【カーケア】ゴルフⅦ ハイマウントストップランプの交換-車検対応

ゴルフⅦのハイマウントストップランプを交換する車検対応整備

我が家のゴルフⅦに車検を受ける時期が近づいてきました。早速、車検の無料見積もりを受けて状態を確認したところ…ハイマウントストップランプの一部が点灯せず、そのままでは車検に通らないことがわかりました。これを今回の車検屋さんで修理した場合は、法外な費用を請求されるでしょう。そこで今回は、ハイマウントストップランプのDIY修理にトライしてみました。ゴルフⅦ用のハイマウントストップランプの品番やその入手方法、構造や交換方法などをまとめています。下記リンクにて動画も公開していますので、皆様のカーライフのご参考になれば嬉しいです。【車-カーケア】#24 ゴルフⅦのハイマウントストップランプを交換する-車検対応のメンテナンス作業

1.ゴルフⅦの車検見積もり-ニコニコ車検

嫁さんが乗っているゴルフⅦの車検を受ける時期が近づいてきました。

新車では3年後、通常の車で2年に一度受ける必要がある車検

以前の記事【検証】車検をお得に受ける方法-相見積もりで車検業者を比較!では、色々な車検業者で相見積もりを取ることで、お得に車検を受けることが出来た内容を紹介しました。それからもう2年が経つとは…時の経つのは早いもんですね。

前回は、期限が切れる直前に車検を受けたので、色々な車検業者に相見積もりをすることしかできませんでしたが、今回は車検の期限が切れるまでにかなりの時間があります。前回車検を受けた「ニコニコ車検」で無料見積もりをして、問題がある箇所を事前に修理した上で車検を受けたいと思います。(余裕をもって対応するのが一番の得策ということですね。)

早速「ニコニコ車検」に持ち込んで車検の無料見積もりを受けた結果、今回の見積もりは下記のとおりとなりました。

項目見積り価格 前回価格 備考
法廷検査技術料¥22,000¥22,000*外車は倍額
WEB予約特典▲¥1,000
車検郵送代¥550¥550
整備代  小計¥51,900¥9,650+¥42,250
 ハイマウントストップランプ
            交換
¥3,300車検必須項目
           部品代¥20,000
(前回見積り)
 発煙筒¥1,100
 ブレーキオイル交換¥5,900¥6,900
 ブレーキオイル¥4,100¥1,650
 エンジンオイル交換無料
 オイルエレメント¥4,200
 クーラント液(冷却水)交換¥6,800
 クーラント液(冷却水)¥4,300
 インターバルリセット¥2,200
 整備用子部品(ウェスなど)¥1,100

うーん。税金や検査費用など、車検で必ず必要となる部分は致し方ないのですが…前回の内容と比較すると、今回の見積もりは色々と納得がいかない部分が多いです。

車検の見積もりは点検担当者がどこまでの整備を提案するか?で大きく変わる

前回の車検では、基本的に「車検を通すだけでいい」という私の意向に沿う形で見積もりをしてくれました。しかしながら、今回の担当者からは、修理が可能なところは全部修理してやるぜ!という強い意思が感じられます。。。見積り価格は前回と比較すると4万超も高いです。

必須項目ではない部分から、状況を1つずつ整理してみましょう。

まず、前回の車検では整備をお願いしたブレーキオイルの交換ですが、前回よりも価格が高くなっています。特にオイルの価格は倍以上です。前回の見積もりを見せて納得のいく説明を求めましたが「部品の価格が上昇しているので…」って、2年で倍以上になる??感覚的には、ブレーキオイル交換一式で¥10,000になるよう、適当に価格を割り振ったように感じました。

続いて、エンジンオイル交換に関しては、以前の記事【車-カーケア】オイルフィルターが固着した時の対処法は?などでも何回か記事にしている通り、我が家の車は、自分でオイル交換を行って、品質のよいエンジンオイルを入れています。交換費用は無料のようですが、品質のあまり良くないエンジンオイルに換えられるとかえって迷惑です。しかも、オイルフィルターの価格が¥4,200円って、どんな高級品だよ。。。

耐用年数7~10年と言われるスーパーLLCのエンジンクーラント液(冷却水)では車検時に強化剤を添加

そして、エンジンクーラント液(冷却水)ですが、以前の記事【車-カーケア】エンジンクーラント液交換の必要性と強化剤の添加で内容をまとめたとおり、ゴルフⅦには耐用年数7~10年の「スーパーLLC」が使用されています。前回の車検で強化剤を投入しているので、今回の車検でも強化剤を投入しておけば問題ないでしょう。見積り担当者にも「私の車はスーパーLLCです。今回も強化剤を入れるので交換は不要です。」と伝えたのですが…担当者曰く「いやいや、スーパーLLCでも2年ごとに交換しないと中が錆びたりします。大変なことになる前に交換した方がいい。」と不安を煽ってきます。っていうか、交換するクーラント液には「スーパーLLC」が使用されるのでしょうか??

VWでオイル交換と点検を促すメッセージを消すインターバルリセット

さらに、車からのオイル交換のメッセージ(写真参照)を消す「インターバルリセット」についても¥2,200円の工賃が計上されています。。。そんな簡単な作業に¥2,200円って。。。

ここまでの話で、担当者との信頼関係は完全に崩壊しました。前回の車検でお願いした「ブレーキオイル交換」含めて、今回は、任意の整備を何も依頼しないことに決めました。

そうなると、整備が必要となるのは、車検を通すための必須項目となる「ハイマウントストップランプ交換」と「発煙筒交換」です。

ハイマウントストップランプは、部品代が見積もられていませんでしたので、上表には前回車検時に(ガソリンスタンドで)見積もられた価格を記載しましたが、この調子でいくと、更なる”ぼったくり”に合うのは必至でしょうww 信頼関係は既に完全に崩れているので、「ハイマウントストップランプ」の交換はDIYで行うこととし、新しい「発煙筒」も自分で準備することにしました。(信頼関係が築けていないので仕方がないですww)

なお、「発煙筒」は、車検対応のものを購入して車に装着するだけなので、車検に向けて作業が必要となるのは「ハイマウントストップランプ」の交換のみです。交換方法を調べて、可及的速やかに対処していきたいと思います。(発煙筒の交換については別記事【カーケア】期限切れの発煙筒を車検対応のLED非常信号灯に交換!でまとめていますのでご参照ください)

2.ハイマウントストップランプのLED不点灯

まず、我が家のゴルフⅦのハイマウントストップランプが現状でどんな状態なのか?確認します。ブレーキペダルを踏みこんで点灯した時の状態は下写真のとおりです。

ブレーキ時に動作するハイマウントストップランプが1灯でも切れていると車検には通らない

ランプ内でLED回路が4つに分割されているのですが、その1つ(全体の1/4)が点かない状態になっています。たまに点いたりもしているみたいですが、車検屋さんに気が付かれてしまった以上、もう誤魔化せませんね。(笑)

実はこのハイマウントストップランプの不点灯については、2年前の車検の記事【検証】車検をお得に受ける方法-相見積もりで車検業者を比較!でも触れていますが、ガソリンスタンドによる無料見積りで指摘されていました。ただ、その後のニコニコ車検の見積もりで指摘がなかったので、「ガソリンスタンドの過剰チェック」(勘違い)と理解してそのままにしていたのですが…今回、改めてチェックしてみると、この状態では車検は通りませんねww(前回車検では、ニコニコ車検が不備を見落としてしまったのでしょう。多分。)

12Vバッテリーで取り外したハイマウントストップランプの動作を確認すると部分的な不点灯を確認

上写真は交換作業後の写真ですが、内部構造を確認したところ、ランプ内の基板には16個のLEDが実装されていて、その内の1個のLEDが導通しない状態になっていました。結果、切れたLEDと同一回路の4個のLED(全体の1/4)が点かない状態になっていたようです。

3.ハイマウントストップランプの修理方法

続いて、部分的に点灯しないハイマウントストップランプの修理方法を考えていきます。

まず、LED不点灯の原因ですが、すべてのLEDが点かないわけではないので、ストップランプの基板には電源がしっかり供給されているはずです。ということは、ストップランプの基板に何らかの問題があるのは間違いありません。

LEDハイマウントストップランプが不点灯になったらLEDを実装し直せば修正できるが工事が難しい

状況的は、基板内のLEDが1個切れて、同一回路のLEDが点かなくなっているのだと推測されます(結果として、推測は合ってました)が、すべてのLEDを点灯するよう修理するためには、切れたLEDを基板から外して、新しいLEDを実装し直す必要があります。純正品と全く同じLEDを準備するのは難しいでしょうし…その場合の修理難易度はかなり高くなるでしょう。

基板の修理が難しいのであれば、ユニット単位で新たな「ハイマウントストップランプ」を準備するしかありません。

一番簡単なのは、ディーラに新品のハイマウントストップランプを注文することですが…前回車検でガソリンスタンドに確認してもらった金額は、部品代だけで¥20,000超えでした。。。修理する内容(目的)に対して、掛かる金額が大きすぎます。(費用対効果が低すぎます)

AmazonやYahooショッピングなどで調べてみると、下記のような中華製の互換部品(新品)が色々と販売されていました。価格はピンキリですが、概ね¥6,000~と言ったところでしょうか。最近の中国製は品質も随分と向上していますが、品質の安定性はまだまだです。はずれとなる個体を購入してしまうとかなりの苦戦が予想されますので、コストパフォーマンス的にはいまいちな選択になります。

そうなると、残る選択肢は純正品の中古品です。廃車になった車から取り外した部品などがオークションに出品されているようです。中古品なのでそれなりの使用感はあるでしょうが、品番さえ間違わなければ間違いなく適合します。中華製では適合すると謳っていても適合しない場合などもありますので、そんなリスクのある新品よりは信頼度は高いでしょう。

そこで今回は、「純正の中古品」をオークションで購入してユニット交換することにしました。

4.ゴルフⅦのハイマウントストップランプ品番

続いて、購入する品番を確認します。ネットショップで中華製の新品を販売している業者に確認したところ「ゴルフⅦの現行サービス品番は、”5G0 945 087B”です。」との回答を得ることが出来ました。(買わないのに問い合わせだけしてすいませんでした。)

あらゆる自動車用部品を購入できるカーショップ

早速、ネットで販売されている”5G0 945 087B”の互換品を確認すると、適合する品番として”5K0 945 087B”や”5K0 945 087C”などの品番が併記されています。細かい部分の仕様が違ったりするのかもしれませんが、その辺りのいずれかの品番であれば、適合出来そうな雰囲気です。

オークションに出ている中古品で多い品番は”5K0 945 087B”や”5K0 945 087C”です。それらは”6Rポロ”や”ゴルフⅥ”から取り外したと書かれていますので、基本的にはこの辺の車種で共通になっているのでしょう。

我が家のゴルフⅦのハイマウントストップランプのサイズは、実測で「約360mm×約35mm」です。上記の状況から、品番が概ね同じで、サイズが同一であれば、取り付けするくらいは出来るという判断基準で、適合できそうな商品を探していきます。

ゴルフⅦ用のハイマウントストップランプをオークションで落札して手に入れる

結果、私が今回購入した商品は写真の6Rポロ用の”5K0 945 087B”です。細かい部分が我が家のゴルフⅦ用とは異なるかもしれませんが、サイズはピッタリ合致していますので、取り付けは出来ると判断しました。

また、各商品の写真を見ると、品番によってはランプの外周部分が黒っぽいものが存在しそうです。我が家のゴルフⅦはボディーが”赤”なので、ランプの外周が赤いのものを選択しました。

落札価格は送料を入れると¥4,280でした。もう少しお安く購入したかったのですが、まあ、この辺りは出品や落札のタイミングもありますので、時間を掛けずに入手できたということで良しとしましょう。

車体塗装色レッドのゴルフⅦに装着されていたハイマウントストップランプの型番5K0945087D

ちなみに、交換作業後にわかった結論としては、我が家のゴルフⅦ(レッド)用の品番は、オークションにはあまり出品がなかった”5K0 945 087D”でした。(写真参照)

内部の樹脂パーツにも赤のパーツが使われていたりしたので、ボディー色が赤のゴルフなどには末尾が”D”のものが使われているのかもしれません。(ちなみに、落札した”5K0 945 087B”の内部樹脂パーツは黒でした)

よって、右近次調べでは、ゴルフⅦに適合するハイマウントストップランプの品番は下記ということになります。(細かい部分までは確認出来ておりませんので、購入は自己責任でお願いします。)

  • 5G0 945 087B *ゴルフⅦ用現行品番(ショップ回答)
  • 5K0 945 087B
  • 5K0 945 087C
  • 5K0 945 087D *我が家のゴルフⅦ(赤)純正品番

なお、「5K」から始まる末尾が「A」のものも存在する可能性がありますが、見つけることはできませんでした。

5.ハイマウントストップランプの動作確認

オークションで落札した商品が届いたら、車に組み付ける前に、LEDの点灯含めた確認を行います。

交換するハイマウントストップランプの交換作業を事前にシミュレーションする

到着した商品には、解体時に途中で切断したと思われるコネクタ付きの電源ハーネスとウォッシャーホースが付いていました。まずはこちらを使用して、コネクタの着脱方法などを確認します。コネクタ付きハーネスが付属されていると、実際の作業前に、色々と確認が出来るので助かりますね。(写真はウォッシャーホースのコネクタです)

続いて、コネクタ付き電源ハーネスを12Vバッテリーに接続して、LEDの点灯状態を確認します。(コネクタ付きハーネスがあると動作確認も簡単です。)

なお、自動車の電装部品はバッテリーの直流12Vで動作するので、「+」と「-」を間違わずに接続する必要がありますが、今回の部品は、基板の電源コネクタ実装部に「+」表示が明記されていたので簡単に接続することが出来ました。

オークションで購入したゴルフⅦ用のハイマウントストップランプをバッテリーにつないで動作確認する

上写真が部品を12Vバッテリーに接続した状態です。全てのLEDが点灯することが確認出来ました。今回の部品交換の目的が「LEDの全点灯」なので、まずは第一関門クリアですね。(良かったです)

あとは、部品の機構的な状態も確認が必要です。

ゴルフⅦのハイマウントストップランプの取り付けは樹脂部品に設けられた嵌合ツメで行う

特に重要な4か所の嵌合ツメ(写真矢印部)には、取り外し時のものと思われる多少の痛みがありましたが、4か所ともに嵌合が出来る形状(車両に固定できる状態)にはなっているようでした。

外観的にはランプの外周に、取り外しの時に外力が加わって出来た歪み(印刷の浮き?)のようなものが確認できましたが、まあこの辺りは中古品なので致し方ないところでしょう。

照光部正面にも部品を取り外す時に出来たと思われる傷がありましたので、コンパウンドで磨いて目立たなくしておきました。

以上で、交換する部品の確認は完了です。機能・動作ともに問題なく使用出来そうです。

6.ハイマウントストップランプの交換

交換するユニット部品が確認出来たら、ハイマウントストップランプを交換していきます。

事前の情報では、この部品を外す際にはかなりの力が必要になるとのことなので、まずはランプ周りのボディーをマスキングテープで養生しておきます。(傷防止です)

ゴルフⅦの故障したハイマウントストップランプをプラスチック製のへらを使って取り外す

養生が出来たら、ハイマウントストップランプの4か所の嵌合ツメ部に、プラスチック製のへらを挿し込んでツメを外していきます。

しかしながら…事前情報のとおり、この嵌合ツメがなかなか外せません。格闘の末、助手席側から3個目までの嵌合ツメは外せたのですが、最後の運転席側の嵌合ツメがなかなか外せませんでした。

基本的にはツメがかかっているだけなので、いい感じに力を掛けて外していくだけなのですが…格闘すること30分程、何とか最後の嵌合ツメを外すことが出来ました。(下記写真が嵌合ツメが外れた状態です)

ゴルフⅦから取り外された状態のハイマウントストップランプ

嵌合ツメが外れてくれたら、事前にシミュレーションした手順で各ハーネスのコネクタを外し、既存のランプ本体を取り外していきます。(事前にコネクタ着脱確認が出来て本当に助かりました)

既存のランプ本体が取り外せたら、ボディーを養生していたマスキングテープを剥がして傷などがついていないことを確認して、取り付け部をしっかり清掃します。(長年の埃がかなり溜まっていました。)

取り付け部の清掃ができたら、いよいよ新たに準備したハイマウントストップランプを取り付けていきます。

ゴルフⅦに交換用のハイマウントストップランプを接続して点灯動作を確認する

まずは各ハーネスのコネクタを接続し、ボディーに嵌めこまない状態で点灯動作を確認します。結果は…写真のとおり、無事全LEDの点灯が確認出来ました。

点灯確認ができたら、交換したハイマウントストップランプを車にしっかり嵌め込んで作業終了です。これで無事車検を通すことが出来そうですね。(信頼関係が破綻したニコニコ車検に、余計な費用を支払わずに済みましたww)

7.ゴルフⅦ 車検時に必要なその他の整備

ハイマウントストップランプが交換出来たら、その他の車検に必要な整備を実施していきます。

「発煙筒」については、車検対応の下記の「LED非常信号灯」を購入して装着しました。こちらは発煙筒のような”使用期限”がないので、今後は車検ごとに電池交換するくらいで車検に対応できます。(懐中電灯の機能もあるので、夜間の車のメンテ作業にも使用出来そうです)

また、エンジンクーラント液には、2年前にも使用した古河薬品工業さんのクーラントリカバリー(下記)を投入しておきました。(古河薬品工業さんは、WAKO’S製品のOEM先と言われています)

ブレーキオイルに関しては、信頼が破綻したニコニコ車検には頼みませんが、様子を見てどこかのタイミングで改めて交換を検討しましょう。(外観チェックでは、オイルに濁り等は観られませんでした)

以上で、車検に必要な整備は完了しました。やはり、車検切れまでに時間があれば、色々と対応が出来ますね。次回以降も、早め早めの対応をして車検に臨みたいと思います。

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