【ガーデニング】レモンの苗を挿し木で増やす-必要期間や最適な時期

レモンの苗を挿し木で増やす方法-発根に必要な期間や最適な時期

以前に取り木でレモンの苗を増やす記事を紹介したところ、挿し木で増やした方が簡単だというコメントを多くいただきました。そこで今回は、取り木より簡単だというレモンの挿し木にチャレンジしました。挿し木の方法や発根に必要な期間などをまとめるとともに、レモンの挿し木に最適な時期なども考察しています。下記リンクにて動画も公開していますので、皆さんのガーデニングライフのご参考になれば嬉しいです。【ガーデニング】レモンの苗を挿し木で増やす!-発根に必要な期間と挿し木に最適な時期は?

1.”取り木”より簡単に苗が増やせる”挿し木”

過去記事【ガーデニング】レモンの苗木を取り木で増殖-発根に必要な期間は?では、剪定予定の枝に水苔を巻いて写真のように発根させ、取り木でレモンの苗を増やしました。

最終的に2本の取り木苗を作成することが出来ましたが、植え付け可能なレベルに発根させるのに必要な期間は2か月ほどでした。その間は枝に巻き付けた水苔が乾燥しないよう注水する必要があり、かなり時間と手間がかかる増殖方法になりますね。

その様子を過去記事(と動画)にてご紹介したところ「挿し木の方が簡単ですよ!」というコメントをたくさん頂戴しました。以前のトライは、剪定しようとする枝が大きかったため、挿し木が出来ないと判断して、取り木を行ったのですが、今回は、春先のレモンの剪定に合わせて挿し木を実施し、レモンの苗を更に増やしていきたいと思います。

2.レモンを挿し木で増やす方法

挿し木の方法はいたって簡単です。プランターに赤玉土を充填して、そこに剪定した枝を挿して、枝が発根するのを待つだけです。

写真はバジルを挿し木した時のものですが、詳細を過去記事【ガーデニング】バジルの苗を株分けと挿し木で効果的に増やす!【ガーデニング】トマトの苗を増やす方法-わき芽を利用した挿し木などでも紹介していますので、そちらも参考にしてみてください。

実施方法がいたって簡単な挿し木ですが、私が考える挿し木を成功させるポイントは下記の2つです。

1つ目は、挿し木した枝が水を吸いやすくなるように、枝の切り口の面積を大きくすることです。具体的には写真のように切り口を斜めにして、切り口の面積を大きくします。切り花を花瓶などに挿す時の要領と同じですね。

2つ目は、挿し木の間は、赤玉土が完全に乾くことがないように管理することです。毎日注水すれば、夏場も完全に乾くことはないと思いますが、私の場合は、プランターの底に受け皿を敷いて水が溜まった状態にし、赤玉土が完全に乾かないよう管理しています。

以上の2つのポイントを守ることが出来れば、あとは枝から発根するのを待つだけです。比較的簡単に挿し木を成功させることが出来ると思います。

3.レモンの挿し木の具体的な方法

ここからは、レモンの挿し木の具体的な方法を紹介していきます。

3-1.レモンの枝を剪定する

まずは挿し木するレモンの枝を剪定します。

今回の我が家の剪定は、高くなり始めた木の背丈を抑えるための剪定でした。よって、写真のように木の最上部の新芽が出ている枝を剪定しました。

なお、挿し木に使用する枝は、古い枝よりも新しい枝の方が発根しやすいと思います。なるべく新しい元気な枝を選んで剪定しましょう。

そして、剪定する際の切り口は、2項の写真で紹介したとおり、切り口の面積が出来るだけ大きくなるよう斜めにカットし、枝が水分を吸いやすい状態にします。(作業が簡単なので、最適化できる部分はしっかり最適化しておきましょう。)

3-2.剪定したレモンの枝を赤玉土に挿す

元気な枝を剪定出来たら、それを挿し木していきます。

適当なプランターに赤玉土を適量入れて、そこに剪定した枝を挿します。枝を挿す深さは、枝が倒れないよう、多少深めに挿しておくとよいでしょう。

枝を挿したらたっぷりと注水して、赤玉土をしっかり湿らせれば、挿し木の作業は完了です。

3-3.赤玉土が乾かないよう管理する

挿し木が完了したら、あとは発根するまで、赤玉土が乾くことがないよう管理するだけです。

挿し木した直後は枝が少し弱っているので、2~3日は半日陰くらいで管理し、その後、陽のしっかり当たる場所に移動して育てます。

陽のしっかり当たる場所に移動させると、赤玉土が乾きやすくなりますので、特に陽射しの厳しい夏場は、赤玉土が完全に乾くことがないようしっかり管理することが重要になります。

重複しますが、赤玉土が乾くのを防止するためには、写真のようにプランターの下に受け皿を敷き、受け皿内に常に水が溜まるようにして管理するのがおススメです。

3-4.挿し木した枝の発根を見極める

挿し木した枝の切り口から発根が出来たら、鉢に植え付けて新しい苗として育てていくことが出来るようになりますが、しっかりと元気な苗に育てるためには、十分に発根させてから植え付ける必要があります。

発根を判断する目安としては、挿し木した枝の状態にもよりますが、発根した枝からが写真の矢印で示すような新芽(新しい葉)が出てくるのを確認することでしょう。

発根した枝のすべてから新芽(新しい葉)が出てくるわけではないとは思いますが、新芽が出てきた枝からは発根が始まっていると判断して良いと思いますので、枝からの新芽の様子をよく確認して、発根(植え替え)のタイミングを見極めていきます。

3-5.発根した挿し木枝の植え付け

挿し木した枝が発根出来たであろうと判断したら、その枝を鉢に植え付けて行きます。

まずは、発根したと思われる枝を、赤玉土ごとスコップで掘り起こします。

掘り起こすとその根元から写真のように発根した可愛い根が顔を出しますので、その状態を確認して発根が十分だと判断したら、そのまま(赤玉土の塊ごと)鉢へ植え付けていきます。

もし、掘り起こした状態で「発根が足りないな…」と感じた場合は、掘り起こした枝を元に戻して、もう少し発根させてから植え付けた方がよいでしょう。

鉢に植え付けたレモンの苗は、しばらくは土を極端に乾燥させないよう注意して管理します。挿し木中と同様、受け皿に水を溜めて管理すると良いでしょう。そして、苗が問題なく成長し始めたら、通常の苗と同じ管理に移行します。

4.レモンの挿し木に必要な期間は?

今回の挿し木の結果から、まずはレモンの挿し木に必要な期間をまとめていきましょう。

今回は、4月の上旬に挿し木を実施し、鉢に植え付けることが出来たのが6月中旬でした。(5月末に一度状態を確認しましたが、十分に発根できていないように見えました。)

よって、結果として、挿し木の発根に必要な期間は2か月強という結果となりました。気温が高い時期に挿し木すれば、もっと早く発根できるかもしれませんが、やはり「2か月」は必要と思った方が良いでしょうね。(結果的に、取り木に必要な期間とそれほど変わりませんでしたね。)

5.レモンの挿し木に最適な時期は?

続いて、レモンの挿し木に最適な時期を考えていきましょう。

一般的に、レモンの挿し木はレモンの植え付けが出来る時期であればいつでも可能と言われています。(それだけ難易度が低いということですね。)レモンの植え付けは、3月から4月くらいに実施するのが最適と言われていますので、挿し木も3月頃から出来るということになります。

しかしながら、今回は、4月上旬に挿し木を開始して6月中旬に植え付けるまでに、寒の戻りもあったことが影響したのか、挿し木した枝の葉が大量に落ちました。

写真が植え付け直後のレモン苗ですが、一度葉が落ちたことが影響し、植え付け直後の姿はかなり寂しい姿になっています。(その後は元気に育っていますが。)

そのような状況から考えると、「3月から4月」に挿し木を開始することは”可能”とは思いますが、時期的には少し早すぎるという感じが否めませんでした。

よって、レモンの挿し木に最適な開始時期は「5月」くらいからと考えるのがベターでしょう。

続いて、挿し木を完了させる時期ですが、レモンは寒さにあまり強くない植物です。(写真は冬の間に全ての葉が落ちてしまったレモンの苗です。)11月には成長が止まる(休眠期に入る)と考えるべきです。

また、その後の冬越しも考えると、成長が止まる前に土にしっかり根付かせたいので、根付かせる期間を最低1か月確保すると、遅くとも「10月まで(9月中)」には植え付けできるようにするべきでしょう。

ただ、寒さに比較的弱いレモンが11月からの寒さに備えるためには、準備期間が1か月では少し短い気もします。理想としては、もう少し早めの「9月まで(8月中)」には植え付けて、準備期間を2か月くらい確保してあげた方がベターでしょう。

以上をまとめると、レモンの挿し木に最適な時期は下記のとおりとなります。

色々な状況を考慮した結果、レモンの挿し木が”可能な”開始時期は、「3月~7月」ということになりました。

そして、レモンの挿し木に”最適な”開始時期としては「5月~6月」という感じになります。かなりの私見も含みますが、ご参考にしてみてください。

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