【DIY】ベッドサイドに充電用電源とLED照明付きの棚を作成する

ベッドサイドに充電用電源タップとLED照明付きの棚をDIYする

寝室のベッドサイドに、スマホやタブレット端末などを充電するための電源とLED照明を備えた棚をDIYしました。乱雑していた充電用のケーブルが整理できるだけでなく、枕元に照明が追加されたことで、寝酒をたしなみながら読書もできるようになりました。下記リンクで動画も公開していますので、皆様のDIYのご参考になれば嬉しいです。【DIY】#21 ベッドサイドにLED照明と電源タップを備えた棚を作成する -ベッド上の充電ケーブル乱雑問題を解消!

1.ベッドの上に乱雑する充電用ケーブル

ベッドの上はスマホやタブレットなどの充電ケーブルが引き回されて乱雑になっている

写真は日常の私のベッドの枕元です。元々はベッドの周りに電源コンセントがなかったので、以前の記事【DIY】屋根裏にケーブルを配線して対面の壁にコンセントを追加にて、左上に映っている電源コンセントをDIYで追加ししました。

現在は、そのコンセントを利用してスマホやタブレット端末(以前の記事【検証】チャレンジタッチ用端末をDIYで改造してandroid化で動画視聴端末化したチャレンジパッド)などを充電していますが…充電用のケーブルが乱雑に引き回されて、ベッドの上はご覧の通りひどい有様です。(いつかケーブルが首に巻き付いたりしそうです。)

ベッドと窓の間にはカーテン分の隙間が空くので完全なデッドスペースになっている

また、ベッドをベランダ側の窓際に設置している都合上、ベッドと窓との間には、カーテンが動くだけの隙間を開ける必要があります。結果、ベッドと壁の間にはデッドスペースとなる隙間が発生し、現状はゴミが溜まるだけの完全に無駄な空間となっています。

そこで今回は、デッドスペースになっているベッドと壁の隙間(ベッドサイド)にぴったり合う棚をDIYで作成して設置します。同時に、その棚にはスマホやタブレット端末を充電するための電源を設置して、ベッドの上に乱雑に引き回されるケーブルをなくしていきたいと思います。

2.ベッドサイド用棚を作成するための材料

棚は木材でDIYしていきます。先日、車のディーラーからリコール修理の連絡が来ていたこともあり、そのディーラー近くのカインズホームで材料を購入します。

ベッドサイドのデッドスペースに設置する木製の棚用に購入した2×4材とカフェ板

店内を物色した結果、購入してきた材料は下記です。

  • 2×4材 6フィート 1本
  • カフェ板 1m 2枚

棚の柱となる部分には2×4材を使用します。強度的には1×4材でも問題ありませんが、1×4材は反りがひどいものが多いので、柱にする場合は2×4材の方が安定感が良いです。

棚板にはカフェ板を購入しました。本当はカフェ板ではなく、1×6材(もしくは1×8材)を購入しようと思っていたのですが…ウッドショックの影響でしょうか?6フィートの1×6材を購入するよりも1mのカフェ板 2枚を購入した方が安いという状態でした。

カフェ板はテーブルの天板などが作れるようにカフェ板どうしが連結できるような断面形状になっている

カフェ板は厚みが30mmくらいある板材で、カフェ板どうしを連結して使用できるよう断面が図のようになっている材料です。何枚かを連結して、テーブルの天板などを作成するのに適しています。

今回は、ベッドサイドの隙間に入る棚を作るだけなので、天板を連結することはありませんが、安く購入できるのであれば、カフェ板でも全く問題はありません。カフェ板をDIYに使用したことがないので、加工性の面で不安が少しありますが、材料を持ち上げた感じでは、それほど重みを感じませんでしたので、加工性に問題があるほど堅い材料ではなさそうです。(原材料の記載はありませんでしたが、お安いカフェ板なので、相応の材料になのでしょう。)

3.ベッドサイド用棚の設計

まずは、作成する棚の形状を決めます。

ベッドサイドのデッドスペースに設置する木製の棚の設計図

元々、棚板には”1×6材”を使用することを想定しておりましたが、店頭でそれよりも幅も厚みもあるカフェ板を購入してきました。カフェ板に合うよう設計を最適化した形状が図の形状になります。

棚の数は2段とし、その棚を2本の2×4材で支える構造です。棚単独でしっかりとは自立できない(震度3で倒れそうな)構造ですが、今回はベッドと壁の隙間に配置する棚になりますので、単独で自立する必要はありません。まずはこの構成で作成して設置した状態での安定性を確認することにします。(結果、あまりにも不安定であれば、脚に補強を入れて対応します。)

棚の高さは下段をベットのマットレスとほぼ同じ高さとしたいので、床面から450mmの高さとします。上段は、柱の高さが6フィートの2×4材を2分割した高さ=900mm強になるので、柱の上部を少し余らせた高さ850mmくらいで作成していきます。

棚板の長さ(横幅)は、ベッドサイドの隙間にすっぽり収まって、カーテンの開閉を阻害しない位置となる800mmで作成していきます。

柱となる2×4材と棚板となるカフェ板との接合部は、平面に切断した面どうしを合わせるだけでなく、棚に強度を持たせ、かつ外観が美しくなるよう、下図のような構造で作成していきます。

ベッドサイドのデッドスペースに設置する木製の棚のジョイント部の詳細設計図

構造的には、上から見た時に、柱と棚板が「コ」の字状に重なる構造になります。上からの荷重に対しては、かなりの強度を有する構造になります。

また、材料どうしの合わせを隙間「0」(ゼロ)狙いで作成することで、釘やネジを使用しなくても形状を成り立たせることが出来る構造です。組んだ状態でガタツキが大きい場合はネジを使用して補強しますが、まずは「ネジ数:0」を目指して作成していきます。

4.ベッドサイド用棚の材料加工

設計が明確になったら、早速、材料を加工していきます。

4.1 ベッドサイド用棚の柱の加工

まずは左右の柱となる2×4材を電動丸ノコで2本に分割していきます。棚の高さが左右で一致していればいいので、この柱の長さ(全長)はそれほど精度良く加工する必要はありません。ざっくり半分になるようカットします。(寸法がズレた場合は、上段の棚から飛び出す柱の長さが変わるだけです。)

柱が2分割出来たら棚板となるカフェ板を嵌める溝を作っていきます。2本の柱の底面をしっかり合わせてF型クランプで固定し、棚の高さとなる位置に電動丸ノコで溝を作っていきます。

電動丸ノコを使用して木材に溝を加工する場合は丸ノコの刃の出っ張り量が溝の深さになるのでスコヤで正確に測定して調整する

丸ノコで溝を作成する場合、溝の深さは電動丸ノコの刃の出っ張り量で決まります。電動丸ノコの刃にスコヤを当てながら出っ張り量をしっかり調整します。

なお、この溝の深さに合わせて、棚板側の切り欠きを加工していけばよいので、溝の深さはいくつに設定しても大丈夫です。ただ、あまり溝を深くしすぎると、柱の強度が弱くなりますし、溝の加工も大変になるので、今回は溝の深さ(=棚と重なる量)を控えめの10mmに設定しました。(10mmも重なっていれば、棚がズッコケることはないと思います。)

木材を同寸法に加工する場合は同寸法にする木材をF型クランプで固定して加工を行う

刃の出っ張り量が調整が出来たら、柱に溝を入れていきます。

加工を2本同時に行うことで、左右の溝位置(棚板高さ)をぴったり一致させることが出来ます。加工中に2本の材料がズレたりしないよう、F型クランプでしっかり固定しておくことが重要です。

また、棚が水平になるためには、柱に垂直な溝を正確に作成する必要があります。丸ノコガイド定規などを使用して、材料に垂直になる切り込みを入れていきます。(溝の端面を加工する際には特に慎重に!)

溝とする範囲には、材料の残りが1mm程度になるように電動丸ノコの刃を繰り返し入れていきます。今回は棚材がカフェ板なので、溝の幅をカフェ板の厚みに合わせる必要がありますので、1×6材を使用した場合と比較すると刃を入れる回数が少し多くなります。

木材に溝を加工する場合は電動丸ノコで繰り返し刃を入れて残った薄い木片を除去して仕上げる

溝となるエリア全域に刃を入れると、溝にしたい部分に薄い木片が残っただけの状態になりますので、それを金槌などで叩いて除去します。

金槌で叩いただけでは根元(溝の底となる面)に残ってしまう材料はノミなどを使用して綺麗に取り除きます。

この加工を柱となる2×4材の3面に対して同じように行っていきます。

4.2 ベッドサイド用棚の棚板の加工

柱の形状が加工出来たら、次は棚板となるカフェ板を加工していきます。

まずは、1m(1000mm)のカフェ板を800mmの長さにカットしていきます。この棚の長さも、2枚の棚が同じ長さになることが重要です。2枚をF型クランプでしっかり固定した状態で、電動丸ノコでカットしていきます。

電動丸ノコが使えない部分の木材の切断で一番融通が利く加工方法は手ノコ

800mmにカットできたら、柱が嵌合する切り欠き部分をカットします。

細かい部分のカットに電動丸ノコは使用できませんので、ここは久しぶりに手ノコの出番ですね。まずは手ノコでカットする部分の両端に切り込みを入れていきます。

なお、このカフェ板は重量などから想像していたとおり、かなり柔らかい材料でした。まあ、強度がそれほど必要ない部分なのでよいですが、なんだか印象と少し違いましたね。

左右に切り込みを入れたら、その奥面を横方向にカットしていきますが、この加工をどうしようか?少し悩みました。いつもであれば、糸鋸的なもので地道にカットするのですが、それはちょっと面倒くさい。。。

そこで、まずは大工さんみたいにノミを使っての加工を試みました。が…私の持っているノミの切れ味が悪すぎるのか?テレビで見た大工さんのようには加工が出来ません。(刃が入ってくれません。)

切れ味のよくないノミで木材を加工すると木材の年輪が崩れてボロボロになる

仕方がないので、大きめのドリルで粗く加工してからノミを入れてみましたが…作業後に加工面を確認してみると、写真のように加工面がボロボロです。(年輪どうしが剥離してしまってボロボロになっています。)

この面は柱に隠れてしまう面なので、外観が綺麗な必要はありませんが、残りの3か所はもう少し綺麗に加工したいです。

糸鋸で地道に加工するしかないかなぁを思って工具置き場を物色していると…しばらく使用していなかったツールが目に留まりました。それが、ジグソー(リョービ製 MJ-50A)です。電動丸ノコを購入してからというものすっかり出番がなくなっていましたが、糸鋸で加工するよりは700倍くらい楽そうです。

電動丸ノコで加工できない形状に木材を切断する場合はジグソーやマルチツールを使用するのが便利

実際に使用してみると…私はなんでこんな便利なツールの存在を忘れていたのだろう??と思ったくらい便利なツールでした。

真っすぐに切ることだけを考えれば、電動丸ノコ丸ノコガイド定規には及ばないかもしれませんが、カット面はしっかり垂直になりますので、今回のような加工には最適なツールです。回転系の工具のような恐怖感もなく気軽に扱えるのも良いですね。

少なくとも2年以上は使用せずに放置されていたジグソーですが、久しぶりに電源を入れられたのにも関わらず、問題なく動いてくれました。これからは、もっと使用頻度を上げていきたいと思います。(そういえば、このような作業に更に最適なマルチツールを持っているのも忘れていました。。。。)

最後にジグソーで加工した面をやすりで整えたら棚板の加工は完了です。

ベッドサイドのデッドスペースに設置する棚の部品が加工が概ね完成したので表面処理前に仮組みしてみる

以上の加工が完了した時点で、18時を回ってしまいました。そろそろ夕食の時間になりますので、今日の作業は終了です。

作業を終了する前に、加工した材料を仮組みしてみます。多少嵌合が固い箇所もありましたが、すべての部品を無事組み上げることが出来ました。しっかりと嵌合できていますので、ネジなどでの補強は不要な感じですね。(ネジなしで組み上げるDIYはこれが初めてかもしれません。)

懸念していたとおり、自己自立性はかなり低いですが、その辺は想定内です。この仮組み品を実際にベッドサイドに設置してみたところ、壁やベッドで棚全体がしっかり固定されて全く問題ありませんでした。(すべて想定どおりです。^^)

5.ベッドサイド用棚の仕上げ加工/表面処理

日付が変わって翌日です。細部の形状(仕上げ)加工と表面処理を行っていきます。

5.1 ベッドサイド用棚の仕上げ加工

まずは、完成した状態で気になりそうなエッジに面取りをつけていきます。加工に使用するのはディスクグラインダーです。

木材に面取りをつける場合はディスクグラインダーや電動トリマーを使用する

柱の上端になる箇所の形状が四角のままだと少し味気ないので、両方の柱上端の手前側と内側のエッジに面取りを入れて装飾します。

ディスクグラインダーは、やすりとなるディスクが高速で回転するツールなので、柔らかい木材であれば、あっという間に削ることが出来ます。

ディスクも100均で購入できるようになりましたので、ツール購入後のコスパも良好です。今回のような加工であれば100均のディスクで十分ですね。

ただ、回転系のツールは巻き込みなどに関して危険が伴います。DIYは軍手して作業される方も多いかもしれませんが、回転系のツールは巻き込みを防止する意味で「軍手厳禁!!」です。(私はその他の加工も含めて、ほぼすべて”素手”で作業してます。)

棚板に関しては、手前側のエッジに小さな面取りをつけておきました。

木材の端面に半円状の切り欠きをつけたい場合は切り欠きをつける材料2枚を向かい合わせてホールソーで加工する

また、棚板の奥側になる箇所に電源ケーブルを棚の上下に通すための切り欠きを作成しておきます。切り込みの形状は半円としました。2枚の棚板の奥側の面どうしを合わせてF型クランプで固定し、その中心にホールソーを使用して穴を開けていきます。そうすることで、両方の棚板に半円状の穴を開けることが出来ます。(木材の加工は、捨て板などを活用して、自分が持っている工具を有効に活用するのが重要です。)

5.2 ベッドサイド用棚の表面磨き処理

全ての形状加工が完了したら、表面を研磨して仕上げていきます。使用するツールはサンダーです。

形状の加工が完了した木材は塗装などの表面処理を行う前にサンダーで表面を磨き上げる

このサンダーで磨くか?磨かないか?で作成した木工品の見た目の完成度が大きく変わります。特に棚板やテーブルの天板など人が頻繁に触れるような面は、つるつるに仕上げておくと満足いく仕上がりになります。

ただし、きれいに磨けば磨くほど、磨ききれなかった深い傷や、完成後に着く傷が目立ちます。その辺は木工製品の”味”として、楽しみましょう。

また、私はあまり気にしていませんが、サンダー加工では非常に細かい木くずが出ます。木くずを吸い込まないよう、マスクを装着して作業するのがベターです。

5.3 ベッドサイド用棚の表面ワックス(オイル)処理

磨きが完了したら表面にワックス(オイル)を塗って仕上げていきます。使用するワックスは下記のVINTAGE WAXです。

このワックス(オイル)は2年以上前にテレワーク用の机とオーディオラックを作成した時に購入したものです。最近のDIYでは【DIY】窓の2重窓化 -ポリカ製プラダンによる引き戸式内窓にて、内窓のフレームを仕上げた時に使用しましたが、容量が大きいのでまだ残量があります。表面が乾いて使えなくなっている部分もかなりありますので、もう少し少量で購入できるといい商品ですね。

色は「エボニーブラック」と「クリア」の2色を所持しています。今回は棚板を「クリア」で、柱を「エボニーブラック」で塗っていきます。

サンダーでの磨きが完了した木材に歯ブラシを使用してワックス(オイル)を塗布降る

塗布方法は取説には「ブラシで」と書かれていますが、スポンジで塗った方が綺麗に濡れるという方もいらっしゃるので、その辺はお好みでよいかと思います。

私の場合、「クリア」は歯ブラシでちまちま塗っています。細部まで塗れてよいのですが、前述のとおり、容器内のワックスが随分と乾燥していて固まってしまっている部分が多くなっているので、その分ちょっと塗りにくいです。

「クリア」の仕上がりは、透明というよりは若干黄色味を帯びた感じに仕上がります。素材の色にも左右されるので、仕上がりの感じが読みにくいワックス(オイル)ですね。

今回の棚板に関しては、塗布前と塗布後の外観差は塗布途中の写真のとおりです。今回はそれほど黄色味がかった仕上がりにはなりませんでした。(SPF材に塗布した時の方が黄色味が顕著に出る気がします)

木材にVINTAGE WAXというワックス(オイル)を塗布したら30分放置して余分なワックスをふき取る

「エボニーブラック」は靴墨を塗るのに使用していたブラシを使用して塗っています。細かい部分が少し塗りにくいですが、広い面積に塗布する場合は歯ブラシよりも楽です。

このワックス(オイル)は、塗布後30分くらい乾燥させたら、余分なワックス(オイル)をふき取って更に24時間乾燥させるという使用方法になります。「エボニーブラック」の塗布直後(ふき取り前)の外観は、写真の溝より下側の部分になりますが、塗布直後は一面かなり真っ黒です。

その状態から余分なワックスをふき取ったのが写真の溝より上側の部分になります。表面の状態、年輪などにより着色されるところと着色されないところが出来ることで、アンティーク感が出せるという商品になります。

なので、こちらも塗布前に仕上がりを予想するのが非常に難しいワックス(オイル)です。主観により評価が分かれる商品だと思います。

右近次的には仕上がりの感じはそれほど悪くはないと思うのですが、塗布後しばらくは他の物に色移りすることや、少し不快な匂いが持続することなどから、次回のリピート買いはしない感じですね。もう少し小分けの商品を購入して、愛用できるワックス(オイル)を探したいと思います。

ワックス(オイル)を全ての外観面へ塗布して、余分なワックス(オイル)をふき取ったら、完全乾燥するまで放置します。

6.ベッドサイド用棚の組み立て

表面に塗ったオイルがある程度乾燥したら最終組み立てを行います。本当は完全乾燥まで24時間放置する必要があるのですが…早く組み立てて最終的な出来を確認したかったので、色移り覚悟で組み立てました。(笑)

ベッドサイドのベッドスペースに設置する棚をネジ「0」(ネジレス)で組み立てる

今回はネジなどを使用せずに組み立てていきますので、組み立て作業は非常に簡単です。(IKEA製品よりも簡単だと思います。)

接合面に木工用ボンドを十分に塗布して、棚板の切り込みと柱の溝をしっかり嵌めこむだけです。

前日に仮組みを実施していたので不安はありませんでしたが、しっかり組みあがってくれました。自立性は相変わらずですが、強度的も問題はなさそうです。

とりあえずは、このまま一晩放置して木工用ボンドが完全に硬化するのを待ちます。

7.ベッドサイド用棚への電源と照明の取り付け

一晩放置し、木工用ボンドが硬化して形状が完成しましたので、最後の仕上げとして、電源タップとLED照明を取り付けていきます。

7.1 ベッドサイド用棚へのLED照明の取り付け

まずはLED照明を上段の棚の裏面に取り付けていきます。準備したのは下記のLED照明です。

我が家のアクアリウムでも使用中の、USBからの5V電源で点灯できるLEDバーライトです。棚の長さが80cmなので、長めの52cmの商品を購入しました。

ベッドサイドのデッドスーペースに設置する棚の上段裏面にLED照明(バーライト)を取り付ける

固定用に磁石が付属されていましたが、照明を取り外したりすることはない想定ので、今回は棚の裏面に木ネジで直接取り付けました。

ケーブルの余長は、コの字のステーブルを棚板に打ち付けて固定します。

スイッチについては柱の内側に固定していきたいと思いますが、表面がワックス(オイル)処理されているので両面テープでは固定できません。

取り急ぎ、ケーブルの余長を固定したステーブルでスイッチの上下を固定してみましたが…見た目的にあまりよくありませんでした。

そこで、以前にお庭の12V電源ケーブルの配線に使用していて、【DIY】屋外電源ケーブルの地中埋設工事-PF管コネクタの防水化にてPF管を埋めたことで不要になった配線カバーを再利用することにしました。スイッチまで配線するケーブルも隠せるようになるので、外観的な仕上がりは格段に向上するはずです。

デッドサイドに設置する棚の照明用スイッチのコードを配線カバーで覆ってスイッチ固定を兼ねる

まずはカバーの土台となる部分を柱の内側にネジで固定します。通常はこの土台を両面テープで固定するのですが、ワックス(オイル)塗布面には両面テープが接着できないのでねじ止めとしました。

その状態でケーブルをカバー内に格納し蓋を取り付けます。このケーブル固定をスイッチの上下で行うことで、スイッチを柱に固定してしまう作戦です。スイッチが直接固定されているわけではないので、スイッチは多少左右にガタついてしまいますが、DIYではそんな細かいことは気にする必要はありません。^^

また、カバーをL字に曲げるアングルもあったので、下側の屈曲部にはそのアングルを取り付けて、奥側に出ていくケーブルを隠す構成としました。(写真の手前側が、棚を設置した状態で奥側になります。)

7.2 ベッドサイド用棚への電源タップの取り付け

続いて、下段の棚板の裏面に電源タップを固定していきます。照明にUSB電源仕様のLED照明を準備したことと、日頃よりベッドサイドでスマホの充電をすることが多いことから、電源タップはUSB電源が2個ついた下記のものを準備しました。(USB電源付きのタップは安全性を考慮して既知メーカー品を購入した方が良いです。)

上記を棚板裏面にねじ止めする予定だったのですが…商品が届いてみると、電源タップの裏面にネジをひっかけるための穴がありません。棚板表面はワックス(オイル)処理しているので、両面テープで取り付けることも出来ません。これは困りました。

しばらく考えた結果、先ほどLED照明に付属されていた”磁石”を使用して固定することにしました。

ベッドサイドに設置する棚の下段裏面に磁力を利用してUSB電源付きの電源タップを固定する

具体的には、電源タップ側に金属プレートを両面テープで取り付けて、磁石側を棚板側に埋め込んで固定していきます。

電源タップにケーブルをつなげたい時には、電源タップを棚板から簡単に外して作業出来るようになるので、実用作業性も向上するはずです。

磁石の裏側には、Φ6mm程度の突起がありますので、棚板にドリルでΦ5.5mmの穴を開けて、そこに磁石の突起を埋め込みます。更に穴に木工用ボンドを塗布して埋め込むことで、更にしっかり固定することが出来ました。

なお、下段の棚から下は、マットレスよりも下になるので完全に隠れます。見た目は気にしなくてよいので、ケーブルの固定などの余計な作業は実施しません。

8.ベッドサイド用棚の仕上げ処理と設置

LED照明と電源タップの取り付けが完了したら、いよいよベッドサイドに棚を設置していきます。

ベッドサイドに設置する棚の脚の裏側には塗布したワックス(オイル)が床に色移りしないようフェルトを装着しガタツキも防止する

その前に、柱のWAX(オイル)が床面に色移りしないように、柱の仮面にはフェルトを取り付けておきます。

このフェルトは100均で購入できる商品ですが、DIYした家具などが少しガタついた時に脚の裏に貼ることでガタツキを抑えることが出来て非常に便利です。我が家では常備している補助資材ですね。

フェルトを装着したら、ベッドと壁の隙間に完成した棚を設置します。既に仮組み時に仮設置をして確認していましたが、寸法的には壁との隙間もほとんど発生せずぴったりです。下段の高さもマットレスとほぼ同じ高さとなっていて狙い通りです。

ただし、設置した状態で、すべてのケーブルを接続して確認してみると、ケーブルを通すために棚板に設置した切り欠きに蓋がないことで、ケーブルの先端が棚下に落下してしまうことがわかりました。

棚の棚板端面に設けたケーブル配線用の半円状の切り欠きからケーブルが下に落ちないよう半円状に加工したゴムブッシングを取り付ける

そこで今回は、電気工事でスイッチボックスのケーブル引き出し口に装着するゴムブッシングを半分にカットして切り欠きに装着しました。

ゴムブッシング単体では棚板に固定できませんが、壁と棚板に挟まれることで固定され、ケーブルの先端が棚下に落下しない構造にすることが出来ました。

ケーブル先端の端子部分を固定しておくホルダは、後ほど100均にて材料を購入して追加設置していきます。

以上で、今回のDIY作業はすべて完了です。

・ベッドサイド用棚を設置した感想

ベッドサイドのデッドスペースに設置した充電用電源タップとLED照明を備えた棚

今回は、カーテンを開閉するために発生していたベットの壁の隙間(ベッドサイド)に寸法のぴったり合う2段の棚を作成しました。

棚に電源タップを備えることで、ベッド上に乱雑に引き回されるケーブル類がなくなり、就寝環境が改善されました。

また、棚の上段にはLED照明も備えていますので、寝る前に読書をしたとしても、手元の照明で読むことが出来るようになるので、就寝時に部屋の電灯を消すために起き上がる必要がなくなりました。(部屋がどんどん”ものぐさ仕様”になっていきます。^^)

棚に緑が置けるのもすごく良いですね。今後はベッドが更なる快適空間になるよう、適宜ブラッシュアップしていきます。

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