【DIY】浴室のドアパッキンを交換する -パナソニック製

浴室ドアパッキン交換DIY パナソニック製Panasonic製ユニットバス

経年劣化でボロボロになった我が家の浴室ドアパッキンを交換しました。メーカのパナソニック(Panasonic)のWEB上では検索できないような古い部品でも、電話で問い合わせることで準備できるものがあるようです。その辺の具体的な検索方法も紹介していますので、ご参考にしてください。下記リンクにて動画も公開していますので、興味があれば合わせてご視聴ください。【DIY】浴室のドアパッキンを交換する -パナソニック製ユニットバス

1.ユニットバスのドアパッキンが破損 -Panasonic製-

我が家のユニットバスのドアパッキン。ちょっと前から傷んでいることは認識していましたが、息子が「友達が泊まりにくる」と言うので徹底的にお風呂掃除をした際、付着していた黒カビを歯ブラシで落とそうとして完全に破けてしまいました。浴室側のドアパッキンが破れたとて、ドアの外側のパッキンが効いてくれるため、水が浴室外に漏れることはありませんが、このままでは如何せん見た目が良くないので、パッキン交換を実施することにしました。

Panasonic製ユニットバスの型番はドアの上部に印字されている

我が家のユニットバスは、Panasonic(松下電工)製で、2006年に製造された古いものです。ドアの右上に”RLSX40S1WK1”と記載されているので、この型番を元に部品を探していきます。

まずは、奇跡的に保管していたユニットバスの取扱説明書を調べます。浴室内の各部品に対する部品番号は記載されていますが、ドアの部品は記載がありません。調べてみると、Panasonicのユニットバスのドアは大部分がYKK製で、Panasonicはドアの完成品を購入しているようです。完成品として購入する部品の搭載部品までは取説には記載されていないみたいです。

2.Panasonic サービス部品 ”ハイ・パーツショップ”

取説をよく見てみると、Panasonicの部品を取り扱っている「ハイ・パーツショップ」なる記載を見つけました。まずはWEBサイトを開いて、検索バーにドアの型番を入力して検索しますが…「該当する商品はございませんでした」との結果です。

Panasonicハイ・パーツショップから送られてきたユニットバスの分解図

仕方がないので、WEBサイトに記載されている電話番号に問い合わせると「WEBサイトで検索できないものでも、部品によっては在庫がある」とのこと。であれば、早速ドアの型番を伝えて、必要な部品がわかる資料を送ってもらいました。(電話での問い合わせでメールアドレスとかを伝えるのが面倒だったので、資料はFAXで送ってもらいました。)

それで送られてきたのが写真の分解図です。ちょっとわかりにくい図になっていますが、ドアとドア周りのサッシ部のそれぞれが、各構成部品に分解された状態で一つの図面に書かれているようです。(私も家電製品の構造設計をしていたことがあるので多少の知識は持っていますが、私なら「ドア部品」と「サッシ部品」が明確にわかるように工夫します。そのちょっとした気遣いが、読む人にやさしい図面になりますので。)

そして、分解図を確認した結果、私が必要としている部品は、分解図上で⑩の部品だということがわかりました。

Panasonicハイ・パーツショップから送られてきたユニットバスの部品価格表

次に、分解図に示された部品の中で、在庫がある部品だけを表示した部品表が送られてきました。私が必要としている⑩は…部品表に記載されているので在庫はあるようです。一安心です^^ 

部品名を見ると、ドアのヒンジがある側が「吊元側」、開閉する側が「戸先側」と表現されていて、⑩は「戸先側」のパッキンと書かれています。部品名で判断しても、必要な部品は⑩で間違いなさそうです。

また、部品表にはこちらから依頼ししていた値段についても記載されています。⑩の価格は…¥3,950(税込み¥4,345)??。ただのパッキンなのに高すぎませんか??(私の見立てでは、原価¥300くらい?)送料が別途¥550かかるので、支払総額は¥4,895になります。

ただの樹脂製パッキンに¥4,895は、いくら何でもぼったくりではないか?とは思いましたが、なにぶん古い部品で、買えただけ良しとしないといけない側面もあるので、仕方がないのでこちらの部品を電話で発注しました。ちなみに、支払いは追加料金なしでの代引きが可能とのことです。(こちらはとても良心的ですね。)部品の到着は週末とのことなので、部品の到着を待つことになりました。

3.浴室ドアパッキンの交換-大は小を兼ねる!

Panasonicハイ・パーツショップから送られてきたユニットバス用パッキンの梱包形態

商品が届きました。写真のような筒状の超長い段ボールに、超長いL字の頑丈な段ボールと一緒に、超細長い袋に入れられて梱包されてきました。まあ、安い買い物ではないので、厳重に梱包したくなる気持ちもわかりますが、「エコ」とは対極にある梱包ですね。もうちょっと手を抜いてもいいような気がします。(このご時世、ごみを捨てるのも有料ですし…)すいません。今回は小言が多いですね。やっとこさ部品が届いたので、そんなことよりパッキンを交換していきましょう。

 

まずは、古いパッキンを外します。パッキンはドアの上角、もしくは下角の部品を外して、真上、もしくは真下に引き抜いて外していく構造のようです。よって、ユニットバスの天井高さが、ドアとあまり変わらないようなユニットバスではドアを外してパッキン交換しないといけないようです。幸い、我が家のユニットバスは、天井がドアよりも30cmくらい高い構造になっているので、ドアを外さずにドアの上部からパッキンを外すことをトライしてみます。

パナソニック製ユニットバスのドアパッキンを外すためには上角の部品を外します

ドア上角の部品を外します。部品がドア枠にツメ固定されているので、マイナスドライバーなどでツメを狙って部品を外していきます。しかしながら、この手のツメ篏合部品は、使用中に簡単に外れてはいけないので、外れにくく出来ています。また、ツメを破損してしまうと再利用ができなくなってしまうので、焦らずに慎重にツメを外す必要があります。(構造的には、ツメ固定が最安ですが、作業性を考えるとネジ固定した方が格段に作業者にやさしいので、私ならネジ固定で設計すると思います。また、錆びを考慮してネジは樹脂ネジを採用します。ドアは単価が高いと思うので、多少原価upしても、作業性には重きを置いて欲しいです。)

パナソニック製ユニットバスのドアパッキンは上部にスライドさせて外す

ドア上角の部品が外せたら、破損した古いパッキンを外していきます。天井の高さ的にうまく外れてくれるか心配でしたが、問題なく外せそうです。(このレベルなら、取付も問題なさそうです。)

古いパッキンが外せたら、いよいよ新しいパッキンを嵌めていきます。上から溝に差し込んで、残りを送りこんでいきます。が、下面まで挿入できたところで1点問題が。。。下面までしっかり挿入し終えたのに、挿入しきれない余長が残っています。実は注文時にちょっと気になっていました。部品名に”L=2,300”という表示があったことを。ドアの高さが2.3mもあるはずないので、それじゃあ、パッキンが長すぎじゃね?って。恐らくは、「大は小を兼ねる」の設計思想で、より大きなドアと共通の部品にしているんでしょうね。(その考え方は正しいです。)なので、余長は現物合わせでカットしました。

最後に最初に外したドア上角の部品を元通りに嵌めて完成です。新品時の外観に戻すことができました。

4.浴室ドア下 防水フラップの修理

ついでに、いつの間にか動作しなくなっていたドア下部の防水フラップを修理します。

浴室使用時(ドア閉じ状態)にて、浴室内で使用した水が浴室外に出ないように、ドアの外側にドアが閉じると同時に持ち上がるフラップが付いています。ドアが閉じた状態で、ドア根元の突起が、フラップを起き上がらせる部品を押すことで、フラップが起き上がる構造なのですが、長年の使用でドア根元の突起が変形してしまって、フラップが動作しなくなっていました。

ユニットバスのドア下フラップを押し上げる部分の変形を熱を加えて修正する

そこで、まずはドア根元の突起部の変形を修正します。

突起部にドライバを当て、後ろから変形を修正する方向に力を加え、その状態で突起表面をトーチであぶります。(ちょっとチャレンジングな修理方法です。)結果、多少表面が焦げましたが、力を加えた状態で熱を加えることによって、変形が大分修正されました。(変形を完全に修正することはできませんでしたが、やりすぎて燃えたり溶けたりしてしまうと修正出来なくなるので、”ほどほどに”しておきました。)

次に、フラップ側の押される部分(ドアの突起が押す部分)の摺動性を改善させます。

ユニットバスのドア下フラップを押し上げる部分摺動性をシリコンスプレーで改善する

部品の摺動性を改善させるためには潤滑剤を塗布するのが最も簡単で有効な対策になります。屋外で使用する部品であれば、油を注せば終了なのですが、生活スペースで油を注すことは避けたいですよね?そんなときに大活躍するのが「シリコンスプレー」です。今ではどのホームセンターにも置いてあるので、1本常備しておくのをお勧めします。ふすまのレールにシュッと一吹きするなどで、ふすまが驚くほどスムーズに開閉できるようになる優れものです。これをフラップ動作用の部品が可動する箇所に一吹きし、摺動性を改善させました。

ただし、シリコンスプレーを使用する際には、決して床などにかからないように注意してください。床がつるつるに滑って大けがしますので。

ユニットバスのドアを閉めた時にせりあがるように修正されたフラップ

結果、フラップがドアの開閉に合わせてしっかり動作するようになりました。まあ、基本的にはドアの下にはパッキンがあるし、フラップの手前にも、多少の漏れてきた水であれば受けることができる排水溝がありますので、フラップが動かなくてもなんの支障もないのですが、今回はお金をかけずにほんのちょっとの手間で本来の姿に戻すことができました。構造をしっかり理解することって大切です。

以上で、今回の浴室の修理作業は完了です。パッキンが想定より高かったですが、フラップも含めて浴室を正常な状態に修理することができました。

・浴室ドアをDIY修理した感想

今回はドアパッキンの破損をトリガーに浴室ドアの修理を敢行しました。我が家のように古いユニットバスでも、問い合わせることで部品が入手できる可能性があります。(Panasonicだけかもしれないですが。)皆様も駄目もとで、確認してみるとよろしいかと思います。(そもそも家の耐用年数が35年だとしたら、構成する設備の部品は35年確保して欲しいもんですが。。。)

パナソニック製ユニットバスのドアパッキンを外した状態でも防水性は確保できると思います

それと…パッキンを交換している最中に気が付いたことがあります。ドア内側のパッキンを取り外した状態(写真)が外観的に一番美しいなって。(笑)内側のパッキンがなくても外側のパッキンが効いてくれて、ドア下の排水溝に水を流してくれるので、破損したパッキンを外すだけという選択肢もあったなと。まあ、外側のパッキンの状態にもよるので自己責任になってしまいますが、片側のパッキンがダメになったら、ダメなパッキンを外すだけっていう選択肢があってもよいのかもしれません。(パッキン高いし:笑)

また、今回部品を購入したハイ・パーツショップさん。電話対応では、お役所的な対応が多々あり、サービスシステムとしてはいまいちでした。しかしながら、そのルールを押しつけられている電話口のお姉さんにその文句を言っても仕方がないので「なんでもネットで注文できるご時世で、電話で対応せざるを得ないのは非常に不便。”古い部品は在庫がないものもある”ことを明記したうえで、今回送ってもらった”分解図”や”部品表(部品ありに限定)”をWEB上に記載してくれれば、注文がNETで完結して非常に助かるんですけどー」と改善すべき点を伝えておきました。まあ、企業の体質もあるだろうし、その辺は意見したとしても、何も変わらないような気もしますけど。個人的にはその方がお姉さんの手間も減ってWin-Winなんじゃないのかな?と。(お姉さんが不要になるというリスクが発生しますが:笑)

-追記-

フラップ部分の組み立て方が知りたいというご要望がございましたので、PanasonicからFAXで送ってもらった分解図を下記に記載しました。私は分解まで実施していないので、組み立ての難易度含めた詳細がわかっておりませんが、ご参考にしてみてください。(こういう分解図と部品表はメーカHPに載せておいてもらいたいですね。)

コメント

  1. うーうー より:

    役に立つ情報をありがとうございます。
    私もパナソニック製の浴室を使っています。私もフラップが動作しなくなっており、記事の中の「浴室ドア下 防水フラップの修理」を参考にして修理しようと考えています。ただし、フラップが動作せず上がりっぱなしになっているところで、子供が足で踏んだところフラップとその側面の部品(ネジ止め)が外れてしまいました。プラップを取り付けようとしましたが、うまくはめることができず、困っています。どのように組み立てればよいか、おわかりになれば教えていただければ幸いです。

    1. hidekick8 より:

      コメントありがとうございます。
      フラップ部分について、私の場合は合わせ部の変形をトーチで修正して摺動部にシリコンスプレーを塗布しただけで、分解までは実施していないので組み立て方の詳細はわかっておりませんが、メーカーから送られてきた分解図(ASSY図)を、記事の最後に追記しておきましたので、ご参考にしてみてください。
      基本的には、組み付ける(分解する)方向に部品が分解されて表示されているはずです。組付け部分から上に線を引いて分解されていれば部品は上からの組付けになり、横に線を引いて分解されていれば横から組付けになるとご理解いただければよいはずです。(通常は必ずそのルールでASSY図を描きます。)
      ただ、ネジが緩んで外れただけならよいのですが、踏みつけて取れたのであればネジ部が破損している可能性もあります。まずは、ネジを固定する部分が破損していないか?よく確認してみてください。(割れていたりするようであれば、新しい部品を取り寄せた方がよい可能性があります。)

  2. うーうー より:

    丁寧な回答を頂き、ありがとうございました。
    アドバイスに従って修理してみたいと思います。

  3. もこすけ より:

    こんばんは。
    私も浴室ドアのフラップ修理でWEB検索をしており、本ページにたどり着きました。
    有益な情報有り難うございます。
    私の場合、フラップを跳ね上げる部品(本ページでシリコンスプレーを吹き掛けているもの)が劣化しており、シリコンスプレーでは修理不可能な状況です。
    この部品の品番などはお分かりになりますでしょうか?
    ご教示頂けましたら助かります。

    1. hidekick8 より:

      コメントありがとうございます。
      分解図と部品表をFAXでもらってしまった関係上、ブログに載せた写真が不明瞭になってしまい申し訳ありませんでした。
      FAXを改めて確認した感じですと、私がシリコンスプレーを吹きかけた部品(ドアに当たってフラップを跳ね上げる部品)は⓷の「RLXGVGF144Z 駆動ユニット」のように見えます。(お値段は税抜き¥1,580です。)
      フラップの部分については、他の方からもお問い合わせがあり、少し拡大した分解図を記事の最後に追加していますので、そちらを改めてご確認いただくとともに、ハイ・パーツショップにて、詳細をご相談いただけるとよろしいかと存じます。(認識に誤りがあるといけないので。)
      なお、受付の方は仕様の細かい部分までを理解されていないようでしたので、分解図と部品表をデータで送ってもらうようにすれば、詳細まで確認出来てよいと思います。(私はメールアドレスをその場で伝えるのが面倒でFAXを選択してしまいました。)

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