【情報】庭に実のなる木を植えるなと言われる理由は?

庭に実のなる木を植えるなと言われる理由は?ただの迷信?言い伝え?

昔から「庭に実のなる木を植えるな」と言われます。しかしながら、旧家の庭にも梅や柿などが植えられていますし、私の実家にも柿やみかんが植えられていました。明確にダメな理由があるなら、賢い昔の人はそれを忠実に守るはずです。そこで今回は、「庭に実のなる木を植えるな」と言われてきた理由を調べてみました。果たして、明確な理由があるのか?それとも迷信か?合わせて、庭におススメの実のなる木を調べましたので、ご参考にしてみてください。

1.「庭に実のなる木を植えるな」という言い伝え

昔から「庭に実のなる木を植えるな」と言われます。お自宅のお庭に木を植える時には、皆さんどうしても気にしてしまう言い伝えではないでしょうか?

由緒正しい昔からの旧家にも実のなる木が植えられていますし、私の実家にも柿やみかんなどが植えられていました。”おばあちゃんの知恵袋”なる言葉があるとおり、昔の人の言うことには理にかなっていることが多々ありますので、「庭に実がなる木を植える」ことが本当にダメなのであれば、少なくとも昔からあるようなお家では「お庭に実がなる木」を”植えない”はずです。

結論としては、”何らかの理由があって”言われ始めたことに尾ひれがついて、全般的にダメとされる”言い伝え”として伝わったのだと言われています。では一体、どんな理由に尾びれがついて”言い伝え”になったのでしょうか?

2.「庭に実のなる木を植えるな」と言われる理由

”言い伝え”には、そう言われるようになった根拠が明確になっていないものも多く、「諸説あり」というものが多いようです。「庭に実のなる木を植えるな」に関しても例に漏れず、理由については「諸説あり」です。どれが本当の理由なのか?はわかりませんが、一つずつ整理して納得していきましょう。

・理由①:ビワの木を植えると病人が出るから

今ではそういう認識がある人はほとんどいないと思いますが、昔からビワの葉には様々な薬効があると信じられていたようです。起源は古代インドの文献にそのような記載があったとかなかったとか。

薬効があると言われるビワには、それを頼った病気の人が集まるようになります。伝染る病気の人が集まれば、結果としてその家の住民にも病気が感染するようになります。

そのような理由から、家族を病気にしたくなければ「庭にビワの木を植えるな!」と言われるようになり、それに更なる尾ひれがついて「庭に実のなる木を(一切)植えるな」となったという説ですね。伝言ゲームは昔から上手く伝わらなかったと言うことです。

現代では、例え庭にビワの木が植えられていたとしても、病気の人が集まるなんてことは、まずありません。この現代においては気にする必要はなさそうです。

・理由②:実が落ちるのが縁起が悪いから

その昔、争いに負けたりした慣れの果ては「斬首」です。

庭木に生った実が熟して地面にぼとりと落ちていく様が、その「斬首」でも連想させたのでしょう。実が落ちるのは、とても縁起が悪いとされていました。そんな理由から、「庭にそんな縁起の悪い木を植えるな!」となった説です。

単なる「縁起」の話になっていますが、昔の人は現代人よりもそういうことに気を使っていたと思うので、そんなことをいう人がいても不思議ではないですね。

この辺りは「たかが縁起」ですが「されど縁起」です。”気の持ちよう”的な話なので、どう捉えていいか?微妙なところですが、個人的には気にする必要はない気がします。

・理由③:鳥獣や虫が寄ってきて危険だから

庭に実がなるとそれを食べに山から猿や猪、場所によっては熊などがやってくることがあります。また、スズメバチなどの危険な害虫も寄って来るかもしれません。

そのような危険を避けるために、「鳥獣や虫が寄ってくるような実がなる木は植えるな!」と言われるようになったという説です。今よりも自然が豊かだった時代では、確かにそんな可能性もあったかもしれませんね。

しかしながら、そんなこと言っていたらどんな野菜も果実も栽培できませんので、今の時代にこんなこと気にしていたらきりがありませんね。

・理由④:管理しないと近隣に迷惑をかけるから

田舎では、敷地から飛び出した柿の木から実が落ちて、道路に柿が散乱しているようなお家をたまに見かけます。ご老人だけが住むようになって、管理が出来なくなり、放置されているという感じですね。

昔から日本人は「他人様に迷惑をかけるな」という意識が強いです。そんな日本人であればこそ、「他人に迷惑をかける可能性のある実がなる木は植えるな!」となった説です。

なんか、日本人の奥ゆかしさがジワリと伝わってくる説ですが、この辺は管理で何とかなる部分です。少なくとも育てている自分自身が元気なうちは気にしなくて良さそうですね。

・理由⑤:子供が実を採るために木に登って危険だから

木に実が生っていたら、それを採りたくなるのが子供ってもんです。昭和の時代に子供だった方々は、誰しも?人んちの敷地になっている実を拝借した経験があるのではないでしょうか?(私はあります:笑)

こちらは「子供が木に登ってけがをしないように、実のなる木を植えない」とする説です。

現代には、脚立や高枝切りばさみなどの便利なものがありますし、そもそも木に登って採るようなワイルドな子はだいぶ減っているような気がします。そんなことを気にする時代は終わったと思ってよいでしょう。

3.「庭に実のなる木を植えるな」は気にする必要ある?

「庭に実のなる木を植えるな」の根拠と言われている説を5つ確認しました。

結果としては、どの説にも「確かに…」と思わせるような部分はありますが、結論としてはどれも「気にする必要はない」で済ませることが出来る内容でした。結論としては「迷信」と言ってしまって良いと思われます。

せっかくお庭があるのであれば、やはり有効に活用すべきです。我が家では、今現在、レモンを地植えにしてある程度の収穫ができるようになってきました。来年は更なる果実の栽培にトライしてみようと思っています。

4.庭におススメの実のなる木は?

最後に庭に植えることをおススメする実のなる木を調べてみました。皆様のガーデニングライフのご参考にしてみてください。

・庭におススメの実が食べられる木

昔から庭に植えると縁起が良いと言われている木の中で、実が食べられるものは下記です。

  • かりん
  • ダイダイ
  • ザクロ
  • オリーブ

桃については「桃源郷」と言われる素晴らしい場所があるという”言い伝え”があるので縁起がいいと言われるのは納得です。梅も偕楽園などの有名な庭園に昔から植えられてきた木なので縁起がよさそうです。かりん様に至ってはドラゴンボールでは神様ですね。(笑)

柿は「嘉喜」(おめでたいことが来る)という言葉との語呂合わせで縁起が良いとされるみたいです。ダイダイもなんとなく察しがつきますが、「代々」子孫繁栄するという意味で縁起が良いとされるようです。

ザクロは仏教で子孫繁栄する縁起のよい果実とされているようで、オリーブは”平和”の象徴として扱われることが多い植物ですね。

・庭におススメの実が食べられない木

庭に植えると縁起が良いと言われる木の中で実が食べられないものは下記のとおりです。

  • 千両
  • 万両
  • 南天

千両・万両はなんとなく察しが付きますね。たわわに実がなる様子が、「お金」を蓄えたように見えることから、縁起が良いと言われる木です。

南天は「難を転ずる」という語呂合わせから、縁起が良いとされるようです。昔の人はいろいろなことを考えたんですね。(笑)

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