【ガーデニング】国産レモンの収穫-降霜地域に最適な収穫時期は?

国産レモンの収穫方法・保存方法、寒冷地で適切な収穫時期について

レモンの最適な収穫時期は概ね10月~3月と言われていますが、霜が降りるような寒さがやや厳しい地域も同じなのでしょうか?実家のある北関東での真冬の柑橘類の様子などから、降霜地域である八王子などで最適な収穫時期を考察してみました。合わせて、レモンの収穫方法や保存方法なども紹介しています。下記リンクにて動画も公開していますので、皆様のガーデニングライフのご参考になれば嬉しいです。【ガーデニング】庭木の国産レモンを収穫する!-寒冷地に最適なレモンの収穫時期は12月?!

1.ガーデニングで人気のレモンの木

庭に実のなる木を植えるな!は迷信で、庭には普通に柿の木などが植えられている

昔から「庭には実のなる木を植えない方がよい」と言われていますが、ただの迷信なのだそうです。どこぞの誰かさんが、ある状況下で言い出したことが、前提条件や理由が不明確なまま、尾びれがついて世の中に伝わったということみたいなので、結論としては「実がなる木を庭に植えても問題はない」ようです。(その辺は、別の記事【ガーデニング】庭に実のなる木を植えるなと言われる理由は?でまとめていますのでご参考にしてみてください。)

我が家の実家でも、”柿”や”梅”、”みかん”や”ゆず”、裏庭には”栗”も植えてありました。

最近では、ガーデニングで柑橘類を育てる方が増えているようです。ホームセンターでもいろいろな種類の苗が販売されていますので、その人気が伺えますね。

ガーデニングで人気の柑橘系の樹木の中で特に人気のあるレモンの木

そんな人気の柑橘類の中でも、最近は特に”レモン”の木を栽培されている方が増えています。

”レモン”は”みかん”のように果肉部だけを食するのではなく、皮ごと薄切りにしてはちみつに漬けたり、紅茶にいれてレモンティーとして楽しんだりすることが多い果物ですが、スーパーで売られているほとんどのレモン(「無農薬」と明記されているもの以外)には、病虫害を防止する「農薬」が使われています。自ら無農薬のレモンを育てて、安心なレモンを余すことなく楽しみたいという健康、美食志向で育てる人が増えたのでしょうね。

水溶性の農薬が使用されている野菜や果物は食器洗い用洗剤で洗ってから使用するとよい

ちなみに、農作物の表面に付着した農薬を除去する方法としては、「食器洗い用中性洗剤で洗う」という方法が有効なのだとか。「洗剤で洗うなんてアホなの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、農薬多投国家である中国などでは、野菜を料理に使用する前に食器洗い用洗剤で洗うのがデフォルトになっているのだそうです。食器洗い用洗剤が表面の水溶性の農薬成分を洗い落としてくれるようです。

また、海外産の輸入レモンには、農薬の他にも更なる致命的な問題もあります。輸入時に実がカビることを防止するために有毒な成分を含む「防カビ剤」(「防ばい剤」や「防黴剤」と表示されていることもあります)が使用されているのです。

防カビ剤とは何ぞや?ついては、別記事【ガーデニング】レモンなどの輸入果物に使われる防カビ剤とは?でまとめていますのでご参考にしていただきたいですが、国によっては使用が規制されているようなものですし、表面を食器洗い用中性洗剤で洗ったくらいでは除去できませんので、レモンを皮ごと利用したい場合は、国産のレモンを使用した方がベターです。

ただし、国産のレモンは海外産のレモンと比較すると高価です。それなら「自分で育ててしまおう!」となるのは自然な流れなのかもしれませんね。

私も数年前からレモンの木を育てています。最初の数年は鉢植えで育てていたのですが、レモンの収穫量を増やすべく地植えにして、それなりの大株に成長して収穫量も増えました。(お庭が狭いので、背丈が高くなり過ぎないように管理していますが、その辺の管理方法についても別記事でまとめたいと思っています。)

2.レモンの最適な収穫時期は?

レモンが開花から収穫までに要する期間は6か月ほどで、結構長い生育期間が必要となりますが、収穫時期は10月から3月までと長い期間収穫することが可能な果物です。(育ててみると、いろんなタイミングで花を咲かせることが実感できます。)

レモンの収穫時期は10月から3月までと言われているがグリーンレモンであれば9月から収穫可能

皮が緑色のフレッシュな状態で収穫するのであれば、早くて9月ごろから収穫可能となります。黄色く熟したレモンを収穫するのであれば、最適な収穫時期は12月ごろからです。実が緑色からっ黄色に変わるくらいのタイミングが最適なタイミングと言われています。

すぐに食べないレモンは生ったまま放置しておいて、食べる際に都度収穫することも可能なようですが、生った実を長く放置するのは、それだけ木に負担をかけることになります。翌年のことを考えると、あまり長く放置せずに収穫してあげた方が良いでしょう。

3.降霜する寒い地域でのレモンの収穫時期は?

基本的にレモンの木は霜に弱いと言われていて、霜が降りないような地域で育てられることが多いです。そのため、収穫時期は「10月から3月まで」と一律に言われることが多いですが、降霜(こうそう)するような少し寒い地域でも同じ収穫時期でよいのでしょうか?

東京都でも八王子は都市により寒さが厳しく、真冬には霜が降りる

わが町八王子は真冬には頻繁に霜が降りる地域です。最低気温が氷点下になることも多々あります。幸いなことに、我が家のレモンの木は降霜対策なしでも順調に育ってくれていますが、降霜したり、氷点下になる真冬に生った実をそのままにして、その実がダメージを受けないはずがありません。

我が家のレモンは(もったいなくて)生ったまま真冬まで放置したことはありませんが、東京よりも寒さが厳しい北関東では、収穫しきれなかった”ゆず”を生ったまま真冬まで放置しておくことが多々あります。その”ゆず”が年末ごろにどうなっているかというと…皮が”ぶよぶよ”になって食べられるような状態ではなくなります。

北関東のゆずを年末まで木に生ったまま放置するとぶよぶよになって食べられなくなる

”ぶよぶよ”になる原因が、霜が当たることにあるのか?気温が氷点下になって実が凍ってしまう(そして溶ける)ことにあるのか?ははっきりとはわかりません。(軒下のゆずの方が状態が良いことが多いので、個人的には霜の影響が大きいと思っています。)ただ、ゆずの状況から判断すると、少なくとも霜が降りるような少し寒い地域では、レモンの実が生ったまま真冬まで放置するのは得策ではないはずです。

よって、降霜する地域のレモンの収穫時期は、「10月~12月の冬の寒さが本格化する前」が適した収穫時期になると思います。(私見です)

4.レモンの収穫方法-収穫した枝にはマーキング

今年も12月に入り、天気予報では「明日は本格的な冬の寒さに…」などと言われることが多くなりました。突然寒くなって(霜が降りて)、大事に育てたレモンがぶよぶよになってしまっては悲しすぎます。まだ黄色く熟しきった実が少ない状況ではありますが、早めにすべての実を収穫することにしました。

レモンを収穫した際には他の実を傷つけないよう、へたに残った枝を綺麗にカットする

レモンの収穫方法は、実が生った枝の先端をカットして、レモンのへたに残った枝(突起)を更に綺麗にカットするだけです。

残った枝(突起)をカットする理由は、他の実を傷つけないようにするためなので、収穫した実を1つずつ並べて置いておくなど、実どうしが擦れあうことがない状況であれば、切りっぱなしでも大丈夫です。

また、レモンの特性として、今年実を付けた枝には翌年は実を付け難いという性質があります。

春の剪定では、出来るだけ実が付かない枝を剪定した方が効率が良いので、レモンを収穫した枝にはマーキングをして、次回剪定をする時にわかるようにしておきます。私の場合、今年、実を収穫した枝には、ビニールテープを巻いてマーキングをしておきました。

背丈2m程の1本のレモンの木から収穫したレモン

最終的に今年は写真のとおり、1本のレモンの木から大小合わせて26個のレモンが収穫できました。(うち、3個は事前に収穫して消費しています。)

収穫した26個のうち、しっかり黄色く熟したものは10個ほどです。サイズも少し小さいものが混じっていますが、寒くなるまで粘って”ぶよぶよ”にしてしまっては勿体ないので、小さい実も含めてすべてを綺麗に収穫しました。

5.収穫したレモンの保存方法

収穫したレモンの保存期間は、(防カビ剤配合の)輸入物で3週間、国産で2週間ほどと言われています。

収穫したレモンは表面が乾燥しないよう新聞紙などに包んでポリ袋に入れると1か月ほど保存できる

基本的には、冷蔵庫で10℃以下にて保存しますが、表面が乾燥しないようにして保存することが状態良く保存するポイントです。

レモンを新聞紙やラップで包み、更にポリ袋に入れて保存すれば、1か月ほどはある程度新鮮な状態を保持できるようです。

ただ、どれだけ上手に保存しても、時間経過で状態が劣化することは避けられません。1か月で食べきれない分は、「レモンカード」や「レモンのはちみつ漬け(はちみつレモン)」など、保存が効く状態に加工してしまうと良いでしょう。(今年は「レモンカード」に挑戦したいと思っています。)

6.収穫したレモンを生絞りレモンサワーに!

我が家で収穫したレモンの大半は、私の「生搾りレモンサワー」で消費されます。

収穫した庭木のレモンをスクイーズして生絞りレモンサワーを作る

私のレモンサワーの作り方は本当に簡単なものです。くせのない麦焼酎「のんのこ」(白)などをクラッシュアイスの入ったグラスに適量入れて、スクイーズしたレモンを注ぎ込むだけです。

普段は「ポッカレモン100%」を(ケチりながら)使用して、うっすらレモン味がするレモンサワーにするのですが、レモンを収穫する季節は、居酒屋のように1杯のレモンサワーに半分のレモンを使用して贅沢なレモンサワーを楽しむことができます。

皮も捨ててしまうのはもったいないので、小さく刻んでグラスに放り込みます。食べるとちょっと苦みがありますが、体に良いと言い聞かせて食べます。(笑)

・来年のために取り木したレモンと同居中

来年以降は更なるレモンを収穫すべく、今年はレモンの取り木にトライしました。(詳細は【ガーデニング】レモンの苗木を取り木で増殖-発根に必要な期間は?にて記事にしていますので、ご参考にしてみてください。)

2本の枝にて取り木にトライし、2本とも発根させることに成功しましたが、そのうち1本は取り木を開始後に花が咲いて実を付けたため、実の収穫まで切り離しを先延ばしにしていました。

取り木したレモンの苗木を冬の間だけ室内で育成する

今回、生っていた実をすべて収穫したので、先延ばしにしていた枝の切断も行いましたが、植え付け直後の株を八王子の厳しい冬の屋外に放置するのはちょっと酷です。

よって、今年の冬は写真のとおり、私の寝室で冬越ししてもらうことにしました。お正月など家を不在にする期間は室内の温度も少し下がって厳しい状態になる可能性がありますが、枯れることなく越冬してもらい、来年は3株体制でレモンを収穫していきたいと思います。

なお、小さい実を2個ほどそのままにしてありますが、小さいレモンは可愛いですね。^^

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)