黒塗装の車は汚れや傷がとても目立ちます。しかも、ウォータースポットや無塗装樹脂部品の白化など、直射日光による劣化も発生しやすいです。そこで今回は、青空駐車の我が愛車に、カバーライト(COVER RITE)のプレミアムプレステージ(PremiumPrestige)を購入したので、着脱方法や使用感などをレビューしたいと思います。下記リンクで動画も公開していますので、合わせてご視聴をお願いします。【車-カーケア】#12 傷や汚れが目立つ黒塗装の車を車カバーで保護する
目次
1.傷や汚れが目立ちやすい黒塗装の車
2021年10月に、15年乗り続けたハイラックス・サーフを売却して、中古のフォルクスワーゲン・ティグアンを購入しました。購入してすぐに各所をメンテナンスして、大切に乗っています。
新しく購入したティグアンは塗装が黒です。黒塗装の車を今回初めて購入しましたが、黒塗装の車は傷や汚れが目立ちます。しかも、我が家にはカーポートなどがなく青空駐車しているため、雨が降った翌日などは、その日のうちに埃まみれです。
また、小学校の理科の時間にお勉強したとおり、黒は太陽の光を最も吸収する色です。2022年も7月に入り、車購入後、初めての夏が到来していますが、陽射しの強い日のボディーの表面温度が半端ないです。時間を少しかければ、目玉焼きくらいは出来てしまう気がします。
車購入後、最初にメンテナンスした箇所は、メッキモールの白さび(【車-カーケア】アルミモールの白さび除去-HOLTS MH684 参照)や、無塗装樹脂の白化(【車-カーケア】無塗装樹脂の白化をコーティング剤で復活! 参照)、ボディーの雨染みなどです。
その中でも、ボディーの雨染みについては、いろいろな除去剤にトライしましたが(【車-カーケア】ボディーの雨ジミ(雨染み)除去①-SILQ編、②-SPIRIT編、③-リンレイ編)、いずれも雨染みを完全除去することはできませんでした。クリア塗装表面(もしくは、ガラスコーティング表面)に焼き付いていて、ポリッシャーなどで磨かないと除去できない”ウォータースポット”である確率が高いです。
ウォータースポットは、今後のメンテナンスの中で除去していきたいと思っておりますが、除去できたとしても、以降も青空駐車するのであれば、また同じようなウォータースポットが発生してしまう可能性が高いです。ウォータースポットはボディー上で熱せられた水分が焼き付くなどして発生する現象ですので、ボディー表面が他の車よりも熱くなる黒塗装の車では、何らかの対策が必要です。
2.車を汚れや紫外線などから守る方法は?
車を保護する一番メジャーな方法は、カーポートの設置です。近頃では価格も下がっていますので、20万円を出せば、立派なカーポートが設置できると思います。
しかしながら、近所でカーポートの下に駐車されている車を見ても、少なからず雨はあたっていて、車は汚れています。また、屋根材にはUVカットの素材が使われているようですが、すべての方向からの日光や紫外線などを防止できるわけではありませんので、効果としては完全ではありません。
車全体を格納できるシャッター付きの車庫(ガレージ)を設置すれば、車を完璧に保護できるようになりますが、それだと設置費用が大幅に跳ね上がってしまいます。敷地の建築条件なども絡んでくるのでハードルが高いです。
近所のとあるお宅は、階段を上がったところに家が建っていて、家の下のコンクリートの土台がシャッターなしの車庫になっているのですが、保管している車には、ボンネットだけを覆うカバーがかけられています。確かに雨が吹き込むエリアにカバーをかけてしまえば、シャッターがなくても汚れなくなりますね。(その他の部分に埃はかかってしまいますが)
我が家の黒塗装の車で最も防ぎたいの直射日光です。直射日光が当たって、ウォータースポットが酷くなっていくのが一番嫌です。シャッター付きの車庫が設置できないのであれば、車全体をカバーで覆ってしまうのが有効な対策になりそうです。
カバーを使用する際の問題点は、日々の着脱の手間や、着脱による車のキズなどだと思いますが、個人的には、ウォータースポットがこれ以上酷くなるくらいなら、発生する多少のキズなどは許容できる範囲と思っています。
まあ、使用して納得がいかなければ使用するのを辞めればいいだけです。(状態が良ければ、中古で売ることも出来ると思います。)よって今回は、車全体を覆う車カバー(ボディーカバー)の購入を検討していきます。
3.購入する車カバーに必要な要件
車カバーの購入を検討するにあたり、まずは車カバーに必要な要件を整理します。(理系っぽい考え方ですね。)私の考える、車カバーに必要な要件は下記になります。
- 防雨性&防汚性がすぐれている
- 直射日光(紫外線)が防止できる
- 着脱でボディーにキズをつけにくい
- 風に煽られない(風に揺られて傷がつかない)
- 風に飛ばされない
- 通気性がある(カバーの中が蒸し器にならない)
- 着脱しやすい
- 収納性が良い
防雨性&防汚性、直射日光(紫外線)防止などは、製品によって実力に差があるとは思いますが、車カバーに最低限必要な要件として、ほとんどの製品が満たせていると思います。
着脱でのキズについては、ボディーに埃がついている場合は、どんな車カバーでもキズが付くとして、埃がない状態でキズが付くか?はカバー内側の材質に依存するはずです。内部に来る材料が柔らかい材料であれば、キズを”付きにくくする”効果があると思いますので、カバーの内側がソフト素材であることが重要です。
カバーが風に煽られないためには、素材に適度な厚みやコシ、そして重みがあって、簡単に風でバタバタしない素材であることが求められます。
カバーが風に飛ばされないためには、何らかの機械的なストッパーが必要です。購入したカバーが台風の次の日になくなっていたなんて悲しすぎます。よって、このストッパー機能は必須ですね。
通気性については、現在では外からの水分は通さないが、中の湿気は放出するというようなGORE-TEXみたいな素材が採用されていればBESTです。
着脱性については、慣れれば解決する気がしますし、収納性はコンパクトに収納できるに越したことはないですが、それほど重要な要件ではないです。
よって、今回の車カバー選定では、下記要件を重要チェックポイントとして購入商品を検討します。
- カバーの内側がソフトな素材である
- カバーの素材に適度な厚みやコシ、重みがある
- 車にカバーを固定するストッパーがある
4.高品質な車カバー カバーライト
上記の要件を元に検討し、購入したのが下記の車カバーです。
カバーランド(COVERLAND)社の車カバー カバーライト(COVER RITE)プレミアムプレステージ(Premium Prestige)です。
カバーの生地は下記の5層構造になっています。直射日光がボディーに当たらなくなるのはもちろんですが、防水・防汚効果、紫外線防止防止などを有していて、かつ通気性を確保して中が蒸れるのを防止してくれます。
- 1層目:表生地 撥水加工
- 2層目:中層生地 高通気性
- 3層目:フィルム 紫外線防止特殊フィルム
- 4層目:中層生地 高通気性
- 5層目:裏生地 起毛生地
私の選定の1番のポイントは、5層目の裏生地が起毛のソフトな生地になっているところですね。もちろん、ボディーに埃が乗った状態で擦ればキズがついてしまうと思いますが、生地自体がボディーを傷つけることはなさそうです。
生地も5層でそれなりに厚みや重みがあるようなので、風に煽られることでの擦れキズなどは発生しなそうです。ストッパーとなるベルト(バンド)も2本ついているので、強風でカバーが飛んで行ってしまうことはありません。
ただ、私の車(ティグアン)が少し大きめなこともあり、価格の方は¥2万円強とややお高めですが、ウォータースポットの悪化が防止できるのであれば、購入してみる価値はありそうです。
いつものように、Amazon、Yahoo、Rakutenで価格を比較し、ポイント還元の一番大きいYahooさんで(ポイントUpする日に)注文しました。^^
5.カバーライトの荷姿と装着前の準備
Yahooで注文した、カバーライト(COVER RITE)プレミアムプレステージ(Premium Prestige)がCOVER RITEのロゴなどが印刷された、40cm×40cm×50cmくらいの段ボール箱で送られてきました。
箱の中には収納用の袋が入っていて、その中に車カバー(ボディーカバー)が入れられています。(写真のとおりです)
うろ覚えですが、説明書などは特になかったと思いますし、型番なども製品には書かれてなかったと記憶しています。着荷した車カバーの型番が合っているか?は装着した状態で判断するしかなさそうです。(カバーに型番の印字くらいすればいいのに)
なお、かなりコンパクトに折り畳まれて送られてきましたが…恐らくは、実使用後はこんなに小さく折りたたむことはできないと思われます。袋も車の大きさに関係なく1サイズだと思うので、サイズの大きい車カバーを収納するのは難しい予感がします。
まずは、カバーの全貌を確認したいと思いますが、ガレージでカバーを広げて、カバーの裏生地に小石などが入り込んでしまうと、装着時にボディーにキズを付ける原因になります。(車カバーを地面に落としてしまうと取り返しがつかなくなる気がします。)よって、室内でカバーを広げて全貌を確認します。
カバーは写真のように車装着時に外側になる撥水加工面が外側になって折り畳まれていました。しかしながら、車にカバーを装着する際には、内側になる起毛面を外側にして車に乗せないとうまくカバーが装着できないと思われます。よって、室内でカバーを裏返す(起毛面を外側にする)作業を行う必要があります。出荷時に、この辺の気遣いがないのはちょっと残念ですね。
裏返しの作業は、我が家の玄関で行いましたが…カバーが大きくて広げることが出来ませんでした。(写真のとおり、収拾がつかなくなりました。)まあ、車が玄関に入るか?を考えればわかりそうな内容ですが、これでは起毛面を外側にして綺麗に折りたたむことは出来なそうです。取り急ぎは、起毛面を外側にして折りたたまずにボンネットに運びたいと思います。(車は事前に洗車しました。)
ちなみに、車カバーには前後があります。カバーライト(COVER RITE)ロゴが印字された側がボンネット側(前側)になりますので、ボンネットに乗せる前に印字の位置は確認しておきましょう。
6.カバーライトの装着方法とフィット感
それでは、実際に車に装着していきます。
起毛面を外側にした車カバーを車の上に乗せます。(乗せた状態は写真のとおりで、折り畳まずに乗せただけです。)なお、装着時に車カバーでボディーを出来るだけ擦らないよう、フロントガラスを狙って載せました。
その状態で、撥水加工面が外側になるようにカバーを広げて裏返していきます。(出来るだけ擦らないよう注意して作業しましたが…やはり物理的に難しいですね。笑)
カバーを広げて車に装着した状態が写真の状態です。(写真では見難いですが、フロントに「COVER RITE」の印刷があります。)
カバーのフロント側とリア側には端面にゴムが入っているので、ゴムを伸ばして車体を包み込みます。(側面側にゴムはありません)
助手席側の写真矢印部の位置には、カバーが飛ばされないよう固定するためのベルト(バンド)がありますので、ベルト先端のコネクタ部分を車体の下から逆サイドに投げて、反対側に通します。
反対側(運転席側)の同じ位置の内側には、ベルトを止めるコネクタがポケット状に縫合された箇所の中に入っていますので、そのコネクタを探してコネクタどうしを接続させます。
最後にベルトの長さ(遊び)を調整してカバー装着完了です。
なお、ベルトのコネクタがポケットの中に入っているのは、カバー着脱時にコネクタがボディーに当たってキズが付くのを防止するためです。反対側(助手席側)にもポケットがあって、カバーを着脱時にベルトを収納できるようになっています。
装着した状態でのフィット感ですが、サイドミラー部はミラー用の出っ張りなどが特にないので、こんもりと盛り上がった状態になります。ピッタリ密着しているのでカバーが動くと擦れやすい箇所になりそうですが、その辺は強風でも吹いてみないとわかりません。(問題があれば追記して報告します。)
リア側のフィット感は、よく見ると生地の縫合と車の形状(角)が少しずつずれています。製品説明には「ティグアン”対応”」と記載されていたので、本製品は複数車種に対応した汎用品です。ティグアン専用に作ったカバーではありませんので、その辺は致し方ない部分ですね。(それをある程度承知して購入したので納得できる範囲です)
なお、装着したフィット感から判断して、送られてきた製品の型番は間違ってなさそうです。(まあ、当然ですが安心しました。^^)
車装着状態の全体像はこんな感じです。(梱包時に出来た”しわ”が伸びてませんが、その辺は使用していくうちに生地が伸びてなくなっていくでしょう。)
よく見ると「完全にピッタリ!」という訳には行きませんが、車全体をしっかり覆えていますし、それほどひどい遊びもありません。仕様としては問題ないレベルです。
7.カバーライトの取り外し方法と収納性
続いて、カバーライトの取り外し方法を紹介します。
基本的には、装着と逆の作業を行っていくだけです。まずは運転席側に接続したベルトのコネクタを外して、助手席側に戻したベルトを内側のポケットに格納します。(写真で手を入れている箇所にベルト収納用のポケットがあります。)
ベルトが収納出来たら、車の前後のゴムを伸ばしてカバーをめくってきます。そして、カバーが出来るだけズレないよう(ボディーに擦らないよう)注意しながら、カバーの起毛面が外側になるよう畳んでいきます。左右それぞれを2~3回折りするくらいが限界だと思います。
左右からカバーを折り込んでカバーが帯状になったら、それを前後から巻いていきます。フロント側、リア側それぞれから巻いた終点が、フロントガラスになるように巻くのが良いと思います。
カバーを巻くことが出来たら、付属の収納カバーに入れていきますが…やはりこのくらいの巻き方では収納ケースに入りそうにありません。
カバーを収納ケースに入れて荷台に乗せた状態が写真の状態です。収納ケースにはカバー全体の2/3程しか入れることができませんでした。(1/3は収納ケースに入らず露出した状態です。)現在は荷台が比較的綺麗なので大丈夫ですが、荷台が汚くなると、露出した部分に小石等が付きそうです。よって、露出する1/3は反対側から別の袋で覆って格納します。
まあ、もっとコンパクトに畳めれば収納ケースにも入るように出来るのでしょうが…収納ケースに入るようしっかり畳む手間と、装着する時にそれを広げる手間を考えると…このくらいの畳み方がちょうどよい気がします。
8.カバーライトの着脱キズや防汚性能
写真は装着後2日が経過したボンネットの状態です。
前日の夜に結構激しめの雨が降りましたが、見た感じ雨水の浸透などはなさそうです。
現状では、着脱による傷なども見当たりませんので、カバーの裏生地(起毛部)に小石などが噛み込まないよう注管理すれば、着脱方法としては現在のやり方で問題はなさそうです。(問題はお出かけ後に埃まみれになった車へのカバー装着などですかね。)
ただ、カバーを外すと裏生地の起毛のくず?のような粉がたくさん付着していました。走行しても取れませんでしたので、濡れたクロスなどで拭き取らないと取れない粉です。使用していくうちに、徐々に粉もつかなくなくなっていくとは思いますが、ちょっと気になるところですね。
・カバーライトを購入して使用した感想
今回は、夏本番を前にカバーランド製の車カバー”カバーライト(COVER RITE)”を購入して使用を開始しました。2万円を超える価格はちょっとお高めな気もしますが、夏の日差しによる新たなウォータースポットを防止することが出来ると思うので、価格が効果に見合うか?は、これからの車の状態で判断していきたいと思います
あとは車を使用する度に着脱が必要という手間を、ズボラな私にどこまで耐えられるか?です。恐らく、夏の間はウォータースポットの発生が怖いので小まめに着脱する感じになると思いますが、陽射しが優しくなる秋口以降は装着頻度が落ちそうです。その辺は、車の汚れとのバランスを観ながら、”自分に丁度良い”使用方法を考えていきます。
また、カバーの耐久性(寿命)の確認はこれからになります。出来るだけ長く使えるよう大切に使用して行きますが、品質に変化などがあれば、また記事にしていきたいと思います。
この車カバーが経年劣化でボロボロになる頃には、車にもそれなりにダメージを受けて、カバーが要らなくなるような気もしています。なので、ボロボロになっても使い続けて、リピート購入はしないかな?(その頃には別の車に乗りたくなっているかもしれませんしね:笑)