したスタッドレスが純正品に対して相対的にどのような位置にあるか?(純正品の外形範囲内にあるか?)を確認します。(ホイールの車取り付け面からの寸法A・Bを比較します。)
純正品 | 中古品 | 判定 | ||
A | 74.5mm | > | 72.5mm | OK |
B | 160.5mm | > | 152.5mm | OK |
中古品は純正品に対してインセット値が「-3mm」になっているので、タイヤ中心は中古品の方が外側に3mm出る設定になっています。しかしながら、タイヤ幅が「-10mm」なのでタイヤの外面・内面ともに、純正品の外形内に収まっています。この設定であれば、タイヤの内側が干渉することもないでしょうし、外側が出て車検に引っかかることもないはずです。(まあ、車検は冬には受けないですが…)
となると、次回購入するスタッドレスに対する課題はタイヤ外径の差分によるスピードメーターの”誤差”をいかに小さく出来るか?ですね。
5.次回購入スタッドレスタイヤのサイズ検討
現状の把握が出来たら、次回購入するスタッドレスの仕様を考えていきます。
まず、次回購入するスタッドレスタイヤは、購入した中古スタッドレスタイヤ・ホイールセットに装着されていた17インチのホイールを使用する前提で考えます。
ティグアンの他グレードの純正仕様を確認すると、コンフォートラインというグレードが17インチのホイールを採用した仕様になっていて、そのタイヤサイズは「215/65R17」です。早速、中古の17インチホイールに「215/65R17」を装着した前提で、先ほどと同じ確認を行ってみます。
純正品 | 215/65R17 | 差分 | |||
タイヤ | 幅 | 235mm | 215mm | -20mm | |
扁平率 | 55% | 65% | 10% | ||
タイヤ外径 | 716.2mm | 711.8mm | -4.4mm | ||
インチサイズ | 18インチ | 17インチ | -25.4mm |
結果、当然ながらタイヤ幅は更に小さくなってしまいましたが、タイヤ外径の差分は「-4.4mm」で、現状の中古品と比べると差分をかなり小さくすることが出来るようです。スピードメーターの誤差としては、0.67%まで小さく出来て、メーターが時速100kmを表示した時の実際の速度は時速99.33kmです。このくらいであれば許容できそうな誤差ですね。
念のため、幅方向のタイヤ外形も確認してみましょう。
純正品 | 215/65R17 | 判定 | ||
A | 74.5mm | > | 67.5mm | OK |
B | 160.5mm | > | 147.5mm | OK |
タイヤの幅は現状の中古品と比べても小さくなっているので、当然ですが問題はないです。
後は、「215/65R17」がリム幅7.5Jのホイールに装着出来るか?ですが、各タイヤに適正なリム幅はタイヤ幅の75%~85%と言われているので、タイヤ幅215mmにおけるリム幅の適正範囲を計算すると「161.25mm~182.75mm」です。それをインチに換算すると「6.3インチ~7.19インチ」になるので、7.5インチの中古ホイールはその範囲から若干ですが外れています。
そこで、各タイヤメーカさんのホームページで「215/65R17」の適正ホイールリブ幅を確認しました。結果「215/65R17」の標準リム幅は”6.5インチ”です。そして、適正リブ幅(範囲)は”6~7.5インチ”でした。リム幅”7.5インチ”は上限ギリギリですがなんとか適正範囲内です。(適正範囲として明記されているのであれば、品質的には多少のマージンもあると思います。)
よって、次回購入するスタッドレスは、「215/65R17」に決定したいと思います。
・購入すべきスタッドレスの仕様を考察して
今回は、年末に急ぎで購入したスタッドレス(タイヤ・ホイールセット)の仕様を改めて確認して、現状の状態を把握するとともに、次回購入すべきスタッドレスタイヤの仕様を考察しました。こういう記事を改めてまとめると、自分の中でぼんやりと理解していたものを正確に把握できるようになるのでいいですね。(そして、まとめたものをいつでもスマホで確認できます:笑)
今後は嫁さんが乗る中古車、フォルクスワーゲン・ゴルフⅦのスタッドレス(タイヤ・ホイールセット)の仕様も同じように整理して、次回購入するスタッドレスタイヤの仕様を考察しておきたいと思います。不安を煽ってしまうので嫁さんには言えてませんが、実はゴルフのスタッドレスは2015年という古いものを爆安で購入しています。(まずはスタッドレス用のホイールを手に入れようという考え方で購入しました。)もちろん、日本メーカーのタイヤを購入しているのでゴムはそれほど固くはなっていませんし、山もしっかりあるのでそれほど危険な状態ではありませんが、流石に来シーズンは新しいスタッドレスを購入しないといけません。こちらも近日中に内容を整理していきます。