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【ガーデニング】レモンの種は発芽する?-発芽に必要な期間と発芽率

レモンの種を植えつけて苗を増やす-発芽に必要な期間や発芽率 ガーデニング

我が家のお庭では、地植えでレモンを育てています。品種はオレンジとの交雑種である「マイヤーレモン」ですが、今までの栽培の中では「挿し木」や「取り木」などで比較的簡単に株を増やせることが分かりましたが、実の中の種もちゃんと発芽するのでしょうか?まあ、基本的には種子植物なので、発芽するのは当たり前だとは思いますが、今回は収穫漏れした実から種を取り出し、土に植え付けて確認してみました。発芽までに必要な期間や、種の発芽率なども検証していますので、皆様のガーデニングライフのご参考になれば嬉しいです。

1.我が家のレモンは「マイヤーレモン」?

我が家ではお庭でレモンを栽培しています。

かなり昔に思い付きで小さな苗を購入して育てていますので、その種類が何だったか?はっきりとは覚えていませんが、生った実の外観や、食した時の控えめな酸味などからは、オレンジとの交雑種である「マイヤーレモン」である可能性が高いです。

「マイヤーレモン」は、前述のとおり少々酸味が控えめのレモンになります。レモン特有のガツンとした酸味を求める人には少々物足りないかもしれませんが、レモン特有の風味はしっかり感じられる実なので、レモンが苦手な人にも試してもらえるような種類になると思います。

ただ、私も今、苗を購入するなら、酸味がある「リスボン」種になりますけど。(刺激が欲しいのでw)

ただ、店頭で思い付きで購入した我が家の「マイヤーレモン」ですが、結構な耐寒性があります。(園芸店さんも、育てやすさをしっかり考えて販売しているということですね。)

東京で雪が降ると必ずテレビの中継が入る我が町”八王子”でも、真冬の間に頭から不織布を被せてあげるくらいで容易に冬越し出来る種類になります。(不織布による冬越しは下記リンクの記事でまとめていますので、ご参考にしてみてください。)

また、生った実も、不織布などで霜に直接当たらないようにしてあげれば、冬の間は生ったままにしておいて良いので、食べたい時に使いたい分を収穫して、新鮮なレモンの味を堪能することが出来ます。

そして、レモンの木は生命力もかなり高そうです。(まだ、マイヤーレモンしか育ててませんが…)

下記リンクの記事では、冬越しで葉が全部おちてしまった苗が復活する様子をまとめましたが、しっかり育ててあげれば、その生命力でモリモリ育ってくれる植物だと思われます。

その昔は「お庭に実が生る木を植えると縁起が悪い」なんてことも言われていましたが、それは近所の悪ガキなどが生った実に集まってくるから。。。なんて話を聞いたことがあります。そういった迷信などはあまり信じていない私的には、是非お庭に植えて新鮮な実を堪能してもらいたい果物ですね。

また、スーパーで主に販売されている輸入レモンには防カビ剤などの問題があります。(下記リンクの記事でまとめていますのでご参考にしてみてください。)無農薬で育てたレモンは、皮まで堪能出来て良いですよ!

2.レモンは挿し木や取り木でどんどん増やせる

我が家では、収穫のし易さや隣家への影響を考慮して、レモンの木の樹高があまり大きくならないようにして育てています。(2mくらいの樹高に抑えています。)

樹高を抑えるためには、定期的な剪定が必須になります。そして、込み入った箇所の枝を剪定して、風通しを良くしてあげることも重要になりますので、新芽をどんどん出して、モリモリ枝を伸ばすレモン栽培では、どうしても剪定枝が大量に発生します。

それらの剪定枝を捨ててしまうのは勿体ないなぁと思いで、トライしてみたのが「挿し木」や「取り木」です。

「挿し木」については、下記リンクの記事でまとめていますので、是非ご参考にしていただければと思いますが、剪定した枝を赤玉土などに挿すだけで、苗を簡単に増やすことが出来ます。(レモンでは葉を最低限の数まで落とすなどの面倒な処理をしなくても、簡単に発根させることが出来ます)

「取り木」に関しては、「挿し木」よりも手間や時間がかかりますが、比較的大きな枝をそのまま新しい苗にすることが可能ですので、「挿し木」の小さな苗を比較すると、より短い期間で実が付かせることが出来ます。

「取り木」にトライした結果ついては、下記リンクの記事でまとめていますので、方法や発根までの期間などをご参考にしてみてください。

そんな感じで、レモンの木は色々な方法でモリモリ増やすことが出来る植物です。

3.レモンの種を植えてみよう!

レモンの木は、苗を1苗購入すれば「挿し木」や「取り木」でモリモリ増やすことが出来る植物ですが、食べた実には必ず種があります

日本人が冬に食べる温州みかんには種がほとんどありませんので、「挿し木」や「接ぎ木」などで増やすことになるようですが、種があるレモンでは種からも増やせるのでしょうか??

そんな疑問を持つ中で発見したのが写真のレモンの実です。葉の陰に隠れていて収穫することが出来ずに放置されて春を迎え、干からびたレモンの実です。

干からびているのであれば、レモンは完熟していると判断できますので、こちらから種を取り出して植えてみて、種から芽が出るか?を確認していきます。

まあ、中学で学習した「種子植物」ですので、種から芽が出ない理屈がありませんが、せっかく干からびた種を発見したので、これを植え付けて「どのくらいの期間で芽が出るのか?」そして、「種の発芽率はどの程度になるか?」を確認していきましょう。

まずは、干からびたレモンの実をばらして、その中の種を取り出していきます。

写真が干からびたレモンの実から取り出した種です。中身があまりなさそうなものも含めると、計23個の種を取り出すことが出来ました。

写真の上段に取り分けた3個については、明らかに中身がなさそうなので破棄しますが、残りの20個を使用して確認していきます。

まずは、取り出した種を、みんな大好き”メネデール”の希釈液に浸して発芽を促していきます。(30分程浸しました)

中身がスカスカの3個を既に取り除いているので、この時点で希釈液に浮きっぱなしになる種はありませんでしたが、この中から種の中身がしっかり詰まっている10個を選別して培養土に植え付けていきます。

植え付けるために使用した土は、ホームセンターのごく普通の培養土です。手元にプランターがなかったので、今回は通常の鉢を使用して発芽の状況を確認していきます。

また、種は指先を土に挿して開けた穴(深さ2cmくらい?)に1個づつ投入しました。この辺は何も調べずに撒いてしまいましたが、深さが極端に深かったりしない限り、問題はないんじゃないかと思います。(植物って想像しているよりたくましいのでw)

培養土に植え付けなかった少々瘦せ気味の種(2軍の子達)は、アクアリウムで使用するろ過マット(飼育水ろ過用のスポンジ)の上に置いて、発芽のするものがあればその状態を確認していいきます。

結果、今回観察していく対象物は写真のとおりです。

鉢には種を10個植え付けましたので、その内何個から芽が出るか?を確認していきます。

残りの10個(2軍の子達)はダメ元になりますが、湿らせたろ過マットの上に放置して、発芽する様子を観察していきます。

レベル的には小学2年生くらいが夏休みの自由研究で題材にするような実験ですが、おじさんがそれを真剣に確認していきますww

4.植え付けたレモンの種は発芽できるのか?

培養土にレモンの種を植え付けました。(植え付けたは6月末です)

その種はちゃんと発芽するのか?そして、発芽するのであれば何日くらいで発芽するのか?を確認していきましょう。

4.1 植え付けから2週間後:7月第2週

植え付けから2週間が経過し、早速、植え付けた種に変化が見られました。

植えつけた10個の種のうち、4個が発芽しました!

当たり前の話ですが、これでレモンの実から採取した種から、しっかり発芽することが確認できましたね。

そして、発芽までの期間は気温の高い夏場で「2週間」ということになります。

なお、中央に見える小さな双葉は、レモンとは別の雑草の芽ですので無視してください。(雑草はどこからでも生えてきますねw)

また、湿らせたろ過マットの上に置いて観察している種にも変化がありました。

変化があったのは1個の種だけですが、種の先端からろ過マットに向けて小さな根を伸ばし始めました

流石に、フカフカの土の中で発芽している種よりは成長度は遅いですが、こんな野ざらしのろ過マットの上でも発芽してくれるなんて、レモンの生命力は流石です。

ということで、2週間が経過した7月中旬時点で、10個中の4個の種が発芽しました。そして、ろ過マットの上で観察している種もその内の1個が根を出し始めました。

さて、これから何個の芽が出てくるでしょうか?レモンの生命力に期待して観察していきましょう。

4.2 植え付けから3週間後:7月第3週

最初の芽が出てから更に数日が経過し、植え付けから3週間ほどが経過しました。

種から出てきた芽は写真のとおりで、発芽した種が7個になりました。レモンの種は発芽率も高そうですね。

なお、真ん中に出てきた芽は明らかにレモンの芽ではありませんでしたので、この写真撮影の後に取り除きましたw

一方、ろ過マットの種は良くも悪くも大きな変化なしです。前回、根が出てきた種が少しだけ根を長く伸ばしましたが、それ以上の変化はありませんでした。(葉が出るまでは成長しておりません)

4.3 植え付けから4週間(1カ月後):7月第4週

更に一週間が経過し、植え付けから1か月が経過しました。

前回までに発芽したレモンの芽は順調に育っています。

また、発芽した種の数は1つ増えて8個になりました。これで発芽率は80%です。種の大きな果物にしては優秀なのではないでしょうか?

それぞれの状態としては、既に葉が4枚くらいになっているものもありますので、タイミング的にはこの鉢で窮屈に育てるよりは、他の鉢に早急に植え替えた方が良い気がしますが、まだ小さい芽もいくつかあります。もう少し成長させてから植え替えを検討しましょう。

4.4 植え付けから5週間後:8月第1週

更に一週間が経過し、植え付けから5週間が経過しました。

発芽した芽は増えていませんが、それぞれの芽はかなり成長してきましたね。

これ以上放置すると首長のタヌキに「密ですっ!」と言われてしまいそうなので、近いうちに他の鉢に植え替えしていきましょう。

ろ過マットの種は、発芽した種は1つだけですが、ついに葉が2枚開きました。(写真は5項を参照ください。)こちらもろ過マットの上で育て続けるのは少々酷ですので、早急に土の中に植え付けてあげたいと思います。

いずれにしても、まずは今回の実験の答えが出ましたね。レモンは種からも育てることが可能。そして、その発芽率は「80%」(8個/10個)ということになりました。(なかなか優秀なのではないでしょうか)

5.発芽したレモンの芽を植え替える

今回の実験は終了しましたので、発芽したレモンの芽を小分けの鉢に植え換えていきます。

8月に入り、関東は猛暑日が続いていますが、あまり暑すぎる日では植え替えのダメージが大きくなりそうなので、雨が降っている比較的涼しい日に植え替えしました。

スコップで芽を1つずつ取り出して、根を傷めないよう気を付けながら土ごと新しい鉢に植え付けていきます。

この時、根が絡み合ってしまっていると、根を傷めずに取り出すのが難しくなるのですが、まだそこまでの根張りにはなっていなかったので、比較的簡単に取り出すことが出来ました。

各鉢に植え付けたら、足りない土を足して、植え替えは完了です。これで、8個の新しいレモンの鉢が誕生しました。(取り急ぎの鉢ですので、非常に小さい鉢ですが…)

続いて、ろ過マットの上でたくましく葉を広げてくれた苗(写真)を植えていきます。

根の周りを根と絡んだろ過マットごと取り出して、土を入れた鉢に植えていきます。今までは種の中の養分だけで何とか葉まで広げてくれたたのだと思いますが、これからは、根から養分を吸収することが出来るようになります。(いままでごめん)

これで、計9個レモンの鉢が増えました、以前に挿し木などで増やした分を含めると、少々レモンの鉢を増やし過ぎてしまいましたが…「マイヤーレモン」は凄く育てやすい品種であることが分かりましたので、実家の休眠中の畑に植え付けて、レモン農家でも始めようかな?なんてことをちょっとだけ本気で考えていますww

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