【情報】生ビール(ドラフトビール)の意味-缶ビールの「生」表記

生ビールやドラフトビールって何?缶ビールの生表記の意味は?

「生ビール」と言うと、お店で出てくるジョッキやグラス入りのビールを想像する方が多いと思いますが、実は缶ビールにも「生」の表記があります。一体、ビールの「生」にはどんな意味があるのでしょうか?今回は、そんな素朴な疑問を解決すべく調査してみました。逆に「生」ではないビールにはどんなものがあるか?についても調査しましたので、ご参考にしてみてください。

1.居酒屋のジョッキ・グラス入り生ビール

樽に入ったビールを炭酸ガスと混合してビールサーバーに送り込んで注いだ生ビール

居酒屋などの飲み屋さんに行くと「生中!」「俺も!」と、まずは中ジョッキ入りの”生ビール”と頼みますよね?私の場合は、ビールが好きすぎるので「私は生大で!」といきなりの大ジョッキを頼んだりしますが、お店に入って1杯目の生ビールが美味しいのは、古の世から普遍的な事実でしょう。(笑)

お店で注文する生ビールは、樽に入ったビールを炭酸ガスと混合してビールサーバーに送り込み、ジョッキやグラスに注いだものです。

樽に入ったビールは量が多いため、開封後すぐには消費できません。そこで、炭酸ガスを別途追加して、泡立ちが良くなるようにして注いでいるわけです。細かい泡が、ビールに蓋をするように適度に乗った生ビールは最高ですよね!

2.缶・瓶ビールにも「生」表記が?

居酒屋さんで飲むジョッキ入り生ビールは最高ですが、ご家庭で飲む缶ビールや瓶ビールにも「生」の表記があります。これは一体どういうことなのでしょうか?

缶ビールのパッケージにも「生」と表記されている

一般的には、樽に入ったビールをビールサーバーで入れるビールが生ビールと思われる方が大半だと思いますので、缶ビールなどに「生」の表記があるのは不思議に思いますよね?

実は「生ビール」の生の意味は「熱処理をしていないビール」(非加熱処理ビール)のことを指しています。

熱処理されているビールは、醸造の最終工程で、発酵・熟成後に残留している酵母や細菌を除去するために加熱処理を行っています。(高温に加熱するのではなく、低温のお湯に湯通しするくらいのイメージでしょうか?)この加熱処理により、ビールの保存性が高まります。

一方で、醸造の最終工程で、ビールに残っている酵母や細菌を高性能のフィルターで除去するのが、非熱処理ビールです。それを「生ビール」と呼びます。

普段、意味がわからない状態で耳にしている「ドラフトビール」も非熱処理ビールのことを指しますので、「生ビール」=「非加熱ビール」=「ドラフトビール」ということになりますね。

なお、ビールの世界で”ドラフト”とは「樽から汲み上げる」という意味になるようですが、昔は非熱処理ビール(生ビール)を樽に入れることが多かったことから、樽から汲み上げることが多い非熱処理ビール(生ビール)をドラフトビールと呼ぶようになったようです。

居酒屋で飲まれている生ビールは樽に入った生ビールを注いだ樽生ビールとなる

では、飲み屋さんの「生ビール」をどう理解すればいいのか?ですが、通常の「生ビール」と区別して表現するならば、樽に入った「非加熱ビール(生ビール)」をジョッキに注いだ「樽生ビール」と言うことになります。

ならば、明日からお店で生ビールを注文する際には「私は”樽生”を大ジョッキで!」などと言えば正しいのでしょうが…そんなめんどくさい人は嫌われるので、その辺は世の中の”当たり前”にその身をゆだねましょう。(事実は知識として持っているだけで十分ですね:笑)

3.市販のビールで「生」でない銘柄は?

では、逆に市販されているビールで「生ビール」でないものはどのブランドなのでしょう?

まずは第一に挙げられるのが「キリン・クラシックラガー」ですね。昔ながらの製法で作れれていて、熱処理されたビールになります。苦みが強く、はるか昔に親戚のおじさんに飲まされた瓶ビールを思い出す味です。

赤い星が書かれているサッポロラガービールは加熱処理されている

次は「サッポロ・ラガービール」です。サッポロの定番は黒ラベルで、ラベルには「黒い星」が描かれていますが、サッポロ・ラガービールのラベルには「赤い星」が描かれています。普段は余り目にすることがないビールですが、大学生の時によく行っていた居酒屋(「だるま」って名前だったような?)で出されていたビールで、仲間内では「レッドスター」と呼ばれて愛されていました。

あとは、秋限定のビール「キリン・秋味」も熱処理されているビールになりますね。

他には、アサヒの黒ビール「アサヒ・スタウト」なども熱処理されたビールになります。

市販品の中で思いつく熱処理ビールは以上の4銘柄くらいでしょうか?逆に言えば、それ以外のビールのほぼすべてが、非熱処理の「生ビール」ということになります。

熱処理してないから「生」って、少し不自然な感じもしますが、疑問点が明確になってすっきりしましたね。(笑)

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