【車-カーケア】輸入車のタイヤ交換-ハブボルトとガイドバー

輸入車のタイヤ交換 日本車との違い ハブボルトとガイドバー

輸入車と日本車ではタイヤ周りの設計思想が異なるため、タイヤ交換の方法が異なります。今回はガイドバーと呼ばれる便利ツール購入して、購入した輸入車のタイヤ交換にトライしました。下記リンクにて動画も公開していますので、興味のある方にご視聴いただいて皆様のカーライフのお役に立てれば嬉しいです。【車-カーケア】#5 欧州車をタイヤ交換してみた -日本車との仕様の違い(タイヤ交換作業のすべてをご紹介する長めの記事になっています)

1.輸入車の高速道路事情 -速度制限は?

まずは日本の高速道路事情と海外の高速道路事情を整理しましょう。

日本の高速道路では制限速度は100km/h~120km/hの設定です。まあ、違法に飛ばした車がいたとしてせいぜい200km/hくらいまでじゃないでしょうか?

海外の高速道路 ドイツのアウトバーン

しかしながら、ドイツの高速道路”アウトバーン”などでは状況が全く異なります。公に推奨している速度は”130km/h”のようですが、制限速度は区間によっては無制限の区間があるらしいです。文字通り速度が”無制限”なので、200km/hで走る車も珍しくないようです。

上記のような違いがあれば、公道では120km/h以上出さない前提の日本車と、200km/hとか300km/hとかを公道でも出す可能性があるドイツ車では、タイヤ周りの設計思想が違って来て当然ですね。(道路の設計にも違いがあるはずなので、調べてみると面白そうですね。)

2.日本車のタイヤ取り付け構造

日本車のホイール構造 ハブとスタッドボルト

日本車のタイヤ取り付け構造(主流)は、ホイルの取り付け面であるハブからスタッドボルトと呼ばれるボルトが飛び出していて、そこにホイールの穴を嵌めて”ナット”で固定する構造です。

車メーカーの純正ホイールでは、ハブ中心部のでっぱり(センターハブ)とホイール中心の穴(ホイールハブ)が合うようになっていて、そこで中心を合わせ、(座面が平らな)ナットで固定するという設計になっています。

社外ホイール用テーパーナット

対して、社外ホイールなどでは、幅広い車種にマッチングすることを重視しているので、センターハブよりもホイールハブの方が大きく作られているものが多く存在します。したがって、その場合はタイヤ中心部でのホイールの位置合わせができないので、ハブとホイールはナットの座面を斜めにすることで位置合わせします。この構造ではセンターハブとホイールハブには隙間があるので、ボルトとナット部だけで位置を合わせ、かつ固定する設計となります。

設計を改めて文字に起こしてみると「社外のホイールはその設計で問題ないの?」と思ったりもしますが、日本の道路事情ではこの構造で強度的にも全く問題はないようです。

3.輸入車(欧州車)のタイヤ取り付け構造

輸入車のタイヤ取り付け構造についてはどうなっているでしょうか?

輸入車用タイヤに装着されたハブリング

まず、輸入車(欧州車)ではセンターハブとホイールハブの径は必ず合わせなければならないとされています。社外のホイールは日本の社外ホイール同様、ホイールハブ径が大きく作られているものが多いですが、その場合は必ず”ハブリング”と呼ばれる補助リングを嵌めて径を必ず合わせます。(写真の中心部に装着されているのが”ハブリング”です)よって、タイヤ中心でハブとホイールの中心が完璧に合う設計になっています。

輸入車フォルクスワーゲン用ハブボルト

さらに、日本車との最大の違いは、ホイールを固定するのが”ナット”ではなく”ボルト”である点です。(写真はフィルクスワーゲン用のホイールボルトです。座面が球面になっていますので、ホイールの受け面も球面になっている必要があります。座面の形状はメーカによって異なるようなので注意が必要です)

”ボルト”を使用するので、輸入車(特に欧州車)のハブにはネジ穴だけが開いています。そこにホイールをピッタリ合わせ”ボルト”で固定します。原理はよく理解できてませんが、こちらの構造の方が強度的に強くなるのだそうです。(ボルトとナットが一体になっている分だけ部品の接合点が少なくなってボルトの固定力が上がるのだそうです。)最近では、日本最高峰の車であるレクサスでもこの構造が採用され始めたと聞いていますので、固定力などを考えると、こちらの方が優れた構造なんでしょうね。

しかしながら、タイヤを嵌め込む際に、日本車のタイヤ交換でガイドとなっていたボルトがないので、タイヤ交換の作業性が悪くなるというデメリットがあります。(今回はそのデメリットを便利ツールで解消します。)

4.輸入車のタイヤ交換-その1:ボルトキャップ外し

それでは、輸入車(今回はフォルクスワーゲン車)のタイヤ交換の手順を紹介します。

フォルクスワーゲン用ボルトキャップは工具箱の治具で外す

まずは、ボルトを隠しているキャップを外します。ドイツ車であるフォルクスワーゲンにはボルト一つ一つに黒いキャップが嵌められていますので、それを純正の工具箱に入っている写真のツールを使用して取り外します。

キャップの真ん中に穴が開いているので、その穴にツールの先端を突っ込んで引っ掛けて外します。当然ですが、ボルトの数だけキャップがあり、風で飛ばされてしまうようなプラスチック製の部品なので、なくさないように注意してください。(私は排水口に落としかけました:笑)

5.輸入車のタイヤ交換-その2:ボルトを緩める

この辺の手順は日本車と変わりません。

クロスレンチでホイールを固定しているボルト・ナットを緩める

まずは締まっているボルトを一旦緩めます。緩めてまた軽く締めておくくらいで良いですね。ジャッキアップされた状態できつく締まったボルトを緩めようとすると、大きなトルクをかける必要があり少し怖いです。(浮いている車が揺れます。)なので、ビビりな右近次はジャッキUPする前に必ずボルトを一旦緩めるようにしています。

使用する工具はクロスレンチです。写真のクロスレンチは右近次が若かりし頃に初めて車を買ったときに購入したものです。(ということは、軽く20年以上使っていることになりますね。)4サイズのナットに対応しているので、車を買い替えてもずっと使える工具になっています。車の整備をDIYでしようと考えている方は、購入しておいて損はないです。(車載のレンチより使いやすいと思います。)

6.輸入車のタイヤ交換-その3:ジャッキアップ

ギアがパーキングに入っていること、そしてサイドブレーキ(今回の車では電磁ブレーキ)がかかっていることを確認してジャッキアップしていきます。(必要に応じてジャッキアップするタイヤの対角の位置に輪留めをかけておきます。)

ただ、ここで注意点がひとつ。昔の車では「スペアタイヤ+ジャッキ」が必ず車載されていましたが、最近の車ではパンクしてもしばらく走り続けることができるランフラットタイヤなどが純正装備されている車が増えました。そのような車は、スペアタイヤを使わなくても緊急時の移動が可能なので「スペアタイヤ+ジャッキ」のセットが車載されてません。よって、純正がランフラットタイヤで、手持ちのジャッキがない場合は新たにジャッキを購入する必要があります。

今回の私の車もジャッキが車載されておらず、以前の車で使用していたボトルジャッキは車載されたまま車を売却してしまいましたので、手元にジャッキがありませんでした。そこで今回は、以前から憧れていたフロアジャッキの中から下記のものを選択して購入しました。

しかしながら、ここ1点問題が…。今回のフロアジャッキは、今後のオイル交換にも使用することを想定し、両輪を一度にジャッキアップ出来て、かつSUVに対応するハイリフト、ハイパワーのものを購入したのですが…実際に使用してみると、ジャッキ自体は車の下に入りますが、ハンドルを上下させるスペースがありません。。。欧州車は日本車よりもスピードを出す想定なので、SUVでも車高がかなり低いようです。フロアジャッキを購入する際にはご注意ください。(SUVでも使えないとは想像しておりませんでした。)

なので、同時購入した下記のジャッキスタンド(2個セット)もオイル交換では使用できないことが判明しましたので、タイヤ交換で1個ずつ使っていきます。(笑) 

さて、ちょっとした手違いが発生しましたが、気を取り直して作業を続けます。両輪を一度に上げることができないことが判明しましたので、一本ずつ順番にジャッキアップしてタイヤ交換していきます。

ジャッキをサイドにかける位置には刻印がついている

両輪を一度にジャッキアップする際は、前輪であれば車の正面から、車の中心にフロアジャッキを突っ込んでジャッキ掛けしますが、タイヤを1本ずつ上げる場合は、サイドからジャッキ掛けします。ジャッキをかける位置は、車のサイドに”▽”などの印が刻印されているのでそれを探します。

フロアジャッキを車のサイドにジャッキ掛けする

”▽”印が入っている部分を下からのぞき込むと、そこにぶ厚い板金がサイド面に沿って切り立っていますので、その板金をジャッキ先端のゴムパッドなどの溝に嵌めてジャッキ掛けします。

なお、残念ながらフロアジャッキにゴムパットは付属されておりませんので別途購入が必要です。今回は両輪をあげる前提だったので、大きめのゴムを準備してしまいましたが、下記のサイド掛け専用のパットを、後日、追加購入しました。(パットの溝に切り立った板金を嵌めて固定します。)

フロアジャッキをサイド掛けしてジャッキアップする

フロアジャッキがサイドにしっかり掛かったら、リリースバルブ(ジャッキを下す時に緩めるバルブ)をしっかり閉めて、ジャッキのハンドルを上下させて車をリフトします。なお、リリースバルブはしっかり閉める必要がありますが、あまりきつく締めすぎると、解放時に大きな力が必要となり、解放時にバルブが一気に開いてヤバいです。リリースバルブは”ちょうどよく”締めてください。^^

車体をリフトする高さはタイヤが交換できるくらい浮いていればOKです。また、リリースバルブが緩んでしまった時に備えてジャッキスタンドなどで他の場所を支えておくと良いです。

また、フロアジャッキは車体の上昇に合わせて車側に移動していきます。(車の位置は動かないので、車の上昇とともにフロアジャッキが車の下に入っていきます。)なので、フロアジャッキが移動するライン上には障害物がないようにしてください。

ちなみに、今回初めてフロアジャッキを購入して使用しましたが、車が落ちてくる心配があるのはちょっと嫌でしたね。私のような初心者には、落ちてくる心配がない分、パンタグラフジャッキやボトルジャッキの方が扱いやすい気がします。

7.輸入車のタイヤ交換-その4:タイヤの取り外し

ジャッキアップした車がしっかり固定出来ていることを確認したら、タイヤを外していきます。ボルトは既に1回緩めているのですぐに外せて安心ですね。^^

今回は輸入車のタイヤ交換用に下記のツールを準備しました。(本記事のメインです)

使い方は順に説明していきますが、右近次的にこれ”なし”では輸入車のタイヤ交換はできないと思わせる優れものでした。インターネットでもいろいろなものが販売されていますが、ネジの径とピッチがハブ側のネジと一致していないと使えませんので購入の際には注意してください。(私のフォルクスワーゲン車は、ネジ径がM14でネジピッチがP1.5です。)

一筆書きの星の順番でホイールのボルト・ナットを締めつける

まずはタイヤを固定しているボルトを2個外します。1個目は1番上に位置しているボルトを。2個目はそこから1個、もしくは2個飛ばした位置のボルトを外します。

5穴のホイールを固定する時、ボルトは写真のように一筆書きの星を書くような順番で締めていきます。今回外すボルトは、その最後の4番目と5番目の位置になるように外します。(その理由は後ほど)

ガイドバーを装着した状態の輸入車のホイール・タイヤ

続いて、外したボルトの場所に、購入したガイドバーを取り付けます。今回購入したガイドバーは2本入りでそれぞれの長さが異なっていますので、長い方を上側に、短い方を下側に取り付けていきます。(この長さが違う部分も、後ほど小技が効いてきます。)

冒頭で説明したとおり、輸入車のハブにはネジ穴が開いているだけです。よって、ボルトをすべて外すとタイヤが落ちてしまいます。しかしながら、ガイドバーを装着した状態で残りのボルトを外すと…ガイドバーが日本車のスタッドボルトの役割をしてくれてタイヤが落ちてきません。その状態で、ゆっくりタイヤを引き抜くことができます。

8.輸入車のタイヤ交換-その5:タイヤの取りつけ

輸入車のハブに装着されたガイドバー

タイヤが外せたら、ハブ表面のサビや汚れなどを取り除きます。右近次的には、タイヤとホイールが固着すると嫌なので、おまじない程度にハブ表面に手油を塗りたくっています。

続いて、タイヤを取り付けます。本来であれば、ハブの位置決めはセンターハブの出っ張りしかないはずなので、タイヤの位置合わせがすごく大変なのですが…今回はガイドバーが取り付けられているので、位置合わせは楽ちんです♪

まずは上側の長いガイドバーにホイールの穴を挿入します。これでタイヤの上側の位置合わせができた状態になりますので、その挿入された長いガイドバーを支点にして短いガイドバーを挿入していきます。(ガイドバーの長さが異なるのはこのためです)

これでタイヤ全体の位置合わせができましたので、その状態でホイールをハブに突き当てれば、タイヤのセッティングは完了です。(後はボルトを取り付けるだけです)

また、インターネットで購入できるガイドバーにはいろいろな種類がありますが、ガイドバー先端にローレット(滑り止めのギザギザ)が加工されている商品が多いです。これは、ガイドバーをハブに取り付ける際にガイドバーを回しやすいように敢えて加工されているのですが、右近次的にはローレットがないものを購入することをおススメしています。理由は、タイヤをガイドバーに挿入するときに、ローレットでホイールの穴に傷がついてしまうからです。ガイドバーはハブに嵌っていればいいだけなので、強く取り付ける必要はありません。回しやすくするローレットは不要と考えます。ホイールは高価なものですので、余計なキズが付かないことを考えた方がベターです。

9.輸入車のタイヤ交換-その6:ボルトの取りつけ

一筆書きの星を描くようにホイールのボルト・ナットを締め付ける

タイヤがセット出来たら、ボルトを取り付けていきます。ボルトを取付る順序は前述した”一筆書きの星”の順番です。

まずはガイドバーが嵌っていない箇所を①→②→③の順序で取り付けます。

その後、④⑤の位置に取り付けられているガイドバーを外して、その場所にも④→⑤の順番でボルトを取り付けていきます。

10.輸入車のタイヤ交換-その7:車体を降ろす

すべてのボルトを仮固定出来たら、フロアジャッキのリリースバルブを緩めてリフトした車体を降ろしていきます。

サイド掛けしたフロアジャッキのリリースバルブを開放して車体を降ろす

エマーソン製フロアジャッキのリリースバルブは、ジャッキアップする際にハンドルを固定していた場所のちょい下にあります。ハンドルを一度抜いてバルブに挿し直し、ハンドルを回転させてバルブを開放します。

この時の注意点としてはリリースバルブを勢いよく開放し過ぎないこと。それに付きますね。出来るだけゆっくり車を降ろせるよう、慎重にバルブを緩めます。(車が勢いよく落ちてくる様は本当に怖いです)

11.輸入車のタイヤ交換-その8:ボルトの本締め

車が無事、地面に設置出来たらジャッキを作業の邪魔にならないところに移動させて、先ほど仮固定したボルトを本締めしていきます。

本締めにはトルクレンチを使用します。右近次も昔は”手ルクレンチ”と呼ばれる感覚的な締め方を行ってましたが、きつく締めすぎてスタッドボルトを折ってしまった経験から、本締めには必ずトルクレンチを使用するようにしています。トルクレンチのお値段は実売¥4,000弱と多少お高めですが、スタッドボルトを折るともっと高額な支払いが発生しますので、それを考えたらそれほど高価なお買い物ではないと思います。

なお、フォルクスワーゲンの締め付けトルクは140N・mです。前に乗っていた日本のRV車の締め付けトルクが110N・m程度だったことを考えると、結構大きなトルクですね。この辺も、想定している制限速度の違いが影響しているのだと思われますが、対応トルクの高いトルクレンチが必要になるので、ご購入の際には注意してください。

12.輸入車のタイヤ交換-その9:タイヤへの空気注入

タイヤが固定出来たら、最後にタイヤの空気圧を確認して不足している分の空気を入れていきます。

右近次の場合は、履き終えたタイヤが次のシーズンまでに少しでも劣化しにくくなるよう、収納する前にタイヤの空気を少し抜いておきます。それによってどのくらいの効果があるか?定かではありませんが、パンパンに張っている状態のゴムのテンションを緩めておくのは、少なくとも悪いことではないとイメージして実践しています。よって、収納前に空気を抜いているので、それを使用する時には必ず空気を入れる必要があります。

以前までは、タイヤを履き替えたらすぐにガソリンスタンドに行って、少量の給油とともに空気を入れさせてもらっていたのですが、最近はそれも少し億劫になってきました。そこで購入したのが下記の商品「電動エアコンプレッサー」です。

インターネットで色々なものが購入できるので探してみていただきたいですが、私は充電式のピストルタイプのものを購入しました。空気圧を検知する機能がついていて、注入した空気圧をデジタルで表示し、あらかじめセットした空気圧になると自動で供給ストップする優れものです。中華製なので表示される数値についてはあまり信用できませんが、その辺を自分で補正すれば十分使いこなせる商品だと思います。

ただし、初期不良などの当たりはずれはあると思いますので、その辺はご自身の運を信じて自己責任で(笑) ちなみに私の場合は、黄色い取手の商品を注文したのに、なぜか赤い取手の違う商品が届きました。しかも、箱の写真は黄色い取手なのでかなり謎です…まあ、問題なく使えているので良しとしています。あとは耐久性ですかね。

少し話が逸れましたが、今回の車の設定空気圧は「260kPa(2.6bar)」と少し高めの設定値です。以前に乗っていた日本製のRV車(大型)が「200kPa(2.0kgf/cm2)」だったと記憶しているので、車の重量を考えるとちょっと高めの設定値です。この辺の設定も200km/hを超えるスピードを出す前提の設定なのかもしれないですね。ただ、きびきびとスポーティーに走りたい場合の設定は「2.6kPa」ですが、快適モードで走る場合は「2.3kPa」の設定でいいみたいなので、安全運転の右近次は「2.3kPa」で空気を注入することにしました。

タイヤの空気圧を空気圧ゲージで測定する

まずはタイヤのバルブに空気圧ゲージを充てて現状の空気圧を測定します。(この測定は省略しても良いですが、購入した電動エアコンプレッサーがあまり信用できなかったので事前の空気圧も測定しました。笑)

次に電動エアコンプレッサーで空気を入れていきます。この時、入れたい空気圧よりも少し高めの設定(私の場合は2.4kPaくらい)で空気を注入しておくと良いと思います。

  

その後、再度空気圧ゲージでタイヤの空気圧を測定し、余剰分の空気を抜いて設定したい空気圧に調整します。こうすることで、電動エアコンプレッサーの表示に頼ることなく、空気圧をしっかり設定することが可能となります。(この辺が中華製品の正しい使いこなし方だと思っています)

以上で、タイヤの交換作業は完了です。

13.輸入車のタイヤ交換-その10:タイヤの保管

取り外したタイヤはホイールに付着したサビなどを綺麗に洗い落としたあと、空気圧ゲージを使用して空気を少し抜いてゴムのテンションを緩めた状態で保管します。

タイヤの保管方法 ラックに立ててカバーをかけて保管

タイヤは太陽光のUVで劣化してしまうようなので、タイヤカバーをかけることは必須ですが、平積みもあまりよろしくないと聞いたことがあるので、右近次は写真のようなラックに載せて、タイヤを立てた状態で保管しています。

タイヤははがき1枚のサイズで地面と設置して車をコントロールする大事なパーツです。状態の管理はしっかりすべきと右近次は考えます。

後片付けが終われは、すべての作業は完了です。(お疲れ様でした)

・輸入車のタイヤ交換に関する感想

今回は、日本車とはタイヤの取り付け構造が異なる輸入車のタイヤ交換に初めてトライしました。事前に購入して使用した”ガイドバー”は本当におススメだと思います。日本車のタイヤ交換をやったことがある方なら”ガイドバー”があれば、全く問題なく作業できますので、是非試してみてください。

また、洗車などの外観以外の車のメンテナンスで一番最初にトライ出来る内容はこの「タイヤ交換」ではないでしょうか?いい加減な作業をするくらいなら、お金を払って業者に任せた方がいいと思いますが、正直言ってイエ〇ー〇ットさんやオー〇バッ〇スさんの作業員の技術にはバラツキがあると思っています。よって、任せたから良いか?と言われるとそれも微妙と考えています。であれば、一番信用できるのは自分自身です。是非、DIYでトライしてメンテナンスされることをおススメします。(手間をかけた分だけ、車に愛情が持てるはずです。^^)ただし、安全には十分注意してくださいね。

なお、今回はタイヤ交換の全体工程がすべてわかるよう丁寧に記事を書いたので、「輸入車」以外の内容にも触れることになり記事が長くなってしまいました。わかりにくい記事になっていたらすいません。

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