【釣り】釣り竿のロッドガイドをDIYで修理(交換)する

ロッドガイドを購入してDIYで交換・修理する

釣り用の安価なロッド(釣り竿)は、当然ながら値段相応の品質になっています。使用していくうちにロッドガイドのフレームが錆びてぼろぼろになったり、ガイドからリングが外れてしまったりします。今回はそんなガイドが破損したロッドに対する、DIYでのロッドガイド修理(交換)方法を紹介します。私の自己流の修理方法になりますが、皆様のご参考になれば幸いです。

1.ロッドガイドの破損と修理

エギングや投げカワハギなどのロッド感度が重要な釣りでは”それなり”の価格帯のロッドを準備しますので、ガイドが破損した経験はほとんどありません。

錆びかけているロッドガイド もうじき修理・交換が必要

しかしながら、ブラクリでの穴釣りなど、堤防やテトラポットにロッドを放置しておくような釣りでは、ロッドを雑に取り扱う前提で安価なロッドを使用しています。安価なロッドではやはり値段相応の品質になるので、ガイドが破損する場面が増えますね。(例えば、写真のガイドはよく見ると既に緑青(青緑色の錆び)が発生していますので、そのうちフレームが折れたり、リングが外れたりするでしょう。)

元々が安価なロッドなので、使い捨て感覚で安価なロッドを買いなおすというのも一つの方法ですが、安価なロッドにはハードガイドなどと呼ばれる安価なリングが採用されていますので、すべてのガイドをSiCなどのリングに交換すれば、安価なロッドをPEラインを使用可能なワンランク上のロッドにグレードUPできます。(PEラインを使用する場合、ハードガイドではガイド通過時の摩擦熱でPEラインが傷んでしまうので。SiC以上のガイドリングを使用することが必須です。)

そのような理由から、私は安価なロッドでガイドが破損した際には、自分でガイドの交換をするようにしています。(高価なロッドは修理に出しますけど。)

2.ロッドガイドの選定と購入

ロッドガイドの種類ですが、ガイドフレームの形状は、ロッドのリール固定側のみに1本の足を持つタイプ(先ほどの写真参照)と、リール固定側と先端側に2本の足を持つタイプがありますので、補修するロッドの形状に合わせて選択します。

リングの材質は、トルザイトなどのSiCより高価なものもあるようですが、安価なロッドへの適用であればSiCで十分です。リングの径だけ、交換する前のガイドと同じ(くらい)に合わせてガイドを準備します。

私が今回交換する箇所は”1本足タイプ”でしたので、小さい径でいろいろなサイズのガイドがセットになっている下記を購入しました。(たくさんあるので5年くらいは使えそうですねww)

なお、ロッドのリール固定部分(手元)に近づくにつれてリングの径は大きくなっていきますが、リング径が大きいものは”2本足タイプ”にした方がベターなので、”1本足タイプ”のガイドは小径のものだけあればよいです。セット購入の際は参考にしてください。(径の大きい”1本足タイプ”はほとんど使い道がないという意味です。)

また、リール先端のガイドは「トップガイド」という名前で売られている別部品になります。購入の際は注意してください。(トップガイドの補修についてはまたの機会に。)

3.ロッドガイドの交換-ボビンホルダーを活用

ロッドガイドの交換方法は、まず壊れたロッドガイドを外していきます。

ガイドの足の部分が糸で巻かれていて、表面がコーティングされていると思いますので、ロッドを傷つけないようにカッターなどでコーティングおよび糸の部分を取り除いてガイドを外します。

壊れたガイドが外せたら、新しいガイドをつけていきます。

本来であれば、専用の接着剤でガイドをロッドに固定してから糸で巻いていくようですが、私は固定せずいきなり糸で巻いています。(それで外れたことはないです。)糸はフライタイイング用に購入した糸を使用していますが、比較的太めのミシン糸なら何でもよいと思います。(写真のロッドは赤い糸を使用して巻いています)

糸の巻き初めを巻き込む感じで、巻き始め部分がほどけないようぐるぐる巻きにしていきます。その時に糸のテンションを緩めてしまうと固定が甘くなってしまうので、常にテンションがかかるよう注意して巻きます。また、ガイドの位置(取り付け角度)は他のガイドと一直線に並ぶよう固定していきます。

なお、私はフライタイニング用の糸巻器(ボビンホルダー)を持っているので、それを使用して糸巻きしています。常に糸にテンションをかけた状態でしっかり巻くことができますし、一旦作業を中断したい時なども写真のようにボビンホルダーをぶら下げておけばよいので非常に便利です。

ボビンホルダーを持っているのはフライフィッシングをされる方だけなので、海釣りオンリーの方などは持っていない方が多いと思います。持っていても他に使い道がないかもしれませんが、下記に商品のリンクを貼っておきますので、ご参考にしてください。

十分な糸が巻けたら糸の終端を処理します。最後に接着剤で糸を固めてしまいますので、糸の終端はほつれない程度に固定出来ていればよいと思います。私は2・3回程度ハーフヒッチして終了としてます。

最後に糸全体を接着剤で固めて完成です。アロンアルファなどの市販の接着材でも恐らくは大丈夫なんだろうと思いますが、私はフライタイイング用のヘッドセメントを使用しています。海釣り用の仕掛けを自作する際も、針の結び目を固定するのに使用できますので、仕掛けを自作される方は一つ持っていてもいいと思います。

なお、巻いた糸に接着剤を塗布すると、糸が接着剤を吸収して固まってくれます。塗り残す箇所がないよう、垂れない程度にたっぷり塗布してください。

・ロッドは修理して長く使おう!

リールガイドの修理は部品(ロッドガイド)さえ用意すれば簡単に出来ます。どのロッドにも「あの時、あんな魚を釣り上げたっけなぁ。」いう”思い出”が詰まっているはずです。ロッドが折れてしまった場合は諦めるしかないですが、ガイドが破損しただけであれば、可能な限り補修して天寿を全うさせてあげましょう。

ちなみに今回は2本のショートロッドを補修しました。1本は手漕ぎボート用。もう1本はブラクリ用です。最近は手漕ぎボートに全然乗れてないので思い出が増えていませんが、ブラクリ用は天寿を全うできるまで、引き続き”雑に”扱わせてもらいますww

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